八日目の蝉 第4話

希和子は薫と共に久美の母親が住んでいる香川県小豆島に渡った。

久美のお母さんはお店をやっていて
そこで働かせてもらえないかと頼んでみたが
今は人でが足りてるみたいで、そこで雇ってもらう事は出来なかった。


泊まるところと働くところ、探さないといけない


そう思った矢先

見知らぬ男が自分に声をかけた。


目の前に見えるあの坂道を登ったところにホテルがある。
あそこならば住み込みで働けるはずだと。


希和子はそのラブホテルで働く事になったが
それからしばらくして久美の母親がやってきた。


自分のところで希和子を雇うと言う。


そうすれば久美が戻ってくるのかもしれない。


彼女は思っていた。

娘は自分の事を怨んどる。

娘が子供を連れて夫の家を飛び出して帰ってきた時
私は「あんたの辛抱が足りんのや」と追い返してしまった。

そして娘は私の反対にも聞かずに家を飛び出して行った。


私もきちんと躾をせないかん思うて
あの子にきつく当たりすぎたかもしれん。

親子でもソリの合わん事があるがや。


それでも彼女は思っていた。

娘にもう一度会いたい―――――と。




同じ頃、それとなく自分に気にかけてくれる男性がいた。

その人は文治さんというらしい。

何も知らなかった希和子は
自分の身体目当ての卑しい男性の一人でしかないと
嫌悪の眼差しを向けていたのだが


だが、久美のお母さんに彼の話を聞いた。

文治さんは漁師をやっているのだが


子供をなくした過去があるのだと。



その事を知って希和子はすぐさま文治の下に向かった。


ごめんなさい。
色々していただいているのに
お礼も言わないで


あんた、俺が怖いのやろ?
男が怖いんか?

よう分からんけどええのや。怖かったら近付かんで。
俺もあんたを怖がらせとうない。




それから間もなく薫が病気になった。

島のお医者さんが言うには腸閉塞で
本土の病院で処置してもらう必要がある。

けど、既に今日最後の本土行きのフェリーは出てしまった。

このままでは薫が死んでしまう。

そう思った時、偶然そのフェリー乗り場にいた文治さんが
自分と薫を本土の病院へ連れていった。


おかげで薫は一命を取り留めた。



文治さんは自分の事を語り始めた。






この村に小豆島の自然を撮るいうて
東京の写真家が来たんや。

女房はそいつと東京に行ってしもうた。

子供は生まれてすぐに死んだ

子をなくした夫婦は寂しいもんや。
一緒におっても間を埋めるもんがない。

俺は女房を責められん。
あいつはやり直したかったんやろ。

子供の事も俺のことも忘れて
けど、俺はどっちも忘れられん。

子供の事も女房の事も
俺はそういう不甲斐ない男や。



文治も希和子と似たような苦しみを味わっていた。


その時、希和子は彼という木にもたれかかった。


これまで無我夢中に走り続け息切れしそうだった


その木は優しくて温かかった。



私は安らぎを感じていた。


朝起きてご飯を食べ
昼間は薫と共にめいいっぱい働き
夜は薫と一緒に眠るこの町の生活に


私と同じように傷ついた人が私を支えてくれることに


でも、この時


娘との別れの日がすぐ近くまで来ている事に
私はまだ気付いいなかった―――――。







まさか大きくなったマロンちゃんに出会えるとはねぇ ̄▽ ̄

記者をやってて
恵理菜=薫の母親・希和子の足取りを追ってるらしくて
薫と共に昔共に過ごしたエンジェルさんの館に足を運んだみたいですね。

どうもあのエンジェルさんは逮捕されてもうて
かつてのホームはすっかり荒廃していたみたいですね。


そして、マロンちゃんは希和子の当時の足取りを追って
小豆島に向かったみたいですが

薫は思い出せない過去には興味がないからと
一人帰っていったみたいですね。


それと文治さんは
保健書があるといいながら自費で娘の治療費を払っていた事から
希和子が他人には言えない何らかの秘密を抱えていると
思っているみたいですね。




でもって、この流れだとなんとなくですが

今の希和子はもしかしたら文治さんと一緒に
住んでいるような気がします。


時が経つにつれ
薫の成長と共にこの島に居辛くなるのかなと思いきや

予告を見ると
自分達が映っている夏祭りの写真が新聞に掲載された事で
彼女の居場所が警察にバレてしまうって展開のようですね。

もう誰の目から見ても普通の親子にしか見えないだけに
この親子(と言ってもいいでしょうかね)を引き離すのは
分かってはいてもコクな話です

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この記事へのコメント

2010年04月21日 02:40
私もマロンちゃんが出てくるとは思ってませんでした^^;
向こうは大きかったから、色々と記憶に残っているみたいですね。
そして、この事件はかなり大きく報道されたんだと言う事も解りました。
だから20才の薫は全て知っているわけなんですね~。。。

>今の希和子はもしかしたら文治さんと一緒に
住んでいるような気がします。

私もそう思っていました!
だったら、今の希和子もそれなりに暮らして行けている
と言う事なんでしょうか。

2人をいつまでも一緒にいさせてあげたいと言う気持ちは
私もずっと感じています。
でも、20才の薫を見ると、やはりこの事件が薫に付けた傷は
大きいなぁ。。。と。。。
罪の深さも感じますね。
2010年04月21日 15:37
>今の希和子はもしかしたら文治さんと一緒に
住んでいるような気がします

出所してから文治さんと一緒になったってことでしょうか。
あの人なら全部飲み込んで包んでくれそうな雰囲気がありましたね。
それなら少し良かったという気がします。

絵里菜が全部忘れていて希和子のことも知らないというのはちょっと違和感なんです。
5歳といったらほとんど覚えていると思いますけどねぇ。
わざと封印してるようにも見えないのでそういうこともあるんでしょうか。
2010年04月21日 16:21
>今の希和子はもしかしたら文治さんと一緒に
住んでいるような気がします。
そうだったらいいんですが・・
来週の予告見たら、希和子のことよりも、後にのこされた文治のこと心配になって・・
文治なら、待っていてくれそうだし、小豆島の暖かい雰囲気で希和子の傷も
癒されそうです。
>もう誰の目から見ても普通の親子にしか見えないだけに
この親子(と言ってもいいでしょうかね)を引き離すのは
分かってはいてもコクな話です
薫にとっては誰になんと言われようとお母さんだし、希和子の中でも
自分は母親だってなっちゃってるんでしょうし・・
薫が産みの母親の元に戻ってもすんなりと受け入れられるとは思えません。
現在の薫の空虚さは、そういう所からきてるような・・
最終回では、お腹の子と前向きに生きていく薫の姿が見たいです。
ikasama4
2010年04月23日 06:13
くう様
マロンちゃんにはびっくりでしたが
そのマロンちゃんが何故、希和子の事を
追っているのか

その部分はもしかしたら
彼女がエンジェルホーム以降の辿った道に
関係があるのかもしれません。

でもって、薫は嫌でも
真実を知る事になったんでしょうね。

でもって、不倫した子供を身篭った事を
父親に告白したのは、父親が母親に与えた
苦しみを父親に味あわせようとした
彼女なりの復讐ではないかと思います。
ikasama4
2010年04月23日 06:13
エリ様
そうですねぇ。
私も文治さんなら、希和子に何があっても
受け止めてくれるような気がします。

>絵里菜が全部忘れていて希和子のことも知らないというのはちょっと違和感なんです。
5歳の時の薫はあんなに明るくて笑顔が絶えない子なのに
今の薫は感情のないような感じになってしまったのは
希和子との別れと共に
希和子が本当の母親ではなかった事
希和子が自分をこんな風に傷つけた事
父親が希和子にこんな風にさせてしまった事

彼ら彼女らによって自分が翻弄された事に対して
怒りとか憎しみとか訳わからなくなって

それを封印しようとした時
5歳までの思い出も一緒にわざと
封印しているのかもしれませんね。
ikasama4
2010年04月23日 06:14
きこり様
彼女が犯した罪は知らなくても
文治さんはなんとなく彼女が何かから
逃げている事に気付いている気がします。

そういうところを彼は全部
飲み込んでくれそうですね。

希和子と薫は誰がどう見たって親子そのもの

それだけにコクな話ではあるんですよね。

で、仰るように
薫の空虚さは希和子と別れて
見知らぬ実の両親と過ごす事になった時から
始まったんでしょうね。

>最終回では、お腹の子と前向きに生きていく薫の姿が見たいです。
私もそうお願いしたいです。

そんな今の薫をそんな風に救えるのは
個人的に希和子しかいないかなと思います。

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