平清盛 第40話 「はかなき歌」

宋との銭による交易

いつもは清盛の政を非難していた西光であったが
此度の宋との交易には非常に興味を示していた

それは西光の亡き主―――信西入道の悲願でもあったからだ


宋の船が福原の地に来れるようになった

そのことを法皇様にわかってもらうために
清盛はこの福原から船で法皇様と共に厳島の社に御参詣頂いた


これによって宋との交易は活発なものとなっていった


清盛の描く夢
横に広がる国の形
清盛の夢は広がるばかり


だか、後白河法皇はそれを計りかねていた

そんな法皇を建春門院は優しく諭す




時に法皇は今様を好んだ

亡き恋人を偲ぶ歌を詠む法皇に建春門院はヤキモチを焼いた

ただ、法皇は今様が好きなだけであった


今様なぞ
世に役立つようなものではない

ただそれ故にこそ
わしは今様が好きじゃ

誰にも顧みられることはなくとも
楽しませてくれる

わしは今様が好きじゃ






滋子の心は滋子のもの
ただ法皇様のお傍に寄り添うだけ



法皇にとって建春門院が心の支えであった




清盛は己の夢―――――武家の世のためにひた走る

そのためにこれまで公家に頼まれていた事も無視していた

かつて信西入道が政のひとつのあげていた宮中行事も


宮中行事に現(うつつ)を抜かしておられん

そう、清盛は切って捨てた

それは西光にとって
信西入道の政を足蹴にする行為に見てとれた


最近の平家は和歌や舞の修行ばかりに明け暮れ
武芸の修行を行うのは知盛と重衡だけであり

侍大将である忠清は肩身の狭い思いをしていた


平家の者達は出世の道をひた走る

そんな状況に不満を抱かぬ公家はおらぬはずはなかった

藤原成親もその一人であった



今の平家の有り様
平家は明らかに驕っている、と



そんな平家に対する不満を持つ公家達を抑えていたのが建春門院であった

彼女は公家達にこれからの帝の政には
公家の力も必要だと説いてふせていた


公家達にとって建春門院は心の支えであった




その健春門院が亡くなった
優れた治天の君の后が亡くなった


朝廷のあり方も
そして平家のあり方も大きく変えることになる―――――





平家は東国の武士達に上洛を命じた

それは東国の武士達にとって財政的負担となり

平家に対する不満となっていた


しかし、平家は上を目指すことのみに執着し
かつてのように下の者達に心を配る事を忘れていた


そういう驕りが
平家が気づかないところで積み重なっていて

そういう驕りによる
不満が積み重なってきていますねぇ


そして平家の繁栄の礎であり
平家に対する不満の抑えの役目も担っていた建春門院

その彼女の死は
平家にとっては大きな痛手ですな

無論、法皇にとって
心の支えだった建春門院を失うのは大きな痛手ですがね


ちなみに建春門院の早すぎる死は
その酒好き故のものかもしれませんな



法皇にとって平家は繁栄のためには必要

けれども度々王家をないがしろにする行為があり
公家、ならびに朝廷にとっては不満が鬱積している

この事が平家に対する謀反を次々と生み出す訳ですな


武辺一辺倒の忠清は
めまぐるしい平家の変貌についてゆけず
平家内で浮いている存在になってしまっていますね


人は老いていくと己の力が衰えるように
清盛が老いて衰えていく

それが平家の姿の有り様を示すようですな

ここから最終回がどんな風になっていくのか

実に楽しみですなぁ ̄∇ ̄

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