八重の桜 第27話 「包囲網を突破せよ」

八重は髪を切った
新政府軍へ夜襲に向かうために


そこに健次郎がやってきた


日新館が燃えていると言う


その報告からまもなく古川春英が怪我人を伴って入城した

敵に奪われぬよう日新館を焼き払い
動ける者だけここに来た

動けぬ者達は皆自害したという

これから怪我人を本丸に移動させると言う


愕然とした思いを抱えて
八重は夜襲部隊に同行していった



翌日
八重らは無事に夜襲を終えて城内に戻ってきた

だがここで黒河内先生も駆けつけ散っていった





日向ゆきは家族を伴い
近くの村々の農民に一夜の宿を借りようとしていたが

皆戦に巻き込まれたくないとしてにべもなく断られ
寒さをしのぐ場所を求めて夜な夜な彷徨っていた









籠城二日目


山川艶が城中のおなごを仕切っていた


その娘の二葉は元気がなかった

息子がいなくなった
乳母と一緒にどこかにいってしまったらしい






越後街道の陣所では
萱野権兵衛の下に中野竹子ら
薙刀隊が敵兵との合戦を所望していた

中野竹子の必死の懇願に
萱野権兵衛は中野竹子らの合戦を許可した


だがその合戦で中野竹子は戦死
神保雪は新政府軍に捕らえられ
敵兵の情けによって自害していた





会津では容保と家老らが協議をしていた

新政府軍の大砲の性能からして
小田山から会津の城にまで砲撃が届くと言う


また小田山周辺には会津が所有する弾薬などが保管してあった


小田山から砲撃されては城が危ない
小田山の防衛は必要だがここで兵が動いては
敵兵に気付かれて小田山に敵を呼び寄せるかもしれぬ



そこで西郷頼母は新政府軍への恭順を願い出た


「会津の民が根絶やしにされる」


西郷の主張は終始一貫変わる事はなかった



「敵に膝を屈するくらいならば
城を枕に討ち死にすべし」


「頼母様は腰抜けだ」



そして容保によって頼母の意見は却下された



それからまもなく新政府軍によって
小田山への攻撃が行われているとの報告を受けた

会津が備蓄している火薬も奪われたらしい



その夜

八重は空を見つめている頼母を見かけた


「御家老様・・・」

「八重か
髪を切って・・・立派な若侍じゃな」


八重は戸ノ口原の白虎隊が戻らぬ事を頼母に尋ねた

頼母も知らないと言う

八重は気がかりだった

「年がひとつ足りなかったけんど
鉄砲の腕を買われて入隊したそうです

わだすが鉄砲を教えたばっかりに・・・」


「白河の戦では大勢の兵が死んだ

いや死なせた

敗軍の将であるわしは腹を切らねばなんねぇ

だけんじょ
死んだ者達の無念の思いがわしの肩に
背に重くのしかかって
腹切らせねぇんだ

生きて会津を守れと言うんだ

わしは会津を守る

八重
強くなれ
強くなんねぇと一足も前には進まねぇんど」

「そっか・・・強くなんねぇと三郎にも叱られる」


八重に笑みが戻った




その翌日
頼母は再び容保公に新政府軍への恭順を説いた



「勇気を以って恭順の意を示されますよう
会津をお助け下さりませ」


「そなたには別の役目を申し付ける

越後街道にいる
萱野の下にいき共に戦え

これは君命である」


「殿は某に会津を去れと・・・」


愕然とする頼母をよそに
秋月が報せをもってきた


山川大蔵が彼岸獅子の行列を組んで
無事誰も命を落とすことなく入城したと


山川大蔵は村々の農民に頼んで
彼岸獅子の祭り装束をまとってもらい
城に向かってもらったのだった


敵も味方もその一行に当惑していたが
会津城内で山川大蔵の姿を見つけると
すぐに味方だと認識し

城中に迎え入れた


大蔵の帰還を
祖父・山川兵衛
義兄・梶原平馬
弟・健次郎ら山川家が総出で大蔵を出迎えた


八重も大蔵を出迎えた


大蔵は八重の姿を見るなりちょっと驚いたが
その出で立ちに八重らしさを感じていたようであった


大蔵の帰還は
会津の者達に希望の光を照らした瞬間であった―――――





かつて
西郷頼母が会津守護職辞退を申し出たのも
全ては会津をこのような惨状にしないため


そして此度の恭順

以前から恭順を願い出た頼母


その頼母に対して容保は城を出て
萱野と共に戦うように命じた訳ですが

それは西郷頼母に
神保修理の二の舞になってほしくない

という思いが働いたからだと思われますね



会津城内は
徹底抗戦派が大半を占め

西郷のような恭順派は少数派で

このまま西郷がいれば
いずれ徹底抗戦派によって殺されるかもしれぬ


西郷は西郷で会津のために説いてくれている



生きて会津を守ってほしい


その思いがあったからでしょうか



一方で家臣達が徹底抗戦を叫ぶ

その思いを上に立つ者として裏切る事はできぬ



己の思いは語らない容保ですが
なんとなくそういう風に感じられますね



それから夜襲に参加した折に
かつて父・権八に言われた言葉を思い出した八重


その事に自分の鉄砲によって
撃った相手の命を奪うことになる

その事の重みを痛感しているのかもしれません


それから
中野竹子ら一隊は会津城内にいくために
敵陣に特攻した訳ですがあえなく新政府軍に撃退

まずそれで刀による特攻ではこの包囲網は簡単には突破できないという事を示しています


それを見せた上での
山川大蔵の彼岸獅子なんですが

もう少し城内に戻る事に関して
詳しく描写・説明があってもよかったのかもしれませんね



それにしても今回ひっかかったのは
彼岸獅子で村人達を扇動した際

かつて八重が救った子供がいたというの

あれは必要だったのかなと言うのと



中野竹子が被弾して
母と妹が敵に首を渡してはならないとして
首を切ろうとするも敵の攻撃により
竹子の遺体をそのまま放置しての撤退


なんか血が出ないので
あのシーンは首を切ったのかどうかわっからないのですよね

切った瞬間に血しぶきをとばしてもよかったのかもしれませんが


まぁ前回の西郷家の子女の自害でもですが
血に関しての描写が抑え目になってると思います


会社の上司で
採血とか血が出てるのを見ると失神してしまう方がいて
医療系のドラマでもあまりリアルだと見れないとか言われてたので

そういうのに配慮しての事でしょうが
なんかリアルさの追求をしてる作品としては
悲しいものがありますな




今週のイラスト








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