龍馬伝 第37話「龍馬の妻」

寺田屋から奇跡的に脱出した龍馬は
薩摩藩士によって救出された

龍馬が薩摩藩邸に送られた事を知った幕府は
薩摩藩邸に詰め寄ったが薩摩は知らぬ存ぜぬを貫き通した


その龍馬は手首に負った傷による出血がひどく
龍馬は生死の境をさ迷っていた


そんな龍馬にお龍は薬を口で移した


それからお龍は日々龍馬の看病に尽くした。

その甲斐もあって龍馬は大分体調が回復していたが
まだ満足に身体を動かせる状態ではなかった

龍馬はその身体で必死に
薩長の盟約が結ばれた書状の裏書を行った。

お龍に支えながら龍馬が書いたこの盟約への裏書は
薩摩と長州が書いたという事を認める証文となるものだった



この後、龍馬は薩摩に行くと言う。


そんな龍馬を見ながら
お龍はもう自分だけでは御守できるような方ではないと思い
龍馬の下から離れる決意をした。


そんなお龍を見ながら
龍馬は言う。



おまんも薩摩に行くがじゃ

このまま別れてしもうたら
わしらはもう一生会えんかもしれんがぞ

それでもええがか?


お龍は涙をうかべながら首をふった


いやや、いやや
うちも坂本さんと一緒にいたい



お龍、わしらは夫婦になるがじゃ


龍馬はお龍の泣き顔を見ながら笑った





それから間もなく京では
薩摩と長州が手を組んだと町人の間で噂になっていた。


これは幕府内に動揺を誘う
桂と西郷が示し合わせた作戦だった。


その噂は京のみならず
土佐、長崎と全国各地に広まっていた



薩摩と長州が手を組んだ

その知らせを聞いた土佐藩前藩主・山内容堂は
それが家老・後藤象二郎の言う通りになった事にほくそんだ

これは風向きが変わってきたのだと


その知らせを聞いた長崎奉行・朝比奈は怒りに震えた
あれほど、幕府に薩摩と長州に不穏な動きがあると伝えたはずなのにと
朝比奈は幕府首脳陣の不甲斐なさに憤った。




そんな中、龍馬は薩摩藩士に守られながら京を脱出した。


龍馬ら一行は船で長崎に向かった。



そうして龍馬とお龍は亀山社中に着いた



達者にしとったかえ、みんな


龍馬の姿を見て、亀山社中の面々は皆喜んだ



みんなに大事な知らせがあるがじゃ
遂に薩長が手を結んだぜよ

西郷さんと桂さんが手を結んだのを
わしはしっかと見てきたがじゃ

それとの、もうひとつ知らせがあるがじゃ

お龍、こっちきぃや



龍馬はお龍を呼んだ


楢崎龍と申します

わしの女房じゃ
わしが寺田屋で命を拾うたがはこの龍のおかげじゃ



龍馬の言葉に皆、驚いた表情を浮かべると共に戸惑いを隠せずにいた

みんな、畏まらんでもええけ


そう言うや、龍馬はすぐさま仕事の話を始めた


聞いてくれちや、みんな
亀山社中の船を手に入れたがじゃ・・・・
わしらが船を持てるがじゃ・・・・



龍馬の話に沸き立つ男たち


お龍はそこから離れて、一人
傍にあったぽっぺんを吹いた

仕事をしてる龍馬を見てる時のお龍はどことなく寂しそうだった。




それからまもなく龍馬が出てきた


お龍、わしはちっくと出かけてくるけ


そう言って足早にどこかに向かっていった



龍馬が向かった先はグラバー邸だった。






坂本さんは本当に運がよか

わしが幕府に捕まりかけたは
みんな、もう知っちゅうがかえ


グラバーも小曽根も大浦もほくそえんだ。

まっこと、長崎の商人は耳が早いの

坂本さんはこれから何をなさるのですか?


薩長を守り立てて
いよいよ幕府を倒しにかからんといかんき
出来れば戦をせんとの


戦をせんと?

その言葉にグラバーたちは驚いた。


これからわしらが動くためには益々金が必要になってくる
その時はよろしくお願いします


高杉さんとよく似てるばい

ホントにその通りです


あん人は今、長崎に忍び込んでいる


そして、このグラバー邸にいると言う。


高杉はグラバー邸の屋根裏に潜んでいた



グラバーによってエゲレスに留学するという。

龍馬の活躍を聞いていた高杉は自分のことのように喜んだ。

坂本さんはだいそれた御人になりますよ、きっと
そんときは一緒に面白いことをやりましょう



その時、高杉が急に咳き込んだ



風邪を引いただけじゃ

それはいかん、これから長旅が始まるがじゃき
しっかり治さんと


はい

笑った高杉の表情には今までのような力溢れるものがなくなっていた





亀山社中の面々は引田屋で
龍馬が戻ってきたこと、そして龍馬の結婚を祝った。

主役である龍馬はまだグラバー邸に行ったままだ。


そこへ芸妓・お元が龍馬の妻・お龍に挨拶をした。


お龍さんはなんばしよった人ですか

船宿で働いてました

船宿?


お元が怪訝な表情を浮かべたのをお龍は見逃さなかった。


みんな、待たせてすまんちや

ようやく主役がやって来た。

わいら、もう始めさせてしまいましたぞ

ああ、すまんちや


おめでとうございます
龍馬さんが結婚されるんで、てっきり御武家の御嬢様かと思いました


脱藩浪士には御武家の御嬢様は無理じゃき

脱藩浪士じゃなかったらどがい思っていたんですか?

龍馬の言葉にお龍は膨れ面になる。

わしがこうして生きてるのはおまんのおかげじゃ
おまんには感謝してもしきれんのじゃ


これからよろしくお願いします、お龍さん

こちらこそ、お元さん



それから龍馬は少し酔いを醒まそうと廊下に出た

ふと龍馬を見つめる視線を感じた。


お元だった。

うちはもう次の席にいかないといけません

そりゃ残念じゃの

その御怪我、御公儀に追われるような事をしたのですか

奉行所に仕えるようなこと、しとらんじゃろうの?

説教ですか?

わしゃ、おまんのためを思うていよるがじゃ

うちのため?

そうじゃ

そいやったら、うちが身請けして・・・・・

お元は龍馬が怪我した手をさすった。


出来ませんよね、そんな事


そう言うや、お元は龍馬の怪我した手を強く握り
痛みでもだえる龍馬を尻目に足早にその場を後にした。





その夜、龍馬はお龍に寺田屋の時、思ったことを語った。


寺田屋で死に掛けたとき
わしが思うたがじゃ

時がない
急がんといかんと

おまんが役に立たんはとんでもないぜよ
おまんがおってくれるだけでわしゃ
どんだけ心強いか


これをおまんにやるき

ここに書かれちゅうがは「希」いう字じゃ

わしを生んでくれた母上が下さったがじゃ

これはおまんの御守じゃ言うての
これを見るたんびにわしは思うがじゃ
どんな時でも希はある

「希」がわしを生かしてくれちゅう



うち、大事なものをいただけません


おまんも一緒に戦ってほしいがじゃ
この世の中を変えるいう坂本龍馬の
「希」をかなえるために


龍馬はお龍をまっすぐに見つめその御守をお龍の首にかけた


わしらはひとつぜよ


その御守を見つめるお龍は少しはにかんだ。




つかの間の平穏




だが、世の中は風向きが変わってきていた

それも急速に




岩崎弥太郎は材木商を辞め
龍馬に負けないように日本のために尽くす決意を固めた



高杉晋作は留学を辞めた
留学資金は全て軍艦購入の資金に当てると


高杉は喀血していた。

己の命は留学して戻ってくる頃には終わっているだろうと同時に
自分の夢が潰えた事に悔しさをにじませていた



そして幕府の反撃が今まさに始まろうとしていた――――――。







今回は病状の龍馬を必死に看病するお龍に
龍馬が生涯の伴侶として共に歩む決心をさせた内容になってましたかね。


ま、本当はもっと早く結婚してるんですけど; ̄▽ ̄



それと共に龍馬の「時間がない」というのは
どことなく自分の運命を悟っていたかのようなとこが感じられます。


それと、龍馬が高杉と共に
今度はもっとでかい夢を追いかけようと誓うものの
両者とも夢半ばに散ってしまう

その辺りの儚さも感じられる内容になってましたかね。


それと小曽根が弟にあまり龍馬に深入りしないようにと注意してましたが
日本のために命を懸けても、商人がそれで報われることはないと

商人が武士になろうとしても、商人は結局、商人

小曽根の言動は近藤長次郎の死が起因しているような気がします。



それから池は船を任されるようになってましたが
彼は海軍操練所にいなかったために

あの悲劇に遭うんだろうなと思わせるとこがありますね。



それから今回はちょいと体調がかんばしくなくて
イラストはお休みです; ̄▽ ̄ゞ



さて、次回は龍馬がお龍と共に霧島に登山するようですね。

そして第三部のラストでもあります。

これがどんな風に描かれるのか、実に楽しみです。

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この記事へのコメント

2010年09月13日 02:41
師匠!体調がよろしくないとの事。。。
お見舞い申し上げます。大丈夫ですか?
まだまだ暑いですから、お大事になさって下さいね。

>それと、龍馬が高杉と共に
今度はもっとでかい夢を追いかけようと誓うものの
両者とも夢半ばに散ってしまう

そうですね~。。。
ほんと、そうですね。
両方とも夢半ば、もっと生きていれば明治政府に貢献した人たちに
なっていたかも知れないんですもんね。

でも、とりあえず龍馬はお龍と言う伴侶を得て、短い間でも
政治だけじゃない人生の幸せを感じる事もあったと言うのは
素晴らしい事だったかも知れません。

第3部も来週で終わり。
どのように描かれるのか楽しみです。
ikasama4
2010年09月13日 21:52
くう様
最近、以前と比べて温度が下がったせいか
それでちと体調を崩したみたいです。

そもそもクーラーガンガンなのが
問題なんでしょうけど(; ̄∀ ̄)ゞ

龍馬と高杉の会談を見てると
夢のツーショットであると共に
どちらも志半ばで自分の意志と関係なく
散っていったのがつらいとこでもあるし

それが彼らの名を高めたとこでも
あるんでしょうね。

>でも、とりあえず龍馬はお龍と言う伴侶を得て、短い間でも
>政治だけじゃない人生の幸せを感じる事もあったと言うのは
>素晴らしい事だったかも知れません。
そうですよね。
未だにそういう伴侶がいない自分としては
実に羨ましい限りです(爆)

来週で第三部が終わりのようですが
予告を見るとまた悲しい出来事があるようです

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