篤姫 第34話 「公家と武家」

天璋院は新しく大奥に入る和宮様のために
ご自分の部屋を明け渡し、彼女のために
様々な嫁入り道具や内掛けを用意していた。

しかし、天璋院の前に現れた滝山は顔色が優れなかった。


和宮の輿入れに当たり朝廷よりの五箇条の申し入れ。


それは江戸に下ろうとも京風を貫くというものだった。


その姿勢は宮様が江戸に入られてから顕著に表れていた。



まず、天璋院が用意した輿入れ道具は
京風とは違うと言って全て納戸に仕舞われた。

葵の御紋など見たくもないとでも言うように。

内掛けにしても
「武家の装束なぞ無用にござりまする」と一蹴。


大奥の者との面談では
あからさまに身分の差を嫌うかのように
和宮様と観行院は扇子で顔を隠し言葉を発する事もない。




また、和宮は江戸に降るに際して孝明天皇より「内親王」の宣下を受けている。


内親王は征夷大将軍よりも官位が上なのである。


つまり官位の違いを示す事で
どちらの家の格が違うのかを見せ付けていたのでもある。



その嫌悪たるや
家茂を「東の代官」と呼び
「蛇」とも「鬼」ともつかぬ者として見ていた。


そして、宮様からの御土産として
「天璋院へ」と文をしたためた。


まぁ自分が見れば
朝廷の○田さんと大奥の○山さんは

化け蝦蟇と化け蛇にしか見えなくなってきてるんですけど(; ̄∀ ̄)ゞ






どっちがどっちかはご想像にお任せします(笑)




そんな京風のやり方に
まず、家茂は堂々とした態度で和宮を迎えた訳で

そんな彼の姿勢に和宮の心も揺れたみたいですが

そんな事では観行院と庭田嗣子が振り向くはずもなく(苦笑)



その京方のなさり様に大奥の者達は怒りが溢れていた。

これは単なるならわしの違いではなく
礼節の根本を欠いていると。



そして大奥を取り仕切る滝山は
半ば報復のようなカタチで京方を驚かせた。


それは天璋院と和宮との会見の席で

天璋院が上座で
彼女よりも官位が高い和宮が下座で
敷物もないという扱いだった。

しかも敷物がないと意見すると
天璋院が敷いていた敷物を差し出すという行為。

一度敷いたものを相手に使わせるとは何たる事か。

その事が益々京方の江戸嫌いを増大させていく。




そして大奥では武家と公家がいがみ合う状況が増えてきていた。



そのような状況に心を痛めていたのは天璋院だった。



やられたらやり返す等と言う事はしてはならぬ。


とは言うものの
この状況は深刻だった。



そこで天璋院は


前触れもなく和宮様の前に訪れた。


まずは先日の会見の非礼を詫びる



その上で改めて天璋院は和宮に説いた。

家に嫁ぐのに宮家も武家もありませぬ。
姑を母と立てるのが同然でありまする。


そして宮様がこの江戸に来るに際して
尼になって断りたいという思いを断ち切った
相当の覚悟がある事を聞いていた天璋院は宮様の気持ちを思い計った。


家に嫁ぐ女性の覚悟に身分の上下はないと。


嫁いだ以上は
その家を子々孫々守り継ぐのが我らの役目であると。


女子が覚悟を決めたからには
一本道を歩んでいくのみにございまする。


まずは取り急ぎ申すべき事を申しました。

本日はこれにて。



その堂々と武家の女としての威厳を示した
天璋院の振る舞いに観行院は圧倒されていた。

さしもの庭田嗣子も
武家の勇ましさと女性の柔らかさの両方を
使い分ける天璋院の物言いに完全にやられていた。


それを後ろで見ていた重野は
天璋院様の振る舞いに圧倒された京方の姿を見て心地が良かった。


そして和宮は
堂々とした振る舞いで
自分に語りかける天璋院の言葉に「何か」を感じていた――――。












今回は痛快でした。

天璋院がほっとんどオイシイとこを持っていきましたねぇ。


大奥のトップであり
家茂の母として、大奥の上に立つ女性としての考え

この時は目の笹の葉のようにして
声は腹から響き出るような感じで


そして、かつて家の思惑によって
道具として利用された同じ女の思い

この時は表情が柔らぎ
声も優しく囁くかのような感じで

女性の気品と武家の威厳を上手く使い分ける感じが

この女性はスゴイなと圧倒されます。




先日テレ朝の「スマステーション」で
篤姫特集を組んでいたのですが

そこで倒幕軍によって江戸が戦火にさらされようとしていた時
天璋院はその倒幕軍の参謀である西郷隆盛に手紙をしたためたのは有名な話ですが

その一文に

「このままではあの世で亡き夫に申し訳が立ちませぬ」と。


何かこれだけで天璋院がどれだけ
家定の事を愛していたのかがうかがえます。


また、天璋院の葬儀には
一万人もの方々が彼女の死を悼んで訪れたと言いますから

公家の悪口を言う大奥の侍女にたいして
武家としての威厳を貶めるような事はするなと振舞う天璋院のシーンからも

天璋院が慕われる部分が随所に表れています。



後、今回出てきた
「女子の道は一本道」

これは菊本が於一に言ってくれた言葉でしたが

その思いを天璋院は和宮に語りました。

後に家茂が亡くなった時
和宮は京に戻らず、江戸に残り

天璋院と共に江戸を戦火に巻き込まないように

兄・孝明天皇の息子である明治天皇や
倒幕軍の総督であるかつての許婚・有栖川宮熾仁親王に
手紙を送っていますからね。

朝廷のためではなく幕府を守るために生きる。


このように彼女を変えたのが
この時の天璋院の言葉なのではないか

という伏線のような気がします。









それから将軍が直々に帝に証文を書いたというシーンがありました。

はっきり言って正確には朝廷が帝に「書かせた」と言う事なんでしょう。

そのような朝廷のやり様に従った老中・安藤信正を

天璋院は叱り飛ばします。

国を動かす者としての気骨・意地・信念はないのかと。


そして、それを持っていた人として




呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン♪



彼のやり方は今でも認める事は出来ない

けれど
こうと断ずる気概とそれを貫く力がかの者にはあった。


安藤さんはそんな井伊さんと比べられて
その行為を恥じるように言われる訳です。






頑張ってみたんですけど
その結果がこの有様です(; ̄∀ ̄)ゞ


おそらく安藤さんが井伊直弼と比べられたのは

この事のみならず

水戸浪士に襲われた事でもあるんでしょうね。



彼ももう少し注目されてもいい人物なんですけどね。




で、ちょっと話を戻すと
帝に証文を差し出す事を決めたのは他ならぬ家茂自身だったようですね。


公武合体の大義のためには二心なき事を帝に示す

天下泰平のためならば
証文の事など何程の事もございませぬ。


一方で自分の行為が
徳川将軍家を汚したのではないかと不安がる家茂を



公方様はこの国で公方様にしか出来ぬ事を
なされたのでございまする。

よくぞご決断なさいました。




そう語りかける天璋院は息子の成長を
嬉しく思う母の顔そのものでしたね。




一方で大奥内でのゴタゴタは
大奥に限らず


薩摩でも起こっていたみたいですねぇ。


小松帯刀と大久保さんは
公武合体によって朝廷が幕府を主導するような事になれば
このままでは日本が無謀な攘夷に進んでしまうかもしれない。

そのためには
我らが薩摩が日本国の政に加わる事で

政を一新しなければならない。

すなわち
薩摩が幕政改革に名乗りを挙げる=兵を挙げて江戸に上る

という事だったみたいですね。


それを決意した国父・忠教





ちょっとアゴが長かったかなと(; ̄∀ ̄)ゞ



そして薩摩が兵を挙げて江戸に上る事が決まった訳ですが
まだ内々の事なのでその話を漏らす事はできない。


それは分かる事なのですが
誠忠組の中で大久保さんがその組を取り仕切る者として
ただ一人出世して、その秘密を知っているという事に

有馬新七は大久保さんらと袂を分かったカタチになってしまったようです。

これが後々の寺田屋事件の伏線になってきそうです。


後、なんとなく小松さんの目元の縁取りが濃くなったような気がするなぁ。



それから小松さんと大久保さんの嘆願によって
西郷さんが奄美から戻ってきました。

兄上が頼りにしていた人物として忠教は西郷に期待しているみたいですが
後に彼は西郷さんを嫌って再び島流しにしてますからねぇ。

その辺の経緯がどこにあったのかがキッチリ描かれる事でしょう。





さぁて次回は家茂の御渡り
怒り狂う忠教さんに(多分西郷さんのせい)
ようやく坂本龍馬の登場ですからねぇ。


さてはて、どんな坂本龍馬が出てくるのか


これはこれで楽しみです( ̄ー ̄)b

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