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zoom RSS 八重の桜 第37話 「過激な転校生」

<<   作成日時 : 2013/09/15 23:55   >>

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結婚した八重と襄は
新居ができるまで山本家に住む事となった


八重は普段着として
西洋の服を着るようにし

朝食も西洋の方が食べる
ベーコンという肉や卵をつかった料理をつくってみた

うまく出来てるかはわからなかったが
まぁ初めてにしてはうまくいったと自負していた



ふと襄が洗い物をしているのに気付いた


襄は八重が着てる服はよく似合っていると褒めた


自分がやるからという八重に
襄は洗い物も裁縫も自分でしますと言った


「夫婦の間は平等です」


「それより「旦那様」は
やめて下さい」

「襄様に致しますか?」

「襄と呼んで下さい」

「襄!?」


「はい
グッドモーニング
八重さん」



そう言って
襄は家族の前でもはばからず
八重の頬に口をつけた


思わぬ襄の行動に
八重は驚きながらも
嬉しい気持ちを隠せなかった




新しい校舎は西洋風にする
新居も西洋風にすると言う

襄と八重が率先して西洋式にこだわるのは
自分達を通して西洋の良さを知ってもらいたいから


そのひとつが西洋の寝具・ベッドであった


布団の柔らかさに感動する八重に襄は言う


「八重さん」


「はい」


「私はあなたが怖い妻でよかった」


「は?」


「夫の私を平気で怒る
日本にこんな女性がいるとは思いませんでした
私は私の後ろではなく隣を共に歩く妻が欲しかったんです
時に夫を導き前を歩く妻が」


「前を歩く妻・・・」


八重の中でふと尚之助が浮かんだ


「夫だって時には迷い間違いもします
だから私が間違っている時は遠慮なく怒って下さい」


「はい」




それからまもなく外国人教師・デイヴィスの下に
熊本洋学校で教師を務める知人より手紙が届いた


周囲の住民の反発によって
熊本洋学校は廃校に追い込まれると言う


そこで熊本洋学校の生徒をこの同志社で受け入れてほしいと




同志社では生徒が増えてきたことで
学習による成熟の差が生じ授業に支障が生じていた


更にここで生徒を増やしては授業が進まないのではないかと
懸念を教師達は感じていた



それから間もなくして
新島襄に会いに熊本洋学校の生徒であった金森が
山本宅を訪れてきた


熊本にいる洋学校の生徒は
信仰を捨てろと責められている

どうか
この新島の学校に
自分達を受け入れてほしいと



懇願する金森を襄は受け入れた




後に熊本バンドと呼ばれた
熊本洋学校出身の彼らは
優秀で信仰心の篤い生徒であった



だが彼らはあまりにも優秀過ぎた


熊本で
何も学校の事を知らん
士族や親族が我らに邪心があると決めつけた
「言う事が聞けんなら学問もやめえ」言われて
彼らは迫害を受けてきた


だが
あまりにも優秀であったがために
自分達の学力と差がある生徒は落ちこぼれだとして
阻害していった

また自分達の信仰心についていけない者達を
信仰心が足りないとして侮蔑していった


更に西洋式に
夫を呼び捨てする八重にも反発した

生徒の一人・徳富猪一郎は
西洋の帽子に和装の出で立ちである八重を見て
「鵺」と揶揄し

それを面白がって
熊本バンドの面々は八重を「鵺夫人」と呼んで
あざ笑った


そうした事もあって
以前より同志社に通う生徒が辞めていく事態も引き起こしていた




八重は襄が最近眠れてない事に気付いていた



「夫婦は対等なんですよね?
それなら夫が弱音を吐く事があってもいいのではないですか?」


「実は・・・自分に腹が立って眠れないんです」


「自分に?」


はい」


「私の力不足で生徒をやめさせてしまいました」


「熊本バンドには困ったなし」


「しかし
彼らが憤るのも分かるんです
彼らが望む授業ができない私が教師として未熟なんです
彼らを受け入れたのは間違っていたのかもしれません」


「ならぬことはならぬのです
ならぬことはならぬ
子どもの頃会津でそう教わってきました
んだげんじょ
それをそのままひっくり返してみる事にしました
良いものは良い
西洋の考えも「聖書」も生意気な生徒たちも
全部は分がんねえし受け入れられねえ

んだげんじょ
良いと思うところは
誰が何て言おうと受け入れてみる事にしました

私の事を「鵺」だと言った
あの猪一郎さんが新聞記者になりたくて
この学校に来たと話してくれました
教師はそんな生徒たちに何か一つでも良いものを
伝えられればいいのではないですか?」




それからまもなく
熊本バンドの面々は新島襄に学校改革として
次のような要求を行った


・生徒の能力を甲乙に分け甲を上級科乙を普通科の2つに分ける
・一つ授業内容見直しを早急に行う
・寮内では禁酒禁煙
・門限を定め罰則を設ける
・成績不振、進歩なき者は退学とする
・新聞を学校に設置する
・新島襄氏を学校長から解任し西洋人宣教師を新たに学校長とする
・上記が認められん場合我々は本校を退学する


「分かりました
授業の見直しは早急にしなくてはならないと思っています
しかし成績を理由にした退学は認めません」


「何でです?
不埒者や成績不振の者は秀でた者の妨げになっとです!」

「学校は学問ば追究する所ではなかとですか?」


「私が目指す学校は学問を教えるだけではなく心を育てる学校です
私は日本のために奉仕する事のできる国を
愛する人間を育てたくてこの学校を作りました
国とは国家の事ではありません
国とはpeople
人々の事です

国を愛する心とは
自分を愛するように目の前にいる他者を愛する事だと
私は信じています

「自分自身を愛するように汝の隣人を愛せよ」と

型どおりでなくてもいい
歩みが遅くてもいい

気骨ある者も大いに結構
良いものは良い
しかし己のために他者を排除する者は
私は断固として許さない

我が同志社はいかなる生徒も決してやめさせません
それにはあなたたちも含まれてます
その信念がある限り私が辞める事もありません
どうか互いを裁く事なく共に学んでいきましょう」


いつしか襄は涙を浮かべながら熱弁をふるっていた


「一緒に作っていきませんか?
ここはあなたたちの学校です
教師任せにしないで自分たちで変えていけばいい
どうか力を貸してくなんしょ」



襄と八重の言葉に熊本バンドの面々は反論できず
その場を立ち去った



その後
彼らは襄の悪口を言い立てた



「どないなっとったい!?
やっぱ 情けんなか校長たい。
ああ 腹ん立つぜ!
熊本じゃ 人前で涙ば見せる男は笑われるけんね」


そこに1つ年下の徳富猪一郎がぼそっと語った



「俺はかっこつけんと
生徒のために泣ける人は男らしかと思う」



それに八重の事も彼なりに認めていた


新聞記者になりたい
自分の夢を

彼女は認めてくれた



その翌日
新聞が学校に置かれることになった

早速読みふける猪一郎


そこに八重がやってきた


「おはようございます
新島鵺にございます」


その言葉に熊本バンドの面々は何も言えなかった
むしろ戸惑った


周囲に全く意に介する事無く
八重はその場を笑顔で後にした―――――







誰になんと言われようと自分の信じる道を貫く

これまで八重が歩んできた道は
誰にあれこれ言われようともひるまない


だから「鵺」と呼ばれても別段気にしないのだと
言ったところでしょうかな


それにつけても
己の信仰や優秀さを鼻にかけるて
自分よりも下の者を蔑む

それは結果として自分達がされた事と
理由は違えどやっているという事にまでは
思い至らないようで


それから八重と襄の関係について
時には自分の前を歩いてほしいと言う襄の言葉には
ふと尚之助の顔が浮かんだことでしょう

尚之助もそう言ってた事がありますからね


また時には自分の誤りを正してほしいと言う襄の言葉には
尚之助の時にはそれができなかった

今度はその悔いをしたくない


そうした思いが八重の行動には感じられますな


それにつけても縁側・・・

これでビールがあれば
プハー≧∇≦なんか言ったりして・・・


どんどん八重がホタル化してきてるような・・・; ̄∇ ̄ゞ


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【八重の桜】第37回 「過激な転校生」感想
襄(オダギリジョー)は八重(綾瀬はるか)との寝室にベッドを取り寄せた。 初めてのベッドを見ていぶかしむ八重は、襄に薦められるがままに横たわると、寝心地の 良さに感動する。 翌朝、熟睡から目覚め... ...続きを見る
ドラマ@見取り八段・実0段
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八重の桜 第37回「過激な転校生」
これまでの大河ドラマはその時代背景に必ず戦というものが見え隠れしており、勝負の結果で主人公の人生も大きく変わっていくといったケースが非常に多かったのですが、今回を見てみるとそういった流れからは少... ...続きを見る
ともさんのふむふむ大辞典
2013/09/17 13:46
[八重の桜] NHK大河第37回「過激な転校生」
公式サイト http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/outline/story37/ 今日の見所 熊本バンド登場。 粗筋 熊本洋学校で強い信仰のゆえに周囲から迫害を受けた人たちが、同志社に入学したいと言ってくる。覚馬はあまりいい顔をしなかったがジョーは「困っている人をほっておけま ...続きを見る
窓の向こうに
2013/09/22 17:47

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
英米人の考えは、人によりさまざまである。
物事に関する考えの筋が大切である。
その論旨をキリストが語ろうが、タヌキが話そうが、筋の出所は彼らにとってあまり気にならないようである。
「話が、現実離れしていて、信じられない」ということはない。
論者には、まず論旨を明らかにしてもらって、それから話全体に入ってもらう。

日本人は、話の内容が実際にあるかどうかが問題である。
実際にはない内容を考えても役に立たないと考えている。
日常活動の報告も、既成事実の追認のようなものになっている。
話の筋は、さして問題とはならない。考えの筋を展開することも難しい。疑問ばかりで、聞いていて空しい。

我が国では、高校生にがり勉はさせても、哲学の授業はない。
そのまま放っておけば、12歳の大人が出来上がる。
愚鈍の参謀の下では、将兵には玉砕の道しか開かれていない。
誰が言ったかの問題ではない。話の筋の有無の問題である。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ掛け声ばかりでは、12歳の大人を救うことはできない。
我々日本人は、頭を鍛えておこう。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/

noga
2013/09/16 10:21
ikasama4様、こんばんは。

台風18号の方はいかがでしたでしょうか。
東京はお昼前には雨があがったのですが
未だにそこそこ風が吹いております。
来週はお彼岸ですのでようやく猛暑ともお別れでございますね。
日本人のほとんどが興味がない同志社大学誕生史とか
日本人のほぼ全員が興味がない熊本バンドの狂気とか
実に凄いところに分け入ってきましたな。
ま・・・基本は「青春とはなんだ」みたいでしたがあああっ。
しかし・・・風をよけて植木をあちこちに
避難させながら・・・つらつら思いますに・・・。
まあ・・・どこまでもいくがいい・・・とも考えました。
あれやこれやでとにかく大日本帝国は
出来あがって行くわけですからねえ・・・。
キッド
2013/09/16 23:13
今回のエピソードについては、ネットのレビューでは熊本バンドの描き方が雑とか生意気すぎるという声がある一方で、ここ最近の煮え切らない展開から脱却した面白い展開だったという声を見ましたが、個人的には熊本バンドはいささかフィクションに登場する嫌味なエリートキャラ(大抵主人公のかませキャラ扱い)に見えてしまっていた所もありました。史実では熊本バンドは同志社のその後に大きな影響を及ぼすのみならず、近代日本の教育・宗教・言論の各界においても大きな影響を及ぼした人材を輩出しているだけあって今思うとこのような嫌われ者的なキャラクターだとあまり良い感じがしませんでした。地元熊本では迫害されていていわば安住の地を求めて同志社にやってきたにもかかわらず、元からいた生徒を「落ちこぼれはやめて当然」という感じで見下したりしている様は、かつて本国イギリスで迫害されていた清教徒が安住の地を求めて新大陸に渡ったのはいいがそこの原住民と対立して彼らの土地を奪った姿に見えたというのは穿った見方なのでしょうか・・・・・。実際の所は帰る場所が無かっただけに自分達の改革要求が受け入れられなかったら同志社を辞めるとか果たして言えたのかとも思えますが、もしかしたら近くの神戸かはたまた東京か横浜あたりで自分達を受け入れてくれる所を探そうと考えていたりしたのでしょうか?
MoTo
2013/09/22 17:28
続きその1です。

以前からは新島夫妻絡みだとかの徳富蘇峰も明治編になれば登場するものと思ってはいましたが、これは実現しましたね(笑)。この時代ならば福沢諭吉や大隈重信、西園寺公望といった有名私立大学創立に関わる人物だったり、ほとんど同じ時代を生きている「憲政の神様」尾崎行雄や過去にコメントした会津絡みの有名人でもある谷干城といったクローズアップされるべき偉人・著名人を差し置いてクローズアップされる事というのも珍しいのではないでしょうか。かの有名な八重さんに対する徳富蘇峰の鵺発言は、実際はあんなものじゃなかったのではと思えるものでしたけど。確か史実では八重さんの言動があんまり過ぎたが故の批判だったと記憶しているのですが(逆に当の八重さんはその程度の批判では動じないくらいの堂々とした態度だった)、あれでは単に外面だけ見て言っているようにしか見えないのではとも思うものがありました。
また今回はまんま学園ドラマというノリでしたが、大河ドラマで学園ドラマをやるという事は非常に珍しいようにも思えます。朝ドラの場合は学校のシーンはしばしば登場するものの、大河ドラマを含めて歴史物で学校のシーンが出てきたのは本作以外では「坂の上の雲」くらいのような感すらあります。
個人的に残念に思えた点としては、前回のコメントに書きましたが鹿児島の私学校との対比が無かった事です。向かっているベクトルが違う過激な分子の対比を描く事で物語的な広がりのようなものを期待したものの残念ながらそうはならなかったようで。次回がタイトルそのものの西南戦争となりますので、不平士族の末路というものは描かれるようですが、もう少し深みが欲しかったとも考えられます。今回は廃刀令の公布や山川兄弟絡みでの旧会津藩の不平士族問題とかも出ていましたがこういったものも次回の西南戦争の複線かと思っていたりもします。
MoTo
2013/09/22 17:35
続きその2です。

余談となりますが、今回初登場の徳冨蘇峰の有名な著書「近世日本国民史」は一度読んでみたいと思っていますが、講談社学術文庫版という割と新しいバージョン(全50冊の大著)でも今や品切れ状態で神保町の古書店は兎も角ネット書店でもプレミアがついていて全部揃えるとなるとそれこそ20万は越えそうな感じだったりします。公共図書館でも全部揃っているような所は見かけませんし。
MoTo
2013/09/22 17:43
noga様
コメントの返信が一ヶ月も遅れてしまい
申し訳ありません

日本での教育には
道徳というか哲学的な根幹は学校の授業ではせず
日常的な生活の中で培われていく

最近の教育もそうかはわかりませんが; ̄∇ ̄ゞ

西洋の場合
宗教の授業を通じて自身の哲学が培われていく

といったところでしょうか


どうもこういう思想的なとこをすると
あれこれとどこぞの左翼とかが騒ぎそうな
感じがしてきます; ̄∇ ̄ゞ
ikasama4
2013/10/19 23:25
キッド様
こんばんはです
台風はとりあえず問題ありませんでしたが
今度くる27号はちとやばそうですな

もうすっかり布団と毛布が必要な季節になりました

なんか思想の部分の要素がとっても色濃いですなぁ

どうも宗教の絡みもあるせいか
哲学的思想的な要素が強いですなぁ

まぁ八重のこれまでの歩んできた道が
そのまま今の彼女の哲学を形成しているとあって

その辺の対比で描かれてるみたいな

なんか後の軍人さんの思想は
会津・薩摩の気質が作り上げた

みたいな展開になってきてますかね; ̄∇ ̄ゞ
ikasama4
2013/10/19 23:26
MoTo様
たしかに熊本バンドの描き方は
生意気にすぎるというところもありますが

これも若さなのである
みたいな表現になっていますでしょうか

一方で熊本バンドの方々は仰るように
迫害を受けてきた事もあるのでしょうが

自分達の価値観が正しくて
そして優秀であるがために

どうも自意識が過剰にすぎるところがありますかね

でもってそういうところが迫害を受けた理由に
なってきていると思ったりしてしまうのは
自分だけでしょうか; ̄∇ ̄ゞ
ikasama4
2013/10/19 23:26
MoTo様
徳富蘇峰が出てきましたねぇ

退学後も色々と付き合いがあったようですし

覚馬の娘・久栄が徳富蘇峰の弟・蘆花と
付き合っていましたから

徳富家との絡みは結構あるのでしょうな

鵺発言に関しては
服装云々というよりも
その服装と共に彼女の内面にある豪快さ
そういう部分での怖さをひっくるめての鵺なのでしょう

古来京都では恐れられた妖怪ですからね

物語としては
熊本バンドの思想の部分に着目した事で
どうも鹿児島の私学校との対比を描くまでには
至らなかったみたいですね
ikasama4
2013/10/19 23:27
MoTo様
>徳冨蘇峰の有名な著書「近世日本国民史」
実は今週発売のNHKステラで
童門冬二さんが歴史に関する読み物の基本とする資料が
この近代日本国民史なんだとコラムに載せてました
どうも全100冊持たれてるみたいです ̄∇ ̄
ikasama4
2013/10/19 23:27

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