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zoom RSS 平清盛 第15話 「嵐の中の一門」

<<   作成日時 : 2012/04/15 23:31   >>

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家盛は骸となって平氏の館に帰ってきた


嘘じゃ
家盛・・・家盛・・・
嘘じゃ嘘じゃ


泣きすがる宗子


家盛の骸に近付こうとする清盛を宗子が制した

近寄るでない!


そして忠正は家盛が亡くなった事への
衝動を全て清盛一人にぶつけた


お前がこの家に災いを持ち込んだ
家盛に神罰が落ちたのだ

お前が死ねばよかったのじゃ
家盛の代わりにお前が死ねばよかったのじゃ




清盛はただ呆然とするばかりであった



それから清盛は一人屋根にあがって
雨に打たれていた

かつて、幼き頃に
家盛と木登りをして上がった屋根の上に


そこに頼盛がやってきた

頼盛は清盛が苦手だった

だが、家盛の最期の言葉を清盛に伝えるためにやってきた


家盛の最期の言葉は

「兄上」

だった



家盛の喪が明けぬうちに忠盛は清盛を連れて
鳥羽院の前に出仕した


鳥羽院は忠盛の心情を察しつつも
忠盛に次なる命を下した

それは
高野山の宝塔が落雷によって焼失してしまい
その再建をお願いしたいとのことであった




忠盛はその再建について
清盛を名代として立てることにした

忠盛 53歳
清盛 32歳のときのことである



忠盛の名代として宝塔再建を任された清盛

そこに一人の笠をかぶった僧が立っていた

その僧が清盛を見て、近付いてきたので
清盛は剣を抜いたが、僧は慌てて清盛に言った



待て、清盛


僧は清盛のことを知っていた

僧は笠を外した


私だ


その僧は西行
かつての佐藤義清であった



西行は陸奥は平泉へ旅をし
つい最近帰ってきたばかりだと言う


その佇まいもさることながら
出家しても近隣に住む女子から西行は人気であり
それは昔と変わらずであった


宝塔再建を始めた清盛に対して西行は力を貸すと申し出るが
清盛は己の本心をさらけ出した


俺にはわからぬのだ
この務めをやり遂げ父上が公卿にのぼったとして
それはまこと家盛の本望なのか・・・






家中の争いは平氏のみならず
源氏でも藤原摂関家でも起きていた

源氏では藤原摂関家である頼長に忠節を誓う為義と
その藤原摂関家がかつて父・為義に平氏の棟梁・忠盛の
暗殺を命じられ、源氏を番犬扱いすることに不審を抱く
義朝との間で溝が生まれていた


藤原摂関家は
今の惣領である藤原忠通に子がないため
父・忠実の命によって23歳年の離れた弟・頼長を養子とした

忠実は頼長を寵愛していたこともあるのであろう

だが、それから忠通が四十を過ぎた頃に男児が生まれた

それにより忠通は己の子を次なる惣領としたいがために
頼長との養子縁組を破棄したのである


これにより
忠実と頼長、忠通との間に溝が生じることになったのである

この対立が後の大乱の火種になるのである




宝塔再建から1年が過ぎた



近衛帝が成人し
そこに頼長の娘が入内した

忠通は頼長の動きに警戒し
忠通の娘を入内させようとしていた



義朝は市井に足を運ぶと摂政の遣いという者が
常盤を朝廷に迎え入れたいという

摂政のご息女入内に当たって
見目麗しき者を選んで雑仕女にするためだという


両親の世話をしたいと
その申し出を断ろうとする常盤に義朝は言う


その方が出仕すれば、ご両親の生活も楽になるであろう
親の役に立てるならそれはなにより嬉しいことであろう



そして常盤は召された者の中で一番の美人と評され
その話題で朝廷内は持ちきりとなり

摂政の名も評判となった
相反して内大臣の息女の評判がかき消されていた


こうして藤原摂関家のご兄弟の争いは激しさを増していた




そして、そんな権力争いとは縁のない兄弟が同じ場所にいた


崇徳院と雅仁親王である


摂政と左大臣が争って娘を入内させているそうだ


崇徳院は雅仁親王にそう呟いたが
雅仁親王は一向に介す様子はなかった


ほほう


帝の座を望んだことはないのか
今の帝さえお生まれになければ
そなたとて・・・



まるでござりませぬ
帝になれば、日一日歌うてはおられませぬ



いっそそなたこそ潔ければのぅ


崇徳院は雅仁親王の心境をうらやんだ









清盛は信西を通じて絵師を連れてきてもらった

御堂に曼荼羅の絵を描くためである


そうして着々と再建が進む中
西行が清盛を訪ねてきた


清盛はまた西行に愚痴をこぼす

俺という余所者が平氏の子になった時から
平氏は嵐に巻き込まれたのじゃ

そんな俺が名代として取り仕切ることに
どうして家盛がうかばれよう



西行は平泉の寒い地域で歌を詠んできた事を語り始めた

凍りそうな身を抱えても
その場を離れることができなかった

それは美しきものがあったからでござりましょう

嵐の中に身を置き
この務めを一身に果たされよ

風雪を耐え忍んだものだけが見られる美しきものを

余所者のお手前にしか果たされぬことがきっとございます






美福門院は忠盛の此度の働きに大変感謝していた
宝塔落成の折には忠盛を公卿にするよう
働きかけをしてくれるとお言葉を賜った

後一息じゃ
後一息・・・



そこに左大臣が現れた


もう一年になるのか
家盛が落命してから



左様にござります
此度は家盛の一周忌の供養をしてまいりました



私も残念でならぬ
優れた男だった故
とりわけ目をかけておったのだが
身の程の野心を持つ者は苦しみぬいて死ぬということよ
知らず知らず兄への鬱屈がたまっておったのだろう

少しばかりおだててやると
何もかにも差し出しおった

つまるところ
平氏の足並みを乱したことに気づいたようだが
死ぬまで私に組するしかない

そう思いよったのであろう

返す返す惜しくてならぬ

家盛と私は全てにおいて、しっかと結ばれた仲であったゆえ

私が父なら褒めてやるがのう


『家盛
天晴れであった
流石武士の子
見事なる犬死じゃ』



忠盛はわなわなと震える姿を見て頼長は微笑んだ



弟・家盛のよき供養になるであろうという
絵師の勧めによって清盛は仏の下絵に色をつけることになった



今すぐ止めよ

財を投げ打って
このようなものを寄進せずともよい!

わしじゃ
わしが家盛を殺したのじゃ

清盛
お前がいたからこそ
この世を変えるため
鬼にも蛇にもなれた

一門の者達に無理を強いてきた
それでよいと思うてきた

いつか志を果たせば全て報われると
家盛の忍耐も

だが、違うた
家盛は断じて報われぬ

武士は己の分をわきまえて生きておれば
それでよいのだ

今すぐ止めい!


忠盛は力づくで清盛を制止した

そして清盛を投げ飛ばした

清盛の額から血が流れる


だが、清盛は止めない

父上がどう考えようと
私は家盛の兄にござりまする



清盛は弟のために
仏に筆を入れる

己の額から流れる血を色として
仏に紅を差す


そこに宗子、頼盛、忠正がやってきた


宗子は清盛が紅をさした仏の中に家盛を見た


そこで宗子はようやく清盛に心許すことができたのであった―――――





頼長はいつもながら圧巻ですなぁ

家盛と自分の関係を暴露し
それを知らなかった忠盛の体面をひっそりと傷つけ

更には武士=朝廷の犬と
犬死をかけるあたり

いやぁゾクゾクしますなぁ


それ以上に頼長の言動はサイコーですな

前回は行動で楽しませてくれましたが
此度は


「家盛は何もかにも差し出しおった」

「家盛と私は全てにおいて、しっかと結ばれた仲であった」


この2つの台詞だけで
どんどん頼長はブレイクしそうですな ̄∇ ̄;


それと清盛が忠正や宗子に責められる中で
そんな夫の耐える姿を見つめている時子の姿もまた
面白いところですねぇ


ただ、藤原摂関家の確執については
ちと唐突にすぎるところがありますかね


個人的には忠通に子がなかったので
頼長を養子にしたが、忠通に子ができたということで

己の血を分けた子に跡を継がせたい

という王家でも同じように行われたことが
平氏、そして藤原摂関家でも例外ではなかった


というところをもう少ししっかり
描いてもよかったのではないかと思うのですがねぇ


それから「耐え忍ぶ」



ここもひとつのテーマでしたかね

きれいなものを見るために耐え忍ぶ

平泉で語った西行の言葉

家中の者達に罵詈雑言を浴びせながらも
それを耐え忍ぶ清盛

そして清盛を棟梁とすることで
家中の者達に無理を強いてきた

それが己の大望のためと耐え忍んできた忠盛


という三者の姿にかかってるって感じでしたかね


それにしても中井貴一さんと和久井映見さん
結構夫婦役が多い気がしますね


それから常盤に白粉をあんな風に塗っていた件について

あの時代、夜は蝋燭とかの灯りでしたので
今と比べるともっと暗いんですよね

その時に、ああして白粉を塗っておけば
暗くても、顔立ちがはっきり見えるから
ということなんですよね

その流れが
吉原とか遊女とかの場所でも流布してきたってことで


この辺はどっかで解説とかしてもいいのかなと
思ったりしますかね

さて、次回は藤原摂関家の争いが本格化してきますが
もうちょっとその辺の確執というか、争いの根幹となる
背景とかにももう少し手を入れてほしいなと思った
今日この頃でございます

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平清盛 第15回「嵐の中の一門」
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ikasama4様、こんばんは。
今回は圧巻でしたね。
怨霊渦巻く平安末期・・・。
世直しの一念に燃え忍び耐える父・・・。
その妻は・・・為さぬ仲の息子との葛藤に忍び耐える。
母の愛を希求しながら忍び耐える革命児・・・。
その生贄となった・・・愛しき血族。
その曼荼羅を物語を読み解く力で一瞬に悟る平時子。
もう・・・途中から涙とめどなく・・・。
そうした・・・世の明暗から隔絶され
何事もなせず過ごす無力の元王。
ああ・・・怨霊への道まっしぐらのお顔でございます・・・。
キッド
2012/04/16 20:54
今年の大河は細かい部分も手抜きしないでやってるのはとてもいいと思います(新しい頼長の側近が秦公春だったし)でも、平家の家族問題に尺が取られて、摂関家や源氏の部分はちょっと説明不足っていうか駆け足になっちゃってますよね。
それでも昨年に比べると日曜日の夜が楽しみですわ〜〜
レビューを拝見しますと、民放のほうも今季はけっこう面白いのが多いんですね。金曜日に「陽だまりの樹」があり、タイムスクープも再開されたので、民放はチェックしてなかったのですが、なんか一つ見るとしたらどれがいいかな〜
こちらのレビューはとっても参考になります!!
SFurrow
2012/04/18 00:22

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