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zoom RSS 平清盛 第42話 「鹿ヶ谷の陰謀」

<<   作成日時 : 2012/10/28 23:43   >>

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京 鹿ヶ谷
そこは真言宗の者達の山荘があった


その山荘に後白河院、西光、藤原成親の姿があった

機は熟した
これより我らは平家を討つ


これまで法皇様は治天の君でありながら
度重なる平家の専横に目をつむった

だが、それもこれまで


朝廷を我が物の如く操る平家に
よもや攻めてくる者があるとは思うまい


今の平家は隙だらけぞ



その席には源氏である多田行綱も呼ばれていた

源氏は平家と並ぶ武家の名門

そこで
源氏の一党である行綱を利用する

財源に関しては叡山と対立する真言宗の者を利用するという


行綱は成親より
白い旗を託された
此度の企てにはこの白い旗を押し立てて平家を攻めるのだと



そして結束のための盃を皆で交わそうとしたその時

瓶子(へいじ)が倒れた



おお、瓶子が倒れましたぞ

言葉遊びではあるが
西光はその瓶子の首を叩き割った

そして何度も何度も刀の柄で殴りつけた

まるで清盛の首を獲るかのように




伊豆では政子の婚儀の段取りが進められていた

だが政子には気になる男の存在がいた

頼朝である

頼朝のこれまでの経緯を知り
政子は頼朝に気をかけていた


だが、時政はそんな政子に
もう二度と頼朝殿には関わらぬようにと釘を刺した







山荘での企てから間もなく

明雲は後白河院の命によって捕縛された

そして、たいした詮議もなく伊豆へ流罪を命じた

朝廷の者達は此度の後白河院のやり様に異論を唱えていた
常軌を逸している


その知らせは福原にいる清盛の下にも届いていた


如何にもあの法皇様がやりそうな事だと

だが一方で

どこか
あのお方のやり口とは違う気がしてならぬ


と、何か違和感を感じていた


何か、こう言葉では上手く言えないが


似たような気がする
信西殿が首を獲られたあの時と左様な心地がしていた





その明雲は伊豆に護送される途中
比叡山の山法師らの襲撃により奪還されることとなった

その警護をしていたのが源頼政である

この時、頼政は73歳
高齢故に致し方のない事かもしれなかった



後白河院はこの比叡山のやり様に対して
平家一門に比叡山を攻めるように命じた

今まで誰も叡山を攻めるなど
恐れ多いことでしたことがない

とりあえず重盛は清盛入道に指示を仰ぐことにした


それをうけて清盛は上洛した

清盛は朝廷にあがり
まず一門で如何にすべきか話し合うと法皇に告げた



それに対して

しばし都に留まり
一門で重々話し合うがよい


と法皇は清盛に告げた




ここまでは後白河院の思惑通りであった


おそらく清盛はわしの出方を図るために
動かずの姿勢をとるであろう

さすれば、わしは清盛に御所に呼び寄せ
そこで清盛を絡めとる


そして清盛を人質にとったところで
平家一門がいる六波羅の屋敷を攻める


という青写真であった



そうして決行の日が近付く


多田行綱はまだ悩んでいた


だが、同じ一門である源頼政に相談した折に


申し訳なきことながら
某は平家のためにも源氏のためにも
戦う気はござりませぬ



そう断られ


やんごとなき方々が酒の席で語られて
倒せるなど平家はもろくない

よくよくお考え下さりませ



と言われ
熟慮の末に行綱が決行前夜に決断した答え




平家打倒の企てが密かに進んでおりまする


平家に此度の企てを話すことであった


入道様を絡め取り六波羅を攻める段取り

そして証拠の品として
藤原成親から頂いた白い旗を清盛に見せた




六月一日


その日の朝
成親と西光は平家によって捕縛され
六波羅の清盛の前に引き出された


二人が平家に捕縛された話はすぐさま法皇の下に届いた

事が露見した


法皇の顔が歪んだ



西光は六波羅の屋敷の庭に座らされた



西光殿
此度の次第は
宋船については貴殿の力を仰ぎながら
そなたのお子を流罪にした事にござりましょうか

だとしたらそれは筋違いでありましょう

全ては信西殿の夢のため
致し方のないことにござりまする




我が主・信西の目指した国造り
そなたにあの方の代わりが務まると思うてか

聞こえたか?!
無頼の高平太!



・・・どうやらお分かりいただけまぜぬようにござりまするな



全く我が主・信西の先見の明
こうなることは見抜いておられた

義朝が信西を殺したが
義朝が兵をあげなんだとしても
いずれはお主が信西を殺したであろう

そなたの国造りは志ではない
復讐だからじゃ

そなたの思いは王家への恨みつらみ

どこから現れ
どこへ行くかもしれぬ
得体の知れぬ者の復讐じゃ!!





清盛の目が見開くと同時に
庭にかけより西光を足蹴にした

そしてひたすらに殴り続けた


みたことか!

どこまでいっても
性根は野良犬ぞ!

醜き無頼の者ぞ!



わしは武士じゃ!
武士の世をつくるのじゃ!



西光の言葉をふさぐかのように
清盛は西光を殴り続けた



その頃、伊豆では
政子が婚儀に向かう途上
突如、頼朝の下に向かって走り出した


そして頼朝を見つけるや
源氏の家宝・髯切を抜き
頼朝をまっすぐに見据えた


平氏の繁栄を指をくわえてみておれ

それは斯様な暮らしをせよと言うことか?


ならば、何故
この太刀を渡された?!

武士の魂を忘れるなということではないのか?



頼朝の心は揺れた

そして頼朝は政子の中に己の明日を見た


連れていってくれ
私を明日に連れていってくれ

昨日とも違う
今日とも違う
私の明日へ



連れていけとは女々しいお方じゃ
共に参ろうぞ
まだ見ぬ明日へ




頼朝は己の明日を見出したその頃




西光に斬首を命じた清盛は己の明日を見失いかけていた




御所では後白河院が双六を前にして乙前に尋ねた


乙前
わしはまた失うのか



国の頂を巡る壮大な双六遊び
数多の駒を失うのは道理にござりましょう
貴方様も
入道様も



そして乙前の言葉通り
清盛もまた大事な駒を失うこととなる―――――――






今回は西光の言葉によって
清盛の本性というか

己の夢という中に隠していた本音をさらけ出され
己の心を丸裸にされていく


それが一門の動揺をさそっていると共に
清盛自身の動揺もさそっている


かつて清盛の父・忠盛が
藤原頼長の言葉によって
己の明日を見失いかけていた

その状況と似てますね


そして忠盛がこの年の頃に息子・家盛を亡くしてます


清盛が嫡子・重盛を失うのと似てますね


家盛の場合は己の嫡子になりたいという野心が
平家を駄目にしているという思いに苦悩してのことで

重盛は父・清盛に対する孝と
天皇に対する忠とのはざまで苦悩してのこと

こうして父よりも先に息子が死んでしまう

その状況も清盛と忠盛は似てますね


ちなみに白河天皇は
54歳に息子である堀河天皇を亡くしてます

似てますねぇ


ただ、違うとすれば
忠盛には己の夢を継ぐ清盛という男が後継者としていた訳ですが

清盛には己の夢を継ぐ者が
息子にも家臣にも見当たらないですねぇ

それが平家の滅亡に繋がっていく、というところでしょうか

ま、後継者とすれば
皮肉にも平家を滅亡に導いた源頼朝であるのかな、というところでしょうかね

来週はその辺りを描いていくことになるのでしょうな ̄∇ ̄

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ikasama4様、こんにちは。

長期メンテナンスお疲れ様でした。

革命者に感情移入するか
穏健派に親近感を感じるかで
全く、裏表の「こころ」になる
「悪平太」の「悪」の解釈。
それは尊称なのか。
蔑称なのか。

キッドは清盛の下剋上に対する信仰の方が
西光の信西に対する信仰よりも
より美しく儚く感じるわけですが
そこはまさしく好みの問題なのでしょうな。

大河史上最強とも言える
内蔵ふみやぶる暴力シーン。
甘美でございました。

そして、怨みの斜面を転げ落ちる西光の図・・・最高でございます。

それにしても幾重にも組み上げられた
多次元的相似的な人間関係の数々。
やはりこの大河は史上最大の万華鏡でございますねえ。
キッド
2012/11/06 14:15
キッド様
こんばんはです
まさかあんな長期メンテナンスになるとは予想外の展開でした

法皇サイドからの視点と
平家サイドからの視点

その立場によって「悪」が変わる

正に歴史は勝者が作るものですな
だから平家の印象が悪いものになってしまう

全ての歴史は源氏によって書き換えられていくようなものですな

そして清盛が本音をさらけ出す
あの暴力シーン

西光は清盛を丸裸にし
更に清盛の目指す道を曇らせた

正に怨念がなせる業ですな
ホント、この人の感情によって歴史が動くという
そういうところが徹底してるこの作品は素晴らしいの一言に尽きますな


ikasama4
2012/11/12 01:16

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