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zoom RSS 平清盛 第9話 「ふたりのはみだし者」

<<   作成日時 : 2012/03/05 00:11   >>

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清盛に男児が生まれた

平氏は皆で御曹司の和子誕生を祝った

清盛は家盛と酒を酌み交わした

兄弟でゆるりと飲みたいのだと

皆に八つ当たりして
兄らしいこと、何一つ出来なかった

と、いつになく殊勝なことを語り

人の親になって
これまでの己のしてきた事を恥じ入る清盛に対して

兄上は私を血を分けた弟と
思うてはおらんのでしょうね



そう言って家盛は清盛をからかってみせた


平氏の兄弟仲はとてもよかった


それに比してねじれているのは
皇子達、ご兄弟である


鳥羽院の第一の皇子である
崇徳帝は鳥羽院に疎まれ続け
聖子様との間には子がなかった

王家に崇徳帝の心の拠り所はなかった

第二皇子、第三皇子は幼くして亡くなられていた


崇徳帝の弟君である第四皇子・雅仁親王は
今様にふけり、市井に行っては双六などの博打に興じる
自由奔放に生きる男であった

いわば、はみ出し者である




かつて、平清盛は平氏のはみ出し者と呼ばれていた
それが王家のはみ出し者だとその度も外れていた


雅仁親王の乳父になっているのは
高階通憲である


彼が雅仁親王の乳父になった魂胆を
雅仁親王はわかっていた


彼が天皇になれば
乳父として政権に関与することができるとの
願いをかけての一世一代の大博打なのだと


ある日、帝のために歌合せをするため
召された佐藤義清であったがここの所
御加減がよろしくないということで
歌合せは見合わされた

帝を救いたい

そのためには待賢門院様に
人の心を取り戻さなければ―――――


佐藤義清はそう思っていた


それを聞いた清盛は

お前、まさか
待賢門院様にまで手を出すつもりではあるまいな


まさか、そこまで怖いもの知らずではない

そう語る義清であったが
まさかそれが実現するとは彼自身思いもよらなかったであろう



得子が鳥羽院の子を産んだ

皇子である


それを受けて祝いの席が催された

多くの者達が出席した


が、そこに崇徳帝のお姿はなかった


得子の命によって、佐藤義清は歌を詠んだ


瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢わむとぞ思ふ


その歌は帝を思って詠んだ歌


兄として祝いたいけれど
その身を察してお祝いにいけぬ

その帝の思いを察してのことだと評した



そこに雅仁親王が現れた

義清が詠んだ歌を

我が兄らしい恨みがこもった歌
と評した



雅仁親王は得子が生んだ皇子を抱かせてもらうと
皇子のほほをつねった

皇子が泣く

雅仁、戯れが過ぎる

私の戯れなぞ可愛いもの

なんと

貴方方の戯れの果てに生まれたのがこの皇子

帝を叔父御とよび疎み
政に差し障りが出来る程側女に入れ込む

躍起になって子を産んで
国母になる野心でもありましょうや



私はただ福々しいこの女に地獄に落としたいだけ
鳥羽院を傷つけても気づきもせぬ




わからぬのじゃ
私には人を愛しく思う気持ちというのが
私はただ、法皇様の仰せのままに
私をお育て下さった法皇様の仰せのままに



国においての壮大なるお戯れ

お聞きになりましたか
これが貴方の妻
そして私の母上にござりまする



そう言って雅仁親王はその場を後にした




清盛は憤った


この場にいる誰も彼も
生まれてきた我が子を
己の欲得にしか思うておらぬ

斯様な者達によって
この国は治められてきたのか


それがこの国の今じゃ

高階はそう語った



その夜、一人物思いにふける待賢門院に
一人の男が近づく

貴方様御自身が知らず知らず
人を傷つけてしまうのは
貴方様御自身が傷ついているからでございます

その男は待賢門院の手を握り締め
彼女に覆いかぶさった―――――




得子は鳥羽院に尋ねた

今も愛おしく思っておいでなのですね
待賢門院さまを
何故でございますか

何ゆえかは解らぬ
けれど愛おしく思うほどに
璋子を傷つけとうなる
そして傷つけるほどに璋子を愛おしく思うのだ




高階から雅仁親王がまた屋敷からいなくなったと連絡を受け
清盛らは雅仁親王を探した


彼は市井の博打で負けて身ぐるみを剥がされていた


雅仁親王は清盛の屋敷にて保護された

そなた、武士に引き取られた白河院の御落胤であろう
人は生まれてくることが博打じゃ


生まれてくる道は変えられずとも
生きる道は変えられる

私は武士となってよかったと思うておりまする



途方もない負け惜しみじゃ


そなたの笑いは
自分はここにいると
腹を空かせておると
母を求め喚き散らす
赤子の鳴き声みたいじゃ



・・・清盛、双六をするぞ
負けた者は勝った者の願いを必ず聞き届けるのじゃ



そして、双六が始まった


突然、清盛の子・清太がその場に現れた

決めたぞ
わしが勝ったら、その子供をもらおう


そのようなお戯れを

そなたが負けたらじゃ


双六は雅仁親王が優位に進めていた


清盛は焦る


そして、清盛が10以上の目を出せば清盛の勝ち
出せなければ、清盛の負けという状況になった


清盛が賽を振るのを躊躇したその時
清太が賽を振った


賽の目は10だった


清盛の勝ち

邪魔をしおって
折角楽しんでおったものを



清太に手をあげようとした親王に対して
清盛は清太を庇う

お許し下さりませ
清太を傷つけることをなさいますな
勝った者の言うことは従うのでありましょう



もろいものぞ
親子の絆なぞは



平氏は王家とは違いまする

けど、そなたにも流れておろう
王家の血が

白河院の血が

きっといずれは不幸ぞ
現に生きる物の怪の血が




これが後に後白河天皇になる雅仁親王と
平清盛との長い長い双六が始まるのである―――――






王家の人達は
あの人が嫌いだの憎いだの好きだの
あの人を見返してやりたいとかだの
不幸にしてやりたいとかだの

自分が望んだ訳でもないのに一方的に憎まれたりとか
それで相手を憎んだりとか

そんなんばっかで
民のために政をどうこうしようとかいうのが
全く感じられないですね


そりゃ頼長が呆れるのもよくわかります


どっちが権力を握るのか
その権力を握ったらそれで満足してしまう


政を司る人達がこんな感じですからね



これこそ、戯れが過ぎるというもんです



それから佐藤義清は
待賢門院にまで手を出してしまいましたねぇ


これが次回の伏線ですな


ちなみに今回出てきた
崇徳帝の后である聖子は藤原忠通の娘
つまり、藤原摂関家の一族のものです

まぁこれで聖子が男子を産めば
藤原摂関家が政権を握ることができるという
考えがあってのことなんですが皇子が生まれなかったことで
その目論見は外れるということなんでしょうね


つまり藤原摂関家は
鳥羽院にも崇徳帝にもどちらにもつけるように
手を回しているってことですな

まぁその辺で既に謀略が動いているってことで


なんか今も昔もたいして変わらんなと
改めて思う今日この頃です ̄∇ ̄;

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ikasama4様、おはようございます。
虫も殺さないような顔をして
どんな恐ろしいことも平気でする・・・
雅でありながら邪悪・・・そういう不気味さが
醸し出される雅仁親王・・・見事でございますな。
妄想意欲が沸き立ちましたのでございます。
お疲れ様でございました。
毎度のことですがあくまでマイペースでお願いいたしまする。
キッド
2012/03/05 05:09
いつも拝見させていただいています!

画力が素晴らしいですとても似ていますね(^-^)

これからも頑張ってください楽しみにしています!
ちあき
2012/03/06 10:28

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