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zoom RSS 平清盛 第23話 「叔父を斬る」

<<   作成日時 : 2012/06/11 07:23   >>

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帝に背き奉ったは大罪

信西は清盛に叔父・忠正の斬首を命じた


今の世に斬首という処罰はないと清盛は言うたが
信西は古の世に廃された死罪を復活させたという



何故このような罪に・・・

そなた達が武士である故

従わぬなら官位を剥奪するのみ
そして領地財宝悉く召し上げる


卑劣な・・・
いつまで武士を犬扱いするのじゃ



清盛は藤原成親に忠正の助命嘆願を行った


申し訳ございませぬ
我が身の不甲斐なさを


そう言って成親は泣いて頭を下げた


清盛は不服そうにその場から去ると
成親は不服そうな顔をしていた

武士に頭を下げるのが不服そうであった




信西は義朝にもまた
父・為義を斬首するように命じた



お許し下さりませ


義朝もまた信西に父の助命嘆願を行ったが


平清盛は叔父とその子らを斬る

清盛はわかっておるに違いない
武士がこの先
力を持つために今何をせねばならぬかを



そう言われて義朝はその命に抗うことはできなくなった


屋敷に帰宅した義朝は
由良御前に八つ当たりした
お主が父を見つけてきたからこうなったのだと言うて


そんな義朝は駄々をこねる子供にしか見えなかった


一門では叔父・忠正の命を如何にして救うか
議論がなされたが一向に打開策は見つからなかった



清盛は忠正に朝廷の命を告げた

4人のご兄弟に斬首せよとの仰せにござりまする

されど
従う気はござりませぬ
すぐに手立てを・・・



承知した
いつ斬られる?

わしが何より恐れておるのは
己が平氏の災いになることじゃ


認めてほしいと言うたな
お前が平清盛であるということを
ならば
お前が斬れ





義朝は父を斬るのが嫌で
髯切の太刀を庭に投げた


それを見た為義がその太刀を拾い上げた

友切は源氏十代の太刀ぞ

髯切と名を改めましてござります

さようか

殿上人になったそうだな

忠盛が殿上人になった時は悔しかった
今、お前がこうしてわしの望みを叶えてくれた
まこと孝行な倅じゃ


義朝
我が首をはねよ
源氏の棟梁の証たるその太刀で

親兄弟の屍の上に雄々しく立て
それがお前が選んだ源氏の栄華へと続く道じゃ




その夜
頼盛が忠正の下を訪れた

申し訳ござりませぬ

お前のせいではない
顔を上げよ
わしの苦しみは平氏が潰えることじゃ
ここでわしを斬ることで一門は栄える
わしは喜んで斬られよう



刻限がきた


断じて一門を怨むではない
怨むならこの父を怨め



そこに清盛の三男・清三郎がやってきた

大叔父上
竹馬はできましてござりまするか?


すまん
できなんだ

なら、お帰りになりましたら

ああ、そうしよう

きっとにござりまするよ

ああ


家中の者が忠正を見送る
誰も皆目線を下げている

忠正の顔を見ていたのは
頼盛と家貞、そして池禅尼であった

皆が悲しい顔をしている



それぞれの斬首の場にて
清盛と義朝は太刀を構える


斬れ
清盛



斬れ
義朝




斬れませぬ


それでも平氏の棟梁か

わしはこれから兄上に会う

その時言うてほしいか
やはり清盛は棟梁の器ではなかったと
兄上は間違っていたと
あんな赤子を引き取った故
一門は滅んだと
言うてほしいか



わしの最期の頼みじゃ
お前の手でわしを黄泉路に旅立たせてくれ



清盛は叔父を斬った
義朝は父を斬れなかった




我らもはよう斬って下され
父上のお姿が見えるうちに
後を追いとうござりまする
はよう



清盛は次々に忠正の子を斬っていった


義朝はその場にうずくまり泣きじゃくった


義朝
泣くでない
泣かずともよい

義朝
もうよい
もうよい



正清が代わりに斬った


最期の頼みすら聞けぬ者が
我らの父を父と呼べぬ
正清
斬れ!


そして正清が次々と為義の子を
義朝の弟を斬っていった



上皇方についた武士達の処罰が行われた



藤原師光は信西に言う

死罪にするほどの咎があるとは思いませぬ
藤原摂関家の力を削ぐためには為義一党は斬らなければならぬ


なんと苛烈な御方でござろう

師光は信西を褒めたが
信西はただ涙を流した


それからまもなく清盛は此度の勝利を祝う宴の席に招かれた



我らは遊ぶために生まれてきた
戯れるために生まれてきたのじゃ

ここにいるのは選ばれた者達


どうじゃ
生きる力が湧いてこよう
ぞくぞくとしてこよう



此度はこのような宴に御呼び頂き
身に余る誉にござりまする



清盛は深々と頭を下げた


戦に勝ったからと言うて
何も変わらぬ

犬のままじゃ



そなたは新たな荷を背負った
叔父を斬ったという重荷をな


信西がやってきた


太刀を振るうたことない者が気楽なことを言うな


そう言って清盛は信西を殴った


この腐った世を根底から覆すため
目に見えぬ太刀を振るい己の血反吐にまみれて生きておる

もう馴れ合いは終わりじゃ
この信西
知力をもってそなたの野心を支えて進ぜる
そなたは武力をもって私の政を補え
ともに世を変えようぞ





そうして苦渋の決断を下した源平の棟梁の姿に
その妻達は己がやるべきことを決断した


清盛の妻・時子は妹・滋子に
朝廷にて勤めを行うように促した

義朝の妻・由良は
側室・常盤に夫を慰めるように促した


全ては一門のため
愛する者のために――――――






清盛は叔父を斬った

義朝は父を斬れなかった



たとえ血の繋がりがあったにせよ
なかったにせよ

清盛は叔父を斬ったのでしょうね

忠正は清盛が自分を斬ってもいいように
以前のように罵詈雑言を浴びせ

叔父が斬られると
その子らは皆、清盛に斬ってほしいと切に願う


一方で子としてはどうしても
親の願いであっても親は斬れなかった

それが出来ずに弟に責められる兄・義朝

この辺も対照的でしたね


そうして血反吐を吐く思いで身内を斬ったものの

王家の者達は宴を開いて笑っている


それを見ると

王家は腐ってる


という印象を武士が持つのもよくわかります


武士の力は認めざるを得ない

けれどもまだまだ武士は見下されている


成り上がり者だとして
王家の犬は犬だとして


一門のために亡くなった者達の屍の上に立つ者達には
まだまだ苦難が続きそうです


それと頼盛は此度の一件で
清盛の意見に異を唱えることはできなくなってきましたかね


彼もまた叔父の死が相当堪えてるようですからね


この局面を乗り越えた清盛と義朝が
次回はどうなっていくのか

とても気になる今日この頃です

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平清盛 第23回「叔父を斬る」
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2012/06/11 09:48
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
ikasama4様、こんばんは。
信西、出家版公開ありがとうございました。
あくまでマイペースでお願いします。
ものすごい山場の連続でございましたねえ。
もう、すぐに次がくるかと思うと・・・。
凄い数の登場人物と・・・
凄い数の人物退場・・・。
どうか、ご自愛くださいますように・・・。
キッド
2012/06/12 02:30

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