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zoom RSS 八重の桜 第15話 「薩長の密約」

<<   作成日時 : 2013/04/15 00:23   >>

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新島七五三太が到着したアメリカは
南北戦争の終結から3か月がたち国家再建の真っただ中であった

一方
日本では内戦が間近に迫っていた


長州再征である


薩摩
西郷吉之助と大久保一蔵は此度の長州再征を
幕府の暴挙にすぎず何の大義もないと考えていた

それで関白に進言して
引き止め工作を行なっていたが

将軍家後見職・一橋慶喜が朝廷を脅し
長州再征の勅命が下される事となった





1866年 元旦
新たな家族を迎えた山本家の初めての年


みねは覚馬が送ってくれた下駄を
嬉しそうに家の中でも履いて歩いていた


覚馬が京に上ってから
山本家では覚馬のいない正月が4度目になる

おそらく娘のみねも赤ん坊の頃に別れたきりだから
父の顔を覚えていないのであろう


長州征討の話は会津にも届いていた


幕府が動けば長州は負ける
そうなればきっと覚馬はお戻りになる

今年はきっといい年になるのだと―――――






京都では長州征討の軍が集められたが
未だに長州征討が行われず京で不逞を働いていた


そんな中で市中警固を行なっていたのが
新撰組と会津の別撰組であった



そして同じ頃
西郷と大久保は土佐脱藩浪士の仲介を経て
長年の仇敵との極秘会談に臨んでいた


だがなかなか会談は進まず
お互いに默まり合う日々がもう10日も続いていた


「これ以上長居しちょっても貴藩と同盟の話はできゃあせん」

「まぁ待っちゃんせ」

「あんた方は長州に幕府の処分を受けろと言う
同盟の話はそれからじゃと」

「毛利公の隠居と石高減知
一旦受け入れて謝罪すれば戦は避けられるものと思いもす」

「それはできん
禁裏に発泡した罪の謝罪は御家老達の首を差し出してもうすんじょる
これ以上謂れの無い処分に甘んじては長州の面目が立たん!」


「今は意地を張る時じゃなか」


「長州は・・・仲間たちはあんた方
薩摩と会津を相手にして一歩もひかんかった
ここで意地を捨てては死んだ仲間達に合わす顔がない
たとえ防長二州を焦土と化してもそれだけはできんのじゃ!」


「わかりもした
そいではそっかい話を始める事にしもんそ
幕府の要求はのまんでよか
ほんのこて此度ん戦に大義はなかち
おいも思っちょいもす」

「じゃが薩摩は萩の攻め口を任されとるじゃろ」

「うんにゃ
兵は出しもはん
戦が始まっても薩摩に同調して出兵を断る藩が出もんそ」


「会津とはどうなっちょる?
薩摩と会津は結んじょったはずじゃ」


「既に手を切りもした」


「もしもん時は会津と一戦交えてでんお味方致しもす」


「わからん
貴藩とは長年の敵同士
しかも我が藩は今天下を敵に回しちょる
なんで手を結ぼうとするんじゃ?」


「もはや徳川だけにこの国を任せちゃおられん
そん思いは薩摩も同じごわんで

そんために組むべき相手は会津じゃなか
むしろ会津は都から取り除かねばないもはん

桂さん
手をば組みもんそ

お望みの洋式銃を薩摩名義で調達致しもす
そいで信用しっくいやんせ」


「わかりました」


「こちらこそ何卒」


この日
薩摩と長州が結んだ密約はこの後
会津の運命を大きく変えていく事となる



それから薩摩は長州征討に関して出兵辞退を申し出た



そして幕府の長州征討は
大島が長州に奪われたのに続いて芸州口の彦根勢も敗れたとの報せを受けた

勇猛と言われた井伊の赤備えも
長州の新式銃を撃ちかけられて敗走

後詰の榊原藩は一戦も交えずに逃げたと言う

薩摩の出兵辞退に応じて
広島・宇和島も出兵を辞退したらしい


更に追い打ちをかけるように
公方様が発病

元々脚気を患っていた公方様は
悪夢のような敗戦の報せが大坂に届く中
その病は急激に悪化していった



また此度の合戦で
長州が使っていた銃はことごとく命中

幕府の銃弾は敵に届きもしなかったらしい

今や洋式銃として知名度があるゲベール銃も時代遅れ


長州が使っている銃はミニエー銃らしい

ゲベール銃とは威力に格段の差があり
鉄の板を貫通してしまう


これでは鎧具足をつけていても
鉄片が弾と共に身体にめり込み
命取りとなる

兵の数では幕府が優っているのだが
長州は少数ながら奇襲戦法を用いて幕府軍を翻弄している

大軍ほど一旦ひるむと崩れるのも早い


だが疑問がある

長州はミニエー銃という大量の新式銃を
一体どこで手に入れたであろうか

長州は朝敵
銃の売り買いは禁じられている
何者かが武器の買い付けに手を貸している


とすれば薩摩か・・・


だが薩摩と長州は長年の敵同士


けれども薩摩は一時会津と手を組んだのも
目先の邪魔者をのぞくのに会津の武力を利用しただけかもしれぬ

もし会津が邪魔になれば
当然会津も長州と同じように除こうとする


となれば急ぎミニエー銃の調達を急がねばならない


しかし今年の会津は長雨で作柄も悪い
国許も困窮している


だが避けられない事態である


家老・田中土佐は
覚馬に長崎へ行くように命じた

新式銃の買い付けである

金の算段には時間がかかるが秋には出立できるように支度をするように命じた


そして修理にも長崎行きを命じた

長崎には他藩の者が大勢出入りしている

その様子を探らなければならない

これは殿の指図であった


上洛以来
修理には息の詰まる思いをさせてきた
この折に見聞を広めさせてその才を更に伸ばしてやりたい

という思し召しらしい


更に覚馬にはもうひとつお役目があった


長崎に古川春英がいる
彼は今オランダの医者から眼病治療の手ほどきを受けているらしい


田中土佐は覚馬の様子がおかしい事に気付いて
広沢を問い詰めて覚馬の病気を知ったらしい



「馬鹿者!
眼病の事なじょして早く報告しねぇ
にしゃの目は会津になくてはならん!
治す事も御役目と思え!」


覚馬は家老の心遣いに深く感謝していた




遠く会津の地でも幕府の敗戦の報せは届いていた


覚馬の見立てでは
やはり鉄砲の力の差がひびいているらしい

小倉では僅かな奇兵に砲台が壊されたらしい

長州はいつのまにか軍政改革を行なっていた


会津に届くのは幕府の負け戦ばかり

これでは覚馬はしばらく帰ってこれないかもしれない


権八は唸った



そんな中
会津城下で大火が発生した


避難する山本家だったが、覚馬の娘・みねがいない

最近、角場に入ろうとして、それをうらによく叱られた


此度叱られたみねは外に出ていったらしく
それから、どこにいったのかわからないらしい


うらと八重はみねを探しに向かった




京では更に悲報が続く


公方様が身罷られた

ご出陣を願い出たばかりに将軍家のお命を縮めまいらせた


責任を感じる容保に修理は寿命だと否定する




家茂の突然の死により総大将を失った幕府軍は
その後継を立てる事が急務となった


その候補として選ばれたのが一橋慶喜であった

彼を将軍に推す説得役として動いたのが松平春嶽である



老中たちが何と言おうがそのような大役はわしにはとても務まらぬ


「要らぬご謙遜を・・・
今は戦のさなかにござります
天下安泰のため何とぞお引き受け下さりまするよう」


「のう春嶽殿
よう似た話があったな

公武一和のため天下のためと請われて
奥州の一大名が京都守護職を引き受けた
そういえばあの折説得に当たったのも貴公であったな
朝廷からのご要請もある
宗家継承の儀は謹んでお受けする事と致そう
だが将軍職はご辞退申し上げる」


「それでは将軍不在となりまするぞ」


「よいではないか
しばらくの間空けておいても」


「なんと」


「慌てて将軍の座に飛びついたところで足を引っ張られるばかりよ
おおかた貴公のもとにも薩摩の者などが訪ねてきているのではないか?
まあよい
余はもうそなたたちに担がれる御輿ではない
長州の事は我が手で始末をつける」



徳川宗家となった慶喜は朝廷から
長州征討の全権を任された

幕臣達の指揮があがるのだが
それからまもなく御宗家が出陣を取り消した


長州征討を取りやめ休戦の協議に入る事を
朝廷に願い出たのだと言う


容保は驚愕した

主上より節刀を賜ってまだ幾日もたっていないのに
どういう事なのだと



容保は慶喜の意図が掴めずにいた―――――






長州征討はあっという間でしたが
京にいる幕臣の方々には悲壮感しかなかったですな


薩摩と長州が幕府から政権を奪う


まだその事に気づいている幕臣は少ないようで

というかそういうところに危機意識がないんでしょうね


幕府が倒されるはずがないって思ってるんでしょうね



一方山本家では覚馬がいない正月を4回も迎えていた

会えない日々に妻・うらの苛立ちが
みねに向かってしまう、みたいなとこにきてるようです


そんな覚馬が眼病を患っている事を知ったら
山本家はどうした事でしょうね


ま、今回の見せ場の主体は
薩摩と長州が手を組むところで

それにおける会津の焦りを感じさせる回といったとこでしょうかね


それから別撰組と新撰組とが絡みましたが
この辺が後に佐川と斎藤との接点になるって事でしょうね


それにつけても
京都守護職についた会津をあんなに頼っていたのに

いざその会津の京での影響力が強まると
嫉妬して陰湿な嫌がらせをし

再び幕府が窮地に陥ると
また会津を頼ろうとする雰囲気

げに恐ろしきは人の心ですな



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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
ikasama4様、おはようございます。

のんびりしているようで会津藩は長期占領軍として
もう四年も出張しているわけで
夫や父や息子を送り出している祖国の人々は
ものすごく不安を感じているわけですな。
それがお茶の間にストレートに伝わっているかどうかは
別として・・・
夫の不在によって子供に辛くあたってしまう山本家の嫁の心情・・・
なかなかでしたねえ。

ちなみにみねの父が・・・みねの乳になってますぞ〜。
ある意味、危険があぶないですぞ〜。

ついに神保修理アップでいよいよ瀬戸際でございますねえ。
それにしても篤姫の頃をふりかえり
そのリンクからこちらのリンク先にとぶと
あふれかえるザクドムムサイの群れに時の流れを感じたりしますぞ〜。
とにかく長州征討はいつもスルーは相変わらずですな〜。
キッド
2013/04/15 06:17
お久しぶりです。

新作大河になってから初めてのコメントですが、前作の時も大分初めのうちにコメントしたきりのような気もしますが・・・・・。

もう15話というだけあって全体のおよそ3分の1のストーリーが消化されたという事になりますが、ここまで見てきて思う事は近年の女性主人公大河では珍しいくらいにハードというかシビアな展開が続いているという事です。
主人公の八重さんが幕末期は殆ど会津から動けないだけあって、現在の所は覚馬お兄さんと容保公が物語の実質的な牽引役という感じもしています。ある大河ブログのレビューにて、会津パート=八重の視点、京都パート=覚馬の視点、政治パート=容保の視点という三重の構成になっているという解説がありましたが、私も同感だったりします。ヒロインが動けない部分をお兄さんと藩主様が事実上の主役という立場でリードしているという事でしょうか。無理にヒロインを動かして展開をグチャグチャにしてしまっては元も子も無いでしょうし。

さて今回の話は薩長同盟という幕末というか会津のその後の行方に大きく影響を及ぼす出来事を描いていますが、大抵の幕末モノでは坂本龍馬の大活躍ぶりが強調される所ですが、敢えてその龍馬を後ろ姿だけの登場(かの「風林火山」におけるシルエットの信長を彷彿とさせましたが)に留め、西郷吉之助・大久保一蔵コンビと桂小五郎の三者による交渉劇をメインにした展開には、薩摩と長州のこの国の在り方に対する考えにおいて一致しつつも、それぞれの藩が背負っている譲れないメンツや大義というものも上手く表現されており好印象がありました。また龍馬を不在にするという事は昨今視聴率の迷走振りを週刊誌メディア等で指摘されていますが、安易な視聴率取りに走らずに歴史の流れをしっかり描いていく態度の現れであるとも言えるのでしょうか。
MoTo
2013/04/20 18:51
続きます。

現在までの展開を見ると会津にとってピークだったのは禁門の変にて長州を撃退した所までという事なのでしょうね。この戦いにて覚馬が負傷した事で己の視力に異常をきたすようになっていますが、容保公にしても帝に対する熱愛振り&幕府重視姿勢が強すぎて会津にとって大きな足枷となっている事に気付いていないようにも見えてなりません。
他にも小泉Jr.演じる一橋慶喜のキャラクターは放送前のイメージよりももっと惹き付けられるものが感じられていますが、後の鳥羽・伏見の戦いにおける江戸への逃走劇ではどのような態度を見せるのか楽しみだったりします。現在の所容保公をはじめ会津はこの人の態度(ラストの紀行でも「二心殿」と紹介されていましたね)に振り回されているという感すらありますし。
MoTo
2013/04/20 18:52
キッド様
こんばんはです
都に来てから日々御役目をまっとうしようと
奔走する会津藩士と

国許でその男達の帰りを待つ家族
国許から都までは遠くはなれているために
今都がどういう状況か全く掴めない

それぞれの地で時間の流れが違う

この辺のギャップが不安を感じさせるのですな

もう4年
年を経てからは短くても
子供の成長の早さを考えると長い年月です

乳情報ありがとうございました
早速直しました; ̄∇ ̄ゞ

ここのところ幕末ものが続いておりますからな
長州征伐は龍馬伝でちょこっとやったくらいですかね

ま、いつか大河で高杉晋作が主人公になれば
間違いなく描かれるのでしょうかな ̄∇ ̄
ikasama4
2013/05/14 23:14
MoTo様
お久しぶりです

八重の戦前のエピソードは少ないというのもありますが
個人的にこのドラマは八重のドラマというか
会津の人々が苦境にあいつつも
そこからどう再生していくか

というところに重点をおいたドラマだと思ってます

そう思ってみてるので個人的には
違和感なく作品を見ております

全体的に主要な人物を絞る事で
会津が常に貧乏くじを引かされ続けるという事と

やられたらやり返す
そういう考えがあれば常に連鎖する、みたいな

特に上層部はそうでもないかもしれませんが
時代を動かす根幹は「恨み」という部分であるみたいな

そういうところがこのドラマの節々から感じられます
ikasama4
2013/05/14 23:23
MoTo様 続きです
そういうところがなかなか
一般の視聴者には受け入れられないのかもしれませんが
NHKは受信料をもらって作品を作っているのですから
視聴率なんてものは全く関係がないはず

そんなものにこだわることがナンセンスだと思います

視聴率なんてものはもう時代にあってきてないと
思うのですがねぇ

逆にNHKの方でリアル視聴なり録画なり
そういう数をカウントできるような仕様にすれば
いいのにと思う今日この頃です

武士というのは信念と情で動く

しかし慶喜は理と利で動く

そんな感じがするからこそ
慶喜=二心と嘲られたのでしょうね

NHKももう少し周辺の状況に一喜一憂することなく
腰を据えてじっくりとやっていかないと

慶喜みたいに見られてしまうかもしれませんね ̄∇ ̄
ikasama4
2013/05/14 23:28

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