功名が辻 第28話

今回のお話は出世レースから一豊が脱落してしまったお話。

秀吉に従って23年。
殿のためにいくつもの功を重ねてきたのに
そしてこの度の戦で家臣を失う犠牲を払ってまで城を落としたのに
たった300石の加増。
同僚である堀尾殿や中村殿は城持ち大名になったというのに。
そして、この度の戦が初陣である加藤清正らは3000石の加増。
福島正則に関しては5000石の加増。

不公平だ。割りにあわない。

その不満からで登城しなくなった。
一豊は徳川家につくか考え、結論として出家して武士を辞める覚悟をしていた。

武士を辞める―――それは戦をする事がないので千代にとっては嬉しい。
しかし、それは今までついてきた家臣、そして殿の夢のために散っていった者達を考えると
一国一城の主の夢を果たしていきたい。
でも、安らかに眠る殿の顔を見てしまうと、その決心が鈍る。
殿はこの戦国の世にあって心優しいお方だから。

思案にくれた千代は義母上を訪ねる。

そこで義母は一豊に真意を尋ねる。
結局は愚痴やったんよね。

まぁ、義母と千代の覚悟を知って、やっと一豊も考えを改める事になるという事なんだけど。


これは今も変わらない話だと思います。
長年会社に勤めてきたのに、新卒の人間が自分と同じ地位にまでいる。
そういう事があると理不尽だと思う事は多少なりともあるのではないかと思います。
それはこの時代でも同じ事のようで。


ただ、今とこの時代の明確な違いは「忠義」というやつで。
秀吉が一豊の加増を僅かなものとしたのは自分に対する一豊の忠義を試すためのものやったんやね。
自分に対する忠義がしっかりしなければ徳川家との戦に勝つ事はできないと秀吉は考えるんよね。

さて、何故秀吉が家康に対してこうまで意識したかというと
徳川家に仕える家臣の忠義にあります。

江戸時代では大名には3種類ありました。

・親藩
・譜代大名
・外様大名

親藩は徳川家康の血を引く者が当主となっている藩です。
譜代大名は数代に渡り徳川家(松平家)に仕えてきた家臣ですね。
外様大名は関が原前後で徳川家に仕えてきた家臣です。

例えば外様大名と言えば、伊達家や前田家ですね。
彼らは65万石とか100万石なんですよね。

譜代大名でいうと本多忠勝とか榊原康政がいます。
彼らは徳川家四天王と呼ばれる程、徳川家に多大なる貢献をした方々です。
しかし、江戸時代での彼らの石高は10万石くらいのものなんですね。
譜代の家臣の石高は一様にそれくらいでした。
それでも彼らが徳川家に仕えたのは出世のために仕えているのではなく
ただただ殿への忠義のために仕えていたという事らしいです。


話を戻してと。
徳川家では酒井忠次、石川数正、本多重次が出てましたね。
本多重次を田中健さんがやっているというのがいいですね。
おそらく秀吉との母とのからみを描くためにこういうキャスティングになったんでしょうね。
ちなみに彼は
『一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ』
という手紙で有名です。



一豊を励まそうとする吉晴を一氏は制しますね。
それはかつて自分達が300石だったのに一豊だけ1千石以上の差をつけられて
それが口惜しくて、誰にも構って欲しくなかった。
そういう部分も入れつつも
やっぱ気になるのは茶々の動向と三成ですね。

茶々は秀吉はおろか彼の出身である尾張の者は徹底的に嫌っているようですね。
でもって、自分の出身である近江の者を重用するようになるようですね。
これはなかなか面白い視点ですね。
そう見ていくと結構、淀殿が重用した人選にも合点がいきますね。

この辺りが今後、茶々VS寧々=側室VS正室のバトルになりそうですね。
もしかしたら「不信のとき」よりこっちの方が面白そうです。(苦笑)



さて、色々なブログにて前田利家がなかなか出て来ないというコメント等をよく見かけたのですが
第39話で前田利家が登場するそうです。


その前田利家を唐沢寿明さんがやるとの事です。(  ̄ノ∇ ̄)



話題作りとしては上手いやり方かもしれませんね。(笑)
さて、次回は小牧・長久手の戦い。
秀次が登場します。
今まで、秀次はそんなに注目される部分ではなかったですから
成宮さんが秀次をどんな風に演じるのか、楽しみにしております。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2006年07月16日 23:44
淀殿が近江の者を重用するようになる、と言う視点はなるほど
面白いですね。
そこまで嫌いな秀吉の側室になる下りが早く見たいです。
成宮@秀次の登場、楽しみです♪
確か、一豊は秀次付きの老臣になるので、このドラマでは
秀次は重要人物ですね。
どんな悲劇の秀次を見せてくれるのでしょうか。
ikasama4
2006年07月17日 00:40
くう様
>そこまで嫌いな秀吉の側室になる下りが早く見たいです。
ここが見せ場になりそうですね。(笑)

>確か、一豊は秀次付きの老臣になるので、このドラマでは
>秀次は重要人物ですね。
ですね。一豊、一氏、吉晴、そして前野長康は秀次の老臣ですね。
これら4人が秀次の悲劇にどのように対処するのか
この辺りも結構な見せ場になりそうですね。
2006年07月17日 11:29
利家登場うれしいですよね!おまけに演じるはあの、、、というウワサです(笑)でもやっぱ安土桃山描いていくにあたって重要だと思うんやけどなあ~、、、ゲスト出演て。
ikasama4
2006年07月17日 11:56
てれすどん2号様
この時点で利家が出るとこというともうあそこしかないんですがね。(笑)
まぁこの辺りのゲスト出演は楽しみでもあり、そこをついてくるのが制作サイドですからね。
今後も隠し球はあるんでしょうかね。(笑)
2006年07月17日 20:53
こんばんは~!
秀吉が真の家臣、を試そうとしたあたりが、中途半端な描かれ方に思えています。
試す、と言っても、見る限りでは一豊だけ?
他の者たちも働き以下の加増で、みんなで不平不満を言って、去っていくもの、残るもの、としたのなら分かるのですが。

一豊を試しただけ、と言うのもおかしな話ですね。
中村、堀尾がどんな働きをしていたのかもさっぱり分からないし。

拗ねて当然だよな~と思います。
あれで愚痴の出ない人は、嘘です。
武士らしくは無いかもしれませんが。

一筆啓上、は、前に郵便局の一般公募で「世界で一番短い手紙 一筆啓上」(かな?)と言う感じでパンフレットが置いてあった事があります。
この方が作者だったんですね~。
ikasama4
2006年07月18日 00:57
さくらこ様
>秀吉が真の家臣、を試そうとしたあたりが、中途半端な描かれ方に思えています。
>試す、と言っても、見る限りでは一豊だけ?
>他の者たちも働き以下の加増で、みんなで不平不満を言って、去っていくもの、残るもの、としたのなら分かるのですが。
7本槍で福島正則だけ5000石で後は3000石だったので加藤清正はそれに不満を言ってたというシーンはあったんですがね。
ちょっと一豊のすね方が強調され過ぎましたかね。

>一豊を試しただけ、と言うのもおかしな話ですね。
>中村、堀尾がどんな働きをしていたのかもさっぱり分からないし。
描かれてはいないんですが、中村や堀尾も報奨をもらう際に伊勢攻めでは城を落としたり敵の進行を食い止めたとの事が言われてたようです。
2006年07月18日 08:07
おはようございます。

そうですよね。
家臣といっても、さまざまでしたよね!

そしてやっと前田利家登場ですか!
いまさら感もありますが
どんなからみ方をしてくるんでしょうかね!
2006年07月18日 19:11
こんばんは!お返事遅くなりましたm(_)m

>ただ、今とこの時代の明確な違いは「忠義」というやつで。

なるほど♪そうかもしれませんね。。

ただ、江戸時代の武士の観念でいうところの「忠義」(江戸時代の官学である朱子学からくるやつですね)と戦国期の武士の観念とでは、若干様相が違うのかななんて思ってみたりしてます。。

戦国期の武士は、やはり「忠義」よりも「去留の自由」が第一義にあったのではないかと推察するのです。ま、ドラマの時代は戦国期も末期ではありましたが、まだ「去留の自由」・・・つまり、主に仕えるも去るも自由、「忠義」よりもそういうもんが観念としてあったんじゃないかと。

もっと言えば、忠義を体現する言葉として有名なものに「武士は二君にまみえず」ってモンがありますが、この言葉もやはり「朱子学」が浸透した江戸時代のものであることから、今回の一豊の拗ね方は、ある意味で当然の結果かなって思えました。

そう考えると、秀吉の「試す」っていう(あのドラマ独自の設定でしょうけど)思惑がちょっと意味不明に思えた次第です。。

乱文乱筆はご容赦のほどを。。
ikasama4
2006年07月18日 20:09
「感動創造」様
こんばんはです。
>そしてやっと前田利家登場ですか!
>いまさら感もありますが
>どんなからみ方をしてくるんでしょうかね!
あの人がやってくれるんですからね。
何かやらかしてくれるでしょう。(笑)
ikasama4
2006年07月18日 20:20
劇団たぬき様
>戦国期の武士は、やはり「忠義」よりも「去留の自由」が第一義にあったのではないかと推察するのです。
え~たしかにそういうとこはあったと思うのですが、本多忠勝(稀かもしれませんが)は槍働き一筋ではありましたが、秀吉の誘いにも頑として乗らず、生涯徳川家のために忠誠を尽くした事、そして特に徳川家は=三河の者は忠義に厚いイメージが強いので、そのイメージが六平太の誘いを断った一豊に重なったしまった次第です。

>そう考えると、秀吉の「試す」っていう(あのドラマ独自の設定でしょうけど)思惑がちょっと意味不明に思えた次第です。。
現代社会と対比できるような作りのためにこういう設定になったように思います。
福島が七本槍の筆頭になったのは敵将を討ち取ったればこそなので、一人5000石という加増はわからんでもないですからね。(笑)
2006年07月18日 22:45
>今後、茶々VS寧々=側室VS正室のバトルになりそうですね
側室として寧々と対立するって・・・(驚)
茶々はものすごく秀吉を嫌っているのに、側室になるの?
前も聞いたような気がしたけれど、あの嫌い方をみていたら勘違いかと思ってしまいます。
これは何かの作戦なんでしょうかね?
今回は一豊がへたれてしまいましたが秀吉の冷遇がひどすぎるのだと思います。試す相手を間違えてるとしか思えません。
ikasama4
2006年07月18日 23:06
かりん様
>茶々はものすごく秀吉を嫌っているのに、側室になるの?
>前も聞いたような気がしたけれど、あの嫌い方をみていたら勘違いかと思ってしまいます。
>これは何かの作戦なんでしょうかね?
史実を知る者としては筋書きとして二通りが考えられます。
まず、第1に茶々は秀吉以外の子を生んで、秀吉の子として育てる事で復讐をしようとしたのではないかという事です。
このドラマで秀吉はたくさんの女性と浮気をしてますが、誰一人秀吉の子供は生まれていません。
それなのに、茶々にだけ秀吉の子供が授かるのって何かおかしくないでしょうかね。
そう考えると茶々は秀吉以外の人と接点をもったと考えられます。
このドラマだと・・・近江出身の人でしょうかね。(笑)

第2として、自分が秀吉の子を生む事で圧倒的な権力を握り
秀吉の死後、大坂を落城させ豊臣家を滅ぼす事こそが彼女の悲願だったという風に考える事もできますね。

>今回は一豊がへたれてしまいましたが秀吉の冷遇がひどすぎるのだと思います。
大丈夫です。秀吉にも後で十分天罰が落ちるはずでしょうから。(笑)

この記事へのトラックバック

  • 【功名が辻】第二十八話

    Excerpt: もしも、ご主人の会社がボーナスの査定時期だとして。。。入社したばかりの新入社員が、それぞれ200万も300万も貰ったとします。そして、ご主人の同期の人達は、1000万貰い、その上、子会社の社長に就任!.. Weblog: 見取り八段・実0段 racked: 2006-07-16 23:40
  • 功名が辻(7月16日)

    Excerpt: 論功行賞で、ライバルの中村、堀尾は城主になり、新人の七本槍は3千石に。しかし、一豊はわずか300石の加増で七本槍とほとんど同じ扱いに・・・ Weblog: 今日感 racked: 2006-07-17 16:20
  • 功名が辻 第28回

    Excerpt: 逃げずに浮世の主人になりなされ。我と我が身の主人になりなされ。 Weblog: くつろぎ日記 racked: 2006-07-17 19:33
  • 功名が辻第二十八回「出世脱落」~秀吉・家康・三成の知恵比べ~

    Excerpt: この辺から、武力よりも、知力の戦いになってきましたね。 Weblog: 「感動創造カンパニー」城北の部屋!仕事も人生も感動だっ! racked: 2006-07-18 08:06
  • 功名が辻番外編!えっ!前田利家は、唐沢寿明!!!

    Excerpt: これはビックリ! Weblog: 「感動創造カンパニー」城北の部屋!仕事も人生も感動だっ! racked: 2006-07-19 11:16
  • 功名が辻番外編!えっ!前田利家は、唐沢寿明!!!

    Excerpt: これはビックリ! Weblog: 「感動創造カンパニー」城北の部屋!仕事も人生も感動だっ! racked: 2006-07-19 11:17