それでも、生きてゆく 第1話

いつもの日常
当たり前だと思っていた日常

そんな毎日が

あの日の出来事で、全てがこんなにもあっけなく壊れるなんて―――――





あれから15年の時が流れた



娘が死んで悲しむ母に

「また、子供を作ればいいじゃないか」

そう語った父親の言葉で崩壊した



妹を失った僕達の家族

父と母は離婚

弟は母に引き取られ、母が再婚した相手の婿養子になり

俺と父親は二人で湖の畔のボート小屋で暮らしていた




殺人犯となった兄がいる私達の家族

父と母は離婚

私と妹は姓を母方にしたが
決して離れ離れで暮らすことはなかった

ともに助け合っていきていこうと


だが、職を変えても
いく先々で「匿名の電話」があり
そこで自分達の素性がバラされ

住む場所を転々と変えざるを得なくなる




そんな生活が15年も続いた



ふたつの家族が共通している事


それは深見亜季を殺した犯人が少年法によって守られ
今どこで、どのような生活をしているのか全く分からない

という事だった。






これまでの15年間
妹が死んだことで

あいつは何故あんなことをしたのか今何をしているのか

何もわからない
ただ、妹を殺したのは自分だと思っている




そして、父は娘のことが忘れられなかった

毎年、妹の誕生日にはずっと靴を買っていた

そんな父が遣り残したこと

少年Aが今どこで何をしているのか

あの子に会ってどうしてそんな事になったのか
本当の事を聞いてみたかった

あの子が入ってた少年院の看護師を見つけたらしい

彼が少年院にいた頃の事を教えてくれた


彼は8年前に出所していた

その少年Aが退院する前に描いた絵

美しい絵を見て父は思った




反省してない

あの出来事は犯人にとってそれは美しい思い出にすぎない


私達はこんなにも悲しんだのに
私達はこんなにも苦しんだのに

あの子にとって それは美しい思い出にすぎないんだ。

何で!
何で 亜季を殺したやつが生きているんだ!
亜季はもう帰ってこないんだ!大人になれないんだ!
なのに何であいつはたった7年で出てくるんだ!
大人になれるんだ?
罪を償ってない!反省もしてない!
前科もない!自由だ!
どこかの町で 平気な顔して人に紛れて暮らしてるんだ!
だけど、だけど、こいつ、またやる
あいつ また 人を殺す

包丁持って東京行こうとしたのは
あいつ、あいつ 殺そうと思って
あいつの保護司だった人が先週亡くなった
あした、あした東京で葬式がある
お父さん、もう動けないんだ
お父さん、連れていってくれ
そしたらお父さんあいつ、この手で殺すから
悔しいんだ!娘の敵取らないといけないんだ!
悔しいんだよ
死んでも死にきれないんだ。
無理だって
死んでも 死にきれないんだよ!
だって、死んでも死にきれない




それが余命幾ばくもない父の最期の願いだった



洋貴は妹の顔を思い出した

妹と同じ立場に自分の身を置いた

亜季、冷たかったか?痛かったか?待ってろよ、亜季・・・


洋貴は思った

自分が父に代わってあいつを殺そうと




数日後、あいつの保護司の葬式に行った

あいつが来る事を願って

そして、あいつを見つけた



だが、そんな自分を止めた人がいた


それはあいつの妹だった――――――。




これは見事な作品ですね


坂元さんが脚本を担当する作品は大体そうなんですが
物語の登場人物とかの説明を言葉でするのではなく

映像と役柄の見せる日常の生活から
今、彼らがどのような状況にあるのかを
分からせる展開がいいですね


もって回った説明のドラマの多い昨今としては
こういうのが待ってましたって感じです



オープニングでの映像と音楽も素晴らしいですし


それから、15年前に殺害された妹の顔が
今では思い出せないことを


その妹の顔をぼかすことで表現する映像構成


そして、遠めから歩道橋で
画面端で小さく重要人物を立たせて一気に焦点を当てる演出


どこをとってもいいですね



それから、このドラマでは

「フランダースの犬」がちょっとしたポイントになってますね


何故、こんな風に死ななければならなかったのか

だとすれば、彼はなんのために死ななければならなかったのか

だとすれば、彼は生まれてこない方がよかったのではないのか



今は雨宮健二と名乗っている三崎文哉の

「人間って悲しい生き物だから」

って言葉


もしかしたら、亜季は三崎文哉に
兄に尋ねたことと同じことを尋ねたのかもしれませんね


何にしても、ここから
洋貴と双葉はかつて「少年A」と呼ばれた男を
探すような展開になりそうですねぇ



いやぁ、これは実に楽しみな作品です

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この記事へのコメント

2011年07月08日 16:03
>物語の登場人物とかの説明を言葉でするのではなく
>映像と役柄の見せる日常の生活から
>今、彼らがどのような状況にあるのかを
>分からせる展開がいいですね

うんうん、必要以上に多くを語らないというか、
雰囲気で察する事が出来ないとついていけない
作品のようですねー。
なので、一時たりとも目をそらしたり
聞き漏らす事のないようにしなきゃ!
案の定、廃屋での父のせりふの際に
集中力が欠けていたのか、保護司の死ってーのを
聞き逃してて、場面が葬式になった際に
てっきり柄本さんの葬式かと思いきや、
でんでんさんの顔がアップになって
「あんた誰?」状態でした
SFurrow
2011年07月08日 21:56
え~~っそんなに良かったんだ!!
気にはなってたんですが、満島ひかりちゃんは朝ドラで見てるし、瑛太も弟を見てるし(!)、タイムスクープハンターとかぶるし、とか思ってスルーしちゃったけど失敗したな。
2011年07月09日 13:57
まこさんの「あんた誰?」に大ウケ(≧∇≦)ノ彡 バンバン!

こういう答えの出せない作品を好んで見てしまうようです。
被害者側、加害者側の家族の気持ちが分かる。
『アイシテル』もそうでしたけど、
どちらも悲劇ですよね。
それでも、娘を殺された親の気持ちを思うと
立場も重なり本当にやり切れない。。。

>いつもの日常
>当たり前だと思っていた日常
これが怖いですね。
いつそうなってもおかしくない今の世の中。
あっけなく壊れてしまうんですよね。
それでも無くならない現実に、
異常で非情な輩に遭わないように、
運よく避けながら、いつもの日常を送れるよう祈りながら…
娘たちの帰りを待つ母親目線です。

そんな洋貴が、双葉家族をどう許して受け入れて行くのか、
期待して見たいと思いました。

ikasama4
2011年07月14日 00:25
まこ様
第一話となると
登場人物とか、その背景とか
なにかと説明する作品が多い中で

そういうのがなくても全然伝わる
ってのがいいですよねぇ

それだけに見逃せないところが多くて
結構大変なんですけど(; ̄∀ ̄)ゞ

ああ、柄本さんが東京に行こうとしたのは
加害者が世話になってた保護司の葬式に
いくためだったもんですからねぇ

それはビックリされたでしょう ̄▽ ̄
ikasama4
2011年07月14日 00:25
SFurrow様
第一話はどっかの動画サイトにおちてると思います
是非是非みてやってつかあさい ̄▽ ̄ノシ
ikasama4
2011年07月14日 00:25
mana様
自分もこういう作品は好きですねぇ

何年、何十年経っても癒えない傷ってあります
でも、一方で少しずつそのことを忘れてしまう
自分に嫌悪なんかしたりして

どうすれば許されるのか
どうすれば許せるのか

そして、ふと
どうすれば、この思いから解放されるのかとか
思ったりしてしまうんですよね

何にしても難しい問題です

>そんな洋貴が、双葉家族をどう許して受け入れて行くのか
ここが見所のひとつですね

そして、双葉ら家族も気になりますね

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