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zoom RSS 八重の桜 第4話 「妖霊星」

<<   作成日時 : 2013/01/27 23:23   >>

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山本家を大砲奉行・林権助が訪れた

近く、覚馬の覚馬の禁足が解かれるという

そして蘭学所の開設を認められ、その蘭学所の教授に復職する

更に軍事取調役と大砲頭取の役職も兼任することになったのである

また覚馬が願い出ていた
蘭学を学ぶために会津を脱藩した医師・古川春英の帰藩が許され
蘭学所の教授とすることも認めていた

川崎尚之助の教授方もお許しが出た


その背景には
黒船が浦賀に来航して幕府に開港を迫っていた
一方、日本の隣国・清國をイギリスとフランスが攻めて
清國が敗れたという知らせは会津にも届いていた

万が一、条約が結ばれなかったら日本は
異国と戦になるやもしれぬ

そのためには一刻も早い兵制改革が必要であるとの
西郷頼母が御前に願い出て、それを御前が直々に認めたことがあったようだ


だが、此度の禁足は
覚馬の短気さが招いたことでもある

その性格を和らげるために林は覚馬に嫁をとるように命じた

既に嫁は決まっていた


樋口家の娘・うらという



それからまもなく覚馬と樋口家の娘・うらとの縁談が行われた

この日から八重は小姑となった


だが、八重にはこのうらという女性になかなか馴染めなかった


自分が普段からやってる魚取りとか
うらは女子がすることではないとして断った


今の国の有り様とか攘夷思想の話とかをしても
それは旦那様に一任してるからとか
自分は考える必要がないからとか

まるで他人事のようにしながら家事をこなしていく


自分と違う価値観の人
それは八重にとってまるで異国から来た黒船のようであった



その頃、幕府は混沌としていた

病弱である十三代将軍・家定の跡目を誰にするか

一橋家当主・一橋慶喜とするか

紀州藩藩主・慶福とするか


一橋慶喜は前水戸藩主・徳川斉昭の子で
御三卿のひとつ・一橋家に養子となっていた

慶喜が将軍になれば
自分らが思う国作り

すなわち能力主義である


そう考えて慶喜を将軍におすように画策したのが

同じ考えを持つ
島津藩主・島津斉彬
福井藩主・松平春嶽である


島津斉彬は己の養女を左大臣・近衛忠煕の養女とし
十三代将軍・家定の正室に送っていた

松平春嶽は御三卿のひとつ・田安家の者で
福井藩主が急死した折に養子となって福井藩を継いだのである


彼は異国にどう対処するべきか斉彬公らと議論する中で
開国するべきだという意見になっていった


そうして慶喜を将軍にするために尽力していくのである



一方、慶福は十二代将軍・家慶の実弟の子で
家定とは従兄弟の関係になり

紀州藩藩主が急死したことにより紀州藩藩主の養子として家督を継いでいた



彼の者をおす者達の筆頭は彦根藩主・井伊直弼であった

彼らの思想
すなわち血統優先

そして祖法第一主義である
これらの者達は南紀派とされていた


日本を守るためには変えるべきところは変えなければならないと考えていた
一橋派とは異なり

南紀派の主張は祖法第一
幕府開祖が築き上げたものは守る

物事の筋目は通さねばならない、というもの


幕府では政を行うのは門閥

いわゆる譜代大名の者達であり
徳川御三家と外様大名は政から疎外されていたのである


慶喜が将軍になれば
徳川御三家である水戸家や外様大名である薩摩藩が政に参画してしまう

それが井伊直弼らには許せなかったのであろう


もうひとつ直弼らが問題視したのは
水戸藩で生まれた水戸学である

そもそもの水戸学は徳川光圀公の日本史の編纂が始まりであった

日本史の編纂において古事記、日本書紀などの建国神話を元に
道徳を説き、日本固有の秩序を明確にしようとした

その中で特に
武力=覇道をもって支配する覇者に対して
徳=王道をもって支配する王を尊ぶ

覇者=幕府、王=天皇とする尊王思想が形成されていた

それと共に

奈良時代、平安時代
九州や東北の者を夷狄として扱ったものだったが
それが今の時代の異国の者達にも適用されたのである

これが攘夷思想である


元々幕府が国学として認めていた朱子学は
水戸学と似通ったものであった


この学問の流行は
尊皇攘夷思想を一般庶民や武士らに植え付けられたのである


特に直弼が問題視したのは水戸藩が強調する尊皇思想である


幕府に仕える武士は将軍に唯一絶対の忠節を誓わなければならない


だが水戸藩の思想では
武士は朝廷に仕える者であり
将軍はその武士達の代表者たりえる者であるという認識であった


また徳川斉昭は有栖川宮織仁親王の娘を妻にしており
慶喜はその子である

つまり朝廷の血を引くのである


慶喜が将軍になれば幕府は朝廷の言いなりになってしまう

そういう懸念が直弼らにはあったのであろう


南紀派である井伊直弼が突然大老となって幕府の実権を握ったのは
そうした南紀派の意向が強く働いたのであろう


大老となった直弼は次の将軍に慶福をおした

そして朝廷の許しもなくアメリカとの条約を締結した


それは条約が締結されなければアメリカとの戦争になる
それを回避するためのものであったのだが

異国の者達に神国の地を踏ませる行為は神国を汚す行為になるとして
朝廷は憤慨した


幕府開設当初
幕府は朝廷を法度により縛り
力でもって朝廷を抑えていたのだが

尊皇攘夷思想により朝廷の力は徐々に回復していった



そんな中で
朝廷は水戸藩に勅書を下賜した

後に戊午の密勅と呼ばれた勅書の内容は


・朝廷の許しなく日米通商条約に調印したことへの呵責と幕府からの説明の要求
・諸藩は幕府と協力して公武合体をなし攘夷推進の幕政改革を行う要求
・上記2つの内容を諸藩に通達する


というものであった


これは由々しき事態である

そもそも武士の頂点に立つのは幕府である

その幕府を差し置いて朝廷が諸藩のひとつである水戸藩に勅書が渡されたというのは
幕府としての威信を失墜させられることを意味していた


更に京から直弼の下に届いた書状には
井伊直弼の謀殺計画も記されていた


直弼はこれらの一件に関わっている者達を謀反者と断じた

更に水戸藩と同調する者や
水戸藩と似たかよった思想を持つ者達まで断じる事を決めた


天下の政は幕府が行うと認められている
己がなした事の咎めは我が身一人が背負えばすむ話

己が戒名を既に受けていた直弼は己の命をかけて事にあたっていた




謀反の元は根絶やしにしなければならぬ





安政の大獄の始まりである



その中にかつて会津を訪れた
吉田寅次郎も含まれていた―――――






嫁いできた嫁はいわば他家から新たな思想を持ってくる

元々その家にある思想とあれこれと交わるようで


嫁さんがその家の思想に染まるか

それとも嫁さんの思想のよいところを取り入れて
新たな思想に変えていくのか


簡単に言いますが; ̄∇ ̄ゞ

家の力が嫁よりも強ければ
嫁を屈服させることができる

それによって家の決め事を浸透させることができる

だが嫁の力が強いと
嫁の思想に家が染まっていく

こういうのはその家でそれぞれなんですけど


幕府と異国との関係もそれと同じようなものなんでしょうな



幕府の場合
幕府に反する者にたいして処断する

場合によっては命を奪う


そうして幕府の威信

家族でいうところの家長の威信を守る、というやつなんでしょうが

これが家族だったら金田一シリーズですな; ̄∇ ̄ゞ



それでいくと八重らの考え方はどちらかというと男女平等のような思想ですな



それから井伊直弼と松平容保との茶室での対面がありましたが
所作がとてもきれいでしたねぇ


ちなみに自分は弓道部出身なのでちと思ったんですが
立ち上がる時とか身体を傾けずに腰で立ち上がる、と教えられたのですが

こういう茶室での立ち上がる所作ってどうなのかなぁというのが
ちと気になりました; ̄∇ ̄ゞ



なんにしてもここから日本の国は揺れに揺れる大乱を引き起こす

その始まりが安政の大獄な訳ですな


さて、次回はその吉田寅次郎のラストが描かれ
彼の残した言葉が残された世代に継がれていく訳ですなぁ


この作品の小栗さんはとてもいい目をしています
楽しみですね



今回のイラスト






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【八重の桜】第4回 「妖霊星」感想
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八重の桜 第4回「妖霊星」
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あしたまにあーな
2013/01/29 09:49
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ikasama4様、こんにちは。

ちぎってはなげ、ちぎってはなげ・・・ではなかった
ラストだからイラスト状態でございますね。
あっというまにきえゆく幕末の命短しですな。

今回は二人の西郷が登場しましたが
西やんはちょっと具合が悪いのではないかと
ふと思ったりしました。
しかし、吉川の方が先立つのでございますよねえ。

常陸の国と陸奥の国。
幽かな温度差があるものの
沸騰するときはあっという間でございます。
同胞愛打つ悲劇が怨み辛みを産み育てる。
時々、隣国の人たちにいつまでも怨まないでと思ったりしますが
国内でも100年あるいは500年あるいは1000年の時を越えて
怨みが残っていることがあるので
なんともいえない感じになることがある今日この頃です。



キッド
2013/01/28 14:48
キッド様
こんばんはです
最近、追われるようにイラストを描いてて
なかなか他のことに手を回す余裕がない今日この頃

西田さんも大分お年ですからねぇ

誰かが傷つけると
遺恨が生まれるというもの

そうして報復が生まれる

よく子供時代、やられても仕返しはよくないと
親が教えてくれたものですが

それが国同士となると子供のような反応で
やったの、やられただの、と何百年も続くのですな

子に教える大人がそういう恨み事だけはしっかり
子に伝えていく

なんとも矛盾を感じざるを得ない今日此の頃です
ikasama4
2013/02/17 00:52

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