SPドラマ「坂の上の雲」 第4話

さてはて

今回の作品を見て思ったのは
好古、真之、子規が初めて経験した「戦争」を通して
感じたものが描かれていました。


好古の場合、初めての陸戦で200人の斥候で進軍する中
清国軍の兵隊と遭遇。


当初は撤退の命令は受けていないとして
自らが先頭に立って味方を鼓舞し、前進していく好古

だが、清国軍が更に三千の兵をもって進軍しているのが
分かるや、直ちに撤退の命を下し負傷した兵士を肩を背負っていく。



真之は初めての海上戦で
自分が下した命令によって結果的に部下を死なせてしまった。


あの時、わしが命令を出さなかったら
あいつは死ななかった


自分が下した命令によって人が死ぬかもしれない


そう思うと途端に怖くなった。


自分は軍人に向いてないと思った。



そうして道に迷っていた真之は4年ぶりに東郷平八郎と再会。


彼は自分の決断で1200人の清国兵を殺したと。



将たる者、その決断を下した以上、翻す事はあってはならない。

自分の意見を信用しないという事は
兵士達も自分の上司を信じられなくなり

結果的に兵の士気の低下に繋がってくる。

だからこそ、将は自分を信じて決断しなければならない。

それはまるで自分を神であるかのように。


だが、その決断をするために
何年も何十年もかけて準備をする事が肝要であると。


その言葉に真之は
「短気は損気 急がば回れ」という亡き父の言葉を思い出し

再び海軍の中で生きていく決心をしたようです。


でもって、この時の出会いが
東郷平八郎と秋山真之のコンビが生まれるというとこに
繋げたトコロがありますかね。




真之が通った道は既に好古は通ってきたのでしょう。

フランス留学での経験が好古にとってそれに当たったのかもしれません。


フランス留学は当時の陸軍としては
出世コースから外れてしまうと考えていた中で

好古は苦悩の末、フランス留学を選んだ。


そして、今の好古がある。


「短気は損気 急がば回れ」



正しくこの言葉の通りですね。



それから山本権兵衛さんが言ってましたが東郷の「しぶとさ」

これが決断を下すまでの長年に渡る「準備」というのが
この「しぶとさ」に繋がっているのでしょう。




そして、渡辺謙さんのナレーションで


好古は当時、「豪傑」とか「最後の古武士」とか
賞賛された訳ですが

彼の少年時代、教員時代を知る人にとって
誰も好古をそんな風に思う人はいなかった。

温厚で親切な少年、青年だった。

そして、彼は戦場においてたゆまぬ努力と
自己教育によって今の自分を作り上げた。


と、ある訳ですが
戦場という環境もまた彼の自己教育の助けとなったのもあるんでしょう。


なので、彼らが軍人にならなければ

そして、戦争がなければ

好古も真之もこういう形で歴史に名を刻む事はなかったのかもしれません。



ですが、こっちの方が華を感じるんですよねぇ ̄▽ ̄




それだけに敵の銃弾が飛び交う中
馬に乗って疾走する好古の姿がとてもカッコよかったですね。

また、指揮棒を持って
兵士達に銃を撃たせる姿もガッツリ決まってました。


あれこそ「将」って感じです ̄▽ ̄b






さて、もう一人の若者・正岡子規


彼は好古や真之が戦場に出て活躍している姿を想像したり

自分達の同僚である新聞記者が戦地での状況を報道する様子に


みんながやっている事を自分がしていない。

そうして取り残されていく自分が
たまらなく嫌だったんでしょうね。


だから従軍記者になりたかった。


でも、そこで子規が見たのは

目覚しい活躍をする日本軍の強さではなく

日本軍によって荒らされた清国の民の冷たい視線と
病に倒れていく日本兵士達

そして弱肉強食の世界で
「弱」として食われつつある国=清国の姿



日本軍が活躍していく中で

日本軍が蹂躙しつくした後の姿を
清国の民の視線を通してそれを感じ

当初、従軍記者として目を輝かせていた時の高揚感は消えうせ
虚しさしか残らなかったのでしょうね。


これがきっかけで世俗と離れて
子規はおそらく俳句への道に没頭してくのかもしれませんね。

俳句=写生の世界に。




それにしても、かつて幕末の日本も外国が開国を迫り
そんな外国人を追い払おうと攘夷思想が溢れていた時代。


それは今回の戦争で日本軍を見る清国の民も同じなんでしょう。


かつて同じ傷を受けたはずなのに
近代国家になる事だけしか見てないので

清国の民の事まで顧みようとしない。

まぁこの時代は弱肉強食だから
そんなことを考える必要がなかったのかもしれませんが

そういうのが回り回って
中国と韓国、日本との間に今の現状があるという事なんでしょうね。


隣国との御付き合いはホント難しいもんです。

隣人でさえままならないもんですからね。

それが国となると余計にそうなってしまうのかもしれません。




さて、次回は留学。


今後、戦場で活躍する真之が
決断を下すまでの準備を積み重ねていくんでしょうね。


そこで真之はどんな経験を積み重ねていくのか。


とても楽しみです。




特に来週からじっくりとこちらを見れるので ̄▽ ̄





それからこのドラマのイラストをば。































今度じっくりと描いてみたいものですね ̄▽ ̄


それではレビューはまた明日

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この記事へのコメント

キッド
2009年12月24日 03:55
ikasama4様、こんばんは。
実に渋いスケッチ集でございますな。
清帝国三点セットは特に貴重でございます。

山縣も素敵。

今回はドラマとしての
父の教えと東郷の教えが真之の中で統合されるあたりが
ちょっと綺麗にまとめすぎでございました。
原作要素として
「強い清帝国に小国が挑んで勝った」
という物語を子規が求めるのに対して
「いや・・・日本が強かったのではなく清が弱すぎた」
と真之が否定するシーンがひとつの主題なのですが
その原因は清国には国民が不在だったということになる。
このあたりを
まったく逆に描く子規の取材旅行譚捏造は
ちょっと天地人臭がしました。
・・・などとちょっと気になる点もあったのですが
ドラマとしては充分面白かったと考えます。
まあ・・・ものすごいプレッシャーが
現場にかかっていることは
間違いないと妄想しています。
ikasama4
2009年12月25日 19:57
キッド様
こんばんはです。

スケッチ、喜んで頂けて何よりです。
存分に御使い下さい。

今後も来期のドラマ次第で
ガンガン描くつもりでございます。

なるほどですね。
民は結局、戦をするつもりはなかったのに
上層部が異国から武器を買えば日本や朝鮮など
倒せると戦に挑んでいったのがそもそもの
間違いなのかもしれませんが

それで清国は弱いとずっと日本が認識してた事が
反日に繋がっていったんでしょうかね ̄▽ ̄

原作要素の話、大変興味深いですね。

どうしても子規には
反戦というか、非戦争的な立場を
取って欲しかったのではという色合いも
感じられますかね。

たしかに日露戦争が近付くと
現場にはかなりのプレッシャーがかかるでしょうね。

それがどんな風に再現されるのか
天地人のちゃちなCGにならない事を
祈るばかりです(-人-)

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