外事警察 第2話 「協力者」

松沢陽菜は火傷と軽い脳震盪で入院していた。

倉田理事官は彼女に尋ねた。


あの場所で何があった?
誰がお前を殺そうとした?








物語は二ヶ月前に遡る――――――。






外事4課が一人の善良な市民を犯罪者に陥れてまで
「協力者」として獲得したラモン・バルガスが殺害された。



この事は外事4課に良いニュースでもあり悪いニュースでもあった。


良いニュースはこの国にテロリストが存在しているという事

悪いニュースはそのテロリストとの繋がりが絶たれたという事



次なるテロリストとの繋がりを求めて


テロリストの資金源となっている疑いがある
外国人が経営している地下銀行の店主



そして、テロリストの溜まり場として
とある外国人バーがあり、その店の店主であるジュリオ・ロッシ


この二人に住本は目をつけていた。




しかし、外交官を拘束
すぐに釈放したものの、その外交官が急死した事に

倉田理事官は住本の行動が
国家を揺るがす問題を引き起こす可能性があると考え
外事三課-『オモテ』の部隊を動員して
住本が追っている「お客様」を追尾する事により
住本を監視する事にした。


そして地下銀行に関わっていた人物は
『オモテ』によって拘束され

住本はテロリストとの繋がりがある可能性のある人物を失った。

それと同時に目の前にいたテロリストを取り逃がしてしまった。



そして残る人物はジュリオ・ロッシ


そのジュリオ・ロッシが親しくしている人が

彼が通う美容院の店主・下村愛子だった。



下村愛子。

松沢が彼女と会ったのは3年前に交通課にいた頃。


下村愛子は夫と一緒に美容院を経営していたのだが
交通事故に遭い、彼女は回復したものの
彼女の夫はいまだに植物状態で
彼女はその夫を献身的に介護していた。


その時、ふと松沢の脳裏に浮かんだ事があった。





私が外事4課に来たのは
彼女を「協力者」にさせるためじゃなかったのか。





意外と早く気付いたじゃない。


かつて外事4課にいた五十嵐を訪ねると彼女はそう言った。



あいつのやり方なら珍しくない。

止めときなさい。

あなたには「運営者」にはなれない。

「運営者」と「協力者」との間には
他人には踏み込めないような深い絆が必要なの。


住本は協力者のために出来る事は何でもする

仕事を与え、妻を取らせ、彼の生活を全面的に支える。
相手の全人格を受け入れ同化しなければ無理なの。

その覚悟があなたにはある?



ひとつだけ聞いてもいいですか?
私がやらないとしたら主任はどうするつもりだと思いますか?



他の誰かにやらせる。
どんな手を使ってもやるでしょうね。


その言葉を聞いて松沢は決心した。


下村愛子は自分が「協力者」として獲得する事に。


全ては住本の狙い通りに。






そうして松沢が下村に近付き、親密になっていた様子を見て


下村愛子を「協力者」として獲得するために本格的に動き出した。


その時、住本が松沢に忠告したのは



全て正直に話して全人格で以ってぶつかれ



そうして住本は「田村」と名乗り
下村にジュリオ・ロッシから情報を引き出す
外事4課の「協力者」になってもらう提案をした。



私にはそんな大それた事、出来ません。
彼に対して嘘をつくなんて。




嘘をついているのは御互い様じゃないですか。

住本は笑っていた。

会社にい辛くなったのは彼との泥沼の恋愛が原因でしょ。



下村愛子を調べ上げた結果

かつて彼女はとある会社に勤めていたのだが
そこでとある男性と泥沼の不倫関係に陥り

その関係を断ち切るために会社を辞め
今の夫と結婚した。

でも、その彼から電話で連絡はとっていた。

その事を夫は知っていた。


3年前のあの時も彼から電話があった。

その時、夫と言い合いになり、それが原因で事故に遭い

夫は未だに植物状態のままになっていた。




あなたの夫があんな植物状態になったのも
彼の電話が原因でしょ。

あんたは大それた事、いくらでも出来る女だ。

夫の介護に打ち込むのが罪滅ぼしだと思っているのか?

はっきり言います。それは自己満足だ。




下村は住本らに怒りを露にし、帰るよう促した。




帰路についた後

松沢は住本を責めた。




どういうつもりですか?

何が?

なんであんな事を言うんですか?
心の傷を広げる事ないでしょ?
全て台無しじゃないですか!!


そうかな?

もう、彼女の信頼は得られませんよ。


臭いものにフタをするのがお前の信頼関係か?

これまで彼女が何を糧に生きてきたのが分かるか?
夫への愛でもなく
借金でもない。

自分の抱えてる闇だよ。

心の奥底にある泥を吐き出させて全部呑み込んでやる。

それが出来なければ玉を使う資格はない。






松沢は住本に全く反論出来ず悔しさを噛み締めていた―――――。









今回もかなり強烈でしたねぇ。

おそらく住本は
松沢が今まで期待されたり、必要とされたりする事がなかったため
どうしても期待されたい、必要とされたいという気持ちが強いのを知っていて

五十嵐を使って、松沢から率先して
下村愛子を「協力者」として誘導するように画策したんでしょうね。


それにしても「協力者」として
危険な任務を強制させる一方で

「協力者」のためにこの国で住本が出来る事は全て手を尽くすというのは驚きでした。

たしかに外国人が日本で住むには
それが不法だと強制送還される訳ですから

それを免れさせるとはこの警察が持つ権力はスゴイもんですね。

でもって、フジテレビ「LIAR GAME」でディーラーをやってる
遊井亮子さんがそのニケの妻役で出ている事にも驚きました ̄▽ ̄





ちなみに今回CIA局員として登場した方は
「ハゲタカ」で鷲津の上司を演じてた人です。





でもって、家族に嘘をつく住本でしたが

妻はその嘘に気付いているようですね。

ただ、どこまでの「嘘」なのか
それはまだ分からないですね。


ただ、住本は子供の頃に過去に病に臥せった父親を
殺害したような描写が見られます。


そこに自分自身が抱える「闇」があり
それはみんな持っているものだという認識が住本にはあるようですね。

まだまだ住本の底がしれません。


さて、公式HPにてキャストが更新されており
外事4課・住本班のメンバーの紹介がなされておりました。

どのメンバーも一癖も二癖もある経歴の持ち主です。

こちらを呼んでみると、この物語が更に面白くなるかもしれません ̄▽ ̄

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この記事へのコメント

2009年11月22日 16:55
いや~今回もおもしろかったですね~
住本という男の複雑さというか、行動や言葉からは割り出せない底の深さを感じました。
彼自身が抱えている闇が仕事への原動力になっているようなところもあるし、
愛子への対応も見事でした。
>遊井亮子さんがそのニケの妻役で出ている事にも驚きました ̄▽ ̄
ええ~全然わからなかったです。
もし、ニケが死んじゃったら住本を恨むでしょうね・・・
HPで住本の部下について詳しく書かれていて興味深く読みました。
一人一人がすごいのに、黙々と住本の指示に従い行動する。
いや~かっちょいいです。
松沢がどうなってしまうのかも気になります。
ikasama4
2009年11月23日 00:47
きこり様
ホント、面白かったですね。
住本の行動はどこまでが嘘で
どこまでが真実なのか

未だに彼が抱えているであろう闇は
底が全く見えてきません。

ですが、そうした闇を抱えているから
愛子の抱える闇も分かるんでしょうね。


とりあえず「協力者」を辞めたニケが
その後、どうなってしまうのか
ちょっと気になってしまいます。

出来れば遊井さんを泣かせるような展開にだけは
なって欲しくないですね。


HP読まれたんですね。
スゴイ経歴の持ち主ばかりで
こういう人達を束ねる住本さんが更に気になります。

でもって、それから二ヵ月後に
松沢さんがどうしてああなったのかも気になります。

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