クロサギ 第10話




もし、過去に戻れるのなら・・・あの時に。
風鈴が鳴り響く。
螺旋階段を駆け上がる黒崎。
父があのビルで契約をしていた。
詐欺師にだまされて。
その詐欺師は独特の折鶴を折っていた。


「止めろ!」


そこで目が覚める。

今更、戻れるはずがないのに。



最近、フランチャイズ詐欺が横行しているらしい。
かつて、桂木がプランを練った詐欺。
それを乱用している詐欺師がいるようだ。
そいつの名は春日という。


バー「桂」では客の一人が器用に折り紙をしていた。
「あのガキは元気にやってるぞ。もう21だ」
そう桂木は客に語った。


最悪の朝を迎えた黒崎はいつものように「桂」に向かう。
「これで最後の挑戦にしよう」
そういって桂木は漬物に挑戦していた。
今回の黒崎のターゲットは江守。
黒崎はシロサギの手口を聞きに被害者の水野可南子の元に足を運ぶ。

江守の詐欺は通信販売。
通信販売に関するキット及び販売客の名簿を高値で買わせる。
マージンが入るからといって。
しかし、一向にマージンは入ってこない。
江守に問い合わせてみても注文は来なかったという。
                   ・・・・・・・
―――よくよく考えれば注文は来なかった事にされていた。

そう気付いた時には遅かった。
自分は騙されていた事に気付いた。

そんな話の中、彼女の小学生らしき娘と息子が駆け寄る。
子供は無邪気だ。
この子たちの父は仕事に出ていないらしい。
騙された家族。
姉と弟。

かつての自分の境遇に似ていると思いつつ、黒崎はこの依頼を引き受けた。


黒崎が考えたプランはこうだった。
まず、顧客の名簿を売りつける。
その名簿に書かれている電話番号とその人物は全て黒崎が用意した仕掛けでありサクラであった。

その名簿が確かだと確信した江守は名簿が欲しいという顧客にその黒崎が用意した名簿を売る。
すると、江守の会社には黒崎が用意した顧客からドンドン注文が入る。

そこに黒崎がマージンを要求するのだが、江守は黒崎にマージンは払うつもりはないので嘘の報告をする。
それに諦めて黒崎が立ち去ると入れ替わりに水野がやってくる。
黒崎が使用した名簿を使って注文の葉書を出す時に併せて自分宛てに葉書を送って欲しいとお願いした。
結果、水野の元にはお礼の葉書がたくさん届いた。
しかし、マージンは一切入らない。
これはどういう事なのかと。
そして黒崎はその現場に現れて、自分の名簿の顧客からこんなに注文が来ているのに
マージンが入っていない。
これは詐欺だ。訴えてやる。訴えてほしくなかったら2000万円払えと。
まぁ、元々顧客自体がサクラなので、この葉書も黒崎の仕掛けだ。
更に江守の会社から購入した商品は一切支払いをしない。
そしてトドメは警察に通報。

これまた巧妙な事です。


さて、今回はいくつかのサイドストーリーがありました。

ゆかり&氷柱&黒崎

ゆかりは黒崎のことが好きだった。
自分は家族から相手にされない。
孤独だった。
でも、あなたなら自分のその気持ちをわかってもらえる。
「悪いけど・・・」
黒崎のその言葉の続きを察するかのようにゆかりは去っていく。
ふと、黒崎は人影を察知する。
ミラー越しに映るその人は氷柱だった。


その夜、氷柱は母から送ってもらった物の中にあった花火をしていた。
「ちょっとイタイ子」そうやって黒崎は氷柱をひやかす。
そして、おもむろに花火に火をつけた。
恋愛ゴッコは学校でやれ。
ゆかりも氷柱も黒崎には幸せになってほしい。
でも、黒崎には幸せはいらない。

張り詰めた重い空気の中、花火の火が他の花火を誘発した。
突然の出来事に二人は慌てふためく。

そこから逃げ出さないと。
しかし、消さないと火事になるかもしれない。
二人で右往左往。

あまりの出来事に笑ってしまう氷柱と黒崎。

こんなに笑ったのは何年振りだろう。
いつの頃からこんな風に笑えなくなったのだろう。

そう考えながら黒崎はいつもの黒崎に戻っていった。




桂木&早瀬

早瀬がいつもバラを買う理由―――それは亡き父が好きだったから。
しかし、偶然出会った神志名からある事実を告げられる。

あなたの母親はかつて桂木が愛した人だった。
あなたの母親は桂木から逃げ出した。
それからあなたの父親の下に行き、そしてあなたが生まれた。

勝手に桂木を父のように慕っていた。
でも、私はあなたを裏切った女の娘―――。

物思いにふけるように「桂」に戻ると桂木は漬物を食べたまま、倒れていた。
(最後の漬物ってソレ程の劇物だったのか?!Σ(゚Д゚;)


桂木は絶対に安静らしい。
彼の看病をした後、早瀬は罪悪感に苛まれた。
自分は何もわかっていなかった。
ごめんなさい。

―――俺がもし、俺の女だったら俺だって逃げ出したよ
桂木が呟く。

―――ちょっと寒いなぁ

彼の言葉に早瀬は桂木に布をかける。

おまえの母は誰よりも優しい女だ。
おまえの父親は誰よりも立派な男だった。
おれのたった一人の友達だった。

ややこしい事を考えるな。

桂木の言葉が早瀬を癒していく。





黒崎&神志名&桂木





神志名は桂木を逮捕するために逮捕された詐欺師に桂木を訴えるように仕向けるようにした。
しかし、その行動は上層部によって圧力がかかる。
神志名はそこで別の方向から攻める事にした。
桂木と繋がりのある人間を逮捕する事で桂木を逮捕しようと。

その繋がりのある人間だと神志名がターゲットにしたのが

黒崎だった。


そうして神志名の執念は実る事となる。
かつて、クロサギに騙された新川が黒崎を訴えるという。

かくして黒崎の逮捕状が下りた。
黒崎のアパートは多数のパトカーによって取り囲まれた。

いつか、こんな事が。

そう思ってはいたが、実際、目の前に起こる現実にゆかりと氷柱は驚愕するばかりであった。



一方、桂木は黒崎に通信販売による詐欺を行っている江守を黒崎のターゲットにした。
本来ならターゲットは春日ではないのか?
そう考える早瀬を他所に桂木はあるフローを書き込んだ。

START→江守→水野(妻)→□→□→□→○GOAL

黒崎が江守を食った後、
いつものように黒崎は情報料を払いに「桂」にいた。
桂木が呟いた。
「被害者、なんってったっけ?」
「・・・水野可南子」
「そう、水野さんによろしくな。さあて、お宝見つかるかなぁ。」
そう言って震える手で葉巻を吸いながら桂木はほくそえんだ。


水野可南子の証言によると夫は刑務所にいた。
詐欺にあったらしく、相手を刺そうとして警察につかまったらしい。
その詐欺とは―――フランチャイズ詐欺。
風鈴が鳴り響く。

黒崎は気付く。桂木の狙いに。


桂木は□にまた新たな名前を書き込んだ。

START→江守→水野(妻)→水野(夫)→□→□→○GOAL


黒崎は弁護士と称して水野の夫に彼が被害を受けた詐欺の内容を聞きにいく。

1年前、会社でリストラ候補に上がった彼は
フランチャイズチェーン店で店を持つことに決めた。
しかし、全ては嘘だった。
アドバイスもろくにくれず、毎月の支払いは150万、契約を解除したら400万円の違約金。
彼は破産してしまった。
その相手の名は―――春日公厳。

かつて、父を騙した詐欺師の一人だった。


親父、今日あんたに会ったよ。
あんたと違って家族を殺してないだけマシだけどな。


春日を狙う。
春日を辿れば必ず御木本にも辿り着く。
そして―――。


神志名の執念。
黒崎の執念。

似たような境遇の二人。
相容れない二人。

二人の辿り着く先は同じかもしれない。



「桂」では御木本が訪れていた。
自分で始末をつけてもいいという御木本に
「ゲームはもうキックオフ。もう始まっているよ。」
桂木は微笑む。
そしてあの紙にまたひとつ名前を書き込む。


START→江守→水野(妻)→水野(夫)→春日→□→○GOAL




もうお互いに時間はないようだ―――。





いやぁ、終盤になってゾクゾクする展開になってきましたねぇ。
しかし、今回出演の萩原聖人さん。
最初、あの姿を見た時、
田○まさし(マー○ー)と一瞬見間違えたのは私だけσ(゚∀゚;?

桂木もやはり罪悪感を感じていたんですね。
自分がしてきた事に。
後悔していたんですね。

でも、今更自分がしてきた事を止める訳にはいかない。
早瀬に語ったあの言葉に桂木の人間らしさが感じられます。
あれを見ると残りの□と○には誰の名が入るのかも察しられます。

そんな彼の中でのたったひとつの幸せが、早瀬だったのかもしれません。

来週で最終回。
しかもなんと5分延長。
なんか、微妙な延長だなぁ。(;・∀・)
まぁともあれ、桂木と黒崎がどういう結末を迎えるのか楽しみな限りです。


補足
本編とは全く関係ありませんが、病弱な役柄の山崎さんが元気にアクションしているキリンラガー黒ラベルのCMです。
でもって、私がどうしても見たかったCMです。今見てもサイコーです。YouTubeありがとう。
是非、見てやってつかあさい。
卓球
カラオケ
焼肉
卓球リベンジ
金魚すくい
雪合戦

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この記事へのコメント

2006年06月17日 17:10
すごい!!今回も力作ですね!!自分作文も苦手だったけど、図工も2でしたから・・・。いいなぁ!!萩原さんは確かに雰囲気変わりましたね!!マーシーは可哀そう(どっちが)だけど・・・。なかなか面白くなりましたね!!来週完結するのか・・・。パート2に続くのか・・・。
2006年06月17日 17:38
もう・・ため息ばかりです。ストーリーがどんどん良くなってる。
以前は山P中心に見ていたけれど、ストーリーにどうしても執着してしまうのですよね。ikasamaさん、イラストの力作ありがとうございます。
このPちゃんの暗めの雰囲気、何かを語りだしたいような目にいつも感動して
います。来週はもう終わりなの?きっぱりと終わりにせず、どこか余韻を残して映画でもパート2でもあるといいなぁ。
それにしてもこの動画たち・・凄いね。よく集めました(私もやりますが・)
2006年06月17日 17:59
こんにちは。
どんどん話の内容が怖くなってきましたね。
黒崎の逮捕と復習は一体どうなることやら。。。
DVD発売されたら買っちゃいそうです(;^-^)
おいらがこれだけ嵌ったドラマも珍しいなぁ~(笑
ikasama4
2006年06月17日 18:40
お気楽様
>すごい!!今回も力作ですね!!自分作文も苦手だったけど、図工も2でしたから・・・。いいなぁ!!
いえいえ、まだまだ修練が足りません。
字も絵もそうですが、ひとつの事をとことん練習すれば、どこかでコツがつかめ、結構書けたり描けたりするんですよ。
自分的にはジグソーパズルの感覚なんです。(笑)
>来週完結するのか・・・。パート2に続くのか・・・。
個人的には続編があるような余韻を持たせてほしいですね。
ikasama4
2006年06月17日 18:43
かりん様
黒崎の目って暗く沈んでるんですよね。
自分には未来がないって感じで。
なんか神志名や桂木の目の沈んだ輝きに似てる気がします。
>どこか余韻を残して映画でもパート2でもあるといいなぁ。
私も(-人-;)お願いします。
>それにしてもこの動画たち・・凄いね。
このCMで私は山崎さんに一目惚れです。(笑)
ikasama4
2006年06月17日 18:46
いのきち様
序盤は桂木の存在感の大きさとか、山下さん演じる黒崎が彰を感じさせるとこがあったり、ストーリーの詐欺の手口の規模が大きかったりとして、どうなることかと思いましたが、中盤からドンドン立て直してきましたね。
黒崎は逮捕されるのか。
そして神志名と黒崎、それぞれの執念は実るのか。
桂木の願いは何処に―――。
これが最終回の見所になりそうですね。
2006年06月17日 20:51
ikasama4さん!! 
似てる!!凄い凄い、、3人とも似てます!!

ikasama4
2006年06月17日 21:47
にゃんこ様
どうもありがとうございます。
今後とも精進致します。<(_ _)>
2006年06月18日 00:24
今回は眠くて眠くてストーリーが全然頭に入らず・・・
こちらで復習させて頂きましたm(_ _)m
あぁ、そういう事だったんだ・・・
最初から父を騙した詐欺師に辿り着くように仕向けてたんですね。
怖い、怖い!!!
黒ラベルのCMは毎回新作が楽しみでしたわ~♪
1番インパクト強かったのはやっぱ卓球!
でも雪合戦あたりになるとチョイ飽きたのかあんま記憶が無い・・・
ikasama4
2006年06月18日 11:31
まこ様
>今回は眠くて眠くてストーリーが全然頭に入らず・・・
Wカップもありますからねぇ。この時期は大変です。(;・∀・)
>最初から父を騙した詐欺師に辿り着くように仕向けてたんですね。
最後はおそらく自分自身にもね。
>黒ラベルのCMは毎回新作が楽しみでしたわ~♪
>1番インパクト強かったのはやっぱ卓球!
私は一番インパクトがあったのはカラオケがですね。
(≧∇≦)b
2006年06月18日 20:19
神氏名といい、桂木といい、そっくりですねΣd(゚∀゚d)ォゥィェ!!!
話は段々重くっていって、正直怖いもの見たさになってきました。
きっと見ちゃう。でも怖い(ΦωΦ)フフフ…。
懐かしのCM楽しませてもらいました。
ほっぺの赤くない九頭と桂木が_| ̄|○∠))バンバン
ikasama4
2006年06月18日 23:35
ショコラ様
>神氏名といい、桂木といい、そっくりですねΣd(゚∀゚d)ォゥィェ!!!
どうも、ありがとうございます。(_ _(--ペコペコ

>懐かしのCM楽しませてもらいました。
>ほっぺの赤くない九頭と桂木が_| ̄|○∠))バンバン
個人的には「弁護士のくず」でやって欲しいです。(笑)

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