神の雫 第7話

第五の使徒
悩める者に沈黙をもって応えてくれる
歩き疲れた私は初めて味わう孤独におびえ
暗闇の中で動けないでいる

やがて闇の
向こう側に柔らかで安堵に満ちた藍色の光が佇んでいるのを見た


『弥勒菩薩半跏思惟像』


光をまとったその姿は厳かでありながら
自愛に満ち溢れている

それは夢に迷い間違いを犯しつまづいた私の前でも
語るでもなく笑うでもなく泣くでもなく
ただ静かにそこにいるだけなのだ

ゆえに私は思う

その人への思いを。

愛という言葉では表せない




ここで霧生はある思いから神咲豊多香の遺言状の発表を終えてしまう

まだ続きがあったのにも関わらず。


つまりはこの遺言状の何らかに
彼女は彼の自分に対する思いが書かれていたと
思っていたって事なんでしょうかね。


つまり、霧生=弥勒菩薩という事でよろしいか(笑)



まぁ何にせよ
この完全じゃない遺言状の内容から
二人はそれぞれにおける境遇・心情から
独自のアプローチをしていくのですね。



一青の場合

視力の異常=精神的ストレス=使徒探し

それはキツイなぁ(; ̄∀ ̄)ゞ

そしてこちらのゲストは須永慶さん。


なんでもかんでもそんな事が起きてたら大変ですけど(苦笑)

結果的に
一青が視力を失うかもしれない=光が奪われ、自分の世界が暗闇になる

正しく絶望なんでしょうね。

だからこそ
例えばそれは病に冒された人間が生への渇望を知るように
絶望という暗闇に包まれてこそ人は初めて光の存在を知る

そこで尊き光の存在を弥勒菩薩に彼は喩えたのでしょうね。






そして雫の場合

遺言状の内容から父は孤独を抱えていた。
その孤独の原因がずっと父から背を向けていた自分にあったのではないかと
思い悩む訳ですね。


そんな時、父が書いた書籍の中から
今回の遺言状と同じような内容が書かれているものを知り

それをきっかけに雫は父が通っていたお店を突き止める訳ですね。


ワイン事業部一丸となって
使徒探し=私事に協力してくれるし、ありがたい限りです(笑)


こちらのゲストは佐戸井けん太さん。


そこで父が残したワインがあった。


シャトー・ムートン・シルト 85年


それは雫が生まれた年のワインだった。

ここで雫は
父は自分とこのワインを飲みたかったと確信し
やはり父を孤独にさせていたのだと後悔するのですが

みやびは
大切な人を来る事を待っていたのだから
それってすごい楽しい事ですごい嬉しい事だから
あなたのお父さんは孤独でさびしい人じゃなかったって
言ってくれる訳で。


それは正しく暗闇の中の光だったのかもしれませんね。


そう言ってくれて雫は思った


「ありがとう」=感謝の気持ち


そして、雫は父にもそういう「光」の存在がいたのだと確信し


光とは正に希望
人は悩み苦しむ存在
時に暗闇に包まれる事もある
そんな時、優しく希望の光を照らしてくれる人がいる
父はそれを弥勒菩薩に喩えた


と考えたのでしょうね。



それぞれ、アプローチの方法は全く別々ながら



第5の使徒
ルチアーノ・サンドローネ作
バローロ・カンヌビ・ボスキス 01年

これを見事言い当てた訳で。


そして、遺言状の続き。


愛という言葉では言い表せない。

その佇まいは人でありながら宇宙である

見返りを求めず貴方はありのままの私を受け入れる

家族・友人・恋人

愛と呼べる対象は数あれど
果てしなく広がる宇宙の中で何者にも変えがたい
崇高で美しい存在

その人への思いは感謝という言葉で表す




父の大切なメッセージ

雫と一青にはこうして遺言状という言葉とワインを残してくれているのに

自分には何も残してくれていない。


父に特別な思いをもっていた霧生にとって
それは忸怩たる思いだったのでしょうね。


でも、こうして遺言状の「続き」を読んだ時


彼は霧生への思いを大切にしていた。


神咲豊多香は霧生にとても感謝していた。

その言葉が、思いこそが

暗闇の中にいた霧生にとって希望の光だったという事なんでしょうね。


神咲豊多香にとって霧生は弥勒のような存在であり
霧生にとって神咲豊多香は弥勒のような存在であり


どちらにとっても互いの存在はなくてはならない


という事だったのでしょうね。



こうして見ると原作が素晴らしいというのがよく分かります。


まぁそうなってくると
ドラマでの描き方でちょこっと違和感を感じるとこはあるので
これは原作通りなのか、それともドラマではアレンジしているのか

後、個人的に少々うるさく感じるBGMとバッカスの演出とかが

少々気になるとこですが(; ̄∀ ̄)ゞ


後は最後の使徒「第六の使徒」と「神の雫」を残すのみ。

そこでおそらく一青の失明を知る雫の思いと
失明をしてでもこの勝負にこだわる一青の思い

この部分についてはかなり面白いデス( ̄▽ ̄)

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