ありふれた奇跡 第1話

小さい子はどの子も可愛い
私にもあのくらいの娘がいた頃があった。
といっても私の娘は13歳のままで止まっている。


私は駅のホームに立っていた。

そして私はある決意を固めたその時


二人の男女が私の前に現れた。

私の動きを察知していたかのように。



私は口惜しかった。


何で死なせてくれなかったのだろう。

あのまま死ねば楽になれたのに。


私は自分を救ってくれた二人に行き場のない怒りをぶつけた。



それから自宅に戻って一人になってふと思う。



助かってよかった。



無性に二人に助けてもらった事を感謝したくなった。
そして、あの時の無礼を謝りたくなった。




刑事さんにお願いして私は二人と対面する場を設けてもらった。



私は二人に謝った。


その時、私は二人にある事を尋ねたくなった。


あの時、私は線路から離れて立っていた。


それなのに貴方達二人は私が死のうとしている事に気付いた。



「もしかして二人は死のうとした事があるんですか?」















これまでの展開は
陣内さんのこの台詞を引き立たせるためにあったと言っても過言じゃないですね。

このひとつの台詞のために
この物語があったと言っても過言じゃないかもしれないですね。



陣内さん演じる男性を救った事で仲良くなった二人の男女

あの時は何かお互いに興味を持って話そうとしていたのですが

陣内さんのあの台詞を聞いて

お互いにその話題に触れる事が出来ない。


沈黙はそれを認めているようなもんですからねぇ。


陣内さんのあの台詞まで
鞘に納められていた日本刀が

あの一言で抜刀して胸と一刺しにする鋭さを感じさせます。





ごく普通のありふれた日常
どこにでもあるような日常

その一方で

その日常が自分が考える「普通」とは
歪んでいるとは思いつつも、そこに向き合おうとする。

でも、時々そこから逃げ出したくなってしまう。





わからんではないですね。


これはなかなかくるなぁ。



おそらく今後の展開として

家族に心配かけたくなくてというか

いえないんでしょうね。


自分の悩みや苦しみってものが。



例えば、自分の場合
過去に自分の家庭の事で「死にたい」と思ったことはありますよ。
あくまで思ったことですけど。

でも、そういう事は家族には言えないです。

言ったら、それで家族にとって
その言葉が重荷になる事が分かっているから。


今でもその言葉は冗談でも言えないですね。


そういう時に誰か全く知らない人に
そういう悩みをいいたくなるのかもしれません。


あの刑事さんも言ってましたが
何か形にして吐き出すみたいなことが必要なんでしょうね。


最近はそれがもっぱらブログに形態を変えてますけど(笑)



ちなみに加瀬亮さん演じる男性の職業は左官さん


左官には土壁、漆喰、コンクリートと色々あって
うちの死んだじいちゃんはコンクリート専門の左官をやってました。

といってもこのドラマにあるような建築物ではなくて
公共のもの、例えば高速道路の橋とか桁とかそういったものをやってましたね。

左官さんにはその壁とかをコンクリ(モルタル)で塗る際に
色々と配合とかがあるらしく

うちのじいちゃんも独自で編み出したモルタルの配合とかがあるらしいんですけど
それは墓場まで持っていきました(笑)

そういうとこは最後まで職人でしたね。





それにしても
この作品はそういう見せ方が実に上手いですね。

自分もこういうまったりとした感じの作風が好きな年代になってきたとふとしみじみ(笑)



陣内の一言で
図らずも互いの共通点を知ってしまった

そんな二人のこれからの距離感がどうなっていくのか気になります。

なので次回も見ます。




ただ、唯一気にいらんかったのは
何故ドラマのタイトルに「山田太一 脚本」ってつけるのかと。

テレビ局として敬意を表してるのは分かるけど
山田太一さんが書いたドラマだからみんな見ろって言ってるみたいで。

それを視聴者にまで押し付けるのはいかがなもんかと。

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この記事へのコメント

2009年01月09日 12:38
左官さんだったおじい様のお話が興味深いですわ~。
職人魂の仕事があったのですねえ!!

仲間さんと加瀬さんは今後接近していくのね?
ゆったりまったり進むこのドラマの空気はアタシも好きでした。
>何故ドラマのタイトルに「山田太一 脚本」ってつけるのかと。
ってここで気づきましたが確かに変ですよね。
わざわざ脚本家の名前をタイトルに出すことはしないもんね・・。
大御所に対する特別扱いなんでしょうかねえ^^;

ikasama先生、遅くなりましたが
新年おめでとうございます。
本年もよろしくご指導とイラストをお願いいたします♪
2009年01月09日 16:09
いろんな意味で山田太一ワールドでしたね~
ちょっと仲間さんだけ違和感を感じましたが・・・
警官の権藤さんの「本当の不幸はね、心に届くまで時間がかかるのよ・・」って台詞が印象に残りました。
>何故ドラマのタイトルに「山田太一 脚本」ってつけるのかと。
このタイトル画面、すごく昭和っぽかったですよね。
「木下恵介アワー」みたいな?
やっぱり11年ぶりの連ドラってことで、スタッフ側もその有り難味を強調したかったんじゃないですかね。そこに温度差を感じますが・・・
しとろえん
2009年01月09日 19:12
久々にキレのいい台詞で最後ぶった切ってもらいました。
つづくって、こういう感じなんだなあという久々の感覚。それほど、今の若い脚本家のエンディングにキレが感じられないということなんでしょうけど。「ふぞろい」や「男たちの旅路」「早春スケッチブック」などで、台詞でぶった切ってくるその切れ味に「こうきたか」と嬉しさがこみ上げてきます。
左官の塗りの仕事は簡単そうで難しいんですよねえ。配合は料理と一緒だろうし、料理こそレシピを公開したくないからこそ特許すらとらない人も多いわけで。木曜日の男、陣内さんに暴れてもらいたいものです。(笑
脚本の表示が大きかったこと、皆さん気になっておられるようですが、かように脚本家が脚光をあびるようになったのには山田太一さんが筆頭に頑張っておられた背景があり、今のライターの地位はその恩恵でもあるわけです。そこにこだわる気持ちがたとえずれて見えようとも功績として暖かな気持ちで受け入れてあげたいものです。
ikasama4
2009年01月10日 00:31
エリ様
うちのじいちゃんは我流だったみたいですが
実際の左官さんからも一目置かれていたくらい
腕は良かったらしいです。

それだけ自分の腕に誇れるように
腕を磨いたんでしょうね。

このまったりゆったりとした雰囲気
結構好きですね。

個人的に裏方の人間がこうして
自分の名前を前面に押し出すのが
本人の意思かどうかはともかく
ちょっと違和感があります。

こちらこそあけましておめでとうございます。
本年もイラスト、頑張ります( ̄▽ ̄)b
ikasama4
2009年01月10日 00:31
きこり様
自分は仲間さんはどんな役をやっても
同じに見えてしまいます(; ̄∀ ̄)ゞ

でも、どこか凛としたたたずまいというか
風格めいた部分が見ていて飽きさせない
魅力を感じさせます。

>警官の権藤さんの「本当の不幸はね、心に届くまで時間がかかるのよ・・」って台詞が印象に残りました。
今、改めてこの台詞が心に残りました(笑)
これは経験者だからこそ語れる言葉ですね。


>このタイトル画面、すごく昭和っぽかったですよね。
なるほど、たしかにそう見えますね(笑)
山田太一さんに敬意を表するのはわからんでもないですが
その敬意を視聴者にまで押し付けるような感じ

そういうのはあまり好きじゃありません。
ikasama4
2009年01月10日 00:31
しとろえん様
陣内さんの最後のあの台詞を生かすために
贅沢に時間を使ってくれています。

こういう作り方、いいですねぇ。

ここ最近のドラマではもうこういう感じは
なかなか見られません。

どこにでもありそうなありふれた日常
どこにでもありそうなありふれた会話

それは心に傷を抱えている人も
ありふれた日常なんだと言ってるような
脚本家のメッセージが伝わってきます。

山田太一さんのお話
どうもありがとうございます。

ただ、こんな拙いながらも絵を描くように
作品を作る立場から見れば

自分の主張を見せるのは作品であり
そこから自分の名が知れるものであって

ドラマのタイトルにスタッフの名前を前面に押し出すのは

自分の感覚でいうと
自分の絵のど真ん中に自分の名前を描いているみたいだったもので。

あくまで私個人の感覚です(; ̄∀ ̄)ゞ
2009年01月10日 05:58
ikasamaせんせい、今期もよろしくお願いします。
ゆったり流れる時間は、好きですが、どうも初回は、部分的に
寝てしまったようで・・・
主役コンビが、これからどうハーモニーを奏でるかですね。
2009年01月10日 09:25
昨日はコメントしようと思ったけど、ikasama4さんの感想が
好意的だったので、コメントしずらかった(笑)

私は山田太一さんの作品を見たことがなくて
今回初めて。きっとセリフが光るドラマを作られてきたんじゃないかな?
って思いますが・・・SHINGOさんもikasama4さんも、私がこのドラマ脱落
すると思ってるみたいなので(笑)見続けます(爆)
でもね、ドラマレビューを4年やってきて思うのが初回面白くなくても
義務感?でレビューしていくうちに何だいいドラマじゃんと思うことも
しばしば。初回だけで切り捨てたくはないと思ってます。
2009年01月10日 09:50
私はアンナさんの所で同じこと思いました。
コメントしずらかった(笑)
ikasama4さんの所は…
もう睡魔に襲われてて(^_^;)\('_') ォィォィ...

>山田太一さんが書いたドラマだからみんな見ろって言ってるみたいで。
言ってますね(笑)
『風のガーデン』の後でもあり、
タイトルに名前を入れるのも、
これまた視聴率を気にしてるってことが
受けて取れて醜いんですよね~。
そういう私も、山田太一さんだから
期待して見た一人ですが(^_^;)

やはり同じく、ラストでの陣内さんのセリフに
「そういうことなのかぁ」と思いました。
有り得ないストーリーに突っ込むドラマよりも
こういう「普通」をしっかりと見たい時もある(笑)

権藤もまた過去に重いものを抱えてるんですかね。
駅員室での彼は普通の警官とは違ってましたもん。
そしてあのセリフ…
経験した者だからこそ分かる人の痛みですね。
2009年01月10日 11:43
そそ!最後の陣内さんのセリフにドキッ
そして、それを聞いて固まる二人にめっちゃ興味が・・・
あのシーンにたどり着くまでは、可もなく不可もなくと
いった気分だったんですけどねー。
てか、セリフのやり取りがくどいというか、理屈っぽいと
いうか、なんかしっくりこなくて(笑)。
とりあえず、2話も視聴してみようかな~って!
ikasama4
2009年01月10日 16:24
mari様
こちらこそよろしくお願い致します。
たしかにちょっと眠くなりそうなくらい
同じ感じの展開が流れてましたから
寝てしまった気持ちはよく分かります(笑)

>主役コンビが、これからどうハーモニーを奏でるかですね。
ポイントは仲間さんになるでしょうね。
ikasama4
2009年01月10日 16:25
アンナ様
最後の陣内さんのあの台詞がなかったら
辛口になってたと思います(; ̄∀ ̄)ゞ

あの一言が退屈な物語を全て変えてくれたって感じがします。
>義務感?でレビューしていくうちに
なるほど、そういう事もありますね。

意外に後半から面白くなるものもありますしね。
同様に初回は面白くても
後半から途端につまらなくなるのもありますけど(; ̄∀ ̄)ゞ

とりあえずこちらものんびり追いかけてくつもりです。
意外に自分の方が脱落したりして(; ̄∀ ̄)ゞ
ikasama4
2009年01月10日 16:25
mana様
そんなに好意的な感じでしたかね(  ̄∀ ̄)ゞ
まぁ最後が良かったですからね。

>タイトルに名前を入れるのも、
>これまた視聴率を気にしてるってことが
>受けて取れて醜いんですよね~。
最近はすっかり私もそんな風な見方を
するようになってきました

まぁそういう意図がなくても
そういう風に感じてしまいますね。

権藤さんはうざい感じもするんですが(笑)
それだけ彼も似たような経験があるだけに
同じ過ちを繰り返して欲しくないという想いから
ああいう言葉が出てくるし
うざく見えてしまうのかもしれません。

という事でこの「うざい」は褒め言葉です( ̄▽ ̄)
ikasama4
2009年01月10日 16:26
まこ様
そうですね。
あの陣内さんの台詞がなければ
可もなく不可もなくって感じでしたね。

あれで作品が一気に見違えた感じです。

>てか、セリフのやり取りがくどいというか、理屈っぽいと
>いうか、なんかしっくりこなくて(笑)。
年とった人やどこか世間を全て見たって感じの方は
大体そんな感じかなって気がします(; ̄∀ ̄)ゞ

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