風林火山 第6話 「仕官への道」

花倉の乱
此度の戦の勝敗の分れ目は武田にあり。

その言葉通り、武田によって勝負は決した。


武田を討つ。
ミツの恨みを晴らすために。
そのために兄者を敵に回したのに。



此度の次第は小山田殿と信虎のみが知る事。

それを知らされてなかった武田家譜代の重臣のショックは大きい。

重臣への隠し事。


もし、此度の次第を話していれば
前島家が御取り潰しになる事はなかったのに。

謀によって家臣が翻弄される。



やり切れない憤りが勘助と若殿に圧し掛かる。


どこまでも似た者同士の二人です。




今川家の家臣・庵原は

武田と北条は仇敵。

その武田と和睦をするという事はすなわち北条を敵にするという事になる。

そんな事態がわかっていて武田と和議を結ぶはずがない


そう言いきっていた。



勘助は今川家に仕える事を望んだが
義元は庵原家に仕える事は許すが
今川家へ仕える事は拒絶した。

勘助の熱い思いも届かない。

容姿が醜い。
その隻眼が醜い。

それだけの理由で。



そして勘助の勘は当たった。


今川家は武田家と和議を結ぶと。

今川がもう武田と敵対する意志はない。



「恨みではこの武田は討てぬぞ。山本勘助。」
あの若造の言葉が身に染みる。




それから武田家に嫁が嫁いできます。
三条夫人です。
この時代、京の公家は没落していましたが
解説の通り、腐っても鯛。
田舎の者にとってその格式はとっても魅力的だという事ですね。

今まで見てきた三条夫人というと高慢な悪女って感じでしたが、
今回はちと違うようで穏やかな人柄な感じですね。

「若殿様、永久(とこしえ)にお慕い申し上げます」

こういう人物像がいいですね。


晴信と三条夫人。
この二人の始まりはなんか見ていて微笑ましいですね。
政略結婚とはいえ、その相手を宿命の人と思うのは全て心掛け次第。


ただこういう描き方だと彼女は悲劇のヒロインになりそうです。
彼女の身内はほとんど不運に見舞われていますからね。


だから池脇さんの三条夫人もまたハマリ役の予感がします。



また彼女は仏への信仰も篤かったようです。


仏と言えば彼女の妹は僧に嫁ぎます。

でもただの僧ではございません。

妹が嫁いだのは本願寺顕如。

後に一向一揆で信長を苦しめた本願寺家の当主です。


つまり本願寺顕如と武田信玄は義兄弟という関係になります。









さて、その勘助はというと
青木大膳から北条家への情報を聞き出し、相模へ向かいます。


腕前はなかなかの者と褒められる。

そこで勘助は先程、青木から聞いた情報を手土産にして士官を考えます。


しかし、氏康はその上を言っていた。
氏康は家臣の内応を見抜き、その家臣を更に手名付けている。

その家臣に自分をうつけという情報を流していた。


かなりのやり手ですね。


これで北条家の仕官ができるかという矢先
そこで彦十郎とご対面です。



ここで義元も言っていた
一度見たら忘れる事のできない容姿が仇となる。









この時代の相模の当主は北条氏綱。




北条氏康は次期当主となる方です。




北条氏康はこの後も登場しますが、
「甲斐の虎」と呼ばれた武田信玄
「越後の龍」と呼ばれた上杉謙信と共に
「相模の獅子」と謳われております。


軍事としては武田信玄、上杉謙信と共に並ぶ名将です。
そのひとつとして「川越夜戦」があります。

「川越夜戦」は「桶狭間の戦い」「厳島の戦い」と共に
「日本三大夜戦」と呼ばれる戦国時代での特に有名で奇抜な夜戦と言われております。

簡単にかいつまんで説明すると
関東管領の上杉憲政が同族の上杉家や足利家と連合を組んで
約7万の大軍を率いて北条家の城・河越城を包囲します。
この時、河越城の兵は約三千。

これに対し北条氏康は約八千の兵を率いて救援に向かいます。

それから戦況は数ヶ月間膠着状態にあったそうですが、
氏康は上杉軍に偽りの降伏を申し出たのですが、
上杉・足利連合軍はそれを受け入れず、逆に北条軍を攻撃。
氏康は戦わずに兵を引き上げたようです。

ここで上杉・足利連合軍を油断させておいて
氏康は奇襲をかけます。

これによって上杉軍は大混乱。

そこに河越城の兵も雪崩込んで上杉・足利連合軍は大敗します。



ちなみに今回登場した福島彦十郎。
彼は北条家の養子になります。
彦十郎の父・越前守の名は正成。
彦十郎はその父の名の「成」と養父・氏綱の「綱」をとって

北条綱成と名乗ります。


彼は後に「地黄八幡」の異名を持つ武勇に優れた武将になりました。
この時の河越城城主がこの北条綱成でございます。



それから上杉憲政は居城を追われて越後に逃げます。
そこでこの土地の当主に頼ります。

それが長尾景虎です。
この事により後に景虎は上杉姓と関東管領職を譲り受ける事になり
上杉家と北条家との戦いが始まるという次第です。



氏康は軍事でも優れた人物ですが、
内政面でも優れた人物だったようです。
例えば領内の検地を行い、年貢をキチンととれる形にし
それによって家臣団や領民をとりまとめたようです。
また、その年貢についてはできるだけ領民の負担を軽減するように尽力したそうです。
つまりは税制改革にとても熱心だったということですね。
(こういう人を今の官僚は見習ってほしいもんだ(笑))

また年貢についても
通常はその土地の国人に納めてそれから北条家に納めたものを
北条家に直接納める形にしていったそうです。

これによって国人の搾取を減らし
北条家の基盤をより強固にしたようです。

また独自の官僚機構を作り
領内での揉め事が起きた場合、その調停を行う機構もあったようです。


先程のやり取りから見てもそれが伺えますね。





さて、来週は真田幸隆が登場。
という事は次なる舞台は信濃のようです。

佐々木さんが演じる真田幸隆はどんな感じになるのか楽しみです。

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この記事へのコメント

2007年02月11日 23:18
義元が勘助に嫌悪感をむき出しにしていた時
後姿の勘助の首のあたりが震えていました。

北条氏康、ikasamaさんちでさらに人物像がつかめました。
ありがとうございます。

しかし彦十郎がここにいたとは驚きました!
後に優れた武将に・・・
2007年02月12日 00:13
一度見たら忘れられない容姿、と言う義元の予言的中のような
ラストでしたが。。。
でも、あのイジメのような言いようはヒドイですよね(-_-;)
優しさのかけらもない~!
磯次郎さんとはエライ違いです(-_-メ)

この三条夫人は諏訪殿が出てきたらどうなるのか。。。
その辺も楽しみですね。
2007年02月12日 11:13
本筋のレビューの後に、物凄く詳しい解説があって、勉強になりました。
氏康の、間者を手名づけていた、という辺りが今ひとつよく分らなかったのですが、わざと嘘の情報を相手に流していた、ということなんですね?
勘助の「負けました」の場面は、事態が飲み込めないうちに話が進んでいってしまい、消化し切れませんでした。
これからもこういうことが続きそうです。
難しいです。
ikasama4
2007年02月12日 12:46
小雪様
>義元が勘助に嫌悪感をむき出しにしていた時
>後姿の勘助の首のあたりが震えていました。
断られた理由が外見でしたからね。
それが勘助にとって一番悲しいし
憤りを感じるとこだったのでしょね。

>しかし彦十郎がここにいたとは驚きました!
>後に優れた武将に・・・
今後、どんな感じで登場するのか楽しみです( ^▽^)
ikasama4
2007年02月12日 12:47
くう様
>でも、あのイジメのような言いようはヒドイですよね(-_-;)
>優しさのかけらもない~!
>磯次郎さんとはエライ違いです(-_-メ)
ホント、そうですね。
母親の意見に全く流される事もないようですしね(笑)

>この三条夫人は諏訪殿が出てきたらどうなるのか。。。
今回の三条夫人はおっとりしていて
あまり自分の感情を表に出さない感じがします。
その代わりにあの侍女が暴れてくれそうな気がしますね(笑)
ikasama4
2007年02月12日 12:47
さくらこ様
>本筋のレビューの後に、物凄く詳しい解説があって、勉強になりました。
まぁ自分も色々と本やネットの記事を読んだかき集めみたいなもんですけどね(;・∀・)ゞ

>氏康の、間者を手名づけていた、という辺りが今ひとつよく分らなかったのですが、わざと嘘の情報を相手に流していた、ということなんですね?
そういう事ですね。
そうして敵の油断を誘っていたって事ですね。

>これからもこういうことが続きそうです。
多分そうなると思います。
この辺の予備知識を今後もまとめていく予定です(;・∀・)ゞ
2007年02月14日 00:38
リアルタイムで見れませんでした~。ぐすん。土曜日に見ます!
北条氏康の人物像が先週までは全然つかめてなかったのですが、今週なるほどと納得です。戦にも政治にも優れた武将だったんですね。ikasama4さんところに来て、更によく分かりました。

三条夫人と晴信さんのシーンだけが救いって感じです。勘助さんはホントいつまでさすらえばいいんでしょうか?確かに「一度見たら忘れられない容貌」でしょうけど、それ以上の能力があるのに!!!
谷原さんが憎いです!!!

来週はやっと勘助さんが頼りにされるのでしょうか?
>佐々木さんが演じる真田幸隆はどんな感じになるのか楽しみです。
私もとっても楽しみにしてます。。。
ikasama4
2007年02月14日 19:59
meihua様
>リアルタイムで見れませんでした~。ぐすん。土曜日に見ます!
是非是非見てやって下さい( ^▽^)

>三条夫人と晴信さんのシーンだけが救いって感じです。勘助さんはホントいつまでさすらえばいいんでしょうか?確かに「一度見たら忘れられない容貌」でしょうけど、それ以上の能力があるのに!!!
三条夫人がほのぼのとしていて和みますね。
でも、主人公にその世界は縁遠いものになっていますね。

>谷原さんが憎いです!!!
公家の血を引くせいか
小憎らしい人物にしあがってますね。
2019年05月12日 00:20
Appreciate this post. Let me try it out.

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