外事警察 第4話 「裏切り」

ジュリオのの携帯から発信される電波から
川崎市のとある工業地帯が特定された。


その工業地帯にある
肥料を販売している会社・峰谷化学

経営権は誰かに売られた形跡があるのだが
販売実績がない。

しかし、窒素系肥料や軽油を大量に購入していると言う。


おそらくそれらの材料を使って爆弾にするのだろう。



住本達は峰谷化学で働いていたという方から
その場所で化学肥料を2トン精製したという。


2トン相当の爆弾


間違いなくテロは起きようとしている。



その頃、松沢は下村愛子に接触した。



ごめんなさい、私
愛子さんをとんでもない事に巻き込みました。

私は住本という人間が許せません。
田村は偽名です。
本名は住本。

愛子さんが受けた精神的苦痛は常軌を逸してます。




ジュリオの事は私が自分の意志でやったこと。

住本だか田村だかいう人の事は知らない。

私は誰も怨んでいない。
心配してくれてありがとう。



住本は使うだけ使って必要なくなったら躊躇なく切るつもりです。

あなたなら違う?
あなたなら最後まで逃げずに守ってくれる?






その後、松沢は住本に詰め寄った。




何故、愛子さんを「協力者」として正式に登録しないんですか?
これも国益のためですか?

今度は愛子さんを見捨てるんですか?





住本は答えなかった。





その後、峰谷化学から数台のトラックがどこかに移動していった。

プレートナンバーも控えていたが
どのトラックもNシステムにひっかからなかった。


そして、峰谷化学を捜索したところ

血文字で「827」と書かれた数字が残されていた。



おそらくニケのものだろう。



しかし、住本には違和感があった。




間もなくテロリストから
国際会議を開催するなとの脅迫状と共に人間の耳が送付されてきた。





それから住本はこれ以上、下村愛子に作業を頼む事はないので
ジュリオに接触しないように伝えたのだが

にも関わらず、彼女はジュリオに接触していた。



住本は下村愛子の自宅に忍び込んで
彼女の帰宅を待ち構えていた。


どういうつもりだ。
誰の指示で接触した?



あのまま、パッタリ会わなくなったら怪しまれると思っただけよ。


自分の置かれている状況が分かっているのか。

外事警察に協力しているのが分かったら殺されるぞ。
ただの理容師に戻れ。




大丈夫よ。ジュリオは私に落ちてるんだから。

呆れるかのようにその場から立ち去ろうとする
住本に下村愛子は言葉を投げかけた。


逃げるの?
あなた、私の事を怖がっているみたい。


下村愛子は余裕とでも言うように笑みを浮かべていた。




それから間もなく住本の下に
とある場所に放置されたドラム缶から遺体が発見されたとの連絡を受けていた。



遺体はニケだった。



彼の耳は切り取られていた。



ニケの死は身元不明者として処理される事になった。


その処理を指示した有賀警備局長に住本は詰め寄った。


結局、あの時と同じじゃないですか!

あなたは「警察を変える」って
親父の枕元でそう仰ったじゃないですか。

この国にテロを防ぐための法律があれば
我々は問答無用でテロリストを引っ張れるんです。

その法律がないから
我々は協力者を危険に晒してしまっているんです。



この国でその事を理解してもらうには時がかかるんだ。


住本は吐き捨てるように言った。

テロのひとつくらい起きた方がいいんです。





その頃、松沢は公安「ゼロ」のトップ・倉田理事官に接触していた。


そこで住本が
「公安が生んだ魔物」の意味を知らされた。



住本の父親も外事警察だった。

住本が12歳の時
仕事のため、モスクワに行った。

そして出国直前に毒を盛られ、植物状態になった。

その後、父親の意識は戻る事なく3年後に死亡
妻は後を追うように自殺した。

警察は父親が毒を盛られた事実を隠蔽した。


それ以降、おそらくあいつは法も警察も仲間も一切信用していない。


さらに付け加えると
住本の父親はある人物の代わりにモスクワに行って毒を盛られた。

その人物とは警備局長である有賀だった。


松沢は住本が民間人にハニートラップをさせた事を倉田理事官に伝えた。




下村愛子を住本から取り戻したいんです。

彼が関わった人間はみんな不幸になっていく。

あなたの御力で守っていただけないでしょうか。



ダメだ。
この事が世に出れば公安自体が危ない。

下村愛子には協力者として守っていく価値があります。



そうして、松沢は下村から受け取った紙を
住本ではなく、倉田理事官に手渡した。


そこには「大和田団地」と書かれた筆圧があった。





外事4課は
『大和田団地にテロリストがいる可能性がある』との
有力な情報を受けて、大和田団地を捜索したところ

峰谷化学から出てきたトラックのコンテナがそこにあった。

ふと、住本の脳裏に峰谷化学に書かれていた
血文字の数字「827」が浮かんできた。


この大和田団地の827号室には
最近、外国の商社が仕事で使いたいと言って、入居してきたらしい。


そして、コンテナの中身を確認したところ
峰谷化学で精製されたと思われる20kg相当の肥料
1トン分が確認された。


それを受けてSATが要請される運びとなった。



その時、住本の中でひっかかっていたものが見えた。






住本はジュリオの店から帰宅途中の下村愛子に詰め寄った。


何をしてる?


録音したわ。ジュリオの電話。
分かった?ジュリオは私に落ちてる。

いい?私が必要なの。

あなたも警察も私を切れない。




そして、その場に松沢も現われた。



金輪際、指一本触れないで下さい。

私の協力者に。

どうせあなたは愛子さんを運営する気がなかったんでしょ。


お母さんと重なって見えますか?

血も涙もない人だと思っていたけど意外と脆いんですね。




住本は言う。

あの場所に書かれていた血文字の「7」

ニケの筆跡のものではなかった。


だとしたら、あの血文字は
テロリストが書いたもの


ならば、これは陽動なのだと。


連中が作った肥料は1トン分見つかっていない。

おそらくその1トンをどこかに仕掛けている。



ジュリオはあんたを騙しているんだ。

落ちてなんかいない。

だとしたら、あんたがジュリオに落ちたんだ!




今までに感情を露にした事がない住本が
初めて見せる鬼気迫る表情に松沢も下村も気圧されていた―――――。







まぁある程度予想していましたが
住本の過去が分かりました。


が、今回、驚いたのは

住本も好き好んで民間人にハニートラップをかけたり
協力者を危険な目に遭わせているのではないという事ですね。



日本にテロリスト及びテロ行為をしている者がいれば
容赦なく逮捕出来る法律があれば


民間人にハニートラップをかけたり
協力者を危険な目に遭わせたりする必要はなかったと。


単なる非情な人間という訳ではなく
住本にはそれだけの信念があったと言う訳ですね。



その法律が出来るのであれば
テロのひとつや二つ起きた方がいいと思うものの


しかし、それでも現状で出来る限りの事をして
テロを防ぎたいと思っているようで。


その必死さがラストに出ていましたね。



で、一方で自分の邪魔をする者は容赦なく叩き潰すみたいで。

松沢の事が心配で住本を追尾した久保田刑事の過去もキッチリ
調べ上げていたみたいで。

幼馴染の風俗嬢に情報を漏らしてオイシイ思いをしたとか
警察に知れたら懲戒免職になりそうな情報を握っているみたいで。
この辺は容赦がありませんね。



一方で、松沢は住本に反抗し
下村愛子から受け取ったテロリストに繋がる情報を
上司である住本にではなく、更に上の上司であり
「ゼロ」のトップである倉田理事官に渡し
倉田理事官と繋がりを作ったようです。



そして倉田理事官はかつて
大学のゼミで教えを受けていた
現・官房長官である村松さんと通じ
有賀警備局長が今回の一件で不備を行えば
懲戒免職にしてもらおうと

二人して通じ合っているようで。



まぁ村松官房長官が情報源を知りたくても
有賀警備局長はそんな事をすれば、今後情報が得られないとして
情報源は明かさないし

何より、官房長官には
何らかの判断が必要になる情報しか提供していませんからね。


色々と対立の構図がありますね。


それにしてもジュリオの前回のあの目線の意味は
そういう事だったのですねぇ。



敵さんも1トンを陽動に使うとはなかなかのものですが


警察にまさか、コンテナの中身を透視して
肥料かどうか認識出来る装置があったとは

恐るべし、科学技術。
と言ったとこでしょうか。


さて、次回はかなり切羽詰った状況に陥っていくようで。

いつになく感情を露にした住本の表情がうかがえます。


そして、最後に涙を浮かべて下村愛子が訴える先にいる
相手とは一体誰なのか

あの身長から考えるとジュリオではなかったですからね。

この先の展開がとても気になります。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2009年12月06日 13:33
>そして、最後に涙を浮かべて下村愛子が訴える先にいる
相手とは一体誰なのか
誰なんでしょうなね・・ジュリオかと思いましたが、ジュリオよりすらっとしてたような気もするし・・・「フィッシュ」の人?(笑
住本班の誰か?まったくわからないわ~
闇の世界にどっぷり浸かっている愛子が心配ですね。
自分の力を過信しているようだし、松沢も住本を出し抜いた気でいるのかもしれませんが、利用されてるだけのような気もするし・・
まったく誰も信用できないです・・
しかし、おもしろいドラマです。
テロうんぬんより(それ外しちゃダメですよね)、人間どうしの駆け引きというかギリギリの段階で見える人間性のようなものにゾクゾクします。
SFurrow
2009年12月06日 21:55
住本の父親については、仕事のプレッシャーで自殺をはかり植物人間になったのかなと思っていたのですが、殉職なのに殉職扱いにもしてもらえない、そして自殺したのは母親のほうだったのですね。ロシアスパイ関連の毒殺事件は実際に以前ニュースになったことでもあり、なかなか説得力のある背景ですよね。背景がわかってみると住本の行動や、なぜ松沢以外の男性の部下たちは住本に忠実に働いているのかというのも理解できる、しかし若い女性の松沢としては、同じ女性の民間人を使い捨てにするようなやりかたは断じて許せないとして、頭越しの上司に近づく、これもわかります。原作本は未読なので、もともと原作がよく出来ているのか脚本家が上手なのかわかりませんが、目を離せない展開になってきましたよね~(しかし何ともダークだよな~~)
一つよくわからないのですが、松沢と入れ替わりに辞めた女性の先輩(「お前は根っからの公安だ」と言われていた人)は、警察そのものを辞めて主婦とかフリーターをしているんでしょうか、それとも警察は辞めてなくてどこかの部署に移っただけなんでしょうか(でもまだちょくちょく住本のために密かに働いているみたいなので、かなりヒマな部署だと思うけど)
ikasama4
2009年12月07日 01:21
きこり様
たしかにすらっとしていましたし
あの背格好からすると愛子と同じくらいの
身長に見えたりしましたからね。

まさか、住本ではないと思うんですがね(; ̄∀ ̄)ゞ

なんか、愛子はこの世界で
自分が必要とされている事に酔ってるような
印象も受けます。

まぁ利用しているのか
されているのか

全ては思惑と駆け引きってトコロに尽きますね。

終盤にきて、みんな追い詰められてきて
どんどん本音がむき出しになってきてるようで
それがまた面白いですね。
ikasama4
2009年12月07日 01:21
SFurrow様
私もてっきりその手の自殺などを考えていたんですが
外事警察の任務で毒を盛られて死んでも
結局その事実が隠蔽され、その現実を変えるために
父と同じ道を歩んできたんでしょうね。

一方でその父が息子に
「人を騙すような人間になるな」と伝えたのは
自分が外事警察で人を騙す事も厭わない仕事をしているので
息子にはそんな事をして欲しくないという思いが
あったのかもしれませんね。

たしかに住本の部下は公安出身なので
彼にそれなりについていくのでしょうけど
松沢は交通課出身で真っ当な警察官として
育ってきただけに住本に対する反発心も強かったのでしょうね。

ああ、五十嵐はなんだかんだで
住本の仕事を手伝っているみたいですね。

彼女も公安出身なので
公安の「オモテ」の仕事をしているのかもしれませんね。
キッド
2009年12月09日 12:07
ikasama4様、こんにちは。

「外事警察」が始まって以来、「坂の上の雲」「仁」という
ラインが重い、重すぎる状態で
月曜日に「東京犬」を見る頃にはヘトヘトになり
面白いのだか面白くないのだかわからないことに。
ただ一つ言えるのは東京犬のメンバーは
全員、外事にぶっこんで少し人間不信になればいいのに・・・。
ということです。

キッドは住本の父親は誰も信用していなかったので
息子もウソのつけない性格に
洗脳していたと考えます。
それに拘束されて住本の心はうねっているのですな。
それに絆を感じるニケは暴走。
それに不可解を感じる松沢は敵対。
住本としては松沢を後継者に考えている気配は濃厚ですが・・・
はたして・・・。
まあ・・・そのためには住本が・・・。
父親と同じように・・・。
ikasama4
2009年12月09日 21:59
キッド様
こんばんはです。
ホント、土日は大変なくらい
内容が重い作品揃いです。

それと比べると「東京犬」は
私には面白さが伝わってこないもんで(; ̄∀ ̄)


なるほど、住本の父親が
そうだったからという線は面白いですね。

そうして形成された住本の心境は
常人には計り知れないものがあるのでしょう。

それが悪魔と呼ばれる所以かもしれませんね。

松沢が後継者ですかぁ。
自分は五十嵐かなと思ったりしたんですけどね。

>まあ・・・そのためには住本が・・・。
>父親と同じように・・・。
なるほどですね。
そして住本の娘が次なる悪魔へと
系譜が受け継がれていく訳なんですね ̄▽ ̄

この記事へのトラックバック

  • 「外事警察」 第4回 裏切り

    Excerpt:  さて、今回は静かに潜行していた計画に、大小様々な思惑から独自の動きが入りこみ 混乱してくる状況が描かれました。 はたして住本はコントロールできるのか・・?  愛子(石田ゆり子)が入手したジ.. Weblog: トリ猫家族 racked: 2009-12-06 13:39
  • 「外事警察」を含むニュースと関連グッズの紹介

    Excerpt: イマナビでは「外事警察」を含むニュースと関連グッズの紹介をしています。「外事警察」に興味があれば是非ご覧ください! Weblog: イマナビ!News&Shopping racked: 2009-12-08 11:53