ゴンゾウ 伝説の刑事 第4話

ある電気店を営む年配の夫婦に子供が授かった。
二度流産した末に授かった子
その子は女の子だった。

その子は「もなみ」と名付けられた。
幸せだった。

そう、7月2日のあの時までは―――――。







あれから一週間が過ぎようとしていたが
事件に進展はなかった。



佐久間は岸と黒木に
被害者・天野もなみの交友関係について
両親に聞き込みをするように命じた。



両親にとって娘は天使のような存在だったと言う。


もなみと会った黒木は
彼女の事を同じような印象を感じていた。



しかし、その捜査報告に佐久間は納得しなかった。

両親にも言えない男関係があるはずだと。

もっと両親に強く当たって
彼女に関する情報を聞き出すべきだと。


黒木は否定した。

これ以上当たっても両親からは何も出てこない。

それにこれ以上の両親への捜査は
ご両親には――――酷だ。



そんな黒木の言葉を佐久間は嘲笑う。



『捜査に情を持ち込むな。』

そう言って私に教えてくれたのは黒木警部。
あなただ。

大変な主旨変えだが今のあなたは甘過ぎます。






かつての部下の言葉に憤る黒木は――――


ペットのオウムに

サクマ、ナマイキ(  ̄ノ∇ ̄)
サクマ、ナマイキ(  ̄ノ∇ ̄)
サクマ、ナマイキ(  ̄ノ∇ ̄)

ルミコ、ブス(  ̄ノ∇ ̄)
ルミコ、ブス(  ̄ノ∇ ̄)
ルミコ、ブス(  ̄ノ∇ ̄)


と囁いた後





彼女の潔白を証明するために
彼女の大学時代の友達を当たってみる事にした。



しかし―――――。



彼女はお金を稼ぐためにキャバクラでバイトをしていた。

そこで付き合っていた男がいたらしい。


その名前に上がった男というのが柿沼。



既にドロップアウトして3年が経っていたとはいえ
その名前に黒木は聞き覚えがあった。


柿沼――――株式操作を行う悪質な事をやっていて以前から警察にマークされていた。

彼は複数の愛人を囲っているという噂もある。

となると、もなみは彼の娼婦だったのではないか。

そして、現在柿沼は会社が破産して暴力団に追われている。

また糖尿病を患っているため、足を悪くしていれば
鶴の証言と一致するのではないか。


色めき立つ特捜本部は柿沼を重要参考人として
彼の行方を追う事になった。




東京は天使を娼婦に変えてしまうのかもしれない。




そして佐久間はショックからまだ癒えないもなみの両親に
彼女の部屋にある大学生ではもてないような高価なものを見せ付けて
彼女が悪辣な男の娼婦であると言うように見せつけた。

そんな佐久間の行動を黒木は制した。


被害者であるはずの者達を
まるで容疑者であるかのような扱い方に。




流石の黒木も状況証拠とはいえ
もなみに対する考えが揺らぎ始めた。



事件を解決すれば、ほんの少しかもしれないけど
被害者の両親を救う事が出来る


そう思っていた。

しかし現実はどうだろう。

救う事になっているのだろうか?

捜査を進めば進める程
真実を暴けば暴く程


被害者を貶めている。
被害者の両親を苦しめている。


真実は残酷だ。

知らなくてもいい事も世の中にあるのかもしれない――――。






とりあえず黒木と岸、そして本日より捜査に加わった日比野の三人は

柿沼の唯一の肉親である妹を訪ねた。




彼女の周りで柿沼を狙うヤクザがウロついていた。





妹は兄の事を嫌っていた。

昔からずるくて卑怯な人間。

もう肉親だとすら思っていない。


でも、兄のアドレスにメールだけは送り続けていた。
返信される事のないメール。


黒木は妹さんに
現在のもなみが警察でどのような状況になるのか
その内容を書き入れると共に

黒木の携帯番号も書き加えて送信した。




その夜、黒木の携帯に着信が鳴った。



柿沼からだった。




「情婦じゃない。」
「おまえら、馬鹿だ。」
「大きな間違いをしている。」

「あの子は金で男に抱かれる女なんかじゃない。」
「ましてや俺なんか相手にするような女じゃない。」

「出頭もする。」


分かった。


黒木は今から彼を迎えに行くため
彼の居場所を聞いた。



「妹のアパートの近くだ」


―――まずい!



それを聞いた黒木は岸と日比野を連れて車をトバした。




しかし、既に遅かった。




柿沼はすでに暴力団により粛清を受けた後だった。


柿沼は黒木に思いを託した。


「もなみの潔白を、そして犯人を逮捕してくれ」


そう言って柿沼は亡くなった。



彼のスーツのポケットから
もなみの手作りのネクタイを見つけた。


かつて彼女の母が手作りのネクタイで父を射止めた話を聞いて
娘がそれにあやかっていたのだった。


もなみは柿沼の娼婦ではなく
本当に柿沼を愛していたのだった。


それだけに柿沼を死なせてしまった事に黒木は悔やんだ。





その後、黒木はもなみのご両親に彼女の本当の姿を教えてあげた。


もなみさんはご両親が思っていた通りの人だった。

悲しいけれど
自分が信じていた娘に裏切られる事はなかったという安堵感も合わさって
周囲を気にする事なくただただ泣いていた。









今回に関しては黒木の意見が正しかった。







理沙は佐久間を責めた。



「彼の何が気に入らないの。何故叩きのめしたいの。」


誰だって心に傷のひとつやふたつはある。

それでも、みんな頑張っている。
なのに、勝手にドロップアウトして備品係でのうのうと暮らすなんて俺は認めない。




自宅に電話をしても繋がらない事に不安を感じた佐久間は
久しぶりに自宅に戻った。




そこにいたのは美しい若妻などではなく
動けなくなっていた老婆だった。




そして、黒木はこっそりと薬を取り出して一錠を噛み砕くと
持ち上げる事が出来なかったダンベルを何度も持ち上げていた―――――。










日比野と寺さんのシーンはなかなかでしたね。

警察署を去っていく寺さんは
最後に特捜本部に日比野を入れてもらうように話を通していた。


でも、日比野は
自分に特捜本部に加わる資格はないと考えていた。


俺をかばったせいで――――。

ああ、そうだよ!
お前のせいだよ!
お前をかばって刺されたせいで
俺は腰抜けになっちまった!

だから責任とって俺の代わりを務めろ!!



カッコ良かったですねぇ。





それから、佐久間が黒木を恨んでいるような感情を持つ理由が分かってきましたね。

みんな、誰にも心に傷があるし

誰にも言えない悩みを抱えている。

それなのに勝手にその現場から離脱して
のんびり好き勝手してのほほんと暮らしている

そんな彼が許せなかったんでしょうね。


自分はそういうのを抱えていてもそこから逃げずに踏み止まっているのに

尊敬していたかつての上司が敵前逃亡みたいな形で
今の職場を放棄しているような姿はむかつくのかもしれないですね。


とは言え、のび太君は若妻がいると嘘をついている?って事なんでしょうかね。

もしかしたら、彼もまた
捜査=仕事をする事であの老婆(おそらく母)から
彼が今抱えている現実から逃げているのかもしれないですね。





そして、だんだんと黒木がカッコよくなりつつありますね。


その一方で「この世の中に愛はあるの?」と囁くフランス人形のようなものが夢に出てきたりして。

あの夢を見たから黒木はあの薬を飲んだのでしょうかね。

あの夢がもしかして黒木のドロップアウトに関係があるとしたら―――。


そしてショッキングなあの予告の映像。



次なる展開が気になって仕方がないです(・∀・;)ドキドキ






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2008-08-13
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この記事へのコメント

2008年07月24日 10:34
佐久間の件は、あれは奥さんが逃げたのかと思ってました・・汗
でも介護の必要な母親がいたら佐久間もギリギリのところですよね。
もしも一人で全部抱えてるとしたらそれは大変なことだわ・・。
そしてやっぱりあのお人形さんが過去の事件のカギみたいでしたね。
もう~次が楽しみで!!ドキドキ
2008年07月24日 12:41
ほんとうにどんどんおもしろくなってくるし、黒木、佐久間、日比野・・
出てくる刑事のひとことひとことの重みを感じます。
佐久間は黒木がトンズラしたかのように思っていますが、
黒木だってギリギリのところで戦っている・・そう思いましたが
二人の間に誤解があるほうがおもしろいですよね~(笑
寺さんと日比野の関係もいいですよね。
2008年07月24日 13:33
前回、ロダンの証言を信じてたのに
佐久間にしてやられたゴンゾウ。
今回もきっと同じ結末なのか・・・と見せ掛けといて、
もなみは天使だと信じたゴンゾウに軍配がっ!!!
いやぁ~この右往左往する展開がオモローーーっ!
そして、主要な登場人物全てに情が移ってしまう
ドラマですわぁ・・・たったあれだけの登場の
柿沢@遠藤さんにさえ、うるうるきてもーた(笑)。
佐久間のゴンゾウへの心境・・・ふむふむデス!
美人妻の話は、自ら嘘を付いたとは思えないので
かつてはそのような人が存在してたって事なんでしょうかねぇ。
でも、その噂話を否定しないのは何でだろ?
謎が多いけど、全然イラ付くことなく、むしろわくわくデス♪
ikasama4
2008年07月25日 20:17
エリ様
佐久間にもまた
色々と誰にも言えない悩みを抱えていたみたいですね。

介護が必要な母親を息子一人で支えるのは
かなり大変ですからねぇ。

>そしてやっぱりあのお人形さんが過去の事件のカギみたいでしたね。
>もう~次が楽しみで!!ドキドキ
ホント、そうですね。
もう事件そっちのけで(; ̄∀ ̄)ゞ
ikasama4
2008年07月25日 20:17
きこり様
事件を追いかける刑事達が抱える心の傷
黒田や寺さんのようにリタイヤした者がいれば
日比野や佐久間のように踏み止まる者がいる。

それぞれが選んだ道はそれなりに理由がある訳で

でも、佐久間は黒田が選んだ道が許せなかったみたいですね。

師弟のような関係だからこそ分かる事があれば
師弟のような関係だからこそ許せない事もあるみたいですね。
ikasama4
2008年07月25日 20:18
まこ様
今回は黒田の勘が当たりましたね。

>いやぁ~この右往左往する展開がオモローーーっ!
>そして、主要な登場人物全てに情が移ってしまう
>ドラマですわぁ
なんか事件が完全にサブストーリー化してるんですけど
(; ̄∀ ̄)ゞ

ホント、それだけ登場人物に魅力がありますね。

>美人妻の話は、自ら嘘を付いたとは思えないので
>かつてはそのような人が存在してたって事なんでしょうかねぇ。
そうですねぇ。
既に美人妻が家を出たのを周囲に言えないのか
それとも最初から結婚がなかったのか

どちらにしても、それを言えないのは
佐久間なりの理由があるんでしょうね。

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