柳生十兵衛 七番勝負 最後の戦い 第5話

尾張に着いた十兵衛一行。


そこで曲者が駕籠に乗った人物を襲おうとした。



松下兵衛だった。
そこにいた人物は尾張藩の家老で
紀州・頼宣が尾張藩主に面会する事を拒んだ人物。
頼宣の野望を達成するには邪魔者だった。


その男の白刃を止めた者がいた。

娘だった。



その一連の出来事を見ていた十兵衛はその娘に問うた。



「剣は誰に。」


その娘はこう答えた。
「剣は兄に。」




彼女の名は笙と言った。
兄は尾張柳生の当主・柳生兵庫。

笙は兵庫の父が戯れに生ませた子だった。

父に認められず
柳生家にも認められず。

そんな彼女の生きる支えは柳生の娘であるという事。

そして柳生の剣だった。




剣士として柳生家に認められたいと願う妹。
女として幸せに生きて欲しいと願う兄。


今では兄である兵庫と立ち合って
5本のうち1本は取れるようになった。


強くなりたい。

それ程までに剣は彼女にとってかけがいのないものであった。



もっと強くなりたい。


十兵衛は笙に語る。

剣など、そのようなものなど極めてどうする。
剣など、どれほど極めようと
ただのひとつも己を守ってくれない。
己の安らぎ、己の大切なものたち何一つ。



それでも笙の決心は揺るがない。



かつて十兵衛は
己の剣を政に用いる父がわからなかった。
何故剣のみに生きず世に関わろうとしたのか
十兵衛は父を知りたかった。
その一心で十半兵衛は剣を握った。




笙もまたそうだった。



彼女の剣とは―――生きる事。

ただモノを食し、身体を横たえ休めるためのものではない。
何事かを成す為のものではないか。
彼女は己を生きるために剣を学びたかった。

そんな時、ふとしたきっかけで
笙は兄・兵庫と十兵衛様との立ち合いを見る事となった。



二人が振るう剣にただただ圧倒されていた。



そして、改めて己の思いを強くした。


剣に行きたい。




そうして彼女は十兵衛の前に立ち塞がった。


私の剣は生きるためにある。

十兵衛と戦わなかったら私は何者でもない。

何も持たぬものが己を残すとすれば
己の爪跡を残すしかない。

十兵衛と戦う事が私の生きる道だ。



松下兵衛は笙の中に己を見た。



武芸者として生きるために。


笙は十兵衛と戦った。


そして散った。



倒れた笙に妻がかけよる。

あなた、抱いてやって下さい。
この者はただ、あなたに認められたい。
その一心であなたに向かったのでございます。
生きるために。




最後まで笙は剣士であった。





今回もなかなかでしたねぇ。
ただ、ちょっとアクションシーンは今ひとつだったかなぁ。

だって水野美紀さんのシーンが少ないんだもん(笑)

ともあれ、なかなかの太刀捌きでしたねぇ。
身体の軸がぶれませんね。
流石アクション女優。


それに二刀にしたとこもなかなかでした。



ただ、両手持ちの十兵衛の剣を片手で捌く事ができなかった。
女性故に。

二刀にした事が彼女の敗因に繋がったってとこでしょうかね。


でも、彼女は幸せだったのでしょうね。

最期まで剣士として生きれた事に。


十兵衛は悲しみにくれていましたが。

笙と同じくらい凛として彼女の生き様を称えた妻の姿がなかなか良かったですね。




それからかなり簡単にこの柳生家の状況を説明しておくと


            柳
          柳 生
          生 新
          石 陰
          舟 流
          斎 開
          │ 祖
          │
     ┌────┴────┐
     │         │
     │ 江       │
     │ 戸       │
     宗 柳       長
     矩 生       男
     │         │
     │         │ 尾
     十         利 張
     兵         厳 柳
     衛         │ 生
               │
               兵
               庫
               




江戸の将軍家師範役になった宗矩はこれ以降、江戸柳生と呼ばれ
尾張藩に仕官した利厳は以降、尾張柳生と呼ばれることになります。

ちなみに祖父・石舟斎は「柳生新陰流の正統は兵庫である」と明言しており
これにより尾張柳生と江戸柳生にはちょっとした確執があると
よくドラマではこのネタを使われていたりしますね。

で、このドラマ上の人物設定では



            柳
          柳 生
          生 新
          石 陰
          舟 流
          斎 開
          │ 祖
          │
     ┌────┴────┐
     │         │
     │ 江       │
     │ 戸       │
     宗 柳       長
     矩 生       男
     │         │
  ┌──┤         │ 尾
  兵  十         利 張
  衛  兵         厳 柳
     衛         │ 生
            ┌──┤
            笙  兵
               庫
               


こんな感じですねぇ。


これはもう柳生家の争いになってきてますね。



それにしても木村助九郎が出てくるとはなぁ。

木村助九郎というのは柳生宗矩の高弟の一人ですね。

それを演じるのは江原真二郎さんかぁ。

これはちょっと楽しみですねぇ。


どうも助九郎は父・但馬守の命によって紀州に向かっていたようで。


父の怨念は紀州の地にあるようで。



まだまだ十兵衛の苦行は続きます。

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