監査法人 第1話 「会社、つぶせますか」

監査法人
他人の求めに応じ報酬を得て、財務書類の監査又は証明を組織的に行うことを目的として、公認会計士法34条の2の2第1項によって、公認会計士が共同して設立した法人をいう(公認会計士法1条の3第3項)。また、2008年4月1日以降、一定の財務要件や情報公開義務等を満たしている場合に監査法人の損害賠償責任額をその出資の額を上限とすることが認められた。これらの法人は有限責任監査法人を名称として用いなければならない(34条の3)。

(Wikipediaより抜粋)


監査法人というのは
企業の帳簿や現金出納帳を確認して
企業に粉飾や不正がないかを確認するのが主な仕事。


監査法人としての組織の導入の動きが強まった歴史としては
1965年に起きた山陽特殊製鋼倒産事件の影響が強かったそうです。

ちなみにこの山陽特殊製鋼倒産事件というのは
山崎豊子さんの小説「華麗なる一族」のモデルになったものです。


つまりは企業の収支を第三者によって厳格に監査しようというような
とこがあってこうした監査法人が出来ていった訳ですが

この監査法人というのには
不況に苦しむ企業を救うためには多少の粉飾も見逃そうという「ぬるま湯監査」
不良企業は切り捨て御免、如何なる不正も認めないという「厳格監査」

この二種類が監査法人の中で二極化されていたみたいですね。



監査法人に関する事件でこういうのがありました。

(9/11)カネボウ粉飾決算事件、公認会計士粉飾関与の疑い
カネボウの粉飾決算事件で、同社の監査を担当した中央青山監査法人(東京)の公認会計士が粉飾に関与していた疑いのあることが10日、分かった。債務超過だった2002年3月期から2期の財務状況が健全であるかのように装った連結決算書の作成を承認したという。東京地検特捜部は、担当会計士の証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑での立件に向け、詰めの捜査を進めているもようだ。

老舗企業の粉飾決算は、大手監査法人の所属会計士の刑事責任が問われる異例の事態に発展する見通しとなった。


抜粋先:http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt93/20050910AS1G1002410092005.html



こういう現実があるから
このドラマの世界観が成り立っていますね。


とりあえず初回としては若き公認会計士・若杉を演じる塚本高史さんは
違和感がなく演じられていましたね。

高校を卒業して昼夜バイトをしながら勉強をして自分の夢である公認会計士になった。
しかし、今は自分の仕事に疑問を抱えている。

そして妻は家を飛び出して幼い娘を以前のバイト先のマスターのとこで
面倒をみてもらっている。


そしてもう一人の若き会計士・山中茜
若杉同様、厳格監査を貫いています。

今は一人で衝動買いしたペットの愛犬がいると。


この二人が「厳格監査」を貫ける信念を築いたのも
二人の上司が「厳格監査」のプロ・小野寺だったから。


もし、二人の上司が
田代のように、多少の不正は見逃してしまう
古い体質の会計検査士であれば

あぁなっていたのかもしれません。



それから会計士はドラマででっかいカバンを持って移動していましたが
あれが実際もそうらしいです。

あの中にはパソコンや監査小六法という法律書やら
監査に必要な道具がビッシリ詰まっているそうです。




というのを、今日地震報道によって
深夜に土曜スタジオパークをやってる塚本さん達が言ってました(; ̄∀ ̄)ゞ






それにしても初回からちょっとコワイ話です。



売上金の架空計上に偽装工作の数々


企業は資金売りが全て

売り上げさえ伸びていれば
銀行は融資に何も言ってきませんから。

監査なんてのはなんとでもなるんだ。



何故、企業はそんな事をしてしまうのか。


そこまでの売り上げをあげなければ銀行の融資は下りないという事。


そのために不正を行う。

そうしなければ会社が潰れてしまうから。

それによって人が命を落としてしまう。


そして、そのウラでは
融資先の銀行はわざと企業に融資に対する
高い最低条件を突きつけて

それで企業が不正をし始めたところで
それを監査法人に密告する。


何故ならば銀行としては
その企業に融資をしたくないからという点と

自分達が融資を拒んで悪者になりたくないから
監査法人に悪者になってもらう。


また、銀行は
自分とこの不良債権を減らすために
企業に不正を行わせる。

それをしなければ銀行からの融資が止められる。



「厳格監査」をしてしまうと企業が潰れてしまう。
それによって人が命を落としてしまうかもしれない。


「ぬるま湯監査」を主張する人達は
その意見を主張する訳ですが


この作品を見ていると
企業が不正に手を染めた背景には
銀行の思惑があるみたいですね。


しかも、銀行の思惑によって
企業が潰れてしまうのですからねぇ。


これってコワイ事です。

そして、監査法人にそういう企業を
代わりに潰してもらうという訳ですからね。


若き会計士の言葉で人が命を落としてしまう。

若き会計士に
自分の倍以上の大人達が恥も外聞もなく
監査を承認してくれるよう「お願いします」と頭を下げる。


そうして、真っ直ぐな信念を進む若者達の心に
黒い陰を落としていく訳です。


ただ、結局のとこ
会社を潰したのは

銀行でも会計士でもなく
会社の社長だったって事なんでしょうね。



『現場を知らない程、恐ろしい事はない。』




ホント、そう思います。

それでも
そこから目をそむけてはいけない。

という事なんでしょうね。



な訳で、上場はしてないのですが
自分が働く会社はどうなっているのか
とっても不安になってきました(; ̄∀ ̄)ゞ

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この記事へのコメント

2008年06月15日 23:20
ikasama4さん こんばんは。

昨日見逃してしまったのでこちらにお邪魔させて頂きました。
とても丁寧な説明をありがとうございました。大変勉強になりました。それからドラマのほうも面白そうですね。私の好きそうなにおいがします(笑)昔、経理課で働いていた時に、二ヶ月か、三ヶ月に一度の割合で監査が入っていたせいか「監査」という言葉にはものすごく反応してしまいます。

それにしても・・・「ハゲタカ」でも感じたのですが、銀行って怖いです。。。こういうこと普段は全然考えて暮らしてないのですが、今の勤め先も銀行から多額の借金をしているのですが、毎月の半端ない利子の額を見るにつけ、銀行ってホントいい商売だなあ~と思っていたところでした。

来週からはリアルタイムで見ます!ikasama4さんのおかげで初回見逃したものの、ばっちり来週からついていけそうです。ありがとうございました。
ikasama4
2008年06月16日 00:27
Meihua様
こんばんはです。
このような拙文で楽しんでもらいありがとうございます。

おそらくこのドラマもDVDで発売されると思いますが
なかなかの出来だと思います。
これは役者のビジュアルを楽しむのではなくて
役者の演技を十分に楽しむ作品でもありますしね。

これは経理とかをやっている人には
かなりコワイ内容なのかもしれません。

どんなに偉い人でも
若い公認会計士の言葉で会社の命運がかかっているのですからね。
まぁ悪い事をしていなければそれでいいんでしょうけど
それもこれも銀行ってとこが絡むとそれも難しいのかもしれません。

ちなみに私も銀行とは色々とあったのでよく分かります(; ̄∀ ̄)ゞ
融資をするにしてもちゃんと後々の事を考えて
色々とやってきてますからねぇ。

今回の内容を見ても
「たしかに銀行ならばやりかねん」って感じで見てました(笑)

次回もこんな感じの展開がガンガンに続いていきそうです。
是非是非見てあげて下さい。
2008年06月16日 16:48
>何故ならば銀行としては
その企業に融資をしたくないからという点と
自分達が融資を拒んで悪者になりたくないから
監査法人に悪者になってもらう。
なるほど~そういうことですか・・何で銀行がそんなことするんだろ?ってわからなかったんで・・・(; ̄ー ̄A
ikasama4さんのわかりやすい文章で何とか・・・お恥ずかしい・・
若杉と竹中が「古いタイプの会計士」って言ってましたが、
今まではそういうのが当たり前だったってことなんでしょうか?
銀行が破綻を仕組んだってことがバレたらどうなるんでしょう?(質問責め?)
でも、小さな会社だと借金なしで経営回さないと100万、200万でもえらいことになっちゃうからアレだけど、こんな大企業になると話だけで大金がビュンビュン動いてる感じで怖くなりますね・・
1経営者ではどうすることもできない渦の中に取り込まれてる感じで
ただ見てるしかないっていうか・・・個人にできることはないのかな~?
何か話がでかすぎて、ついていけるかかなり心配ですが、ご一緒させてください~
ikasama4
2008年06月16日 20:56
きこり様
己の利益のためならば他人の事なんて関係なし
銀行も企業も結構そーゆーとこが
あるんだと思います。

>今まではそういうのが当たり前だったってことなんでしょうか?
色々と監査法人のサイトを調べてみると
そういう癒着が常態化しているような感じらしいです。

>銀行が破綻を仕組んだってことがバレたらどうなるんでしょう?
それは大変な事でしょうね。
それこそ銀行の信用問題に関わります。

銀行は基本的に
貸す相手の将来性や不良債権になるかどうか等
そういうとこを照査したうえで融資する訳です。

ちなみにそーゆー事をせずにしないと
どこぞの都知事が作った銀行みたいに
エライ事になってしまいます。

>何か話がでかすぎて、ついていけるかかなり心配ですが、ご一緒させてください~
こんな私でよければ(  ̄∀ ̄)ゞ
2019年05月30日 22:25
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