僕の歩く道 第4話




テルとの帰り道に焼き芋屋さんがあった。
テルがその焼き芋を見つめていた。
―――食べたい?
「うん、食べる」

私はテルの分の焼き芋を買って、いつも通るベンチに行った。
ベンチは枯葉が敷き詰められていた。
テルはその枯葉を払ってベンチに座った。
自分の座る席だけ。
テルらしい。


自宅に戻った。
ケータイが鳴る。

河原さんからだ。
私は電話に出た。

「今から行ってもいい?」

私は彼をうちに招き入れた。


会話がない重い雰囲気。
私は切り出した。

―――この前の話どう思ってる?

彼の答えはこうだった。
「都古が別れたいっていうなら別れる。都古の気持ち一番に考えたいから」

―――彼はずるい。




翌日。
動物園で働き出して初めて給料を貰ったテル。
三浦さんがテルに話し掛ける。
彼も大分テルに慣れたみたいだ。
三浦さんがテルにテルが誰と住んでいるのか聞いていた。

テルのお母さん、お兄さん、お兄さんが結婚した年、そして妹。
それから私の両親の事も。


ちょっと心が痛む。
でも、いい。
テルは悪気があって言ったんじゃないから。


私の事で古賀さんの事に話が入る。

「古賀さんってバツイチなんですか?」
三浦さんが職員の人に聞こうとしたが、古賀さんが来た事でその話が終わる・・・はずだった。

「古賀さんってバツイチなんですか?」

テルが三浦さんの言葉を繰り返した。

「私はバツイチです」
古賀さんがそう答えるとテルが質問をした。

「バツイチってなんですか?」

「三浦さんに聞いて下さい」
そう言って古賀さんは足早に仕事場へ向かった。

「内緒話できねぇな」
愚痴をこぼす三浦さん。

「どーしてですか?」
その理由を尋ねるテル。

思わず笑ってしまった。




仕事の合間で古賀さんが私に話し掛けてきた。
「大竹さんのお父さんは大竹さんの事をどう思ってた?」

私はテルのお父さんがお父さんなりに自閉症を理解しようとしていた事、
普通の中学を卒業するようにしたかったけど結局それはできなかった事、
そして自分の子が自閉症だって事を認めたくなかったという事を話した。

「どこもおんなじようなもんだな」

そう言って古賀さんは次の仕事場へ向かった。


古賀さんもやっぱり自閉症のお子さんがいるみたい。
そしてテルのお父さんのように・・・。



そして帰り道、また焼き芋が売っていた。
今度はテルが焼き芋を買いに行った。
その間、私は枯葉が敷き詰められたベンチをきれいにした。
テルが戻ってきた。
テルは焼き芋を買ってきた。

・・・自分の分だけ。
テルらしい(笑)


明日は仕事も休み。
私はテルと一緒に出かける約束をした。

海へ行って
砂の山を作って
トンネル掘って
砂浜で寝転んで

それからラーメンを食べた。


ケータイが鳴る。
千晶からだ。
合コンの誘いだった。

私は行く事にした。


一人でいたくないから。
一人でいると彼に会いたくなるから。


合コンが終わってから私の部屋で千晶としゃべった。
そしてこの間の河原さんとの会話を話した。

私が別れたいって言ったら別れるし別れないって言ったら別れない

河原が言った言葉に千晶は憤慨した。

「ずるい」

「自分は悪者にならない。自分で逃げ道をつくってる」

そうだ。その通りだ。
千晶の言い分はよくわかる。

彼の方だけの一方通行で私に会いに来る。


ずるい。
彼はずるい。

でも・・・。


次の日、慣れない事をしたせいか39度の熱を出した。
今日は会社を休んで安静にしてた。
テルは大丈夫だろうか。
ちょっと気になる。

昼頃、三浦さんから電話が鳴る。

彼の話の内容を聞くとりんごを切ってるテルに三浦さんは11時に戻ってくると約束したのだが
お客さんの道案内で15分くらい遅れて戻るとテルがなにかぶつぶつ年代と外国人の名前らしき
ものを延々つぶやいていたらしい。

それは彼が何もする事がなくて不安になったので
ツール・ド・フランスの優勝者の名前を呟いて自分を落ち着かせようとしてるんです。
だから今はもう大丈夫です

それから三浦さんから電話は鳴らなかった。



その夜、テルのお母さんがやって来た。
テルから私が熱を出して会社を休んだ事を聞いてご飯を作ってきてくれた。

テルのお母さんは私の両親と連絡をとりあってるのか心配してくれた。
もう私も立派に自立したと言う。
テルのお母さんはこう言った。
「今回のようにもし何かあった時、一人じゃ不安でしょ」


その夜、私は河原さんに電話した。
一人じゃ不安だったから。
―――お願い、今すぐ来て。

「ごめん、妻の両親が来てるんだ。今日はどうしても・・・。じゃ」



Pu-Pu-Pu-Pu-Pu-



電話の切れた音が空しい。
やっぱり一方通行。

私の願いは届かない。




翌日、いつものように仕事へ行く。
自分がなりたくてなった仕事、獣医。
やりがいがある仕事。

仕事を終えた後、千晶がうちに来た。
この間の合コンでの相手の愚痴をこぼしてた。
そして仕事の事に話が及び
好きな職業になれてる私を羨んだ。

―――でも仕事じゃ救われない。
―――私、河原さんと結婚したいみたい。だからもう会わない。

決して報われない願いだから。




次の日も私は無難に仕事をこなしていた。
仕事を終えて帰ろうとするとケータイが鳴る。


河原さんからだ。

私はケータイに出なかった。
出てしまうと彼に会いたくなるから。


ふと気がつくとテルがいた。



テルとの帰り道に焼き芋屋さんがあった。
テルがその焼き芋を見つめていた。
―――食べたい?
「うん、食べる」

私はテルの分の焼き芋を買って、いつも通るベンチに行った。
ベンチは枯葉が敷き詰められていた。
テルはその枯葉を払ってベンチに座った。
やっぱり自分の座る席だけ。
テルらしい。



ケータイが鳴る。



河原さんからだ。
私は焼き芋を食べた。


着信音が切れた。



ケータイが鳴る。

河原さんからだ。
私は焼き芋を食べた。


ケータイに出たい。

もう決めたから。
会わないと決めたのに。
彼に会いたいと思う気持ちが抑えられない。
雨が降り出てきた。


会ってはいけない。
会いたい。


雨と共に涙が頬をつたう。


突然、テルが自分の傘を私に向けてくれた。
私が濡れないように。


テルらしくないテルの行動に私の心が少し癒される。



テルと相合傘でアパートに着いた。
ふと先日、テルのお母さんが差し入れにくれたご飯の食器がある事を思い出し
テルに持って返ってもらおうと思った。

―――3分だけ待って。

「わかった」



そしてアパートの部屋に戻・・・彼がいた。



もういいの。私はこの関係を終わりにしたいの。
だからあなたとは会いたくない―――



「妻とはもう別れた。」



え?



「今朝、離婚届を出した」




突然の彼の言葉に私は驚いた。
時間が経つのも忘れていた。



外で待たしているテルの事も―――。





ようやく公式HPがキャストをつくってくれたなぁ(;^∀^)





さて、輝明が言葉を記憶する時
まるで写真を撮るようにして頭に入る事を幸太郎に父が説明してましたね。

幸太郎は改めて輝明の事を感心してましたね。


輝明は初めて貰った給料でロードバイクを買う事を決めたようですね。
いつも仕事へ行く道ですれ違うロードレーサーが乗ってるタイプが欲しいようですね。
どうしても。

これから給料日は毎月5万円ずつ貯めていく。
そうすれば1年後にはロードバイクを買える金額までお金が貯まる。

そして幸太郎はテストで100点をとったという口実を使って
おばあちゃんとこへ行きます。
どうも幸太郎はホメられて伸びるタイプだと思います(笑)

そして幸太郎は自分の小遣いから300円ずつ輝明へ返済するようです。
多分1年後には返せるだろうという幸太郎の言葉に
輝明は1年後=積立を連想したようです(笑)


それから都古が39度の熱を出した事に自分が入る風呂の温度を連想するのですからね。
このズレ具合がちょっとツボですね。



自分の事しか考えてないという事よりも
相手の事に気を使うという事ができないだけなんですね。

だからラーメンを食べる時
「ラー油とって」って言ったらちゃんと取ってくれますしね。
ただ、キチンと自分で同じ場所に戻すまで待ってますけど(笑)


それから都古が休んだその日は焼き芋屋があったのに
輝明は通り過ぎていきました。
これからも輝明はただ焼き芋が食べたいのではなく
都古と帰り道の時間を共に過ごしたいという思いがあった・・・
と考えるのはちと勇み足かもしれませんが(;^∀^)


また妹りなが見てた恋愛ドラマのワンシーンが
最後のベンチで濡れる都古に傘を差し出すシーンに繋がっているというのも
なかなか味な演出をしてくれますね。


そして最後の最後で三浦さんにテルが何もしない時間が続く事で
テルが不安になってしまうという事を
都古自身がしてしまうという事になってまったようですね。



来週は
もう都古は障壁がなくなった事で河原との結婚へ突っ走るようです。
はっえぇな(; ̄Д ̄)


なんかテルと都古の間でまたひと波乱ありそうだなぁ(;・∀・)

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