アイシテル -海容- 最終話

さつきと聖子。二人の母が出会う。


あなたは・・・・・


申し訳ありませんでした。
全て私が、私の・・・・・


さつきは地面に額がすりつきそうな程に土下座をしていた。

顔を上げて下さい。

お願いします。



さつきは顔をあげようとはしなかった。


貴方がどんなに苦しんでも
私は楽にならないんです。

おそらく、これからもずっと。
娘のために主人のために笑いたいのに。


ですから、お願いします。

顔を上げて下さい。


その言葉にさつきは彼女の顔を見た。
彼女の目は涙で溢れていた。


生きて。
生きて下さい。

清貴のために。

あなたのお子さんのために。


お花ありがとうございます。


もう二度と会う事は・・・・・





そうして聖子はその場を後にした。


ふと気が付くと夫もそこにいた。


夫も墓参りに来ていたのですが
墓参りする事なくその場を後にします。


彼女に会ったからといって
何かが変わる事はないという事を分かっていたんでしょうね。




それから1年が経ち11歳になった智也君が施設から退所して
自分の家に帰ってきた訳なんですが


秘密裏にしようとしても
そういう情報、しかもどこの学校にいるのかまで
しっかり漏れてるみたいです(゚Д゚)y-~~ソーユーモンナノカ


この手の話は某動画の演奏者の騒動
動画を掲載していたという事で分かってしまう部分もあったんでしょうが
そこから、その方の実名やら、どこでバイトしていたやら
全~~~~~~部掲載されていましたからね。


そういうのも現実、起こりえる話です。



さて、お母さんとお父さんとおばあちゃんと一緒に住む事になった智也君。


でも、彼は家に帰っても挨拶はしません。



僕はお父さんやお母さんが側にいて
新しい服も着れておいしいものも食べられるのに
でも、あの子はもう・・・・・・


その事に後ろめたさを感じていた。

そして自分が罪を犯した事で
お父さんにもお母さんにもおばあちゃんにも迷惑をかけた。


全部、僕のせいだって
だから、僕はここにいちゃいけないんだ。

僕、わかってる。僕のせいなんだ。

だから僕、施設に戻りたいんだ。



でも、それを言うとお父さんとお母さんが傷つくから言えずにいた。



自分の本音を打ち明けたのが富田さんだったんですね。


でもね、もうそれは私の仕事じゃないの。
智也君をお母さんに返した。

智也君が思ってる事
お母さんに話してごらん。

智也君が話しかける事、待ってるんだ。

親子だって話さないとわからない事
たくさんあるんだ。

智也君が抱えてるもの
お母さんだったらきっと受け止めてくれる。

謝んなきゃな、心配かけたんだし。



そうして富田さんの言葉通りに打ち明ける智也君。




ありがとう、智也。話してくれて。

お母さん、智也が話してくれるのを待ってた。

智也が思ってる事は違うよ。
どんな時でも智也君の事を思う気持ちは間違っていない

でも、何にもしてはいけないって事じゃない。

長い人生を歩んでいかなきゃいけない。

笑ったり泣いたりして色んな事を学んでいかなきゃいけない。

そうじゃなきゃ智也のためにならないし
何より、清貴君のお父さんやお母さんが望んだ事なんじゃない。

清隆君の分も生きていく事
生きて今出来ることをする事

色んな経験をして自分が何をしてしまったのか知る事

そのためには智也はここにお父さんとお母さんの側にいていいの。


それに生まれてきちゃいけない命なんてない。
どんな命だって生まれてきた意味があるの。
智也が生まれてこなかったら生きていけないくらい智也を愛しているの。



涙ながらに訴える母の言葉に何か感じるものがあった智也君。



それからはちゃんと挨拶もするようになって
少しずつ明るさを取り戻してるみたいですね。




それから、また時は流れて


野口家には新しい命が誕生した。


お母さんがあんなに苦しそうな姿を初めて見る智也君。


お前だけじゃない。

お父さんだってお母さんだってあんな風に生まれてきたんだ。
みんなそうなんだぞ。




そうして、生まれてきた弟の姿を見て


自分が清貴君にしてしまった事の罪の重さを感じる智也君。

ごめんなさい。

ごめんなさい。

清貴君、ごめんなさい。僕はなんて事を。ごめんなさい。



そんな智也君を優しく抱きしめる姿がたまらない光景なんでしょうね。



そうして、さつきは富田さんに手紙を出します。



智也が我が家に戻ってから1年が経ち中学生になりました。

智也に対し私は清貴君の分まで生きるように教えていきます。

生きていく事をお許しいただいた小沢家に感謝しております。

小沢家にとって何が償いになるのか、智也と共に之まで以上に深く考えていきたい。

それから、我が家に新しく家族が増えた事をご報告致します。

新たな命に十字架を背負わせてしまうかもしれませんが

このかけがいのない命が智也の成長の助けにもなればと思います。

母として愛する二人の我が子を見守りながら
私自身も答えを探していきたいと思います。




この手紙は加害者側の家族の生きる「道しるべ」のようなものですね。

その上で大事なのは家族の「絆」ですね。






さて、もうひとつはもちろん被害者側の家族の事。
個人的にはこちらの方が印象に残りました。





弟を殺した少年がとある小学校に通っている事を知って
思わずその学校に行ってみた美帆子。

気が付くとそこにお父さんとお母さんがいた。



見つけてどうするんだ。
あの中にあの少年がいたらどうするつもりだった?



わかんない。

わからないけど朝起きたらいてもたってもいられなくなって
でも、ここに来たら顔も知らないのに何してるんだろうって


ママはね。こう信じたいの。
あの子もきっと私達と同じように苦しんでる
苦しんでる子を憎んでその先に何が生まれる?
何も生まれない。


憎むべき相手はあの中にいない。
憎しみをもつ自分の中にしかその相手はいないんだ。


だから、あの子はいないんだ。



そう言うとお父さんは家族に見せたい場所があると言って
とある場所に連れていきます。

それは市役所に勤めているお父さんが作っている公園。


家族が自然と集まって家族の笑顔が溢れる場所

被害者と加害者の家族が生まれないように

美帆子が私達に愛されてないと思って生きていた事

家族がばらばらになりかけた事も何度もあった

その度にキヨタンが家族を結びつけていたような気がする

家族の脆さも儚さも強さも親子の喜びも

だからしっかり生きていかなくちゃいけない。



芝生のある公園っていいですね。

芝生があるって事は土ですからね。

そういうトコロもお父さんは考えるところがあったんでしょうね。

だからこそ今回の事件を通じて
被害者と加害者の家族が生まれないように

という言葉が出てきたような気がします。







そして、個人的に
憎むべき相手はあの中にいない。
憎しみをもつ自分の中にしかその相手はいないんだ。


この言葉が強く印象に残っています。


すべからくなんでもかんでも許せばいいという訳ではないのでしょうけどね。


あくまでこういう事件の場合
「罪を憎んで人を憎まず」という言葉が当てはまるのかもしれません。




この作品役者さんの個性を見せるというよりも
役者さんを通じて、この物語を通して伝えたい事を見せていくような

結構、日テレが得意とする作品構成です。


今回は「親」と「子」のあり方
「親」は「子」にどう接するべきか

極端な話になりますが「罪」を犯した時、どういう心がけをもって償うべきか

とか

自分達の家族が傷つけられてしまった時
「これから」をどう生きればよいのか。

多分、これが一番重い部分かもしれませんね。


なかなかに考えさせられる実りの多い作品でした。





次回は大泉洋さんと小林聡美さんのドラマです。
こちらもかなりヤラれてしまいそうな雰囲気がある作品なので絶対見ると思います。

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この記事へのコメント

2009年06月18日 13:15
まず智也が真面目に真摯に自分のしたことを悔いていることが
好ましかったです。
そして新しい命の誕生で命の重さも知ることができたので
この先は智也も自分の生き方を考えることができるでしょう。
しかし、こういう事件が起きて初めて自分の考えがわかるといいますか・・。
海容という言葉を通して成長させてもらった気分です(アクマデキブン・・
>「罪を憎んで人を憎まず」という言葉が当てはまるのかもしれません
ホント、これに尽きますね!
いいドラマでしたね。
2009年06月18日 16:24
難しいテーマのドラマでした。
すっきりとおもしろかったとはいえないものが残るというか・・・
>「罪を憎んで人を憎まず」という言葉が当てはまるのかもしれません。
そうですよね・・・どんな現象も、自分の中での戦いというか・・・
自分が背負って生きていくしかないんだろうなぁ・・と。
施設に入ってからの智也の成長をじっくり見せて欲しかったようにも思いますが
なかなか難しかったようで、駆け足になっちゃったのが残念でした。
それと私も被害者家族の思いももっとじっくり描いて欲しかったように思います。
最終回の、お墓の場面での佐野さんの「わかってる」には泣けました・・
それと板谷さんは、このドラマでけっこう好きになったかも・・
2009年06月18日 21:47
いつもいつも思うのです。
このドラマの中に、悪い人が誰もいないんです。
だからとっても辛くて、こわい。

憎しみの中にいたら、前に進めない。

>「罪を憎んで人を憎まず」

うん、これが海容なのかなぁ。
弟が出来た時、初めて命の重さを感じ泣いて
謝ってたね。
もうさ~智也役の嘉数一星君が可愛くて可愛くて
どーしましょ(笑)こんなに小さいのに、こんな役を
やっちゃって大丈夫かちら?なんて余計な心配しちゃったし。
だけど、俳優さん達みんなうまかった。
クランクアップの映像見て、また泣きそうになっちゃったさ(苦笑)
いい作品だったね。
ikasama4
2009年06月18日 21:57
エリ様
今回の事件は「真実」を知ると
あいつが悪いとかこいつが悪いとかって訳ではなく
誰も責められないです。

ただ、犯した罪の重さに向き合う事
そこから自分がどう償うかという事
そこに向き合う事と

自分が一人では生きていけないという事に
「生きる」という事がどういう事なのか等々

色々と考えさせられるイイ作品でした ̄▽ ̄b
ikasama4
2009年06月18日 21:57
きこり様
そうですね。
色々と自分が生きていく上で
あまり考えたことのなかった

子供って親が考えている以上に
色々と考えていますが

親もまた子供が考えている以上に
子供のこととか色々と考えていると

そういった「親」の姿を描いた事で
改めて親ってスゴイんだなと思い
自分の親を見直すきっかけを与えてくれました。

>なかなか難しかったようで、駆け足になっちゃったのが残念でした。
そうですね。それにはもう1話プラスしても
よかったのかもしれません。

>最終回の、お墓の場面での佐野さんの「わかってる」には泣けました・・
そうですね。墓参りに行かずにそのまま奥さんと帰っていく
あの時から佐野さんは憎しみを持つ事の虚しさを痛感していたんでしょうね。

>それと板谷さんは、このドラマでけっこう好きになったかも・・
このドラマを見るまでの板谷さんのイメージは
恋愛してるようなちょっとカルイような部分を持っていたのですが

この作品ではそのイメージが一新されました。
確実にステップアップしてる女優さんです ̄▽ ̄b
ikasama4
2009年06月18日 22:11
アンナ様
>このドラマの中に、悪い人が誰もいないんです。
>だからとっても辛くて、こわい。
その愛の思いの強さが今回のような
事件を引き起こしてしまった事を考えると
つくづくやりきれないですね。

>うん、これが海容なのかなぁ。
だと思います。
憎しみを抱く相手が自分の心にあると言った
お父さんもまた
その境地に辿り着いていたように思います。

そうですね。
智也君をはじめ役者の皆さんの演技は
すごく上手くて役柄を通して訴える言葉が
この物語の思いを代弁しているようでした。

クランクアップの映像もまたよかったですね。
みんなが笑顔で≧∇≦

本当にいい作品でした。
2009年06月21日 10:01
>そんな智也君を優しく抱きしめる姿がたまらない光景なんでしょうね。
ikasama4さんのこの言い方って…見逃しませんよ(笑)

いつも冷静な目線で私を助けて下さって感謝です。
どうしても母親の立場で見てしまい、
特に被害者の辛さの方に肩入れしてしまったようで、
この感情をikasama4さんのレビューやコメントで
抑えることが出来て、と言うか我に返り?
何とか無事最終回を迎えることが出来ましたわ。
無事じゃない、無難にですかね(^_^;)
おつき合い下さってありがとうございました。

うんうん、次回はヤラれてしまいそうですo(^-^)oワクワク
またよろしくですぅ
2009年06月21日 10:06
そうそう、阿部ちゃんがいいですね~!
また…いいですか?
お持ち帰り
ikasama4
2009年06月21日 13:58
mana様
こういう問題は子を持つ親であればある程に
なかなかに冷静で物事を見つめる事は出来ないと思います。

それだけにこの作品でもそうですが
第三者の視点を入れる事でどういう風に
考えるべきなのかを問いかけているんでしょうね。

たしかに最後はちょっと無難だったかも ̄▽ ̄

こちらこそ
こんな記事に御付き合い下さいありがとうございました。

来期も楽しみです。
こちらこそよろしくです。
ikasama4
2009年06月21日 13:58
mana様
阿部ちゃんのお持ち帰り
OKでございます ̄ー ̄b
2019年05月07日 14:09
all the time i used to read smaller articles or reviews that as well clear their motive, and
that is also happening with this article which I am reading
now.

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