八重の桜 第33話 「尚之助との再会」

八重が女紅場で住み込みの舎監となってから1年が過ぎていた
八重は先生としての職務を果たしながら
この女紅場にいるアメリカ人の先生に英語を学んでいた


京都は
山本覚馬が発案し

山本覚馬の西洋学問所時代の弟子であった
明石博高がそれを実現

予算などの出資は
槇村正直が行う


この三人の体制によって
京都の発展は形成されていった



そんな中
新政府内では
佐賀・土佐と薩長・公家で対立が起こっていた

征韓論争である

士族はいきなり俸禄であった米の支給を止められ
今まで働いて金を稼ぐという事をした事がない者が多く
貧困にあえいでいた


その救済策として
朝鮮に攻め入り士族の働き場所を与える

征韓論が起きていた


この意見を奏上するのが太政大臣・三条実美の役目であるのだが

征韓論賛成派は
土佐・板垣退助
佐賀・江藤新平
そして薩摩・西郷吉之助


対して
時期尚早として反対派するは
薩摩・大久保利通
長州・木戸孝允

この両派の対立が激しく

どちらの意見を採用するにしても
必ず遺恨が残るであろうとして考えるあまり

三条は卒倒してしまった


この時
江藤新平は司法局を歴任した経験を利用し
反対派である長州の者を牽制しようとした


そこで標的にされたのが槇村正直である


彼は以前から強引な手法で西洋列国式の富国強兵を推し進め
京都にいる商人たちの不平不満を買っていた

本来ならば新政府の力でもって
そうした商人の訴えも取り下げるのだが

江藤の暗躍もありその訴えが受け入れられ
槇村は東京に勾留されることとなってしまった


今槇村がいなくなっては
自分らの思い描く国造りができなくなってしまう

そう考えた覚馬は八重と共に
槇村への訴えを取り下げてもらうため東京に向かった


目当ては東京にいる木戸孝允である


木戸孝允は自分の圧力によって
司法が侵害されれば悪しき慣例を作ってしまうとして
覚馬の訴えを一旦は断った

だが覚馬の意見にも一理あった



その最中
三条実美は職務を果たせないとして
代理に岩倉具視を任命


そこで岩倉具視は
征韓論の賛成と反対の意見を両方を
天皇陛下に奏上すると提案した


岩倉具視はそもそも征韓論反対派

どう考えても奏上の際にどうにでもなる


これに征韓論賛成派は反発

西郷をはじめ
板垣、江藤は職を辞して下野していった


江藤が下野してからまもなく
槇村正直は京都府知事に復職した



そして覚馬は東京で勝海舟と出会った

実は彼に川崎尚之助の消息を知るためであった


そこで川崎尚之助は浅草の鳥越でいると言う

詐欺事件の被告として訴えられている



その時
八重は何故尚之助が離縁状を出したのかが分かった


八重は一人で尚之助に会いに行かせてほしいと覚馬に頼んだ



八重はそうして尚之助と出会った


「女学校の舎監ですか
お元気そうでよかった。
今はこの長屋で寺子屋のまね事のような事をしています
意外と楽しいものです
結局私は何もなせなかった
これが私の身の丈に合った暮らしです」

「そんな事ねえ
尚之助様は藩の皆様の命を守って下さった
ずっと後悔してた
斗南に行げばよかったって
こんな事になっていただなんて
許してくなんしょ!」


「私こそ
あの時 猪苗代に行こうと命懸けで
私の隣に立ったあなたの誇りを踏みにじりました
許して下さい」

「謝んねえで
何も悪ぐねえ
尚之助様に甘えで意地張って私はばかだ
ばかだ!
私をおそばに置いてくなんしょ
夫婦でなくて構わねえ。
尚之助様のお役に立たせてくなんしょ
お願いしやす
お願いしやす!」

「八重・・・」


「尚之助様・・・」

「がっかりさせないで下さい
あなたには京都で生徒たちを助ける舎監の仕事があるんでしょう?」

「だげんじょ尚之助様を放ってはおげねえ」


「私の妻は鉄砲を撃つおなごです
私の好きな妻は夫の前を歩く凜々しい妻です
八重さんの夫になれた事が私の人生の誇りです
もう二度とここに来てはいけません
あなたは新しい時を生きる人だ
生きなさい」

「待ってっからし
前を歩いで京都でずっと待ってっから
旦那様」


「それでこそ八重さんだ」


尚之助は八重に伝えなかった


自分が労咳であるという事を



そうして京都に戻った八重は再び前に進みだした

だが時代はまた再び戦争に動き出そうとしていた―――――






あー
今日クーラーの掃除をしたのですが
その結果

熱中症になったようです; ̄∇ ̄ゞ

まぁ致し方ないですが
皆様熱中症には気をつけましょう><


八重と覚馬
槇村正直の助力もあって
着々と自分の夢の実現のために

歩みを続けている訳ですが
そんな中で新政府内での意見の対立が
派閥争いになってしまう


結果としてその出身が
そのまま派閥の構図になってしまうとは


なんとも時代を経ても
こういう構図は変わらないものですな; ̄∇ ̄ゞ



そして槇村の助命嘆願で
東京にいた時期に尚之助と出会う


最近尚之助がこういう状況であった
という事が分かった上でこの辺を物語に上手くいかせてますね

明治8年に尚之助が亡くなり
その翌年に八重は新島襄と再婚する


この辺の史実の流れも考えると
実に面白い推理ができますものです


それにしても新政府の強権的な主導

日本はまだ
よちよち歩きの赤子のようなもの
赤子のうちは理屈より親の助けが要ると思わんか?
わしは命懸けで幕府っちゅうさび付いた国を
壊してくれた木戸さんらを尊敬しちょる
じゃが
壊しただけじゃ
わしは壊された荒れ地に新しい国をつくるつもりじゃ
そのために今はまだ強力な指導者が必要なんじゃ!
法を破り罪人と言われようと構わん!


幕府という旧体制を壊したことは感謝するものの
ただそれだけでは何も意味をなさない

誰かがそこからどう主導すべきか
道を示してやらなければならない


それが今の自分の役目であると槇村は考えているようです


彼の強引さはともかくとして
今はその強引さが必要なのだと強く感じ

それを覚馬もわかっている

というところでしょうかね



さて、次回は遂に新島さんの登場です

どういう風に二人が出会うのか

実に楽しみな限りです ̄∇ ̄


本日のイラスト



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