ホカベン 第7話

強姦
暴力の中で女性の尊厳を踏み躙るこの世で最も最悪な犯罪。


堂本、この事件
おまえやってみるか?

はい、もちろんです。


今までで一番つらい仕事になる。
その覚悟はあるのか。


あります。


ただし、弁護は
被害者ではなく
強姦を犯した男=加害者
しかも再犯だ。


それでもやるかやらないかはおまえが決めろ。



そして今私はその罪を犯した男の弁護人をしている―――。




今回の事件をエムザが受ける背景には

加害者の父親が議員で現在バリスタが関わっている
公害訴訟にその父親の協力が不可欠であり
その父親が提示した条件というのが
息子を最悪執行猶予にするというもの。


さて、弁護士の責務に対して考える前に
まず性暴力の現状について

明治学院大学のとこにちょっとしたPDFが転がっていたので
こちらをば↓

http://www.meijigakuin.ac.jp/~katos/2007B07.pdf

これを見ると
平成18年で認知されている
強姦の件数は1948件
強制わいせつは8326件

あくまでも「認知」されている件数で。

何故「認知」という言葉を使っているのかは
「認知」されてしまうと、それ以降腫れ物に触れるような目で
見られるのを嫌うためというのもあるのだろうし

もし、仮に法廷でその男を裁いたとしても
その男が出所とかした時に報復されるのを恐れてのとこもあると思われます。


最近の性暴力に関しては
強姦の多くが計画的で、強姦の多くは室内で行われる事が多いと言う。


どんな犯罪者であろうとも
弁護士はその者の弁護をしなければならない。

弁護人はその依頼人の最大限の利益のために全力を尽くして行動します。


「暴力で女を犯すやつ、死刑にすりゃいいんだよ。」と思っていても

加害者の弁護人になれば加害者を守らなければならない。



また、強姦事件というのは
被害者と加害者の二人だけなので

加害者の罪を実証するには被害者の供述しかない。



ならば加害者の証言の信憑性を疑うようにすればいい。

そのためには強姦の事実はなかった事にさえしてしまう。

強姦事件は裁判官の心象でコロコロ変わってしまう。

加害者の利益を守るためには被害者の利益など関係ない。


それが法律の認める正義。


過去にこうした事件で思い出すのは
たしか加藤浩次さんの前の相方が起こした事件。

あれもそうだったんですが、示談が成立して結局不起訴になりました。

真実がどうかは分かりませんが
裁判での結果が事実になってしまう。

これが現実って事なんでしょう。



さて、堂本はこの事件の弁護を受けるにあたり次の問いかけを
加害者にしました。


3つ質問をさせて下さい。
一つでも嘘をつけば私はあなたの弁護人を降ります。

あなたは今、本当に深く反省しているんですね。

「はい。」

この強姦事件は計画的なものではありませんね。
「はい。もちろんです。」

今後二度と二度と女性を傷つけないと約束してくれますね。
「はい。二度と同じ事はしません。約束します。」

その言葉を信じて堂本は依頼人のために
彼のご両親に誓約書を書かせて
彼にも反省文を書かせて

彼のために一生懸命に頑張ろうとしたんですんがね。


しかし、この言葉が嘘だと考えた時

堂本は堂本なりのやり方で彼の弁護を放棄してしまう訳で。


共犯の供述と計画性があった以上、これはもう逃れられませんね。

今回の堂本は試合には負けたけど勝負には勝ったってとこでしょうかね。



しかし、杉崎を含めたプロボノの立場が
エムザ法律事務所でかなり不利な状況に陥っているとこに来ている感じがします。


あれじゃ執行猶予は100%無理です。

あなたの法廷戦術に100%期待していた。

どうやら私の目が曇っていたようだ。
あなたは弁護士として終わってしまった人間だったようですね。


人間としてはまだ終わってなかったんですがね。


今後の展開としては
富田大輔が杉崎を訴え
エムザはそんな杉崎を切り捨てる。

そして堂本は杉崎の弁護を担当する。

そんなとこが浮かんできます。


しかしながら毎回終盤の一端を見せておいて
その一端に至るまでの過程を描くやり方は
どーなんだろ?って感じがします。



それから今回杉崎の傷の原因が分かってきました。

彼は富田大輔の弁護人として
裁判を起こした被害者とその身内に対して示談を持ちかけた。

このまま何度も裁判を続けても
財政的に厳しくなるだけだと言って。

そして富田は執行猶予を勝ち取るのですが
彼は被害者の女性に報復をしてしまい

その結果、彼女は自殺をしてしまった。

その時、杉崎は彼が富田大輔を弁護して
彼の罪をなくした事で結果的に人を殺してしまった。



この強姦致傷事件を杉崎が堂本に進めた時、倉木は杉崎を凝視していました。
彼女はこの事実を知っていたからなんでしょう。


所長はあの事件について


彼女に死について君に責任はないよ。
裁判が終われば弁護士の仕事は終わる。


と言いましたが


所長は見てないでしょ。

自分は見ました。

鈴木さんの死体。




真実を直視した人にしか分からない。



あれは自分が培ってきた常識とか価値観が崩れ落ちます。

何年経っても割り切れるものではありません。

そして、時として己が犯した罪を問い続けます。



杉崎が向き合った現実
それを堂本が知った時
彼女はどのように杉崎と向かい合うのか

それがとても気になります。

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この記事へのコメント

2008年05月29日 12:50
富田ダイスケはあのあと報復で再び暴行したんでしょうか?
性犯罪は繰り返すというけれど一度犯したら死刑にすれば繰り返すこともないのよね。
そうそう性犯罪加害者に弁護は付かないという法律ができれば尚いいんだ。
今回の失策でやっぱり杉崎が切られるんでしょうか?
過去の呪縛がある以上、杉崎には辛いところです。
灯が何とかしてくれたら面白いですよね・・・。
タカシ
2008年05月29日 15:27
こういう結末の付け方で良かったんですよね?
灯もちょっとずるくなってきました。ラストで
ちらっと笑顔が見えたのは初めて?

性犯罪者は再犯の確立が高いと言われるので
簡単に執行猶予とかドラマ上でも良くないし。

それにしても新人にこんなきつい案件ばかり。
そして現実に凶悪な事件とどうして重なるのでしょうか>
ikasama4
2008年06月01日 16:08
エリ様
>富田ダイスケはあのあと報復で再び暴行したんでしょうか?
おそらくは執行猶予中に報復をしたので
それで罪に問われて服役したのだと思います。

>そうそう性犯罪加害者に弁護は付かないという法律ができれば尚いいんだ。
これが痴漢とかになると冤罪とかがあって
それはそれで難しいものがあります。

>今回の失策でやっぱり杉崎が切られるんでしょうか?
自分はその可能性が高いと思います。
もしそうなってしまった時、灯がどのように行動するのか
ここが気になるとこでしょうね。
ikasama4
2008年06月01日 16:08
タカシ様
>こういう結末の付け方で良かったんですよね?
微妙なとこでしょうかね。
人の心象=感情によって裁判が成立してしまう。
時としてそういうとこを問題点として
挙げるこのドラマですが、どうもそれが当たり前だという
姿勢が少々気に入らないとこでもあります。

>性犯罪者は再犯の確立が高いと言われるので
ここは今後こういった事をなくすために
色々と法律なり人の意識なりを
変えていかなければならないのでしょうね。

>そして現実に凶悪な事件とどうして重なるのでしょうか
ドラマ上の都合ってとこもありますが(苦笑)
最近の報道から見るにそういった事件が多いという
感覚からこのようになっているのかもしれません。

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