篤姫 第15話 「姫、出陣」

今回は異次元に来たかのような感じです(笑)


西郷さんは庭方役として殿のために働きます。
紀州には「御庭番」という役職があるようにそれはもう正しく忍です。


でもって
斉彬様の子・虎寿丸が亡くなり
そのショックで斉彬が病に倒れると


英姫様を筆頭に篤姫様達女子は神仏に
斉彬様の病気回復を祈る訳ですが


英姫様達女性が唱えたのは
「ギャーテーハラギャーテー」の般若心経


西郷さんが唱えたのは
「ノウマクサンマンダー」の不動真言


それでも斉彬様の容態は回復しません。


間もなく屋敷内では
これまでの斉彬様の身内の不幸や斉彬様の病気は
斉彬様の父君・斉興の側室であるお由羅の方様の呪詛=調伏のせいだと噂が立ちます。




という事で
調伏の言葉の意味を検索してみました。

これによると調伏には
怨敵・悪魔を退治するという事と
人を呪い殺すという事と二つの意味合いがあるようです。

前者の言葉から考えれば
「人を守る」という意味合いがあるという事ですね。


と言っても
「怨敵を退治する」という事の
「怨敵」は人を指すのであれば即ち
「己が嫌いな人を退治する」事になり
それはもう「人を呪い殺す」事になります。

結局、同じ意味って事なんでしょう。



この調伏というのは
密教(秘密仏教)により由来するもので
この密教が日本に伝来したのは

唐で修行をした空海と最澄だったそうで。

つまり真言宗、天台宗には
そういった密教―――調伏の呪法があったって事なんでしょうね。



その調伏の手法のひとつが護摩法だそうです。

正確には護摩法の中に「調伏」があるという事ですね。



昨年の大河ドラマ「風林火山」で長尾景虎がやっていた護摩。
あれは全く調伏ではなくて、天下安寧や福徳繁栄とかを
祈る法だと思います。

まぁ人を守る方法について、どのようにして守るのか
そこを考えた場合、どのようなものから守るのかと言う
部分が出てきます。

つまり、人を守る方法には
人を如何にして攻撃するのかといった方法も
知っておく必要があるという事なんでしょう。




さて、そんな護摩法の調伏には
[鬼子母神の現身髑髏使役秘法]なる方法とかがあるそうです。

引用先↓
http://www.sakai.zaq.ne.jp/piicats/goma.htm


鬼子母神
鬼神の妻で他人の子供を食べてしまうために
お釈迦様によって仏教に帰依した神様なんだそうで

だから安産や子育ての神として祀られているところが多いそうなんですが
元は鬼神に類するものなので調伏の呪法に彼女が利用されるんでしょうね。




ちなみに篤姫が母にもらった普賢菩薩の像。
その普賢菩薩の眷属(配下)に十羅刹女とされているそうで。

鬼子母神はその十羅刹女の母であるそうです。
時にはその鬼子母神が普賢菩薩の眷属となる事もあるそうです。


普賢菩薩は女性が信仰する仏。
薩摩藩・鶴丸城での侍女達が一目みて普賢菩薩を見分ける事が出来るのですからね。

それくらい普賢菩薩=女性が信仰する神という部分が定着していたんでしょう。


なもんで、状況的に後継争いで斉彬に類する方が亡くなった場合
それによって得をするであろうお由羅様に調伏の疑惑がかかるのも
致し方ないのかもしれません。



まぁお由羅の方にそんな調伏を全くしていなかったとしても
斉彬の血筋の者達が次々と亡くなっているという「事実」に対して

斉彬派の者達は斉彬の血筋の者達が亡くなる事で
その事で得をする人物を考えた場合に息子を恨む斉興と
久光を次の藩主にしようとするその母・お由羅に疑いが向く訳ですね。


でも、斉興は斉彬の実の父である訳ですから
誰も疑いを向ける事は出来ません。

だから、お由羅に斉彬派の憎悪が一点集中したって事なんでしょうね。



個人的には普賢菩薩を信仰する篤姫が
自分を道具にしようとする父に対する憎しみから
斉彬を調伏したと考える事も出来るような気がするんですけど

それだとドラマの根底をぶち壊してしまうんで
この考えは100%却下でしょう(; ̄∀ ̄)ゞ



まぁ斉興が息子の見舞いの品として
五鈷杵と五鈷鈴(三鈷杵と三鈷鈴だったかも(; ̄∀ ̄)ゞ)を十字に合体させた
法具を送りましたからね。

この手の法具はいわゆる密教で用いるものでもあります。


だから、そんなものをすぐに送れたという事を考えると
実際にお由羅の方様が調伏していたとしても不思議ではないって事なんでしょう。





さて、異世界の話題はこの辺で(苦笑)




庭方役は斉彬様直属の忍という事で
忍同士も不穏な動きがないか見張っているようですねぇ。



たしかに此度の斉彬様の病は
お由羅の方様の呪詛ではないかとの噂はある。


そのために西郷はある計画をするんですが
たちまちにそれは斉彬様に知られる事になります。



今、そちが企んでおる事全て断念せよ。


・・・・・


そちの事じゃ。
事を起こした後、咎は一人で負うつもりであろう。

じゃが、それでは江戸に連れてきたわしの思いはどうなる?



・・・・・・殿。


西郷、島津家のためと考えておるかもしれんがそれは違う。
そちの怒りは私憤である。如何にも小さい。

その大きな眼で世界を広がりとしてみよ。

そちならば出来ると思うからこそ、わしは側に呼んだのだ。



有難き・・・有難き幸せ・・・





そこに篤姫が動く訳ですね。

大殿様とお由羅の方様にお会いすると。


それは無理だと幾島は言うものの
一度言い出したらお聞きにならない姫様。

半分諦めていたのかもしれませんが
その点の工作は万事抜かりがありませんね。



まぁ斉興は篤姫との対面を
分家の姫を検分してやろうと面白がっていたみたいですけどねぇ。






丁寧な言葉遣いに真っ直ぐな目。

まずその時点で斉興は彼女に好感を持ったみたいですね。


そこでズバッと噂の真相を問い質すんですねぇ。



そんな噂は間違いだとお由羅の方が言うと


「良かった(^▽^)」ですからねぇ。


屋敷に戻ったら
噂は根も葉もないと述べますって言って


最後は篤姫が斉興とお由羅は完全に圧倒してましたからねぇ。


そうして篤姫は二人に釘を刺していきます。











そして、「ここだけの話ですが」と篤姫の嫁ぎ先を申す幾島。

そこで一気に立場が逆転です(笑)


そうして幾島がトドメを刺します。









さて、一方の薩摩では
尚五郎は薩摩藩で取り立てられます。

そして大久保さんのお父さんが遠島から無事に戻ってくる訳です。



「父が帰ってこない限り自分に未来は見えない」

そう言った大久保さんにようやく未来が差し込んだ訳ですが

父が遠島の刑から戻ってくるまでに5年。
斉彬が藩主になってから実に3年の月日が経っています。


この時、大久保さんは19歳から24歳をずっと
自分の未来が見えないまま過ごしてきたんでしょう。



それを考えるとちょっと悲しくなってきます。



さて、次回は斉彬と斉昭

二人しての花見をするようで。


斉昭は外様である島津家の姫を将軍家の御台所とする事に大反対。

島津家は朝廷とも密接な関係があると。

島津家は朝廷と幕府、双方を手中に治めようとしていると考えている訳で。


島津はかつて関が原で徳川家と敵対した家柄。
そして斉昭は徳川御三家の家柄。


斉彬がそうでないと言っても
斉昭からは穿った見方をされても仕方がありません。


一方で
斉昭は自分の息子・慶喜を一橋家の養子にしています。


家康様が決めた事により
将軍家になれるのは尾張、紀州の御三家で水戸は除外されております。

しかし、斉昭は自分の息子を御三卿のひとつ・一橋家の養子とする事で
水戸御三家の血を引いていても「一橋」の家柄により将軍になる事が出来るのですからね。


斉昭はそうでないと言っても
周囲からは穿った見方をされても仕方がありません。



この二人がどんな風に絡み合うのか楽しみですねぇ。


後、ここんとこ予告では
色々と編集しまくって言葉遊びをしてる感じですが
個人的にはもう少しホドホドがいいのではって気がします(苦笑)

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この記事へのコメント

2008年04月14日 10:33
ikasama4さん、こんにちは。

>今回は異次元に来たかのような感じです(笑)
ああ・・・やっぱり見ないで良かった(笑)去年のドラマは「魚類」「宇宙人」がベースでしたから「異次元」もありでしたが、今年は「人間」ベースで、しかも基本「大真面目」に作っているのに、それはツライですね(><)

>という事で
調伏の言葉の意味を検索してみました。
ホントに「本筋」とは違う楽しみ方をされていますよね(笑)
いや~でもね、ikasama4さんのレビューを拝見して、面白イラストを見ていると・・・「このドラマ面白いんじゃないの?」という錯覚をしてしまうんですが・・・???
ikasama4さん「脚本陣」に加われないでしょうかね?(←!?)

>後、ここんとこ予告では
色々と編集しまくって言葉遊びをしてる感じですが
個人的にはもう少しホドホドがいいのではって気がします(苦笑)
ああ・・・客引きですよね、パンダみたいなものでしょうね。
2008年04月14日 10:51
斉彬にお庭番として西郷がいて、
その西郷がお由羅に何かを仕掛けようとしたとき
斉彬が「わしには密命がいる」といってやめさせたように、
斉彬の周りにお由羅方の密命者がいたとしても
まったくおかしくないのですよね?笑。
2008年04月14日 11:27
お久しぶりです。
おお、なおみさんもコメントしていらっしゃる!!
皆様、ちゃんと次の大河も観られているのですね。
(えらい!!!!)
私は「篤姫」観てません。(すんません!!)
しかし、久々に覗いてみたら、
「セク○ィー部長」
が表紙になっていたので、ついコメント書いてしまいました。
NEOは観てます。
「薔薇のない~」も観ていたのですが、
特に書きません(汗)
あまりに内容もりだくさん過ぎて、10回前後にまとめるのに無理があったという印象でした。

またお邪魔しますね。
2008年04月14日 22:18
ikasama4さん、こんばんは。
トップのセクスィー部長に度肝を抜かれてしまった…思わず倒れそうなほど(笑)。

調伏のお話、たいへん勉強になりました。
ドラマ内では、お由羅が調伏していたのかいないのか、グレーな感じでうまくボカシていましたが、それより現実的に「毒殺」ってことは考えないのかな?
まあ、毒見役とかがいるでしょうけど…。
でも、斉彬の死に方は呪詛というより毒殺くさいですよね。

西郷さんは感情が濃い人だ~! このひとは、ほとんど生涯、情のみで動いた人じゃないですかね。
だから理屈で計れないところも多く、史学上は不可解な人物だったりするんでしょうね。そういう、西郷さんの濃厚で巨大な情念が、なんとなく見えてきた感じで、今週はなかなか味があったと思います。
ikasama4
2008年04月14日 23:01
なおみ様
こんばんはです。
この作品は今のところアットホームな感じで
引っ張ってきてるので、見ている分には微笑ましい
感じなんですけどねぇ。

なんか今の時代の人の考え方と
主人公を重ねるような感じとその主人公のイメージを
壊さないようにしているような部分がどうもねぇ。

多分去年の大河ドラマを見ていなかったら
これで自分は満足していたのかもしれませんけど(苦笑)

個人的に自分もちょっと幕末は知らん部分が多いんで
このドラマをきっかけにそれを知ると共に

このドラマの歴史観や人物像を制作サイドはどう考えているのか
その辺りを楽しむのがいいって思うんです。


>ああ・・・客引きですよね、パンダみたいなものでしょうね。
この辺りは去年の大河ドラマを見習って欲しいですね(笑)
ikasama4
2008年04月14日 23:01
みのむし様
>斉彬の周りにお由羅方の密命者がいたとしても
>まったくおかしくないのですよね?笑。
これはもう間違いないでしょう(笑)
ここにおそらくは幕府や斉昭が放った忍とかが
いてもおかしくありませんがね(苦笑)
ikasama4
2008年04月14日 23:02
まいまい様
お久しぶりでございます。
>皆様、ちゃんと次の大河も観られているのですね。
多分、去年の大河の余韻をここに持ってきてしまったせいです(; ̄∀ ̄)ゞ
すごいですねぇ。
流石はセク○ィー部長。
その集客能力も抜群です(笑)
サラリーマンNEOは欠かさず見ております(≧∇≦)b

「薔薇」はねぇ。

中盤から話を広げすぎてしまって収拾がつかなく
なってしまいました。

今期の月9は5月12日スタートなんですが
その空いた期間で「薔薇」の放送回数を延長しても
良かったんじゃないかって思ったりもするんですけどね(苦笑)

いつでも遊びに来てやって下さい( ̄ー ̄)/~~
ikasama4
2008年04月14日 23:02
遊人庵庵主様
こんばんはです。
今年の年賀状はこれを描いて
誰かに送ろうかと考えている今日この頃です(; ̄∀ ̄)ゞ

今回は密教・仏教のオンパレードだったし
調伏なんて耳慣れない言葉だったんで
色々と調べてみたんですが、こうして見ると
結構ちゃんとした繋がりをドラマでは描いていたんかなって
思ったりもしますね。
偶然の可能性もありますけど(苦笑)

毒殺・・・呪詛よりかはそっちの方が可能性が高いですね。
もちろん斉彬の子供達が次々に亡くなった事も。

大久保さんが「理」の人ならば
西郷さんはもう「情」の人なんでしょう。

だから彼は数多くの人たちに慕われたんでしょうね。

その上、驚きなのは西郷さんの写真はおろか
自画像すら残っていないというのですからね。
(よく見る西郷さんの絵というのは弟さんの監修の下、作成されたらしい)

だからこそ余計に魅力的な人物に見えるのかもしれません。

そういう点でたしかに今回の西郷さんは
身体以上に大きな人物なんでしょうね。

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