監査法人 第2話 「800億円の裏帳簿」

昔、あるバーに一人の客がやってきた。
老紳士だった。

その男は若いバーテンに語りかけた。


会計士の理想。仕事の誇り、栄光。


その男が語る言葉に若いバーテンは目を輝かせた。
俺もこの人のような仕事をやってみたい。


そのバーテンはそれから独学で勉強をして会計士になった。

そして、男が勤める監査法人の会社に入社をした。


そこに男が語る理想があると信じて。


数年後、彼の前に突きつけられたのは
自分が理想の元に仕事をしていく事で
苦しむ人がいるという現実だった。

しかも、老紳士がやっている事は
自分に語りかけた理想とは全くの正反対だった。


自分の信念が捻じ曲げられる。


その現実に疲れ果て
いつものようにバーにやってきた時


老紳士がバーに現れていた。




俺はあんたの理想のおかげで頑張れたんだ。
小野寺さんはあんたが語っていた通りの会計士だった。



過程だ。
理想で人生を全うした人間はいない。
まぁ成功者ではね。



人生の成功って何ですか?


上っていく事だよ。
一歩一歩上へ。

幸福は心の問題

成功は金と権力の問題

まぁ敗者にでも幸福な人間がいるって事を私は認める



今の仕事は自分に向いていないかもしれない。


それを決めるのは自分じゃない。
時間かな。

表裏一体

借金も財産のうち

善が悪へ
悪が善へ

時間が決めるためには
生き続ける事が大事だ。

そして上へいける事を信じて

私の嘘で会計士になったなら
私の後についてくればいい。

そうすれば私と小野寺
どっちが真実だったのか思い知る事になる。



真実は小野寺さんになる。


その真実で押し潰されそうになってくたびれている


それでも誇りが支えてくれる。


そうか・・・残念だね。



二人は決して目を合わさない――――――。




若杉と篠塚
二人には随分前から面識があったみたいですね。

そして篠塚は若杉の中に
若き頃の自分を見ていたのかもしれません。




今回の飛鳥屋に関して
簡単に言うと飛鳥屋がつくった商品が売れなくて
そのまま賞味期限が切れてしまった在庫=不良在庫=借金

これを「あおなみ興産」という実質上
誰もいない架空の会社=ペーパーカンパニーをつくり
その会社が保有する倉庫に不良在庫=借金を隠した。

一方で「あおなみ興産」が所有する土地を
実際の適正価格の5倍の値をつけて
「あおなみ興産」が抱える負債よりも資産が多いように画策し
その土地のいくつかを飛鳥屋が借り受け法外な賃料を払う。

また、「あおなみ興産」の所有する土地には
全て東都銀行の抵当がついている。

バブル時代、おそらく東都銀行は
飛鳥屋にたくさんの融資をしてきた。

しかし、バブル崩壊で飛鳥屋の経営が危うくなってきた。

飛鳥屋が経営破綻すれば東都銀行も共倒れしてしまうかもしれない。


そこで東都銀行は
「あおなみ興産」という会社を作り
その会社に飛鳥屋の負債を押し付けるという
一計を案じて飛鳥屋に提案した。


飛鳥屋はそれを受け入れた。








まぁこういう図式ですね。



厳格監査をすれば
たくさんの企業が潰れてしまい日本が滅びかねない。
大事なのは時代とか流行とか変革に流されない事
今までのやり方を守り抜く事。

それが今の現状


そうのたまう篠塚



一方、小野寺や財政監督庁の場合

今を生き残るために
銀行がやっている事は常軌を逸している。

日本の将来を食い殺そうとしている。

それが今の現状




どちらにも理があり
どちらにも結果的に非がある。


日本有数の食品会社・飛鳥屋は不正をしているのは明白。

でも、徹底的に糾弾すれば飛鳥屋は潰れてしまい
更には東都銀行も破綻してしまう。

そうすれば日本経済は混乱し
飛鳥屋はおろか東都銀行に勤める社員達は皆路頭に迷ってしまう。


まぁこの辺りに小野寺達のジレンマがあるんでしょう。

そして若杉にも。





それから吉野も厳格監査が大事だと考えているけれど

それをしてしまうと
日本経済を混乱させてしまう事態と

それによって篠原をはじめ上の者に睨まれて
この世界で生きていく事が出来なくなるとか


責任の重さと今まで築いてきた自分を失う怖さとか
色んな重圧があって、それを避けるために

自分に嘘をついているけど
そんな自分に疲れているのが見えるから

だから茜は吉野に
「いっそ悩まないで弱虫なら弱虫らしく生きればいいのに」って言って
いらだちを隠さなかったんでしょうね。


さて、盟友のような関係を結んできた
飛鳥屋と東都銀行ですが

東都銀行の保身を図るため=利益を守るために
飛鳥屋は犠牲を強いられるようですね。

ここで盟友関係が徐々に崩れつつあるような感じがしてきました。


そして現実と理想で苦悩する若杉。

しばらくはその日々が続きそうです。

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この記事へのコメント

2019年05月31日 01:18
It's impressive that you are getting ideas from this post as well as from our dialogue made
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2019年06月05日 06:59
When I initially commented I clicked the "Notify me when new comments are added" checkbox and now
each time a comment is added I get three emails with the same
comment. Is there any way you can remove me
from that service? Bless you!

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