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zoom RSS 八重の桜 第11話 「守護職を討て!」

<<   作成日時 : 2013/03/18 00:53   >>

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「ならぬものはならぬ!

にしはまだ16だ」


「日新館の仲間も志願しておりやす」


「人だ人だ」


「それでは後れをとりやす
父上は私が卑怯者と笑われてもいいのですか!」


「くどい!
ならぬと言ったらならぬ!」



三郎が佐川様の隊に入りたいと言い出した
しかも三郎が父に口答えをするなんて初めての事だった


隊に入って手柄を立てないのだろうと
八重は思ったのだが

どうもそうではないらしい





1864年7月11日


佐久間象山は開国を説くために京に来ていた

そこで刺客に襲われた



会津にも佐久間象山が襲われたとの報せを受けた


覚馬らが駆けつけた時
象山は既に物言わぬ骸となっていた


襲った者は不明であったが傍らに斬奸状が置かれていた

そこには朝廷に改革を説いた事
帝に箱根へ遷座を計った事が断罪されていた

全てこちらの動きが攘夷派に筒抜けだったのである



更に腹立たしいのは
松代藩が佐久間家を取り潰した事であった

なんでも佐久間の遺体にあった傷は背中や腰に集中していた

つまり敵に背中を見せた証拠であり
それは武士として卑怯だと


だが、それは単なる口実
象山の働きを面白く思わぬ者達がご家中にいたのであろう



覚馬は悔しかった

先生は二度殺された

一度目は刺客に

二度目は藩の愚かさに



そしてそれは我が会津も変わりないと断じた

あんなに優秀な秋月の職を解き国許に帰すとは・・・


だが、覚馬は知らなかった


秋月の処分に対して
容保公が秋月の事を不憫に思い
国許に戻る横山主税に秋月の事を頼んでいた事を





会津では三郎が父に無断で佐川に隊に入隊を申し出ていた

佐川は三郎が16歳だからと断ったのだが
三郎は頑として入隊を希望したので
佐川は槍の稽古をしてこてんぱんに叩きのめした

これで入隊を諦めるのであろうと

だが、それでも三郎は頑なに入隊を求めた


それを知った父・権八は激怒して三郎を叱りつけた


だが三郎は諦めなかった


尚之助や八重が苦心して作った新式銃

だが上の方々はろくに評議もしねぇ

その銃が優れている事はわかっています
だが俺ではどこの誰にも意見ひとつ言えない

だが隊に入隊して隊士になれば一人前の藩士と認められる

そうすれば意見もできる

若輩者が上にものを言うためには
若輩者だと無茶だと言われてもやんねぇと道は開かない

それに父に相談しようと思ったりもしたが
鉄砲の家は普通の家とくらべて一段低く見られてきて
上に物申してもなかなか取り上げてもらわない

そういう父の苦労を三郎は知っているから

だからこそ自分でなんとかしようとしたらしい


八重は思う
やっぱり三郎は私ら兄妹に似て強情者だと



その事を知ってか知らずか

翌日、権八は三郎に声をかけた


「何かを変えるのはたやすい事でねぇ
いっぺんにはうまくいかねぇ
それが正しい事なら何度でも何度でも願い出て
ちっとずつでも変えていく

ずっとそうやってきた

親をみくびんなよ
んだけんじょわしも我が子を見くびっていたかもしんねぇ
にしはもう立派に会津の男だ」



三郎は嬉しかった
父に認めてもらえたことに





京では長州に味方しようと次々と軍勢が増えていき
兵は2000を超えていた


会津の兵1600をゆうに超えていた


いつ長州が襲ってきても不思議ではない


長州が動かないのは一戦必勝を狙ってのこと
おそらく長州藩藩主の上洛を待っているのであろう



そして覚馬らが町人に扮して長州の動きを探ったところ
長州ら攘夷派の者達が集まって相談していた

そして一人の者が高らかに声をあげた


朝敵会津を討たせたえ
敵は奸賊・松平容保!



兵達は雄叫びをあげる


そして上層部とおぼしき方々が協議をしていた


長州の者達は長州から若殿が来るのを待つと言う
到着まで後10日

そこが決戦の時なのだと




この情報をもって覚馬らは家老・田中土佐に報告した

田中土佐は驚愕した

その場にいた内蔵助も顔をしかめた

これはもう猶予はならぬ
すぐに殿に報せを

我らは一橋公にご決断を願う



田中土佐は一橋公に拝謁した


「あいわかった」


「では長州征伐の号令をおかけ下さいますか?」


「もう一度揺さぶってみてからじゃ」


「なんと・・・」


「一両日中に兵を引かねば総攻めをかけると使者を出す」


「事ここに及んで・・・」

「在京諸侯には長州に心を寄せる者も多い
都を二分する戦となっては困る
なれど
昨年八月 会津と薩摩が手を組んで長州を追い落としたも
果たしてご叡慮に沿う事であったのか?」


「何とおっしゃりまする?」


「そのように噂する者もおるという事じゃ」


おそらくあれが一橋公の本音であろう

田中は一橋公の言葉を苦々しく思った




まもなく一橋公は参内され朝議が始まることとなった
事の重大さを彼なりに秤にかけての事だろう



改めて申し伝える
昨年8月の騒動以来主上のご叡慮には何にも変わるとこはない
かねてより
長州藩士の入洛を禁じているにもかかわらず兵を率いて
都に迫るのは不届き至極
また退去の指示にも従わず勅命を奉ずる意のなき事はもはや
明らかである


帝が扇を叩いた


これを見過ごせば朝威は地に落ち都は
また闇となる

長州の軍勢速やかに掃討せよ



7月18日
長州討伐の勅が下った―――――――





父や兄、そして姉の姿を見てきた三郎

そもそも自分が隊に入隊して隊士になろうとしたのは
山本家でそういう資格があるのは
父以外では自分しかいない


八重ではその資格はない
それは女性だから

という事なのでしょうね


まぁ強情な性格は親子だから仕方ないでしょうけどね ̄∇ ̄



そして今回は佐久間象山暗殺の7月11日から
長州討伐の勅が下る7月18日までの一週間を

会津の山本家と京の覚馬が置かれる状況を交互に見せてきました


一方でもうひとつのポイントは
旧態依然と保守的というか出る杭は潰してしまう
各藩の上層部の体質ですな


改革的な行動をする者を
保守的な上層部は毛嫌いして

何かちょっとでも藩に支障をきたす事態が起これば
それを口実に相手を藩の政権から追い出す

また上層部はそういう問題は別の者になすりつけて責任を取らせると

佐久間象山死後
佐久間家を取り潰した松代藩しかり


池田屋事件の責任を
秋月にとらせて職を解いた会津藩しかり

まぁ藩主としては
そんな事はしたくないんだけど

藩内の政権を牛耳る家老らの意見を無視しては
藩政は成り立たない


というところでしょうかね


この辺がどの藩でも藩政改革の障壁になりそうな感じですなぁ

それにつけても自分の本心を見せようとしない
慶喜公

こいつは本当に陰険だなぁって感じがしますね ̄∇ ̄



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【八重の桜】第11回 「守護職を討て!」感想
容保(綾野剛)たちは都で長州軍の脅威にさらされていた。 会津では、八重(綾瀬はるか)の弟・三郎(工藤阿須加)が、突然、都へ派遣される 部隊に志願して権八(松重豊)から激怒される。 そのころ、都... ...続きを見る
ドラマ@見取り八段・実0段
2013/03/18 02:06
八重の桜 第11回「守護職を討て!」
冒頭から会津の精神である「ならぬものはならぬものです」という言葉が権八から三郎に向けられます。この言葉、強い志を持つものに対して随分と抑圧的なものなのですが、最近思うのはこの言葉には裏があるのではないということ。 つまり、ダメなものはダメと言われて、はいそうですかと引き下がるようならその程度の思いでしかなく、引き下がらずに粘り強く食い下がり続けることによって初めて道が開けるということを示しているのではないでしょうか。 そういう意味で、三郎が16歳にも関わらず一人前の藩士として認めてもらい、鉄砲の... ...続きを見る
あしたまにあーな
2013/03/18 13:53

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ikasama4様、こんにちは。

龍馬伝の佐久間象山より射撃の腕があがったけれど
結局は死ぬ運命(さだめ)・・・歴史の鉄則ですな。
いや、妄想の話ですがーーーっ。

なかなかにじっくり描く元治元年。
八重の大活躍は大分先になりそうでございます。

歴史は繰り返すというか・・・フクシマと総理大臣ですな。
いつの時代にも国難よりも自己保身という図式は成立。
まあ、それもまた運命(さだめ)なのでございましょう。

そして、風前の灯の漢(おとこ)が二人。
いい味でています。魔神はちょっと可愛く
「我をあがめちゃいなさい」という感じですねえ。(´U_U`)ゞ

キッド
2013/03/18 05:56
キッド様
こんにちはです
象山はまさか昼日中から襲われることはないと
たかをくくっていたとこがあったのでしょうかね
ま、彼のことだから
自分には才能があるから
天がそれを生かすって思いがあったかもしれませんがね

でもって、大体皆保身優先だから
それで攘夷思想を盾にして現政権を壊そうと画策する動きは
正に与党と野党が血の争い、といたとこでしょうか

今日の社会がある中で
命を落とした幾多の者達がいる

このお二方もその者達ですね
ikasama4
2013/04/06 15:56

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