白夜行 第10話




寝起きで描いたのですんごい雑ですが、雪穂の2番目のお義母さんの礼子さんです。
彼女の最期の言葉は「救われへんな」

さて、前回はどちらかというと犯罪者の立場にたった弁だったのだが、
今回はそれを止める立場の弁でしたな。

時効を間近に控え、雪穂の障害になる邪魔な存在がいる。
雪穂の罪を知っている者。

あいつと俺。

もう一人いた。
息子を守る事で自分の罪滅ぼしをしている人が。
自分のいたらなさから息子を犯罪者にしてしまった事に対する後悔
自分の息子への愛情

その2つの狭間に苛まれ、彼女は死を選んだ。

経験談から言うと、秘密を抱えて生きるってのはつらい事でね。
誰かに打ち明ける事で、その重荷が何故か少し軽くなった気分になれるのよね。
不思議なもんでね。
そこに救いがあるのかもしれんが、そうする事で誰かを裏切ってしまう
そんな思いに駆られ、秘密を抱えたまま生きていくと
自分が押し潰されそうになる。
そこから逃げ出す方法のひとつに彼女は自殺を選んだのだがな。

ちょいと話は逸れるが、自殺はよくない。
「なんでこんな生き方しかできへんねん。」
そう笹垣が言葉にしたが、その通りだ。
人の死というのは重いものだ。
それが自殺だと更に重くなる。

遺族は何故自殺をしたのか、その原因に生涯苛まれる。
もしかしたら、自分のせいで自殺をしたんではないか。
自分が気付いてやれたなら、自殺を止める事ができたのではないか。
その思いを振り払うかのように仕事や酒や色事で紛らわす。
そうしていくと忘れてしまう事がある。
すると今度は忘れてしまう自分が嫌になる。

そんな思いを堂々巡りのように繰り返す。
延々とね。

逃げるのは簡単。
この現実と向き合うってのはなかなかに難しいのよ。
でもね。その現実とにらめっこしながら生きていかなあかんのよ。
身内に知人を含めると4人もおるわぁ。
自分が最初にそういう現実と向き合ってからもう16年になるなぁ。

今でこそ、にらめっこしよるけど、かつては自分もその現実から逃げ出そうとした事があった。
それでも、自分が踏み止まったのは、自分よりもつらい思いをしている家族の存在があったればこそのもんで。
だから、自分一人逃げ出す訳にはいけないと思い、それが現在にまで至っている次第ではあるな。

自分が楽になっても自分が背負った重荷は引き継がれる。


やれやれ
なんかこういうのを見てこういう小言言い出したという事は
わし、結構年とったなぁ。
大分、話が逸れた(逸らした)ので、本題へと。


自分は役に立たないといけないと思っていた。
篠塚の言葉もなんかわかる気がする。

自分は何のために存在するのか。なぁんて自分に価値を求めてしまう。
というか最近の風潮がそうなのかもしれんのだが、なんかそれも嫌な話やなぁ。ハハハ。


谷口、そして弥生子の証言等から事件の根源をつかんだ笹垣。
そこで自分の推理を谷口に語るのだがな。

雪穂と亮司、二人には笹垣からしても同情する余地がある。
二人はどうしようもない大人達の欲望に振り回された犠牲者なのだから。
しかし、だからといってそれを理由にして犯罪をしていい訳ではない。

是は是。非は非。

二人が犯してきた罪は当然許されるものではない。
自分も悪い事はそれなり?と言うのもなんだが、それなりにあった。
言える立場ではないかもしれんが、それでも、そう思うわぁ。

たしかに二人は谷口にサインを出していた。
「人を殺して生きるなんて図々しい」「人を殺して生きるのはいいのか」
それに気付いてやれなかった自分に罪の意識を感じる谷口。
そしてそんな二人を捕まえてやることができなかった事に罪の意識を感じる笹垣。


一方、亮司はというと小説に出てくる主人公に自分を重ねていた。
何をしても気付かれない男。しかし、それは気付かれないのではなく気付いてもらえないのだと。
そこにたった一人、自分の存在を気付いた男がいた。
その男を主人公は青酸カリを使って殺そうとした。

これがマエフリになってたな。

笹垣の部屋に侵入した亮司が見つけた笹垣の書いたノート。
それは笹垣があの事件からずっと雪穂と亮司、二人の生き様を記したノート。

こんな自分のためにここまでしてくれていた事にある意味、感謝の涙を流す。
自分に気付いてくれて、ありがとう。

だから、青酸カリで簡単に殺してはいけない。
自分の手で殺さなくては。

そして、亮司は笹垣に襲い掛かる。



( ゚Д゚)y─┛~~ちょっと一息



さて、自分の手で殺さなくてと思うのは、ある種の相手に対する尊敬の念としてという
ものを感じさせたかったのか、妙に人間らしい面を出すためにこういう演出にしたのかなと感じますね。
まぁ亮司の行動はわからんでもない。
戦国時代、敵と対決するのに、謀略を使って暗殺するのは卑怯。
戦うなら正面から堂々と戦いたいというような件があったりする。
亮司の心境は正にそれだったという事でしょう。
これがいいかどうかは別としてね。


二人の切ない生き方を美化した側面。
二人の生き方を通して人間性とは何ぞやと問う側面。
等々、色んな見方ができるがね。
たしかに二人には同情する余地はある。

しかし、まぁ昨日のドラマを見た限り、最終回を見たとしても自分の感想は

自分の不幸な境遇を自分の逃げ道の理由にしてくれるな!

これは変わらんですね。
次回で最終回。
制作サイドがどうまとめ、何を伝えようとしているのか、じっくりと見極めたいと思います。

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この記事へのコメント

2006年03月17日 12:29
こんにちは!

自殺....
残された人のこと考えたら死ねないけどね。
結局弱いんじゃなくて自分勝手。
亮司の母は結局最後まで逃げてましたね。
本当に申し訳ないと思うなら
真正面から亮司と向き合って欲しかった。

>自分の不幸な境遇を自分の逃げ道の理由にしてくれるな!

そうですよね。
もう成人した大人だし。
ラスト、どの番組もそうですが。。。どうまとめてくるんでしょうか?
楽しみに見ます~。
ikasama4
2006年03月17日 19:06
アンナ様
「神コロ」(略したけどわかります?)を見たもんとしては
何かと理由をつけて現実から逃げているんですねぇ。
亮司も雪穂もそして弥生子も。
そうして逃げ続けるからいつまでも生き地獄の中を彷徨うのでしょうね。

さて、次回でラスト。
>楽しみに見ます~。
もういくつ寝ると~木曜日~♪
なんか待ち遠しいですねぇ。
2006年03月18日 11:19
>自分の不幸な境遇を自分の逃げ道の理由にしてくれるな!
ほんと、そうです!!!自分達はそれで納得してるのかもしれないけど、世間は許しまへんでーーー!とはいいつつ、特に少年犯罪となるとやれ親が片親だっただの、多忙で希薄な関係だっただのとの報道がなされますよね・・・犯罪を起こしてしまった子にしてみれば、それも原因の一つかもしれませんが、そればかりをクローズアップするのは、同じ境遇でも一生懸命子育てしてる親や、そんな親の背中を見て立派に育ってるお子さんに失礼です!!!と思いますです・・・
ikasama4
2006年03月18日 12:16
まこ様
仰るとおりですね。
犯罪を犯した子に必ず言われる「心の闇」
前はこの言葉に抵抗があった時代もあったようだが、最近は当たり前の言葉になってもうたなぁ。
その原因は親やその子の環境にある、と親に全ての原因があるという最近の報道、そしてそれに汚染されている感のある世間。
そうやって問題が起きた場合、常に何が原因なのか、突き止めるのはいいかもしれんが、人の心にまでそうやって何でもかんでも決め付けて当てはめて考える事自体に問題アリだと思いますデス。
人の心はマニュアルで把握できるようなもんじゃないんですからね。
2006年03月18日 13:45
犯罪を犯した子の心の闇とはよく言いますね。
そうそう、親がすべて悪いとも。
そうでない場合が圧倒的に多いのは確かですが今回のドラマは二人共に
衝撃すぎて犯罪を犯す心理を阻む一線を軽々と超えていたように思います。
あれだけ壮絶な体験をあの年で経験してしまったら、多少のことでは
神経は麻痺してしまいそう。
ただ人間はマニュアルではないこともその通りですね。
二人があえて不幸の道を進んでいるのは運命のめぐり合わせの悪さみたいなものを感じています。
私としては雪穂が礼子に育てられた時点でもうチャラにしてあげたかったと思います。
可哀想だと思いながら笹垣同様ばかな二人だとも思いつつです。
最後は雪穂一人残るような気がしていますが・・。
ikasama4
2006年03月18日 19:21
かりん様
人間追い詰められた状況下では何をしてしまうかわからないものです。
今の自分ならともかく、同じ年代でこのような状況下におかれたら自分はどうなるかはわかりません。
だからといって許されるものではありません。
雪穂が礼子に育てられるようになったとき、もし彼女が犯した罪を義母に話していたなら、彼女はもっと早く太陽の下を歩いていれたかもしれません。
太陽の下を歩く事を望みながらも、白夜のように眠る事のできない日々を過ごす二人を馬鹿な二人だと思いつつも、そういう生き方を十数年も続けさせてしまった事への罪の意識を感じる笹垣。
こういうのを観るとつくづく思います。
気付かない事、気付けない事。
それこそ不幸な事なんだと感じますね。

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