鉄の骨 第3話

二度の入札に失敗した一谷組

で、真屋建設の長岡さんからの連絡と
建設省OBの情報から

建設業に業界再編の動きがあると言う



この建設業界は1996年頃だと80兆円の市場があったそうですが
近年では50兆円を割り込むまでに市場が縮小しているそうです。

当然、建設業も売り上げが減る訳ですが
その建設業の数はあまり減ってない


国が認める建設業許可業者数ってのがあって
昭和57年以降ずっとこの建設業許可業者数が50万を超えてるそうで。
(平成16年まで確認済)


つまりはドラマでも語られているように
建設会社が多すぎるって事なんですねぇ。

そういう業界再編の動きがマスコミでも
色々と取り上げられてましたからね。


その余波はゼネコンにとっても死活問題で
そのゼネコンを減らすために一谷組と真屋建設の合併が画策されていると言う

もちろん、それに絡んでいるのは仕切り役の山関組と真屋建設

その合併を進めるために一谷組を弱体化させようと
落札を失敗させていったって事らしい


そのウラには与党の議員さんが絡んでるって事のようですが
それはそれとして

尾形常務は山関組の和泉さんに電話して

長いことお世話になりましたが
これまでかぎりでボスとも皆さんとも
お付き合いを止めさせて頂こうかと


止めるという事は?

皆さんとのお仲間から外れるという事です。

と言って和泉らを脅迫

そして、慌てた和泉さんに各ゼネコンの方を集めてもらい

ここから尾形常務の独壇場

お仲間から外れる事

撤回してもいい
ただし、ひとつだけ条件がある
和泉さんに仕切り役を辞めてもらって
新しい仕切り役をお願いしたい

離脱撤回の絶対条件です。



そして、今回の一谷組落札失敗の陰で動いてた
山関組の行動を出席出来なかった方も含めて皆に報告

今まで結束と秩序をもって工事を落札してきた
「組織」としてはこの山関組の行為は裏切り同然


皆さん、合併話はご存知なかったんですか
ボス(和泉)と真屋さんしか知らなかったのですね

この人達は合併耕作のために
怪文書を出し、二度の入札で落札を阻み
うちを弱体化しようとしたんです


念のために言っておきますが
与党の建設族が1枚噛んでいる

我々ゼネコン6社が5社になる事で
ジリ貧だった建設業界全体のためになると思ったからだ

政治家の私利私欲のためにうちが潰されようとしている


多数決しませんか

山関さんがこのまま
ボスを続けた方がいいのか
ボスを辞めた方がいいのか


ボスの交代については今回出席出来なかった各社に
今回の話をすると、後の決断は私に一任するという
委任状をもらっている




見事なものですね。



その尾形の提案に対して手を上げたのが
あの真屋建設の長岡さん。



俺、やろうか。

信じてもらえるかどうか分かりませんが
私自身は不本意でした。


長岡さん、本気ですか?

本気だ。

真屋さん、私に代わって仕事の割り振り出来るのか
それにあなた自身の立場も危うくなるんだ


私はおかしくなった今の形を前に戻したいだけです
過去2回の調整失敗の責任は私にある訳で
キチンとやりたいと思っているんです

公共事業が減っている今だからこそ
我々が今まで以上に強く団結しなければならない
結束して手を携えて全ての会社が共存していけるように強く思う

非力ですがお願いしたい




こうして真屋建設の長岡さんが仕切り役となり

喧々諤々あってどうにか
一谷組が地下鉄工事のチャンピンになる事が出来た訳ですが

山関組の三橋と和泉は議員さんを呼んで
その議員さんの圧力でもって一谷組の社長に
真屋建設との合併を推進しようとする力技に出た訳ですねぇ。



たしかに建設業界の市場が縮小しているという現状は
建設業界にとっては厳しい話なんですが

それによって

昔と同じやり方は通用しないのではないかと現実的に対応するのか

自分の成功や出世よりも
自分が信じてきたものを大切にしたいとして理想に走るのか

すなわち

組織の形態を変えていくのか
組織の形態を維持していくのか

この辺の判断は実に難しいところです。


三橋さんら山関組の面々は前者で
尾形常務は後者ですね。


ま、どちらも談合という線は変わってないんですが。


こうして彼らが必死になるのは
ただ単に金儲けしたいってだけではなく
その会社で働く社員の生活を守らなければならないのですからね。


こうしてみると彼らの行動も正しいのではないかと思うのですが
ここ数年、談合に対する国の対応はとても厳しいものになってます。


でもって、そういう談合廃止によって
中小のみならず、中堅、大手の建設会社が次々に潰れている現状があります。


そういうのを見ると本当にこれが正しかったのかと思ったりもします。


それで真屋建設への東京地検の強制捜査

これはもう談合撲滅をしようと考える国の動きなんですが
このウラにまさか尾形常務とか絡んでないでしょうねぇ(; ̄∀ ̄)


ともあれ、こういう一筋縄でいかない仕事には
一筋縄でいかないやり方が必要だと思う


という平太の言葉には得心がいきます。


それからこういう建設業界に働く人って
こういう平太みたいに斜陽の一途に向かっているような
感じのする環境で働いている人は結構多いと思います。


そういう点でいくと建設業界は今後もかなり厳しいので

建設会社の社員よりも
銀行員と付き合う方が女性の方は将来性はいいですよって

今んとこ、そう言ってるようにしか聞こえないんですが
この辺が今後どうなってくるのかも個人的に注目です; ̄▽ ̄ゞ

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この記事へのコメント

2010年07月18日 02:34
自分の知らない所で、いつの間にか自分が仲間はずれになっていた的な
イヤ~な感じを受けましたね。
でも、尾形常務は強い意志で事を引っくり返した。
凄い人だと思います。

>その会社で働く社員の生活を守らなければならないのですからね。

なるほど、そういう部分が大きいですよね。。。
お家がお取りつぶしになれば、たくさんの家臣が路頭に迷います。

でも、それに比べると、いつも代議士と酒を呑んでいる
山関の方は、私利私欲で動いているようにしか見えないんですよね。。

談合の何が悪い?と言う気分になってしまうのです。

さて、ついに真屋に監査が来てしまったわけですが。。。
来週は、一谷にも飛び火して平太も巻き込まれるみたいですね。
どうなるんでしょう。

業界の実情が解らないだけに、先が見えなくてハラハラします^^;
ikasama4
2010年07月18日 14:14
くう様
自分らを巡る業界が厳しくなった時
組織の機構を改変するのか
組織を維持し続けるのか

この辺の駆け引きがスゴイですねぇ。

>なるほど、そういう部分が大きいですよね。。。
>お家がお取りつぶしになれば、たくさんの家臣が路頭に迷います。

>でも、それに比べると、いつも代議士と酒を呑んでいる
>山関の方は、私利私欲で動いているようにしか見えないんですよね。。
それは代議士の私利私欲な目的と
山関の目的は違うけれどその手段が一致してるから
山関と代議士が同じくくりに見えてしまうという
とこでしょうかね。

それだけにそれを知らずに必死に働いている
家臣達が哀れにも見えてきます。

次回はその業界の組織争い以上の波が
平太達を飲み込んでいくのでしょうね。

ここから組織の面々がどう動いていくのか
実に興味深いです。

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