わたしたちの教科書 第5話

瀬里の下を訪れた副校長・雨木。

彼女の中学校はこの弁護士事務所のクライアントだった。

あらゆる状況を想定して
瀬里と珠子は情報を共有しない事にした。



そうして加地先生は周囲の先生達から避けられていた。




ただ一人、大城先生だけが話し掛ける。
ただし、一方的な業務連絡だけを伝えるばかり。

加地先生に課せられた業務が増えていく。

そんな加地の様子には気にもせず、大城は淡々とこう答える。
「余計な事に時間を割かずにやればできます。」


何故こんな事になってしまったのか。

戸板先生が言う。

加地先生がこの学校を訴えようとしているという事
そして、先生方の素行調査をして裁判に利用していると。



どうして?
藍沢明日香の死の真相を明らかにする事がいけない事なのか。
藍沢明日香の死について誰一人傷ついていない。
藍沢明日香の死を受け止めようとしていない。


加地の問いを副校長は受け流した。




それから加地は剣道部の顧問になった。

その部員の一人・兼良は加地に言った。


先生は女の人をお金で買った事がありますか。

そ、そんな事はないよ。

お金で人の心や身体は買えます。

それは・・・大人になったら分かるよ。

それは僕も薄汚い大人になるって事ですか。

僕は薄汚い大人にはなりません。

先生にも来ていただく必要はありません。

僕は先生を軽蔑しています。

僕はあなたの事が嫌いです。




それから加地は生徒に兼良はどんな生徒かを聞いた。


「フツーだよ」


今の加地にはフツーが分からなかった。

一体何がフツーなんだ?

「フツーにストーカーしてるし」


―――ストーカー?



そして、生徒達の言う通り
兼良は一人の女子学生の写真を撮り続けていた。

―――ストーカーだ。

そして加地は兼良のストーカーを止めさせようとした。


・・・偽善者。

なんで俺が偽善者なんだ。

あなたは何ひとつわかっちゃいない。

僕はその子を撮っていたんじゃないんです。

でも、先生はそれがわからない。


一体、兼良は何を伝えようとしたのだろうか。





ある日の夜、加地は積木と会った。

そこで明日香の墓に花が供えてあった事を知る。
すみれの花。

―――僕じゃない。

しかも、この日は藍沢明日香の誕生日だった。

一体誰が花を供えたのだろうか。


とりあえず、加地は藍沢明日香の死の真相を彼なりに探ろうとしていた。



自分と積木さんは同じ同士だから。

藍沢明日香の笑顔が見たい。

同士だから。





その思いとは裏腹に加地は精神的に追い詰められていく。





そして倒れた。



気がつくと保健室にいた。

そこには自分の服と共に丸い紙が置いてあった。


その裏にはこう書いてあった。



115278



その数字に導かれて加地が向かった先にあったもの

それは藍沢明日香のカバンの中にあった教科書だった。


その荷物を持って加地は積木に電話して
いつもの待ち合わせ場所に向かうと連絡してその場所を目指して走っていった。



その途中で加地は兼良に出会った。



兼良は泣いていた。



あの女子学生は援助交際をしていた。


相手は兼良の父だった。


あなたは僕の父と同じ。薄汚れた大人だ。

俺が何を裏切った!

加地先生は僕達2年3組がいじめをしたから
藍沢明日香さんが死んだんだと思ってるんでしょ。

先生は藍沢さんしか見てなかったんだ。

だから、僕達全員先生のことが嫌いなんです。



加地は愕然とした。


教師として最もしてはいけない事をしてしまった。
生徒達を疑って
生徒達を裏切って
彼らの心を傷つけてしまった。


加地先生。
正式に教員になる気がありませんか。
現在、教育の場は多くの矛盾を抱えています。
でも、私達は諦めてはいけません。
これから一緒に教育という場で戦ってはいただけませんか。


そんな加地に副校長は救いの手を差し伸べる。



藍沢明日香の墓参りをしたのは雨木副校長だった。



副校長は言う。
藍沢明日香の事を忘れた事は一度としてない。

だから、いつか彼女が探していた
彼女が好きな花を持っていったの。




















そして加地先生は陥落した。

















先生ならいつかきっと分かって下さると信じていました。


子供達を法廷の場などに立たせたくない。
子供達を守れるのは私達、教師だけなのです。



加地が立ち去った後、
副校長は袋を見て考えていた。

爪を噛むのが癖らしい。

机の上に子供の写真がある。


「音也 三歳」


彼女はその写真を伏せた。


雨木音也は今、刑務所の中にいた。













その夜、加地は約束した場所に来なかった。











数日後、積木は加地に会いに行った。


どうして、来なかったの?

加地は積木にこう言った。

うちの学校にはいじめはありません。
いじめはありません。



積木は食い下がった。
「どうして明日香は死んだの。」


あれは転落事故です。

加地はそう言いきった。



積木はこの学校に漂う不気味さを感じ取っていた―――。






今回もきてますねぇ。


加地をどんどん追い詰めて追い詰めて

最後の最後に逃げ道を作っておく。

窮鼠は追い詰められたら何をするかわからないから
加地に対して理不尽な状況を作っておきながら
本当は自分が加地の理解者なのだという風に見せる。

この辺りの策略は武田信虎も脱帽です(笑)


というか、完全に副校長はこの学校を掌握してますね。


ただ、副校長にはある種の懸念が発生しているようです。


「誰かが裏切っている。」


あの象さんの紙の裏に書かれた数字
つまり、藍沢明日香のあの教科書を隠した
ロッカーの番号とその暗証番号を加地に教えたという事から
今度はその裏切り者探しをするのかもしれませんね。

この裏切り者=第3の人物が鍵になりそうですねぇ。


それから今回
子供の世界と大人の世界との壁が少しづつですが
輪郭をあらわしているように思いますね。




兼良が自分の父が援助交際をしている事を汚れていると言う。
そして大人になる事を拒絶する。

大人になる=汚れてしまう。




また、仁科が藍沢明日香をいじめていた人のことを話す条件として
彼女は死んでしまったのだから、そのいじめた人も死刑になるのなら


これは大人の社会ではありえない事ですが
彼女の中ではこの考えが成立してしまう。


自分も中学時代の時
目には目を歯には歯を

って感覚があったから、この気持ちはわかります。

その考えがいつから、珠子のいう大人の社会の考えに切り替わったのかは
自分でもわかりませんが、いつの間にか大人になってしまったって感じですね。



たしかに大人よりも覚めたとこはあるのだと思うのですが
一方で何かしら純粋に真っ直ぐなとこがあるのだと思います。


そこが大人の世界と子供の世界との壁を形成しているもののひとつなのかもしれません。


雨木副校長の息子・音也は刑務所にいるようですが
彼の心は大人になったのか
子供のままなのか

そんなとこも気になってきますね。



さて、来週は副校長がいじめに関する調査をするようですが
おそらくその裏では裏切り者探しをするような気がします。

そしてその裏切り者は珠子に接触するようで。



裏切り者・・・誰でしょうねぇ。

あの教科書を隠したロッカーの暗証番号を知ってるのは
数少ない人物のはずですからね。

来週がとっても気になります(;・∀・)ドキドキ

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この記事へのコメント

2007年05月11日 00:58
そう!
最大の謎は、あのロッカーの番号を書いた紙を
加地に渡した人物ですよね。
もちろん、教師の1人なんだろうけど。。。
来週には誰だか解るのかしら~。
気になる展開です。
ikasama4
2007年05月11日 08:06
くう様
>最大の謎は、あのロッカーの番号を書いた紙を
>加地に渡した人物ですよね。
ここがかなりのポイントですね。
急に出てきましたからね。
もしかしたら一連の学校での画鋲騒ぎも
この方なのかもしれません。

この辺りの推測がグルングルン回っていて
どうなるのかがとても気になって仕方がないですね。
2007年05月11日 17:01
謎が解決しないまま、次々増えていっているので
頭が混乱しそうです(◎ヘ◎;)?
本当に最終回には全ての謎が解けるんでしょうかね?
少々、心配になってきました(^_^;)

ロッカーの暗証番号を置いていった人の指が、
男性の指に見えたんですけど、気のせいかな??

そのことも、いつ謎が解けるのやら(;・∀・)
2007年05月11日 23:02
あの3歳の写真が刑務所にいたのですよね。
何があったのかすっごく気になります。
明日香の転落にも関係あるのでしょうか?
あのロッカーの存在を示した数字を知っている人は、
単純なら大城先生が教科書預かっていたから・・とも思いますけど。
エピがあちこちに散らばりすぎてよく理解できにくくなっています。
でももう半分終わってますよね・・速いわ!
ikasama4
2007年05月11日 23:37
にな様
>本当に最終回には全ての謎が解けるんでしょうかね?
>少々、心配になってきました(^_^;)
その頃にはドラマの謎の全貌を解く
パズルのピースが全て明らかになる・・・はず(;・∀・)

>ロッカーの暗証番号を置いていった人の指が、
>男性の指に見えたんですけど、気のせいかな??
私も男性だと思いました。
もし、男性であるとすれば

どのようにして教科書の在り処を知ったのか
そこが一番気になるところです。
それはおそらく副校長も同じだと思います。

まだまだ謎で楽しませてくれそうです。
ikasama4
2007年05月11日 23:37
かりん様
>あの3歳の写真が刑務所にいたのですよね。
>何があったのかすっごく気になります。
おそらく彼の存在が副校長の影であり
闇なのかもしれませんね。

>あのロッカーの存在を示した数字を知っている人は、
>単純なら大城先生が教科書預かっていたから・・とも思いますけど。
そうなんですよねぇ。
だから、もし別の人物であれば、どのようにして
あの在り処を突き止めたのかがとても興味がありますね。

>エピがあちこちに散らばりすぎてよく理解できにくくなっています。
この散らばった点と点が如何にして繋がっていくのか
ここがかなり楽しみになってきますね。
2007年05月12日 11:44
イジメで心身ともに弱ってしまった加地に
もっともらしい言動で上手く丸めこんじゃった副校長!
敵ながらあっぱれなのデス!!!(@ ̄Д ̄@;)
加地ったら、副校長が教師陣にウソを吹聴してしまった
事なんて、すっかり忘れてる様子・・・
裏切り者は副校長の忠実なしもべの女性のあの人しか
思い浮かばなかったんですが、男性なのか・・・
ikasama4
2007年05月12日 14:11
まこ様
>加地ったら、副校長が教師陣にウソを吹聴してしまった
>事なんて、すっかり忘れてる様子・・・
それだけ副校長のやり方は巧妙だったという事ですね。
珠子の言葉は信じないのに
副校長という「教職」の言葉は信じるのですねぇ。
加地には教職=聖職という固定観念があるからなのでしょうが
いやはや副校長はお見事な手並みです。

>裏切り者は副校長の忠実なしもべの女性のあの人しか
>思い浮かばなかったんですが、男性なのか・・・
そこなんですよねぇ。
実は副校長には表には姿を現さない子飼いの家臣が
いるのかもしれません。
もしかしたら、そこに裏切り者が?
色々と考えますが、まだまだ情報が足りないです(; ̄∀ ̄)
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