新マチベン~オトナの出番~ 第4話

最近は弁護士も増えてきて国選弁護を受ける弁護士も増えてきている。
そんな時、レグラン法律事務所に回ってきた国選弁護の依頼。


自動車のガラスが叩き割られた事件。
被告人は氏名不肖


何か面倒な事件ではないかと考える三人。


その被告人の写真の人物を見た時、
岡村の様子が何か変わった気がした。

この仕事は岡村が引き受けるという。



彼の様子が徳永と堺田には気になった。





岡村は留置番号21番と面会した。



私は弁護士の岡村です。
あなたのお名前を教えて頂けますか?


「留置番号21番。」

あなたの本名を教えて下さい。。

「忘れました。」


私はあなたの弁護人です。
私からあなたの名前と住所が漏れることはありません。

本当の事を教えて頂けますか。



「全て忘れたんです。」


私の事も覚えていませんか?



「弁護士さんの事?

人違いじゃないですか。
僕は弁護士さんの事、全く知りませんよ。」




留置番号21番は犯行を自供している。
しかし、自分の身元は一切話そうとしない。



一体、彼は誰なのだろうかと推理する徳永と堺田。

一方、岡村の歯切れが悪い。

逃げるように事務所を出ていった岡村を見て堺田は言う。


ミステリはひとつじゃありませんねぇ。






時代は変わった。
かつての同僚・倉持は常務になっていた。

岡村が務めていた古賀サウンドは新たな商品を売り出していた。

世間話もそこそこに岡村は倉持に聞いてみた。


永畑はどうした?





徳永もまた以前の同僚から事件の手掛かりを得た。

この事件には共犯者がいるらしい。

それから、事件現場を訪れてみた。

被害に遭った自動車を見るとどうも一人で犯行を起こす事は難しいと判断した。
周辺にホームレスがいたので彼らにも当時の事件について聞いてみた。



ホームレスがあるモノを指した。
その指し示した先にあったボート。

そこには誰かが住んでいた形跡があった。






徳永の聞き込みにより留置番号21番は
事件現場の付近の河原にあるボートにホームレスになっていたと言う。


あいつがホームレスになるだなんて考えられません。


やはり、岡村は何かを知っていた。


堺田と徳永がその事を促すと
岡村は彼が知っている事実を話し出した。


留置番号21番

ナガハタカズナリという男です。

かつて私のクビを切った男です。

今から15年前、私が勤めていた古賀サウンドは
ステレオ器機が売れなくなっていた。

早期退職を促されました。

我々は応じなかった。

その我々を退職に追い込んだのがあの男でした。


『売れないものはゴミです。わずかでもプライドがあるなら去るべきです。』


何故そんな男の弁護を。

半信半疑でした。
あの男か確かめたいと思った。

でも、ずっと恨んでいた相手が
まったく自分の事を覚えてないなんて。




真相を知った徳永は岡村に言う。

名前を言わないという事は他にもまだ隠している事があります。
過去に恨みをもつあなたにそれができるとは思えません。



なめてもらって欲しくないです。
私は弁護士です。

あいつの名前を取り戻せてこそ、
私は一人前の弁護士になれると思うんです。





それから岡村はかつての仲間であった倉持から教えてもらった
ナガハタの実家の住所を訪ねた。

そこでは彼の母親が料理を作っていた。


見知らぬ客が東京から来たと聞いて彼女は息子の事を話し出した。

今、息子は外国―――ニューヨークにいると言う。
何年か前に向こうの会社に誘われて転職したらしい。
45歳で取締役になったらしい。


その言葉を岡村は笑って聞いていたが心中は複雑だった。








彼はやってない?!


徳永の聞き込みによると
あの事件を行ったのは若い者達だとホームレスが証言していた。

彼らの推理だが、ナガハタは望んで罪を受けるのではないか。

そうすれば雨露は凌ぐ事はできるし食事にありつける事もできる。


あいつがそんなはずはない!


あなたが言ってるのは昔の永畑であって
留置番号21番ではないんです。




レイ・チャールズ 「What a Wonderful World」

会社を辞める日、永畑にこの曲を聴かせました。


やつはこう言った。
『売れないものはゴミです。同じです。あなたと同じです。』



私が15年もかけて弁護士になったのはあいつにゴミ呼ばわりされたから。
俺はゴミじゃない。
その思いで俺はやってきた。



そんなセンチメンタル、世間には通用しません。




翌日、岡村は留置番号21番と面会した。


よろしければ、私の知ってる永畑の話を聞いてくれませんか。








その日、徳永は事件の目撃者を新たに発見した。
ホームレスとの証言とも一致する。

これで留置番号21番は無罪になる。

その時、事務所に1本の電話が鳴る。



岡村先生が倒れたという内容だった。





どうも過労がたたったらしい。



岡村は自分が知るナガハタの事を話した。



彼は古賀サウンドに勤務していた事。

そこで彼はたくさんの技術者をリストラした事。

彼の仕事のおかげで会社は持ち直したけれど
彼はそのために恨みを買い過ぎて
子会社に左遷されそうになった事。

それで3年前に会社を辞めてしまった事を。

そして岡村はナガハタという人物が今でも
誇り高き人物であるという事を。



その言葉は彼の逆鱗に触れたらしい。

その事が岡村を傷つけてしまった。

1度ならず2度までも彼は同じ人物にクビを言い渡された。






それから岡村は留置番号21番がいたボートで彼が見ていたものと
同じ景色を見ていた。

ふと岡村はあるものを見つけた。

それはレコードプレーヤーだった。
岡村がいた古賀サウンドで彼が作った製品だった。
ちょっと壊れていた。

彼は事務所に戻ってその機械を修理した。



そこへ徳永が事務所に戻ってきた。


岡村さん、明日、留置番号21番が会いたいと言っています。







「この前、ナガハタって男の話をしたよね。」

留置番号21番が岡村に話し掛けた。

「法廷に行く前に岡村って男の話を聞かせてくれないか。
どうやって這い上がったか聞いてみたいんだ。」




それはナガハタって人が容赦なく斬り捨てたからもしれません。


下手な情をかけられず、あそこまで言われたから
今こうしてやってこれた。


この間、河原でプレーヤーを見つけました。

捨てられたからってゴミになる訳じゃない。

その気になれば、いつだっていい音が出せます。



「・・・俺も出せるかな。」


いい音が出せますよ。


二人は笑顔になっていた。



法廷が開かれた。



裁判官は被告人に尋ねた。

「名前は何と言うんですか。」

「私は―――ナガハタカズナリと言います。」

そして、彼は生年月日、本籍を答えた。
今は住所がないホームレスである事も。

彼は昔のナガハタと変わっていなかった。




数日後、岡村はナガハタの母親を訪ねた。
事件が新聞に出る前に自分のクチから彼女の息子の事件について話すためだった。

彼女はその事に驚いてはいたものの、息子をよろしくお願いしますと岡村に頭を下げた。
そしてたいした事ができないからと岡村に料理を作ってあげると言う。


そして店内にレイ・チャールズ 「What a Wonderful World」が流れる。
その曲、息子が好きな曲です。

十何年も昔に会社の先輩が聞かせてくれた曲ですって。
何度も何度も聞かせてくれました。


―――忘れていなかった。


岡村は涙を堪える事が出来なかった。












その頃、東京では堺田と徳永はいつもの店で酒を飲んでいた。


これで岡村先生は過去を乗り越えてこれましたからねぇ。

堺田は徳永を見据えた。
さて、次はあなたの番ですね。

「過去を甘くみちゃいけない」でしたね。


徳永は思わず、彼の視線から逃げ出した。




今回はちぃとナガハタが何故自分の名前を言わなかったのかが
分かり辛かった気がします。


おそらく若者達に
「おまえはゴミだ!」って言われた事と
かつて自分がリストラしていった者達に言った言葉に
罪の意識を感じて、罪をかぶろうとしたって事なのでしょう。


だから岡村は自分を恨んでいるって思ったのでしょう。


でも、徳永の言葉から
彼はあなたに名前を取り戻したかったと聞いて
自分を恨んでないと気付いたんでしょうね。

何故、そんな風に生きることができたのか。
彼はそこが知りたかった事なのかもしれません。

まぁ最初は母親のために自分の素性を明かさないのかとも思ったのですがねぇ。

この辺りが少々微妙です。


それとゲストに麿さんとジャガー横田夫妻がいましたねぇ。


これで堺田も岡村も過去を乗り越えてきたようです。

後は徳永だけですね。

彼の抱える過去もおそらく一筋縄ではいきそうにないですね。

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