白夜行 第5話





傷には2種類あって

後になっても笑える傷と
後になっても決して癒える事のない傷。

雪穂の傷は後者の方だった。
他人の幸せが憎い。
自分があなたと同じ環境だったなら、あなたと同じ幸せを得ていたはずなのに。
一番憎いのは、その幸せだという事をあなたが気付いていない事。

簡単に例えると隣の池は綺麗な水。それが嫌で汚してやろうと。
それで何かが変わるという訳でもないのに。

いつの間にか雪穂は餓えていた。
もう決して得る事のできない親の本能ともいうべき愛情に。

まるで、だだをこねる子供のように自分より幸せな人を傷付けたくなる。
それが、自分を親友だと慕ってくれる人であっても。
おそらく自分を育ててくれた義母であろうとも。

目的を達成するためには手段は選ばない。
どんな相手でも利用する。
たとえそれが自分を恐喝してくる相手であろうとも。

さて、彼女の人格に関してだが、病んでいると言えば病んでいるのかもしれないね。
人間の人格はたいてい28歳くらいには確立して、そこからはほとんど揺らぐ事はないらしいのだが、
雪穂の場合はおそらく高校生の時点で確立してしもうたんだろうね。
だから、他人に何言われようとも、言葉だけでは何も変わる訳がないと
自分の中で結論付けてしまっているんよね。
そして、義母に自分の心をさらけ出してほしいと言われても
そんな事をしても何も変わる事はないという事を既に経験しているために
さらけ出しても意味はないと感じているんだろうね。

亮司以外は。

さて、今回の笹垣さんの説法は
念仏申せば八十億劫の罪滅す
ですかね。

おそらく「一念申せば八十億劫の罪を滅し」から来ているんだと思います。

あぁ、2話、3話メモっとくんだったなぁ。失敗失敗。


松浦は亮司が自分を出し抜いた事で、亮司の弱点である雪穂を過去の写真を使って恐喝する方法を選んだのだが、

それは亮司にとって触れてはいけない逆鱗なんだよな。
次回の予告を見る限り、だいたいの結果は予想できるのだがな。

既に闇に沈んでいる者は闇でしか生きられない。
そう決め付けている亮司が切ないね。

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