バンビ~ノ! 第4話

バッカナーレに行った事で気付いた事。
自分は料理人としては中途半端だった
そして自分の人生にも中途半端だった

この時間、バッカナーレはいつものように戦場と化している。



のんびりとした日常。
でも、伴の心にはぽっかりと穴が空いたようになっていた。




なぁ恵理。俺、東京へ行こうと思う。

あの場所に戻りたい。
あの場所でまた働きたい。

そして、あそこで一人前の料理人になりたい。


恵理、一緒に東京へ行かないか。




・・・何故、博多じゃないとダメなの。


俺はあの店に惚れたんだ。
俺はあそこで料理人になりたいんだ。




わからない。どうして。
自分にもわからない。理屈じゃないんだ。


そんなの嫌だ。
どうして博多じゃダメなの。


わたしの人生何だと思ってるの?
わたしにだって人生はあるんよ。
何も考えず仕方なく就職しようと思ってるんではなかよ。
これでも、私色々考えているんよ。

それを「自分の夢について来い。」なんてバカにしてる。

私はそんなの嫌だから。
私は東京には行かない。
それでも伴は東京に行くと?



それでも伴の決心が揺らぐ事はなかった。







こういう時、一緒に暮らしとるとしんどいね。







朝が来た。
そこに恵理はいなかった。


恵理はバッカナーレを訪れていた。

―――まるで異世界に足を踏み込んだ気分だった。




そして、思う。

彼はどんな職場で働いてきたのだろう。


そこは恵理の想像以上だった。


突然の来客に厨房の面々は顔をしかめる。



恵理の中でこの厨房にいる伴は輝いていた。





母親は自分の背中を押してくれた。
そこそこ何でもできた息子が初めて知った挫折。

母は嬉しかった。
息子が自分の人生を本気で考えようとしていたから。


あの時、息子は言った。
俺は必ず4年で卒業する。
だから、大学行かせてくれ。



それでも息子の決意は揺るがなかった。



何年かかるか、分からないけど
大学の入学金や授業料は働いて返していくから。



あんた、運がよかねぇ。
私は明日、今年の授業料を振り込むとこやったけぇ。


そう言って母は笑って息子を送り出した。





この学生証を作った頃、あの時の俺はまだガキだった。



アタシが何で伴ちゃんの事、好きになったか知ってる?

自分勝手なところなんよ。

近頃の男は優し過ぎる。

伴ちゃんは違った。

よく言えば自分というものを持っている。
悪く言えば自分勝手。

でも、そこが好きやった。
他の男と違った。



でも、その好きなとこが原因で別れるとは思わんかった。
馬鹿やね、私。



そして、恵理と別れた。

福岡の街とも。


ふと泣きたくなった。


大切なものを捨ててまで俺は一体何をしようとしてるんだろう。



でも


でも
ここまで来た以上引き下がる訳にはいかない。





人生をかけた夢


叶えるまではもう引き下がれない。









一人前の料理人を目指して今日から頑張ります。


いっとくけど給料安いぞ。
それでもいいのか。



はい。


そうか。いいのか。




え(゚Д゚)?




じゃあ、これを着て下さい。



・・・これってホールの制服じゃないですか。
これからおまえはホールで働いてもらう。




え(゚Д゚)?



このコミカルなタッチはかつての「アンティーク~西洋骨董洋菓子店~」を
彷彿とさせますねぇ。

桑原さんのコミカルな部分がなかなか面白かったですねぇ。



あすかに対するあの発言はおそらくセクハラになるのかなぁ(;・∀・)ゞ


今回は伴と恵理との間の問題でしたね。

ちょいと昔なら「俺について来い!」って路線でもアリかもしれませんが
自分がどうなるのか分からないけど何か自分にあった道があるんじゃないかと
思う時代ってのがあったりして。

かつて自分も何がしたいって訳ではなかったのに
「おまえはこの道に進んだ方がいい」とか言う父親には異様に反発したりして。

でも、今になって振り返ってみるといい思い出になってしまうんですよねぇ。


時間ってのは不思議です。


それと自分も似たような経験があるのですが
ある会社でバイトをしていて、結構できていた方なんですね。
バイトの方では。

特にしたい事とかもなかったので安易にその会社に就職したのですが
そこで改めて気付いたんですねぇ。


バイトと会社員とでは全然違うって事を。


まさしく
「避けては通れない道」


来週はそこに焦点が当てられるのでしょうね。


ちなみに私は半年後にその会社を辞めましたけど(; ̄∀ ̄)ゞ







今週はスピンオフもなかなかです。
あまり多くは語れませんが、そこでの一番の笑いのツボは


「落ち着け。ペースを取り戻せ。」


この台詞に尽きます(笑)

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