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zoom RSS 八重の桜 第35話 「襄のプロポーズ」

<<   作成日時 : 2013/09/01 22:52   >>

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山本家の朝食の席で襄は
昨日は眠れなかった事を語った


眠れなくなったのはその事ではなくて
八重さんにプロポーズ


つまりは結婚の申し込みをした事であった


流石の覚馬や佐久も驚いた


ただ当の八重は
黙ってその場を去ってしまったらしい


つい勢い込んでお願いしてしまったと笑う襄に



佐久と覚馬は
垢抜けて正直でいい男であるし
悪い縁ではないと思っていた

だが

八重はどう思っているのか・・・

覚馬は懸念を感じていた





女紅場で働く八重の下に来客がやってきた


時尾である


傍らに男性がいた


かつて八重が出会った新選組・斎藤一である

今は藤田五郎と名乗っていた


二人は夫婦となっていた


斗南で再び出会った二人は
共にかけがえのない存在となった事を感じ
夫婦になったのだと言う


仲人には
山川浩、佐川官兵衛の取り計らいにより
大殿様がなってくれた


大殿様は日々
散り散りになった藩士達の事を案じてくれていたと言う


それからまもなく
府庁へ陳情に行っていた襄も帰ってきて

何故か藤田五郎は襄と気が合ったらしく
二人して飲み明かす事となった



時尾はあんなに雄弁で笑う夫は初めて見たと笑っていた




八重が江戸で
尚之助と出会ってから2年の月日が流れていた

何度か尚之助に手紙を書いたが全く返事がこなかった




そうして夏を迎えた



女紅場で働いている八重の下に
覚馬から帰ってくるように連絡を受けた





「あんつぁま
何か?」


「そこに座れ」


「・・・はい」


「・・・尚さんが死んだ
胸を患っていたそうだ

療養中も病院を出て仕事をしていたらしい
やり遂げたい事があるからと」


覚馬の下に送られてきた尚之助の遺品



会津戦記

守護職を拝命してから
会津に何が起きていたのか

尚之助の視点で書き記されていた

八重は女紅場で
まだ仕事があるからと職場に戻っていった


そして一人部屋で呟いた

「わだすはまた・・・置いてかれた・・・」





襄は後で覚馬に会津戦記を見せてもらった


「強い文字だ
死を目前にした方にどこにそんな力が・・・」


「あの男は律儀に
俺との約束を守っていた

尚之助は病に倒れたんではねぇ
あの戦で死んだんだ」



翌日
ゴードン先生の下で英語を学ぶ八重の前に襄が現れた


「八重さん
ピクニックに行きましょう」

「何ですか?」

「ピクニック
野駆です」


襄が人力車の方にお願いして向かったのは鳥羽街道方面であった


そこは八重の弟・三郎が戦って散った場所であった



「京都に来てから
一度もここに来てないそうですね」


「・・・帰ります」


「向き合った方がいい
つらくても」


「離してくなんしょ」


「あなたがしっかりと受け入れなくては
亡くなった人達は安らかに眠れません
あなたの心のなかの戦も終わりません」


「あなたに何がわかるのですか?」


「わかりません
私は三郎さんも会津も尚之助さんの事も出来ません
あなたの代わりに悲しむことも出来ません

できるのはただ
悲しむあなたの傍にいるだけです

どの辺りですかね
三郎さんが倒れたのは

まだどこかに気配が残ってるのかもしれません

何か聞こえないかな

戦っていた時の音

三郎さんの言葉・・・」


「おかしな事を!
残ってるはずがねぇ!」



「亡くなった人達はもうどこにも行きません
あなたのそばにいてあなたを支えてくれます

あなたが幸せになるように
あなたが強くなるように」


そして襄は
自分が作ったサンドウィッチを八重に手渡した


それはとても美味しかった









その襄は新たな難題を抱えていた


槇村正直は
外国人教師は学校に雇えないと言って来た


襄の案では
耶蘇教の宣教師が教師を担うというのだが

西洋の学問はともかく
耶蘇教を教えるのは許可出来ないという事であった

京都の僧侶達が
耶蘇教の宣教師を雇う事に反対するという嘆願の
書状が幾多にも槇村の下に届いていた






「京都で坊主を敵に回しては政治は出来ん
後は自分で坊主を口説いてみるんだな」



槇村はそう言って襄を突き放した



それから襄は毎日のように
京都の僧侶達の下を訪れたのだが
追い返されるばかりであった


そうして秋になり襄の学校設立は好転せず秋を迎えた


襄の支援のために覚馬が槇村正直の下を訪れた




「異人を雇うんは条件がうるそうてな
東京に問い合わせたところ
宣教師が学校で教えるんは法令に違反するそうじゃ」


「しかし木戸さんの後押しもある
政府に働きかけて認めさせる事もできるはずです」


「わしにゃあ法令違反はできん」


「京都のためです
外国人を雇うには高い給金を払わねばなんねえ
だが宣教師は自前で学問を教え京都の発展に役立ってくれます」


「じゃからというて
政府ににらまれちゃどねえにもならん

2年前の小野組の一件以来
わしも知恵がついた
京都を立て直しても時局を読まにゃかえって汚点になる」


「汚点?
槇村さん
あなたは誰のために政を行っているのですか?
京都のためですか?
それともここでの成果を手土産に政府に取り入るためですか?」


「そねえな事会津の者に話してもしかたなかろう
あんたは所詮日の目を見ん側の人間じゃ。
坊主と宣教師の事が解決せんうちは学校設立は認められん」



槇村の本心が剥き出しになった

その時

覚馬の中で
槇村との間に相容れない大きな壁を感じていた



この日も襄は学校設立のため
耶蘇教宣教師の雇用をお願いするよう
僧侶の下を訪れては追い返されて手のひらに怪我を負っていた


その怪我を八重が治療していた



「痛っ!
もう少し
そっとお願いします」


「男のくせにこれぐらい辛抱できなくてなじょすんのですか」


「はぁ」


「荒療治の方が治りが早えのです
大勢の手当てをしてきた私が言うのですから間違いありません」


「八重さん
改めてお願いします
私の妻になって下さい」


「私は尚之助様を忘れる事はできねえがら」


「いいのです
それで

むしろ忘れないでいてほしい」


「え?」


「私は川崎さんに
喜んで頂けるような夫婦になりたいんです

私の伴侶となる人はあなた一人しかいない

あなたとなら共に歩んでいける
すばらしいホームが築ける
どうかお願いします」


「はい」


襄は八重の返答に思わず驚いて立ち上がった


「今「はい」と言いました?」


「新島様はほんとに面白い
私あなたと一緒にホームを作ってみます」


「やった・・・
ありがとう
八重さん!
ありがとう!
ありがとう!」

襄は八重を抱きしめた

八重の目の前に新しい景色が広がろうとしていた




その一方で
襄の学校設立の問題が
八重らの身にも降り掛かってくる事を
今の八重には知る由もなかった―――――






今までの新政府ならば
力押しで事を成し遂げてきた


しかし今は
法令遵守

更に知事での実績によって
政府への進出の足がかりとなる


明治という時代も
8年も経つと大分様変わりしてきているというところでしょうか


国をよくしたいという信念とは別に

人間の私欲というのが大きく立ちはだかるようです


こうなってくると
政治家というものは今も昔も差がないっていうのを
如実に表わしています



一方で襄の純粋さがよく伝わってきます


オダギリジョーさんがインタビューで言ってましたが
今まで演じたことのない穢れを知らない人物だと

それでいて天然な雰囲気もいいですね


新島襄と接していると
なんか武家の女性がどんどん
普通の女性になってしまう感じがしてきますね


それは八重であっても例外じゃなく


ここから信念を貫く戦いは
これまでの八重が戦ってきたものと全く同じみたいで


そこは前とは変わらないって事ですね



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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
またまたコメント失礼しますっ


襄サマはヘタレではいのですが、こう、
会津女性でしかも強気の八重といるせいか
ヘタレに見えてしまいます(笑)

結果的に二人は暖かいホームを
困難を乗り越えながら築くわけですが
そこまでの過程が楽しみですね。
あ、あと槙村と覚馬の直接対決も
気になりますねぇ…。いろんな人に
叩かれる槙村を早くみたいです。



 
襄サマ
2013/09/02 07:14
ikasama4様、こんばんは。

すでに神仏分離により石清水八幡宮が男山八幡宮となっていた時代。
京都の口うるさい庶民たちは
反骨の気質をギラギラさせていたと考えます。
まあ、基本、天上天下唯京都市民独尊ですからな。
新政府がなんぼのもんじゃい。
耶蘇教でも廃仏毀釈でもかかってこいや〜なんどすなあ。

まあ、基本は革命勢力による既得権益の剥奪が
狙いなのは明らかなのですな。
なにしろ、ジョーの神学校は
寺町で旗揚げするのですからねえ。

とにかく・・・八重は脱藩しちゃうような
やんちゃだけど・・・神に憧れちゃったり
学問を究めようとする求道心に満ちた男と
ウマがあったのでしょうな。

ナース八重の誕生までの15年。
新妻八重を楽しみたいと考えます。
しかし、ジョーは南蛮渡来の降霊術で・・・
三郎の霊を呼び出す気なのかと・・・ドキドキしましたぞ〜。

キッド
2013/09/02 20:31
襄サマ様
どうもです

まぁ八重をはじめ女性の強気な部分が出過ぎというか
そういうのを襄が尊重して一歩引いているから
そう見えているのかもしれません

彼はそういう部分をよしとしていますからね

前の旦那さんは
なんでも自分で決めてしまい
八重さんはどこか距離を感じていましたが

此度の旦那さんは
八重さんに相談したりして
何かといい距離感でございますね ̄∇ ̄
ikasama4
2013/10/14 15:25
キッド様
こんにちはです

この手の宗教のくくりは
あまり突っ込むと際限がないので割愛しますが

自分の既得権益が損なわれると
どうしても異教徒は排除するようにしてしまう
傾向があるようですなぁ

幕府と新政府の争いの主張と
たいして差がないというところなんでしょうな

でもって先進的な男性に
どうも八重は惹かれる傾向があります



襄の場合
エクソシストを生業にしてても
面白いのかもしれませんがね ̄∇ ̄
ikasama4
2013/10/14 15:26

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