映画「重力ピエロ」

昨日、見に行ってきました。

この作品はすごく笑えて面白いとか
すごく感動して泣けるとか
そういったようなものはありません。



加瀬亮演じる弟に振り回される冴えない兄「泉水(いずみ)」と
岡田将生演じるカッコよくて天才肌ながら女性に興味を持たない弟「春(はる)」

この二人の兄弟が
そうした容赦ない現実に対する苦悩と葛藤

それが脆く壊れそうなところを必死にこらえている
その姿が胸を締め付けるような切なさを感じさせます。




でもって、この作品で印象に残る言葉のひとつ

「春が二階から落ちてきた」

このシーンも含めて時折、岡田さんが「美しい」と思いました。




兄は学校で遺伝子の勉強をしてる
弟はルックスがよくて女性にもてるけど彼女はつくらない


何故、兄は遺伝子の勉強をしてるのか
何故、弟は彼女をつくらないのか


この辺りが作品の中で明かされた時
それぞれの苦しい思いが強く感じる事になると思います。




後、二人の兄弟の名前にある共通点
作品中でそれが語られるのですが、それがまた心を強く締め付けられます。






それから、渡部篤郎さんと吉高由里子さん。

出演シーンは少ないのですが
存在感抜群ですね。

渡部さんは彼が語る言葉が時々ゾッとさせるような寒気を
感じさせてくれます。


吉高さんはその佇まいですね。
画面に映るだけですっごい印象に残ります。





そして、泉水と春の父を演じる小日向さん。


この父親が実にスゴイです。


「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ。」

こう語る小日向さんの姿が
時間と共にその言葉が本当なんだなと思わせてくれます。


たとえ、どんな現実であろうとも
真正面から受け止めてくれる。

見ていたら「自分もこんな父親が欲しい」と思わせてくれる
そんな父親を演じています。




淡々としている世界に幸せに生きている人達の心を
深くえぐるように切り裂く現実

序盤は倫理とか道徳とかいったものが色々と出てくるのですが
この辺が上手くカモフラージュしてて

終盤は一転してそうした倫理とか道徳とかいったものを超越した
「家族」というものの「絆」を見せるというよりも



強く感じさせる作品です。

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この記事へのコメント

2009年05月27日 21:42
私は今日観てきました~。
切ないストーリーでしたね。
犯人は、最初から想像つくのでミステリー性よりも
人間ドラマとして目を惹かれましたわ。

岡田くんは、本当に美しかったです。
この役にピッタリでした。

後味は決して良くありませんでしたが
良い映画でした。
心に残るセリフがたくさんあります。
ikasama4
2009年05月28日 19:39
くう様
そうですねぇ。
中盤思わず胸クソが悪くなるような
嫌な感じにさせられるのですが

そういう心を火が
浄化してくれるのかもしれません ̄▽ ̄

何にしても後には
人との絆の強さと深さを見せてくれます。

自分達もあんな風に生きてみたいって。

>心に残るセリフがたくさんあります。
そうですね。ガンジーの言葉とか
色々とありましたが

私はなんと言っても
小日向さんの台詞ひとつひとつが
強く印象に残っています。
2009年06月17日 16:54
>何故、兄は遺伝子の勉強をしてるのか
>何故、弟は彼女をつくらないのか

この理由がわかったとき、とっても悲しかったですね・・
でも兄弟の絆やお父さんの存在がすごく温かくてじんわりしました。
考えてみるとたくさんの犯罪があったんですけど
全部素通り(笑
でもそれでいいのね。
いい映画にあたりましたわ~。
ikasama4
2009年06月17日 20:54
エリ様
>この理由がわかったとき、とっても悲しかったですね・・
そうですね。この兄弟が抱える闇がどんなものか
ちょっと怖くもなります。

>でも兄弟の絆やお父さんの存在がすごく温かくてじんわりしました。
それが兄弟にとっての希望なんでしょうね。
お父さんがなくなってもお父さんが残してくれた
思い出がある限り、これからは大丈夫なんでしょうね。

>考えてみるとたくさんの犯罪があったんですけど
>全部素通り(笑
まぁね(; ̄∀ ̄)ゞ

そこが大事なドラマじゃないですからね。
ホント、グッとくるイイ作品でした ̄▽ ̄b

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