アイシテル -海容- 第8話

第一回審判の日。
裁判官が事件で起きた事を読み上げた。
そして、智也君に尋ねた。

「清貴君を殺害した事に間違いはないですか。」


「はい。」


それから
調査員・富田は智也君が記した日誌を読み上げた。

警察による調書と照らし合わせた上で
間違いないものと判断されたと言う。




あの日、あの子―――清貴君にトイレを貸した後、

僕達はキャッチボールをしました。

僕はうちの側でやるつもりでした。

でも、清貴君は『あっちがいい』って。

それは橋を渡ったところでした

でも、僕はそこでやりたくありませんでした。

そこはホームレスのおばあさんが住んでいた場所で
僕はそこに近付きたくなかったのです。

でも、清貴君はどんどんそこに向かっていきました。


二人でキャッチボールをしました。

清貴君はキャッチボールが上手だった。

『日曜日、必ずお父さんとキャッチボールしてるからだ』って。

でも、僕は上手くボールを捕る事も投げることも出来ませんでした。

『お兄ちゃんはグローブを持ってるのに何で下手なの?』って聞かれて

あまり言いたくはなかったんだけど僕は
『お父さんが仕事が忙しくてあまりキャッチボールをしたことがないんだ』と言いました。

『やっぱりお兄さんは変だよ。』って清貴君は言いました。


『「ただいま」って言わないのは「おかえり」って言わないからでしょ。』って。


その時、あの看板が見えました。



僕が黙っていたら、清貴君が『もう帰る。』って言い出しました。


僕はあの日の事を思い出して

『待ってなんかいない。』

僕は清貴君にそう言いました。


あの看板のようにいつもお母さんに抱きしめてもらってる
清貴君にとてもむかついたからです。

『お兄ちゃん、嫌なやつ。』
『大嫌い。』
『お兄ちゃんのママとうちのママを一緒にしないで。』
『お兄ちゃんはすごく悪い子なんだ。』
『だから、みんなお兄ちゃんが大嫌いなんだ。』



『分かるよ。お姉さんが怒る理由。』
そう僕が言うと
清貴君は持っていたグローブを地面に叩きつけました。

それはお父さんがキャッチボールをするために
お母さんが買ってくれたグローブでした。


『お兄ちゃんのお母さんと僕のお母さんを一緒にするな』

僕は怒りました。

『悪く言うな。』
『僕のお母さんを悪く言うな!』


気が付いたら清貴君は動かなくなっていました。
僕は清貴君が死んだんだと思いました。

そうしたら怖くなって
お母さんに買ってもらったグローブを拾って家に帰りました。


以上です。




突然智也君は立ち上がった。

僕は悪い子です。
僕は悪い子です。
僕は悪い子です。

悪い子です。悪い子です。悪い子です。
悪い子です。悪い子です。悪い子です。


その我が子を涙ながらに抱きしめるさつきと
それを涙ながらに見つめる和彦。


二人が受け止めるものはかなり大きかったようですが
もう二人はそこから逃げる事はないようです。




智也君が何を思い
どのように罪を犯したのか

お母さんがしっかり受け止めて下さい。



そう語った富田が審判が終わったその日に
すぐに我が子を抱きしめたのは

罪は罪として許されないけれど
子を持つ親として思うところがあったのでしょうね。




そして、被害者側はというと

美帆子はさつきの手紙に
息子が人を殺すという罪を犯すまで
自分の愚かさに気付かなかった。


この事から

弟がいなくなるまで
自分の愚かさに気付かなかった。


という思いを感じたのかもしれません。



私も読む権利あるよね。

私、あんな事言っちゃったから
気にしないなんて無理に決まってるじゃん。


生きててよかったと思った。

死なれたりしたらたまんないもん。
でも、そう考えたらむかついて
何なの、これって?

でも生きてたんならホッとして。


加害者に対してどういう思いを抱いていいのか
美帆子自身は混乱してるみたいですね。


そして聖子はというと
自分がもし被害者の立場だったらと
立場を置き換えて考えていきます。


もし逆の立場だったら

美帆子が殺人なんて犯すはずがない。

受け入れられるはずがないと。




自分も思いますが
もしかして一歩でも間違っていたら
自分も智也君みたいな事をしていたのかもしれないと
思ったりする事があります。

子供の頃なんて、喧嘩とかしたりしてましたからね。

それによって取り返しのつかない事が起きていたとしても
不思議ではないのかもしれない。

と、思うとちょっと怖くなりますね。

今までよく無事でこれたなと(; ̄∀ ̄)ゞ



そして、今度は自分達の事よりも
亡くなった「きよたん」に向けられます。

きよたんは何も分からないまま亡くなってしまった。

それなのに私達は事件の事すら知らないじゃない。

それじゃあきよたんが可哀相。

だって、一番つらかったのは私達でも加害者の人達でもない。
きよたんじゃない。



聖子の言葉にも一理あると感じた夫は
あの事件の審判が開始された事を知ると妻と共に
事件の真相を知るために裁判所に足を運びます。


うちのママとは違うと素直な気持ちをぶつけてがために
このような事件が起きた事を知った時


清貴はすぐに思った事をクチにする子だったと言葉にする聖子。

そして、この少年もお母さんを愛していたという事を感じる。

でも、一方で
この少年が犯行を犯した理由が
自分の母親を清貴によって貶められた事。

そのためにこの少年の中で
清貴がひどい子に映ってしまっている事。

それが清貴の母として
清貴が可哀相過ぎると感じたようです。





そして第二回の審判


そこで富田から
被害者の母親が書いた手紙が読み上げられるとΣ(゚д゚ノ)ノ

これにはまたドキドキしそうですね。


ちなみに今回、裁判官を演じていたのは伊藤正之さん。

つい、こないだあったTBSの「二重裁判」では検事さんと
何かと公務員役がガッツリハマる方ですね ̄▽ ̄b


次回はおそらく審判が終わるようですが

被害者と加害者にとって「これから」ですからね。
ずっと続く二つの家族の苦しみ。


智也は生きてる。
申し訳ないけど智也は生きてる。


これが加害者側の家族にとっての一番の希望なんでしょうね。

そうなると被害者側は何を糧にこれからを生きていくのか
これからをどんな風に思い生きていくのか

そんな事も含めて気になる次回の「これから」です。

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この記事へのコメント

みのむし
2009年06月04日 14:44
これから・・っていうのが
あまりにも大きくて重すぎるので
辛いですね。。。
聖子が智也に寛大な心をもちはじめたのが
よかったです。
2009年06月04日 16:12
>もしかして一歩でも間違っていたら
自分も智也君みたいな事をしていたのかもしれないと
思ったりする事があります。

これはありますよね!
みんなケンカぐらいしますから叩いたり蹴ったりなんて普通。
ホントただ運が良かっただけかもしれないのね。
智也だってキヨタンを倒した地面が芝生だったら怪我で済んだかもしれないですし
その時の運命に翻弄されるものは絶対にありますよね。
だから戻れない時間をうらんでしまいます。
この先の希望をすくいとってあげたいですね。
2009年06月04日 19:55
>被害者側は何を糧にこれからを生きていくのか

そうだよね。。。ドラマは智也の加害者側からを中心に描いているので
どうしても智也寄りになってしまいますが。。。愛する子供を奪われた
家族は、これからどうやって乗り越えて行くんでしょう。
だから来週の聖子の手紙が、待ち遠しくて。。。
多分、号泣間違いなしだと思うのですが。
自分が母親だったら、許すことが出来るんだろうか?
色々考えさせられる。

智也はお母さん思いのいい子だから余計に辛い。
富田さんが帰宅して、自分の子供を抱き締めて泣いた気持ち
わかります。
ikasama4
2009年06月04日 20:15
みのむし様
>これから・・っていうのが
>あまりにも大きくて重すぎるので
そうですねぇ。先が見えませんからね。
でも、一方で今よりもよくなるかもしれない
希望もありますからね。

>聖子が智也に寛大な心をもちはじめたのが
>よかったです。
そうですね。
ただ、一方で未だに加害者側を憎んでいる
英昭との間で家族に溝が生まれているようなとこが
悲しいですね。
ikasama4
2009年06月04日 20:15
エリ様
今回の事件の真相を知ると
誰が悪いって責める事は出来ないですね。

それにこういう事でこの事件が起きた事に
自分は子供の頃を振り返って
よく大丈夫だったなぁと思います。

>智也だってキヨタンを倒した地面が芝生だったら怪我で済んだかもしれないですし
たしかにそうだと思います。
起きた事は悔やまれる限りですが
この先は「これから」に向けて進んでいくしかないですね。

>この先の希望をすくいとってあげたいですね。
ですね ̄▽ ̄
ikasama4
2009年06月04日 20:31
アンナ様
>富田さんが帰宅して、自分の子供を抱き締めて泣いた気持ち
>わかります。
事件の真相を知ってしまうと
普段は顕わにしてこなかった思いが
抑えきれなくなったんでしょうね。

それだけ今回の事件の真相は
子を親にとっては尚更他人事に思えなかったという事ですね。

>愛する子供を奪われた
>家族は、これからどうやって乗り越えて行くんでしょう。
そうですね。
さつき達、加害者側には智也という希望があります。

一方で被害者側は清貴という希望を奪われたのですからね。
そうなった時、残された希望-美帆子と共に
歩んでいく道を選ぶ事も大事だとは思うんですが
お父さんは加害者に対する憎しみを持ち続けていて
それが家族に亀裂を生んでいるようなとこが

思いがわかるだけにやりきれないですね。

>自分が母親だったら、許すことが出来るんだろうか?
難しい問題ですが個人的経験も踏まえると
許さなければ前に進めないと思います。
2009年06月05日 11:21
見せ場である今回が、
期待しすぎたせいか感動薄で残念でした。
これは私の見方のせいなんですが。
出来すぎの日誌にも、
富田調査官の読み方にも、
苦しむ智也を抱きしめるさつきの姿にも…
全て引いてしまいました。
ドラマが言いたいことは分かってるんですから、
これでもかと泣かせようとしないで欲しかった。
ってこれは私が感じただけなのかもしれませんが。。。

聖子の手紙は期待しないで構えようっとσ(^_^;
ikasama4
2009年06月05日 22:07
mana様
今回、見せたかったのは
子供が犯行を犯した動機が
「相手に悪意を持っていたからではない」
というトコロであり
「子供なら誰もが持っている思い」が
動機になったというとこを見せたかったんでしょうね。

あくまで自分の感覚ですが
そういうトコロを考えて欲しいというのが
この作品の大事にしているところで

泣かせようなんて気は・・・・・
多少はあったかも(; ̄∀ ̄)ゞ

とりあえずこのドラマは感動を求めるものでは
ないなって気分で見るのが丁度いいかもしれんです。

>聖子の手紙は期待しないで構えようっとσ(^_^;
そうしてみてつかあさい ̄▽ ̄

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