1リットルの涙 最終回





























あれから1年。
病気は亜也の体を確実に蝕んでいた。
でも亜也には4つの光があった。

ひとつめの光は家族。
どこまでも自分を支えてくれる家族。
いつも支えてくれたお母さん。
暖かく見守ってくれたお父さん。
そして自分の事を顧みず私を心配してくれた弟妹たち。
自分のせいでつらい思いをしている3人に贈るプレゼント。
そして家族(発起人は亜湖だが)が亜也に贈ったのは
家族との集合写真。
5年前に撮った時と思い描いた現実と未来とは違うけど。
私は生きている。それだけで嬉しい思いがあの写真から感じられる。

ふたつめの光は水野先生。
5年前から自分と向き合ってきてくれたから、ここまで来れた。
そしてこれからも。
「見捨てたりしない」
その言葉だけで幸せだった。
例え先生が病院を辞めたとしても。
もしもの時は自分を使ってほしい。
いつか、いつか自分と同じ病気の人の治療に役に立ちたいから。

みっつめの光は遥斗。
あんな別れ方をしたけれど自分にとってはかけがいのない存在の一人。
植木を見る度に思い出す。
遥斗との思い出はなによりも二人にしか分からない自分の生きた証だから。

最後の光は書く事。
シャーペンからマジックペンに。
そして自分の足で歩く事ができなくなり、そうして片手で字を書くことすらままならなくなる。
それでも書く事を止めなかった。
書く事で自分の生きた証を残したいから。

そんな中、水野先生の下に亜也宛に1通の手紙が届く。
それは亜也と同じ病気の女の子から
亜也の文を読んで悲しいのは自分だけじゃないと気付かせてくれた事への感謝の手紙。

その手紙を水野先生は遥斗に渡す。

亜也は生きてきた事は無駄ではない。
今こうして亜也は人の役に立っている。

亜也に会いに行く遥斗。
第一声が「寝付いたな」と。
自分が送った植木と揶揄する辺りは遥斗らしい。
亜也に届いた1通の手紙の事を語り、亜也のやってきた事は人の役に立っていると語る。
そこで亜也は遥斗に自分の日記を読んでもらう。
最初は上手い事いうなと笑っていた遥斗も最後には涙が止まらない。
最後に亜也が書いた文字は「ありがとう」
そして亜也が文字盤に語ったのは
「いきて」
「ずっといきて」
こちらも涙が止まらない(´Д⊂グスン

そして亜也が眠りにつく。
そこで亜也が見た夢は15歳の頃の自分の姿。
元気に好きだったバスケをしていた頃の自分の姿。


それから5年。

亜也は息を引き取った。

しかし、亜也の日記は亜也と同じ病気の人ばかりだけでなく色んな人を元気づけてくれた。
亜也のやってきた事はここで確かに息づいている。
29年経った今でも色褪せる事なく。


さて、今回は亜也の生きた証がみんなの役に立っている事を描いた締めくくりでした。
それはエンディング曲にも表れています。

そして麻生パパが遥斗に厳しく当たっていたのもここで氷解します。
頑固で不器用なやつ。おまえは俺に似てるから。いやぁなるほどね。
たしかにそう言われてみると納得。親子だなぁ。

表題としては亜也の生き方とかなんだろうけど、もうひとつ挙げるとすれば
これはこのドラマ全体をとおして言えると思うんだが、
知らない不幸と知る不幸。
知らない幸せと知る幸せ
このドラマで喩えると
知らない不幸とは病気の実態を詳しく理解せずに外見だけで人を判断してしまう事。
知る不幸とは自分の病気がもう治らないと、そしてその過程で自分の希望が病気によって食い潰されてしまう事を知ってしまう事。
知らない幸せとは病気の実態を知らなければ、病気すら気付かず思い煩い、悩む必要がない事。
知る幸せとは自分の病気を知った事で改めて自分の生きる事に関して深く考え、見つめ直す事ができる事。

たとえ知った事で自分の先にあるのが深遠なる暗闇しかなかったとしても知らずにはいれない。
そうでなければ自分と向き合えないからね。

さてと


最後に少々不満をいくつか。
BGMについては以前と比べると多少抑えたような感はありました。
ただ、時間でしょうか。前話から1年経ってしまったという事で前話での亜也の気持ちから
今回の亜也の気持ちは既に切り替わり、繋がりがなくなってしまっている点です。
特に今回は最終回というのもあって亜也が人の役に立ちたい、自分が生きた証を残したいという思いが前に出ていましたが、
前話から1年の間にどのようにしてそのような心境を強くもったのか、(きっかけは多分遥斗との別れなのでしょうけど)
その辺りの描写が少々足りなかったのではなかったのかと感じます。
気持ちの変化としては東高に行って亜湖の描いた絵を見た時、今までずっとこのような状態で元気な頃を15歳を忘れかけていたけど
たしかにあの頃の15歳の自分がここにいた事を実感した事で前向きになれたのかなという感じもしましたが
それでもちょっと描ききれていないと思います。
これは遥斗や瑞生、潮香についても同様の事が言えると思います。
そして亜也の死ですが、個人的には遥斗にも立ち会ってほしかったかな。
最後の回想で15歳の亜也と遥斗を登場させるのなら、それから10年後の遥斗もちょっと見たかったというのが個人的願望です。

他にも墓のシーンなど突っ込み所は結構あったのですがね。

個人的に気になった点をひとつ。
亜湖が描いた絵。あれって

5年前の写真を油絵チックに補正しただけじゃねぇの?

油絵ならもう少し絵に浮き出たタッチがあるんだがな。
高校生でおそらく独学でしょ?それであそこまで描けたならすんげぇ芸術家になれるな。

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この記事へのコメント

由美子
2005年12月21日 15:10
こんにちは 知ることや知らないことのその先にあるだろう未来・・・
難しいですね。私は遺伝性の脊髄小脳変性症ですので同病の母や叔父を知っていますので病気の嫌な部分や辛い部分知ってます。だからこそ今やらなくちゃいけないこともわかるような気がします。難しいですね。でも考えて感じてくれるとめちゃうれしいです。障害者の色々書いてますよかったら見に来てください。由美子http://plaza.rakuten.co.jp/yumiheku/
ikasama423
2005年12月21日 18:32
由美子様
こんにちは。
ブログ読ませていただきました。
これからも見に行かせて頂きます。
今後ともよろしくお願い致します。
2005年12月21日 22:46


TBありがとうございます。
「1リットルの涙」もとうとう終わってしまいましたが、多くのことをこのドラマを通じて教わったような気がします。

上の絵は管理人さんが描いたのですか?
すごく特徴をつかんでいて上手ですね。






ikasama423
2005年12月22日 08:39
FREE TIME様
>多くのことをこのドラマを通じて教わったような気がします。
自分もそうです。もっと自分の人生を大事にせなあかんと思いました。

>上の絵は管理人さんが描いたのですか?
その通りです。
他にも色々下記のサイトで描いていますので良かったら見てやって下さい。
http://ikasama4.at.webry.info/
にな
2005年12月22日 10:17
TB&コメントありがとうございます。

>10年後の遥斗もちょっと見たかった
私の考えすぎだとは思いますが、最終回の遥斗の登場のしかたや、
10年後の遥斗が出てこなかったのが、
とても「架空の人物です」と言われているように感じてしまいました。
そう感じると少し、悲しかったです。

ikasama423
2005年12月22日 12:53
にな様
>「架空の人物です」と言われているように感じてしまいました。
たしかにそういう風にも捉える事はできますね。
自分は遥斗は視聴者の思いをのせた姿を表した人だと思います。
だからこそ例え架空であっても亜也の思いを背負って5年後の彼の成長した姿を見てみたかったです。
がじゅまる
2005年12月22日 13:17
こんにちわ^^
まだ終わったーという感じがしないのですが
もう一度最終回を見れば実感が湧くんでしょうか・・
麻生パパと遥斗が理解しあえて一安心でした。振り返ってみると二人の性格、確かに似てましたよねぇ~
亜湖が描いた絵!o(*≧ヮ≦*)b!爆笑
凄く不自然でしたよね?!私もパソコンで画像処理したものじゃないかと
疑っています 笑
遥斗の10年後、見たいですねぇ、いいお医者さんになれたとは思いますが
後姿でもいいから!ッて感じです。時間の関係でしょうかねぇ。

またもや繊細で素敵な絵ですねぇ^^ホレボレ・・・
亜矢ちゃんの笑顔が眩しい・・・(´;ω;`)ううっ
遥斗君もそっくり(*⌒ヮ⌒*)かっこいいです~っ
影のつき方とかほんと素晴らしいですね(゚ o゚;)一色でここまでかけるなんてほんと羨ましいです。
このドラマのおかげで挫けなくなった気がします。出来る、絵を練習できるってことは凄い確率の上にあったんだな・・なんて。うし!今日も頑張ります。

2005年12月22日 16:43
亜湖の絵・・・確かにレタッチソフトで加工しても
できそうな感じですね。回想シ-ンとか以前出てきた日記や
詩などちょとないようが薄かったといえばいえるような・・・

でもやっぱり泣きましたし、すばらしいドラマでした。

十年後の遥斗は見たかったけれど・・最後は池内亜也ではなく
木藤亜也として終わらせたかったのではないかと思ってます。
多少つながりがわるくてもちゃんと25歳で亡くなっているし。

これから原作よみます。
ikasama423
2005年12月22日 17:42
がじゅまる様
>亜矢ちゃんの笑顔が眩しい・・・(´;ω;`)ううっ
実は今この構図の亜也を描いています(大汗)
なかなか茶髪を鉛筆のみで表現するのは難しい。
遥斗も最初はいい感じで描けたと思ったんですが今見るとどうも右目とのバランスがよくないかもしれんです。
まあ、ちょいちょいと修正してみます。
>影のつき方とかほんと素晴らしいですね(゚ o゚;)
いえいえ、写真や画像を見ながらの模写ですし、それにこういう絵を描いてきてもう10年近く経ちましたから。
>今日も頑張ります。
私もこれから頑張ります。
ikasama423
2005年12月22日 17:49
タカシ様
>でもやっぱり泣きましたし、すばらしいドラマでした。
たしかに後から考えたりすれば細かいところを言えば結構アラはでてくるんでしょうが、それが見えなくなるくらい感動したいいドラマでした。
>十年後の遥斗は見たかったけれど・・最後は池内亜也ではなく
木藤亜也として終わらせたかったのではないかと思ってます。
私もそう思います。その後の亜也の妹や弟たち、そしてお父さんとお母さんの近況が語られていましたから、このドラマと実際の方たちが重ねられるような演出をするために同じ年齢で亡くなった描き方をしたんでしょうね。
>これから原作よみます。
私も暇があれば是非。
まこ
2005年12月24日 23:10
最終回の翌日に、張りきって原作本と潮香さんの本を買ったのに、
いそがしさのあまり1ページも読めてないあたしでございます(泣)。
でも、いいんです!この本はじっくり噛み締めて姿勢を正して
読まねば、亜也さんに申し訳無いですから・・・と思うくらい
真摯に生きる大切さを教えてくれたドラマでした。
ikasama4
2005年12月26日 17:35
まこ様
>いそがしさのあまり1ページも読めてないあたしでございます(泣)。
原作を買う余裕すらありません(大涙)
いいなぁ羨ましい。

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