氷壁 第3話

うーん今回は特に内容が濃い。
なんか気分的には2時間見てるような感じだったな。
時間の使い方、内容の伝え方に一切の無駄がないのよねぇ。

まずは冒頭は海岸線沿いを歩いてくる奥寺。
その中で思い出されるのは北沢と交わした約束。
そして子供の頃、よく北沢と北沢の父と山へ行った時の記憶。
そうしているうちに北沢の家に着く。

「申し訳ありません」
約束を守れなかった事にただ謝るしかない奥寺。
山で死ねて本望だと語る北沢の母。
そこで奥寺は北沢の遺品を渡す。
あの時、自分が預かったあのお守りを。

しかし、妹ゆかりは突き付けられた現実に動揺し思わず自分の気持ちをぶつける。

「どうして探してくれなかったの?」

奥寺の心を抉る。
何も言い返す事はできない。当然だ。
本当なら北沢を探し出したかった。でもそれができずに一人で山を降りてしまった。
その事が悔やまれる。

一方、美那子は北沢が送ってきた手紙を改めて読み、その死に涙を流す。
彼の死を悼む一時も夫の声で現実に引き戻される。

そこで夫から語られる。
北沢の葬儀に一緒に出席するように。
最後の別れをした方がいいんじゃないかと。
美那子は夫が手紙の内容とほぼ同じ事を北沢に告げられていた事を知る。


奥寺は帰路の途中記者に囲まれる。
戸惑う奥寺に清掃会社の社長がその場を救う。

そして自分の会社で奥寺を匿った。
奥寺の人柄を知っている社長は彼に言葉をかける。

「奥寺、おまえのせいじゃないぞ」
今の奥寺にはどんな言葉であれ、癒される事はない。



奥寺の葬儀。
八代夫妻がやってきた。
奥寺の視線は美那子に向かう。
退席しようとする夫妻に記者が取り囲む。
あなたの会社でつくったカラビナに問題はあるのか。
あなたの兄がつくったカラビナに問題があったのではないですか。
そして北沢の登山仲間が八代夫妻を責める。

その光景に奥寺は憤る。
こんな風に誰かを傷つけるために自分は発言した訳ではない。
ただ考えられる可能性を言っただけなんだと。
そして自分は北沢を守りたかっただけなんだと。

ただその信念は人の思惑により捻じ曲げられて社会に発信されることになる。


葬儀の後、奥寺は北沢の家で子供の頃、北沢の父に二人で撮った写真を見て
かつて二人で登った記憶を思い出す。
そこにゆかりは現れ、先日の件を詫びる。
そしてひとつのお願いをする。
八代社長が置いていったこのお金を八代社長に返してほしいと。


ヤシロ本社では今後の対応に追われていた。
奥寺の発言による影響は計り知れない。
ベースキャンプをしていた森脇はテレビでヤシロのカラビナに問題があるとの発言をしていた。
そんな中、奥寺は訪れた。

八代社長との会談。
そこで彼は取引を持ちかける。
奥寺の発言を撤回する代わりに奥寺に地位と富を与えると。
奥寺は断った。
北沢の名誉のために。
そして自分の信念のために。

「君は自分自身の責任を考えた事があるのか」

もしあるのならば私の提案を受け入れるべきだと考える八代。
だからこそ自分の信念を貫き通す奥寺。


奥寺とヤシロの戦いがここから始まった。
ヤシロにとっては会社を守るための戦い。
奥寺にとっては自分の信念を貫くための戦い。
どちらが悪い訳ではない。
とちらも悪い訳でもない。

社長の部屋を出た奥寺はそこで美那子に会う。
「自殺の可能性は?」
ヤシロ側の人間としては当然の事なのだろう。
しかし、奥寺はあのK2で北沢の気持ちを打ち明けられた事を告げ、美那子をなじる。

「あなたは自分を守る事しか考えてない」
「あなたは卑怯だ」
「あなたには心がない」

その発言に美那子も応酬する。
「あなたに私の何がわかる」
「どうしようもない」

信念を選んだ奥寺と現実を選んだ美那子。
どちらも責める事はできない。



そうして奥寺はヤシロから信用毀損で提訴される。


その日、奥寺は部屋で一人、筋トレをしていた。
美那子への思いを断ち切るために。

それからゆかりから電話を受ける。
自分の弁護を引き受けてくれる弁護士に会うために。

弁護士との簡単な打ち合わせが終わった後、奥寺は北沢の母と妹と会話をする。
弁護士費用を支払いたいという北沢の母の申し出を奥寺は断る。
自分の責任を自分でとりたい。
なんとも奥寺らしい発言である。

母が帰ろうとするとゆかりは奥寺と話したい事があると語る。

北沢が身につけていたお守り。
その中に入っていたのは美那子の写真だった。
そして彼のパソコンから美那子に宛てたメールの存在を知る。
改めて北沢が生きて帰りたいと願っていた事を知る奥寺。
「今回の事故とは関係ない」
決してこの事は言ってはいけない。
兄のために。ゆかりはそう思った。
友のために。奥寺はそう思った。
その一方で別の思いが彼の脳裏をよぎった。


ヤシロ社では今後の裁判での対応が協議されていた。
その中、八代は美那子の様子が気にかかる。

その後、八代は息子を責める。
「結果を出せ」
そして今後の方針を指示される。

「美那子の身辺を洗え」
智之は改めて父の恐ろしさを垣間見る。

美那子は兄の工場を訪れていた。
「お兄ちゃん幸せ?」
今、兄が言う幸せはヤシロから仕事を受注していることで支えられた幸せだと考える美那子。
だから兄の問い掛け
「おまえ幸せじゃないのか?」に一瞬戸惑いを覚える。

自分に正直に生きたい。でも現実は違う。
現実のために美那子は自分の信念を曲げた。

そんな時、電話が鳴る。
「奥寺恭平」
彼は先日の事を詫びると共にある確認をする。
北沢が送ったメールは削除したのかと。
あのメールが他人に知られたら北沢が可哀相。
友のために自分の信念を貫く奥寺の姿にうらやむ美那子。

しかし、自宅に戻った美那子は自分のパソコンがない事に気付く。
夫の仕業だ。
何かと理由はつけていたけれど本当は美那子と北沢との間になんらかの関係が
美那子のパソコンに記録されてはいないかと夫が考えたためだろう。

そんな夫の怖さと共に現実に引き戻される。
自分には奥寺のような生き方はできないと。



そうして裁判の日がやって来た。

ヤシロ社は自社が開発したカラビナの品質の高さを大学教授はその製品の実験結果をもって証言した。
奥寺側の弁護士・樋口はその実験はあくまで新品での実験であり、何回か使用した製品での実験が
なされていない事では製品の品質が保証されていない事を論じた。

奥寺は事件当時の北沢の登山状況を説明した。
ヤシロ社側の弁護士・松本は現場では奥寺と北沢の二人だけしかいない事。
それにより奥寺の証言のみでしか現状が証明されていない事を責めた。
もしかしたら彼は自殺を図ったのかもしれない。
もし彼が現状で自殺を図ったのではないとすれば、
あなたの言葉以外にそれを証明するものはありますか。

奥寺は答える事ができなかった。

ゆかりから教えてもらったメールの事を言えばよかった。
北沢から預かったお守りの中身を言えばよかった。

それはできなかった。


この時点ではヤシロ社は優勢だった。



ゆかりは奥寺に「ありがとう」と告げる。
兄の名誉のためにお守りやメールの事を言わないでくれて。
奥寺は彼女の眼差しを直視する事ができなかった。



それから清掃会社を出た奥寺は美那子と出会う。


奥寺はもう1度K2へ行く。
北沢の遺体を捜しに。それが自分にできる責任だからと。
美那子は裁判での奥寺の姿を見て羨む。
北沢の名誉を守るために自分に送ったメールの事を言わない彼の姿に。
その一方で自分の地位が守られた事に安堵する。

それは違った。

K2で見たあの夢。
北沢と美那子。
奥寺が選んだのは美那子だった。
彼がメールの存在を明かさなかったのは北沢のためではなく美那子のためだった。
おれは本当はあなたを守りたかった。
おれは―。
そこから先の言葉を遮る美那子。
自分の信念のままに生きる奥寺が羨ましい。
でも、それ以上言わないで。
私はヤシロの人間。あなたの敵。
その現実の壁が美那子の前に立ちふさがる。

その二人のやりとりをゆかりは見ていた。


うわぁあああ、長ぇな、これ。
自分で書いてこない長くなるとは思わへんかったな。
奥寺かっこええなぁ。
自分の信念のままに生きていきたい。
そのためには現実を犠牲にしなければならない事もある。

自分の思う所よりも安定した生活のためには現実を見て生きていかなければならない。
そのためには自分の信念を曲げてしまわなければならない事もある。

どちらもどちらだな。

ただ言えるのはどちらを選択したとしても後悔だけはしたくないね。

来週はどうも美那子の存在がヤシロ社を大きく揺さぶるようやな。
どうなるのかがホンマ楽しみな限りだな。



最後にドラマとは関係ないのだが、NECのCM

玉木宏&山本太郎「15歳!?」「かわうぃい!!(・∀・)」

そうしてドラマの世界から現実に引き戻される私

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この記事へのコメント

まこ
2006年01月31日 15:05
そうそう!いいんだか悪いんだか、あのCMは現実に引き戻してくれますよね~♪(笑)。
あまりにじっくり見過ぎて、まるで自分もドラマの中の話の関係者のような気になっちゃいます。←もちろん反ヤシロの気分で(笑)。
北沢の死が自殺で無い事を認めさせる手立てはあるのだろうか・・・
2006年01月31日 17:40
まこ様
>北沢の死が自殺で無い事を認めさせる手立てはあるのだろうか・・・
法廷で美那子が爆発するとか。
それにつられて奥寺も誘発するとか。
美那子「北沢さんが好きなのー!」
奥寺 「おれも北沢が好きだー!!」
・・・衝撃的だ。(笑

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  • いきなり咥え込んできたわけで!

    Excerpt: こんなメールが迷い込んで来たのは二日前。おとなしそうな子が急変! Weblog: ス・・・凄かったっす racked: 2006-01-29 13:25
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