ウォーカーズ 第2話 「修行」

歩き始めて9日目。
お遍路参りの舞台は徳島県から高知県へ。


土佐の道のりは修行の道場。



ただ歩く。ただ歩く。


人の温かさを知っていく。
自然に頭が下がる。


遍路旅で知り合った方々と親密になる。
その分、言葉が減る。


その分、自分と向き合っていく。


自身の理性の仮面が削られて
自身の本音が剥き出しになっていく。




一体自分の人生って何だったんだ?


何がしたい?

一番大事なモノは何だ?


会社?家?親父とお袋?彼女?


オレが欲しいモノって何だ?


広いマンション?ゆとりの生活?出世?

幸せって何だ?


・・・わっかんねぇや(;・∀・)



修行とは心を定めるものなり

まだまだ先は見えそうにない。





お遍路をする理由。



父を安心させるために。

妻に誘われてなんとなく。

結婚を白紙にして考え直すために。


相手が見えない。
何をしたい人なのか。
そんな人に自分の運命を委ねていいのだろうか。


なんとなく結婚して特にやりたい事もなかった
でも今になってそのツケが回ってきた
遣り残した事が一杯ある気がして。
それなのに自分は自分の人生を生きる事ができない。


時代に翻弄され亡くなった父と母。
自分も奔走したけど、どうにもならなかった。
父と母にもうちょっと他に何かしてやれたのではないか。
そんな苦悩に悩む自分を真っ白にしたいから。


会社も仕事も取り繕って生きてきた。
今になってそのツケがきたのだろうか。
どうすれば良かったのだろうか。


息子は三十を過ぎたのに働かない。
注意をすると暴力を振るう。
息子は言う。
「消えろ。消えろ。消えろ。消えろ。消えろ・・・」
自分達は教師なのに自分の子供をまともに育てる事が出来なかった。
終わりが見えない。
希望が見えない。
どうすればいいのか。


そうやって救いを求めるために。


そうした遍路さんが持つ悩みを知る中
徳久は父の顔が浮かぶ。


親父からの電話
「嘘はついてないだろうか?」

父の問いかけに思わず語気が強くなり
一方的に電話を切ってしまう。
自分の嘘が見透かされないように。


旅先の宿で巡礼記を見る。
自分の生まれた年の巡礼記。
様々な理由で歩く人たち。

そこに父親の名があった。

息子の誕生を記念して。
ただ息子の健康と無事を願って。



この道は父が歩いた道。
自分のために歩いた道。

俺の事を考えて。


歩く度に父への思いが増していく。


親父は後半年の命。
15年クチも聞かなかった親父。
今はその事を後悔している。

嫌いだったのに
今は生きていて欲しいと願う。



生きていれれば変われる。



今、親父と話したい。
親父、生きてくれ―――。




歩く度に、別の目的があった方々は
一体どうすればいいのか自問自答しているようです。


そうしていつか何らかの形を見出す事になりそうです。


今回、お遍路さんにバナナをあげてた地元民を演じていたのは
曾我廼家文童さん。
NHKの朝ドラや「白い巨塔」に出演してた方ですね。



「むつかしな。息子と喋るのは。」

徳久の親父がふと呟く台詞がちょっと引っかかったな。



自分は親父が好きじゃないって訳ではなかったのだけど
いつも親父と話す時は敬語だった。

母親とは普通に話すのに。


親父を尊敬してたのもあったのかもしれないが
親父とどこかで距離を置きたくて敬語になってたように思う。


そうやって親父を避けてきた。


「むつかしな。息子と喋るのは。」
俺の親父もそんな風に思っていたのだろうかね。




ただ親父を安心させるために何となく始めた遍路旅。
次回は「目覚め」る事で自分のための遍路旅になっていくようですね。


足摺岬から徳島に引き返すようだけど
次は愛媛になるんかなぁ(笑)

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この記事へのコメント

2006年11月20日 01:03
このドラマ、いいですね。
色々な人間模様に涙します。今回はヒロシくんに泣かされました。
悩みながら歩いていく皆の姿を見ると、自分も一緒に苦しくなってくる
気がしますね。
ゴールする時には、みんながサッパリと出来るんでしょうか。
2006年11月20日 02:48
最近若いお遍路さんが多いそうですが、それだけみんな「自分の道」を見つけられなくなっているのですかね?
そういう私もその一人ですが・・・
「生きているだけでいい」
この言葉が今回一番胸に刺さりました。
迷路の中でくじけそうな時、「特別なことじゃない、ただ生きてるだけでいいんだ」そう自分に言ってあげながら、時が流れるのを待ってみようと思います。
ikasama4
2006年11月21日 00:08
くう様
学生時代、よくお遍路さんとか見てたので
このドラマを見て
お遍路さんにはこういうドラマがあったのかなぁと思うと
ちょっと考えるとこがあります。

>悩みながら歩いていく皆の姿を見ると、自分も一緒に苦しくなってくる
>気がしますね。
生きてる事自体が修行のようにも感じられますね。

八十八ヶ所巡りは早くても40日はかかるようですね。
40日かぁ。

会社ではこの日数の休みはまず無理ですね(笑)
ikasama4
2006年11月21日 00:09
meihua様
> 最近若いお遍路さんが多いそうですが、それだけみんな「自分の道」を見つけられなくなっているのですかね?
ちょいと昔に自分の知り合いお遍路のバイトをしてたヤツがいましたのでね。
納経が目当ての顧客がいるようですよ。
モノは手に入ったとしても
心は満たされる事はないと思いますがねぇ(苦笑)

このドラマを見てると
自分の手で回ってこそ救いの神は手を差し伸べるような気がします。

>「生きているだけでいい」
>この言葉が今回一番胸に刺さりました。
私もです。

そう考えれば生きる事こそ修行そのものなんかもしれませんね。
生きるって難しいな(;^∀^)ゞ

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