無理な恋愛 第10話

上層部から現場を離れるように言われた正午
実績と過去は関係ない。
求められているのは今って事だ。


そう思うものの、内心は淋しかった。


自分はもうこの場所に必要とされていない。



必要とされていない場所にはいたくない。




こういう事を全く予測してなかった。
な~~~んの準備もしてこなかった。

ずっと「今」があると思ってたのかもしれない。


コワイ。


何もなくなっちゃうって事に。


そんな時、正午はかえでと出会った。


かえでは言う。

今はたくさんオーディションを受けてるらしい。
自分に合わない役でもガンガンに社長は応募してるらしい。

ちょっと苦笑するかえでに正午は言う。


ドラマの制作をする側は常に人を探している。
ふと「あの人、いいな」ってのがあるらしい。
この仕事ではなくても他の仕事でみたいな事がね。

ベテランを舐めたらいけませんよ。



その言葉にちょっと元気が出たかえで。


立木さんのおかげです。

私、立木さんに負けたくないなと思ったんです。

立木さんは自分の力で成功して
今もむちゃくちゃ頑張っている。

それに比べて私はどうなんだって思って。
何の悔いも残さないように頑張ったのかなって。

だから
『立木さんに負けないくらい、やってみよう。』
そう思ったんです。


龍彦は今、映画の脚本を書いているんです。

龍彦言ってました。
『おっちゃんのおかげだ』って。


仕事をしてる時の男の顔っていいですよね。




ふと正午は思う。


みんな・・・・・よかった。


龍彦もかえでさんもゼロから頑張っている。
自分の言葉を励みにして。

そんな二人の頑張りに触発されて
翌日、正午は今の会社が出来た始まりの場所に足を運んだ。

あの頃、自分達はゼロから今の会社を作り上げた。

エレベーターもなくて大変だった。


そんな思い出に浸っていた時




偶然、娘の朝子と出会った。






朝子は正午に尋ねた。

最近、将来の事を考えるようになったんです。
不安ってありますか?

もうすぐ就職でみんな頑張ってるんですけど、なんかコワイんです。

今まで学生って身分でそれがいきなり放り出されるようで

何かにならなきゃいけないのがコワイ
何でもいいのかもしれないけど
何にもなれないような気がしてコワイんです。



そう・・・・・
同じだ。

僕も今が怖くて仕方がない。

こう考えてみたら。

何かになろうとか何かにならなくちゃなんて思わなくていいんだよ。

会社員でも医者でも歌手だろうと
何であろうとどんな仕事につこうと
君は君だ。

会社員なんて名前の君になる訳じゃない。

そんな人間はどこにもいない。

職業に選ばれるんじゃない。
君が選ぶんだ。


君のためにね。





かえでの言葉と
娘を励ましているうちに正午は
これから自分の進む道を決めていた。




自分もまたゼロになろう。




会社も辞めて
住んでるところも引き払って

誰も知らない場所で

ゼロから始めよう。




その前に色々と付き合いのある人と最後の別れを交わす。


まずは前の妻の家族と一緒に食事会を開いた。

みんなでご飯を食べながら年をとった事を笑いあう。


そして龍彦とかえでさん、律子さん
そして残念な方(笑)と楽しい一時を過ごした。


龍彦はバイトをして自分の金でパソコンを買い
映画の脚本の執筆業務に励んでいた。


水田は龍彦が書いた脚本を心待ちにしている。




ミンナ頑張っている。

頑張るってのはさ、いい事だよ。


自分のために頑張る。
頑張れる事があるってのはいい事だよ。


そして、かえではオーディションで役を掴んで
映画に出演出来るようになった。



頑張って頑張ってかえでは夢の足懸かりを掴んだ。


それを見て嬉しいと同時にちょっと淋しくなった。



だから最後にわがままを言った。



かえでさん、デートしてもらえませんか?






翌日、正午はかえでさんとデートで遊園地に行く。



最初で最後のデート。



二人で並んでる姿に正午はふとかえでさんに尋ねた。


どういう関係に見えるんだろうな、僕達。


恋人じゃないですかね。遊園地だし。


だよね。


思わず顔がほころぶ。


そして、楽しい時間はあっという間に過ぎていく。


閉館の時間が近付く。

別れの時間が近付く。



もう終わりですね。


もう終わり?

まだ大丈夫。もう1個乗ろう。

まだ間に合うから。



そして正午は彼女の手を引っ張って走る。

この時間の正午に年齢は関係なかった。



翌日、正午は部屋の家財道具を全て処分し

トランク一つを持って部屋を後にした―――――。









今回は正午の行動がホント切ないです(ノД`)


団塊の世代は痩せ我慢が過ぎます(T▽T)


さて、今回は

なんだかんだ言って


ゼロから始まる事。


これって多分いくつになってもコワイって事ですね。


多分、学生から社会人になる場合とか。
社会人になるという事の期待と不安。

そして会社を辞めてしまうという事は
場合によっては今まで築いてきたものを全て捨てて
ゼロから始めるようなものですからね。



今まで築いてきたものがなくなった時
これからどうすればいいのか。

誰だって途方に暮れるのではないかって思います。


でも、最初は誰だって同じ。


自分が頑張って今の場所に来たにしても
そこに来るまでには必ず「ゼロ」の時代があった訳で。


たしかに自分も振り返るとゼロの時代がありました。


これからどうすればいいだろうって。


そこからはもがいて、足掻いて
色々とやったりして(時には色々と寄り道&回り道をして)

どーにかこーにかここまで来たのかなって気がします。


ただ、ある程度の年齢になると
自分での技量というか色々な能力とかを身に付けて
それなりに培った経験とかが生かされてくるんですよね。


たしかにゼロかもしれないですが
全くのゼロではないんですよね。


自分もこの年になって
今までこれが何の役に立つのだかと思っていた
技能とか経験とかが思わぬとこで役立つ事があります。


ちなみに60歳=還暦というのは
御祝いに赤い色のチャンチャンコや頭巾を送るのですが
これは「再び生まれた時に帰る」という意味があります。

正しくゼロになるって事ですね。



それにしても、あの水田さん
どこまでも最後まで残念なキャラでいくんでしょうかね(笑)



そして次回はいよいよ最終回。
正午は再び坂口さんと一緒に仕事をするみたいで。
というか、坂口さんは今まで何をやっていたんでしょうか(;・∀・)


それから、龍彦と正午、かえでとの恋の行方はどうなるのか。
これで終わってしまうのがちょっと淋しいですが
とても楽しみなとこでもあります。

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この記事へのコメント

2008年06月13日 14:27
今回も正午さんの言動に、心のじ~んメーターが
振り切れそうになりましたわぁ~。
寂しそうにも見えたけど、前向きなスタートなんですよね…
団塊の世代はヤセ我慢・・・
あたしゃヤセるほど我慢して食欲を減らさなきゃデス^_^;
ikasama4
2008年06月14日 09:11
まこ様
ゼロから始めたい気持ちは分かるんですけど
そのためにミンナとサヨナラするなんて
そこまでしなくてもいいのではと思ったりするんですがね。
団塊の世代の特徴
・強情、頑固、痩せ我慢

正しくその通りです(笑)

自分も色々体重を減らさなあかんと思う
今日この頃です(; ̄∀ ̄)ゞ

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