篤姫 第45話 「母からの文」

日本を変えるには幕府を倒さなければならない。
討たなければならない。

大久保と西郷の決意は固まっていた。



一方で二人は小松帯刀にこれからの時代を作り上げてもらうために
彼に薩摩に残ってもらう事を願い出た。


「あの御方の優しさは我らの覚悟を鈍らせる」

二人にとって今は小松帯刀は邪魔な存在でしかなかった。






それから間もなく帝より王政復古の命が下された。



王政復古

それは朝廷の役職である摂政・関白及び幕府を廃止し
「総裁」「議定」「参与」の三つの職を新たに新設するものであった。

ちなみにこの総裁職についたのが有栖川宮熾仁親王
徳川慶喜の親類であり、和宮のかつての婚約者です。


その中の一文に徳川家に官位と領土の一部を返上する事が記されていた。



慶喜は憤慨する。
徳川の領地は帝より与えたものではなく徳川が自力で勝ち得たものであると。




江戸でその内容を聞いた天璋院も官位と領土の一部を返上する事には納得がいかなかった。




だが、なんとしても戦だけは避けなければならぬ。

戦は人を幸せにはせぬ。

それだけは彼女には分かる。











そんな事態に天璋院を思う方々は
彼女を戦に巻き込みたくないと思っていた。


その一人が小松帯刀であった。

このままいくと薩摩と江戸で戦になるやもしれぬ。
天璋院を救うために彼女を薩摩に帰国させたい。


その思いを彼女の母に文として書き記して頂きたい。



一度は断る母であったが
小松帯刀が薩摩藩主の父・島津久光より
文を書く許しを得た事で文を書く決意をした。


しかし、母には分かっていた。


あの子が薩摩に戻るとはとても思えませぬ。
いえ、あの子は間違いなく薩摩に戻ってこないでしょう。

それは私が生んだ子だから。

あの子は徳川の人間。
そして、私は薩摩の人間。

薩摩の女子には薩摩の女子の筋の通し方というのがあるのです。

それを教えたのがこの私なのですから




しかし、そうとわかっていても文を出さずにはいられなかった。

それはあの子が私が生んだ子だから。










その文は薩摩藩の老女・小の島を通じて天璋院の手に渡った。



もし、再び家族として過ごす事が出来ればどれほど嬉しいことでしょう。
この文を読んで心が揺れる事があればお戻り下さい。


その文を読み終えた後、天璋院は使者に告げる。

母の思いはあり難いが私がここを離れる訳にはいかぬ。

誰が願おうと帰る訳にはいかぬ。

私は徳川の人間としてこの大奥を守る。わかってくれ。

頼む。





その時、重野には天璋院の眼にうっすらと浮かぶものを見止めた。


もし、幕府と薩摩が戦う事になれば。

万に一つもこの江戸城が落ちるはずがないとは思う。

が、しかし。
その万に一つがあるとすれば。


重野は滝山、唐橋と話し合い
天璋院に薩摩にお戻りあるよう言上した。




何を申すのじゃ。


このまま、徳川家と薩摩が戦になれば薩摩出身の天璋院様がこの江戸にいては江戸の士気に関わりまする。


ありえぬ。


しかし、あの時の天璋院様は涙を浮かべておいででした。


それは懐かしさに心を打たれたまでの事。


これまで天璋院様は大奥のために懸命に働いてきました。
これからの大奥は我らが守って頂きます。
ですので、天璋院様には薩摩に帰って頂きたいのです。



帰らぬ。

そちたちこそが私の家族であるからじゃ。

私の家はここじゃ。この大奥じゃ。

何があろうと最後までそち達と一緒じゃ。

もし、そち達が嫌でなければな。



これ以上、御三方に術はなかった。

そのような、もったいのうございます。


これで本当に心が決まった。


もし、薩摩が武力をもって向かった時には私は戦う

徳川宗家の嫁らしゅう
最後まで戦うまでじゃ。


それでも、そち達の気持ちはあり難かった。

礼を申すぞ。





それから間もなく重野の不安通り、事態は悪い方向へ傾いていく。





その頃、江戸では薩摩と名乗る者が騒ぎを起こしていた。



それから数日後、三田の薩摩藩邸が焼き討ちにあった。


これまでの薩摩の仕打ちに耐えかね
幕府の老中達が焼き討ちにしたという。



これにより薩摩と幕府の対決は必須となった。



全ては新しき日本を作るために―――――。








笑いドコロとしては
滝山・唐橋・重野の三人が語り合うとこなんでしょうけど

個人的には
小松帯刀が久光にお願いしに行った時の久光の顔が傑作でした。

「何言ってるんだ、こいつ?」みたいな呆れ顔が笑えて仕方ありませんでした(≧∇≦)




物語はいよいよクライマックスって感じなんですが

どうも、その緊迫感というものが伝わってこないんですよねぇ。


なんか大奥はどこか蚊帳の外って感じがあるので

これが一体どういう事かっていうのが分り辛い気がします。



イマイチ、大政奉還について
それがどういう事かピンと感じられない部分がありますが


征夷大将軍を今の総理大臣に置き換えてみると

大政奉還は内閣総辞職して
政権をそのまんま野党に譲り渡すって事に近いんだと思います。

つまり、それは与党が野党になってしまうって事であり
老中とか奉行などの政に関わる幕職が全てパァになってしまうって事ですからね。

アメリカでいえば大統領を辞めてしまう事で
ファースト・レディがホワイトハウスから退去しなければならないって感じですね。


慶喜らはそれぞれ思う所があって大政奉還をしたのですが


大奥や中・下層にある幕職の方々には寝耳に水。


今までの地位がパァになるのですからね。



そりゃあ、慶喜に対して反発するのも無理はありません。


おそらく慶喜は幕閣にある者達に
薩摩の挑発に乗ってはならぬと命じてはいたのでしょうが

ほぼ、何の相談もなく大政奉還されてしまった事で
慶喜に対する不信感があったのだと思います。


半分は武士としての一分ってやつもあったとは思いますが
どちらにしてもそれらの挑発に乗ってしまったって事でしょうね。


で、結局その責任を取らされるのは
征夷大将軍である慶喜さんでございます。




どこぞの国で国務大臣や某隊の職務にあった者が
不適切な発言をしてそれで辞職した時

その責任をどこぞの国の総理大臣に求める。

今も昔もそういうのは変わりないですねぇ(;・∀・)ゞ



でもって、まぁこれについても
その緊迫感が伝わらないんですけどね(苦笑)



去年の場合だと

終盤の川中島に近付くにつれて
スゴイドキドキ感があったんですけどねぇ。




そういう緊迫感がこのドラマでは伝わらないんですよね。

その原因を挙げるとしたら

例えば個人的に長州征討等の戦が言葉だけで終わっている点かもしれません。

それによって負けた幕府軍がどうなってしまったのか

そういう事を見てないからなんじゃないかなと

そういうのが、ちょっと残念ですよね。


なもんでイラストもなんかテキトー(; ̄∀ ̄)ゞ









すげーぞんざいな感じ(; ̄∀ ̄)ゞ


まぁとりあえず次回も頑張って見ます(; ̄∀ ̄)ゞ


再来年の大河の勉強もかねて(; ̄∀ ̄)ゞ

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