氷壁 第4話

ヤシロ本社では温度差によりカラビナが劣化し破損する可能性が出てきた。

その事実に対して憂いを覚える夫。息子・智之も気が気でない。

私も気が気ではない。
この事実が発覚すれば、間違いなく兄の工場は倒産する。
兄の奥さんからお願いしますと頼まれる。
兄の子供たちが帰ってくる。
自分たちが子供の頃、父親の工場が倒産した苦い思い出がよぎる。
この子たちに私達と同じ思いをさせたくない。
私は兄の家族を守る決意をする。


それから美那子のパソコンから北沢とのメールの履歴を読んだ。
妻の裏切り。
その怒りを押し殺しながら、八代はある決断をする。

それから間もなく奥寺の家を智之が訪ねる。
和解のためだ。
君が意地を張り続けると周りの人が不幸になる。それでもいいのか。
奥寺は決意は変わらない。

奥寺の部屋を出た智之は電話をする。被告側の証人・森脇に。

八代の家では夫は無機質な表情で私を見ていた。そして答える。
今度の裁判で爆弾を落とすから。
その言葉の真意を探ろうとするが上手くはぐらかされる。


裁判当日。

証人・森脇は被告側の弁護士・樋口の問いを答えていた。
そして樋口は奥寺が氷壁を登った理由を聞く。
森脇の脳裏に当時の記憶が蘇る。

森脇はその記憶の内容を答えなかった。

それから原告側・八代智之の証言。
そこであるメールの内容を公開する。
奥寺が守ろうとした北沢と美那子とのメールの内容を。

傍聴席で聞いていた美那子は夫の言葉を思い出す。
たしかに爆弾だ。
そして背筋に寒気を覚える。
夫はいつでも私を見捨てる事ができるのだと。
それは兄を見捨てる事にも等しい。

兄は私を責めた。
兄妹揃って八代さんに泥を塗るような真似をして。
事態が把握できず、ただ「うるさい」としか言えない。
一体どうすればいい。
誰も頼れない。

それから間もなくして奥寺の元を森脇が訪れた。
突然、銀行が融資を打ち切るとの連絡があった。
八代の差し金だ。
森脇は自分の店、そして家庭を守るため、結果として奥寺を裏切った。
ただ、わびることのしかできない森脇。
「君が意地を張り続けると周りの人が不幸になる。それでもいいのか。」
智之の言葉が改めて思い出される。

それから八代側は徹底的に奥寺を追い詰めていく。


その夜、夫は私を責めた。
何故裏切ったのだと。何が不満なのだと。

私は嘘をついた。
二人の間には何もなかったと。
今の生活を守るために。

夫には見抜かれていた。
その嘘を承知の上で、別のありていの考えられる理屈を述べた。
そう信じ込むかのように。

暗い部屋の中、佇んでいた。

ここにいるのがつらい。
どこにいても息苦しい。針の筵のような状況。
私は籠の中の鳥。

そんな時、また奥寺から電話がかかる。
私は電話をとらなかった。

着信音は切れた。

ふと思う。
この世界で唯一私を守ってくれた人がいる。
私は奥寺さんに電話をした。

正直に言って今の生活が壊れてしまうのが怖かった。
嘘をつく事しかできなかった自分が悲しかった。
思わず泣き崩れた。

奥寺は提案した。
山に登ろうと。

そして二人は今抱えている現実をかなぐり捨て山を目指した。

とまぁ、こんなもんか。
こう見ると奥寺が美那子から感じ取った印象「可哀相」ってのがよおくわかるわぁ。
なんか彼女の決断には自身の意思が感じられない。
どうも周囲の思惑によってこの道を選ぶしかなかったという感じがするね。

籠の中の鳥。可哀相。

まぁあれだな。金はあるけど心は満たされないって事だね。

ゆかりはゆかりで自分の気持ちを抑えきれないのだが、北沢の母はゆかりを諭しているね。
奥寺さんはいい人だけど、あなたを幸せにできる人じゃないって。
重い言葉やね。

次回、二人は共に山を目指す。
う~ん、どうなるんだろうな。ただ、来週はオリンピックでお休みかぁ。

しゃあないなぁ。
それまでトレーニングでもしようかな。(大嘘)

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この記事へのコメント

2006年02月06日 20:00
ikasama4さん、今晩は、美耶子の心情お察しの通りです。第二回公判が終わり、八代社長は専用の社用車、美耶子は裁判所の前で、それに同乗させてもらえず、置き去りにされタクシーに乗って帰らなければならない、みじめさ、悔しさは将来の自分の立場の不安を増すものだと感じて、詳しく投稿では触れませんでしたが、感じました。だから、居間での証言台要請も屈辱だと思います、だから誰も相談できなくて奥寺の方へ何もかも捨てて、捨て身で一緒に山へ行くのではないかと思いました、夫にも信じてもらえず、かわいそうな女かもしれません・・・。
2006年02月07日 13:05
んもぉ!こんな大事な場面で終わったというのに
オリンピックでおあずけにされるだなんて・・・_| ̄|○
こんな大事な時期に美那子と奥寺が行動を共にするだなんて!
奥寺の想いはわかるんですけど、美那子の行動はちょっと浅はか・・・
北沢ともこんな感じで寂しさに耐え切れず、ついふらっとしたのかなぁ。
2006年02月07日 17:38
ウルトラセブン様
今晩はです。
奥寺が「可哀相な人」との喩えは正しくその通りです。
夫はおろか兄にまで信頼されず、見渡す限り敵しかいない状況で唯一の味方は敵である立場の奥寺というのは何とも皮肉な話です。
2006年02月07日 17:42
まこ様
毎回急展開ながらはるかに「輪舞曲」より見易いのに。
再来週までお預け。・・・_| ̄|○
美那子は自分の思いを少しでも貫いて生きる事ができなかったのでしょうね。
八代との結婚もいわば兄のためみたいなとこがあったんでしょう。
自分は籠の中の鳥。とはいえ抜け出すと生きていけなくなる人がいる。
自分のしたい事と現実の狭間で心が揺れ動いているときに美那子は北沢と出会ってしまったんでしょうね。
そして奥寺ともね。

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