渡る世間は愚痴ばかり

アクセスカウンタ

zoom RSS 平清盛 第5話 「海賊討伐」

<<   作成日時 : 2012/02/06 00:10   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 3 / コメント 8

宗子が子を生んだ

男で平五郎と名づけられた

三と四はよそにおる故

そう語る母に狼狽する父
この時、忠盛には側室には既に三男と四男が生まれていた



赤子はその小さき手に運を握り締めて生まれてくる
それは清盛も、義朝も同じであった



都では賊が増え、ますます物騒になっていた


その日、清盛と義朝は佐藤義清の屋敷に招かれた

義清の父は義清が幼い頃に亡くなり
義清が佐藤家の当主となっていた

なので、年の割りに義清は落ち着いていた

なるほど、と納得する義清と同年代ながら
落ち着きのない清盛


それぞれが求めるもの

義朝は強さ

義清は美しさ

そして清盛は面白さ

三者三様

面白きものである



内裏の謁見の間では
崇徳帝にたいして鳥羽院が平伏していた

長引く飢饉に対する方策を
鳥羽院と共に講じたい、というものだったが
鳥羽院はその帝の申し出を一蹴した


かように乱れた世になったのは
先の院の乱れた政のため

その血を濃く引く帝のお口だしは民が望みませぬ





そう言って鳥羽院は
その権力を一切譲ろうとしなかったが
当の鳥羽院が一番望んでなかった

それだけ、あの先の院への憎しみが鳥羽院をここまでさせたのであろう



その頃、先の院の寵愛を受けていた
藤原長実が娘の得子を連れて璋子の下を訪れた

長実は病の身故
自分が亡くなった後の娘を心配して
得子を帝の下に入内させてほしいと璋子にお願いをしにきたのだった


璋子は早速、鳥羽院にそのことを願い出た


鳥羽院は璋子に尋ねた

何故、自分の下に入内したのか


法皇様の仰せ故にございました
あの時は、悲しうて辛くて入内して間もなく
私は悲しみのあまり寝付いてしまいました
すると、貴方様は仰せになられたのです

「法皇様に会うがよい」と
あの夜、私は存分に久方ぶりに法皇様にお会いし
存分にご寵愛を受けました

あれは貴方様のお計らいにございましょう

それで貴方様のお子を生むことも決まったのでございます





璋子はそう淡々と答えた


鳥羽院は衝撃を受けた
そして悲しみ、怒りを露にした


お前のような女をまともに相手にした私が愚かであった
真心が通じぬのも道理
お前は人ではない
物の怪だ

先の院と同じ、現に生きる物の怪だ




憎悪に染まる鳥羽院は
雨で己を静めようとしたがなまなかに静まらない

そこに鳥羽院の目が得子にとまった

長実の娘か

はい

私も物の怪の如きものになろう


鳥羽院は得子に襲い掛かった


何をなさります!

あの女の望むようには決してせぬ
璋子の望むことには!



そう語る鳥羽院は言動とは裏腹に
悲しい目をしていた

それを見た得子は抗っていたのをやめて
鳥羽院を受け入れた


寝間で得子に鳥羽院は言う


入内は諦めよ


これで終わりでござりまするか?

上皇様にござりましょう
貴方様はたいそう傷つけられておいでです
あの璋子という福々しげな女によって

もっと汚して下さりませ
貴方様の思いを遂げるため
お役に立てる女にして下さりませ



そなた・・・

こうして得子は崇徳帝の妃ではなく
鳥羽院の妃となるのである




その頃、内裏では西海を荒らす海賊対策に頭を悩まされていた

そこで博識を買われた
高階通憲がその場に呼ばれ、持論を披露した



海賊とは海から湧いて出たものにあらず
元は貴方方に虐げられた民にござります

己のことしか考えぬものによって政が行われている
ご一同こそがこの海賊騒ぎの元凶にござりまする

だが、殿上人でもない低い身分の高階に
誰も耳を貸すことはなかった



海賊追討の命が平氏に下った

一門が集まる中、忠盛は言う

困難を極める勤めなればこそ、わしは果たしたい

俺も連れていって下さりませ
あの荒くれ者達をまとめあげる者達を討ち取る
なんと面白き勤めにござりましょうや


無論、そのつもりじゃ
清盛、初陣じゃ


そして家盛は留守を任された

家盛は了承したが、内心不満だった







義朝は東国の地に向かうことにした
東国はかつて八幡太郎義家が名を馳せたところ
そこで己を磨くという

強くなるために


義朝の視線に海賊追討に向う平氏達が見えた

その中に清盛もいた

華々しい活躍を送る清盛に悔しさを滲ませながら
義朝は供を連れて東国の地に向かった






海賊追討によりがらんとなった屋敷に残された家盛は母・宗子に尋ねた

何故、母上は父上と夫婦になられたのか
先の奥方様の子がいたことはご存知だったはず、と


はじめてお会いした折
殿は全てをお話下さりました
生まれたばかりの平太がいることを

生まれた子は法皇様と舞子様との間に生まれ
舞子様は法皇様に命を奪われたことを

痛々しいと思うた
言葉にされたことよりももっと深く重いものを背負うておる
それを誰にも言えず

殿の抱えているものの
ほんの少しでも私は抱えたい

そう思うて忠盛様の妻となり
平太の母になることを決めたのですよ






そして、現地に着いた忠盛ら一行は
海賊討伐に向けて策を講じていた

そこで鱸丸の助言は
漁師如きの言葉として伊藤忠清から
鱸丸は侮りを受けていた




その場は忠盛が制してどうにか事なきを得た


そうして話し合いは終わったのだが
ふと、叔父の忠正が清盛に声をかけた


赤子は可愛い
平五郎が生まれたとき
わしはおのずと笑みが浮かんだ

しかし、お主が赤子の時
全くそうは思わなかった

わしにはお前が禍の種としか思えぬ
お前に流れる物の怪の血がいつか平氏に禍すると
そのことがわしはずっと気にかかっておるのだ

お前がまこと、兄上の子ならば
少しくらいの無頼がすぎても可愛い甥と思えたのであろう
そう思うわしとて口惜しいのだ



物の怪の血

自分で望んだのではないのに
悔しがる清盛のそばでどこからか声が聞こえた


それは高階通憲で
清盛が以前、落とし穴から助けた男であった


通憲は先程の清盛と叔父との会話を聞いていた
通憲は語る



重い荷

それは生きるということじゃ
人は知らず知らず重い荷を背負うておる

叔父とやらにえらい言われようだったな
それでもお主は生きていかなければならぬ

物の怪の血を引くといわれようとも
それだけの力がそなたにあるということじゃ
その禍々しくも悲しき定めを背負うて生きていくのじゃ

禍となるのも、力となるのもそなた次第よ




そして翌日
平氏一門と海賊との戦いが始まろうとしていた―――――





今回は「物の怪の血」に
翻弄される清盛と崇徳帝

またその「血」に苦しむ
鳥羽院、忠正、そして忠盛

これらが物語序盤の骨格であり主軸になってますね

そういう血によって人が葛藤し
それによって歴史が動く


ここが今年の大河のすごいところですな


そして貴族は服の色から
貴族でも殿上人ではない高階を見下したり

貴族に見下される武士
その平氏が漁師を見下す

身分の格差はこうして根付いている訳ですな



それから鳥羽院が
「現に生きる物の怪」と
かつて高階が形容した言葉を使っていましたが

後に高階は鳥羽院に重用されているという表現から
高階が鳥羽院にその言葉を吹き込んだって事が窺えます


それから今回、鱸丸のイラストも紹介しましたが
もうすぐ鱸丸の服装が変わりそうなので慌てて ̄∇ ̄;


まだまだ描かないといけないのがいっぱいです ̄∇ ̄;


それにしても今回の大河は内容が濃かったなぁ ̄∇ ̄;

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(3件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
【平清盛】第5回
1135年、朝廷では藤原忠実(國村隼)ら貴族たちが集まり瀬戸内海を荒らす 海賊対策の会議に追われていた。 通憲(阿部サダヲ)は自分のことしか考えぬ貴族たちにあきれ果てる。 ...続きを見る
ドラマ@見取り八段・実0段
2012/02/06 00:54
平清盛 第5回「海賊討伐」
ちまたでは、今回のドラマがあまり人気がないといわれているといいます。その理由は時代背景について、織田信長の時代や徳川家康の時代のようにあまりなじみ深いものではないことから、敬遠されてしまうことが最も大きいといわれています。自分もはじめは、平氏については源氏よりもいいイメージを持っていなかったことから不安視をしていたのですが、実際に見始めて今回で5回目。次第にこのドラマの世界観が分かってくると、おもしろみがどんどん増してくるのが分かります。 思えば、自分が知っている時代に関するドラマだと、自分の中... ...続きを見る
あしたまにあーな
2012/02/06 13:13
NHK大河ドラマ『平清盛』第5回「海賊討伐」
朝廷パートが面白いですねぇ。 璋子にどうして入内したのかを訪ねる鳥羽院。 彼女の口から 「法皇から言われたから入内したけど、 辛くて辛くて伏せっておりました。そしたら、法皇に会ってこいって 言っ... ...続きを見る
よくばりアンテナ
2012/02/07 00:14

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
鳥羽院がとってもそっくりですねー。
でも、この鳥羽院は、キレてなーい感じがいたします。
とっても穏やかな表情。

得子さまが入内されて、鳥羽院がキレなくなればいいのですが、
お花畑の璋子さまがいらっしゃる限り、それは無理でしょうね。
お気の毒に・・・

私にとっては、朝廷模様だけでお腹いっぱいでございまする。
くう
2012/02/06 00:58
こんにちは。
毎回、ドラマを見てから史実をチェックすると、結構史実に沿っての物語が展開されていて、魅せてくれますねー。
視聴率が低いとか、外野の声に惑わされずに、このクオリティを貫いて欲しいものです。
「大奥」とか「水戸黄門」「居眠り磐音」なんかのように、明らかにオリジナルの時代物ももちろん面白いけど、大河にはある程度は史実に沿った重厚なストーリーを期待したいと思うので。

それだけに、今回の家盛が宗子に「母上はなぜ父上と夫婦になられたのですか」の問いかけは、昨年の汚点大河の「好きでもないのに結婚するのですかあ?」に通じるものを感じて残念でした・・・。
rino
2012/02/06 12:58
ikasama4様、こんにちは。
懊悩を封じ込めたのか・・・それとも壊れてしまったのか
どこか・・・謎の微笑みを浮かべる鳥羽院。
まさに「鳥羽上皇の微笑み」ですな。
一方スズキだけにまさに出世魚。
もうすぐ平氏一門で汚れた衣装を脱ぐのか鱸丸。
しかし・・・頑固一徹な未来を暗示しているかの表情が
素晴らしい感じでございますね。

王朝物語と源平合戦絵巻
どちらもトレビアンな
今回の大河。
天晴ですな。大天晴でございます。

キッド
2012/02/06 15:49
くう様
こんばんはです
鳥羽院、結構きれいな感じで描けたと思います

まぁ本来はこういう穏やかな性格なんでしょう

それが「物の怪の血」については
拒否反応をしめしてキレキャラになるのでしょうね

鳥羽院は得子を妃にしましたが
璋子さまにべたぼれですからねぇ

後半も切れまくるのでしょうね

この先も朝廷の動きで楽しませてもらえそうです
ikasama4
2012/02/08 01:13
rino様
こんばんはです
史実に沿ってるのもそうですが

やはり人の感情の喜怒哀楽
特にその権力をつかさどる人によって
歴史が動いている

というのが面白いところですね

それからよく平家物語の栄枯盛衰という件は
摂関藤原家、そして王家にも重なるように思えますからね

当時の結婚については
政略結婚という色合いはどれほどのものだったのでしょうかね

よく貴族の結婚だと男性が文を出して
それに女性が返事を書いてどうのこうのって
あったような気がしますので

まぁそんなに見ることはなかったです ̄∇ ̄;
ikasama4
2012/02/08 01:13
キッド様
こんばんはです

正気を保とうと狂気を笑みで押さえ込む
そんな鳥羽院をイメージしてみました

ちょっとだけ怪しい雰囲気がでればなと ̄∇ ̄;

鱸丸はまさに出世魚ですな

あの無口なまでに折目正しさをみるに
十分なくらい武士って感じでございます

逆に清盛に鱸丸の爪の垢を飲ませたいくらいです

王家の権力闘争に
源平の権力闘争

それぞれの箱庭で似たもの同士で争う

それぞれの栄枯盛衰は実に面白いですな ̄∇ ̄b
ikasama4
2012/02/08 01:14
こんにちは。

昨年の汚点大河を引合に出してしまったから、政略結婚の印象になってしまいましたね。
すみません。

おっしゃるように平安時代は、入内を別としたら、かなりの自由恋愛の時代ですね。
結婚の形態は妻問婚で男が女の家を夜ごと訪れ、妻の家から援助してもらう。
「かなり」とつけたのは、妻の家から男への援助というか、婿を金銭面でサポートするために、側室はともかく、正室である北の方についてはその容貌(は、当時は実際に契りを結ぶまでわかりませんが)や性格よりも、身分・家がら・裕福な家の娘かどうかでモテ方が違ったといいます。
そして、男女(主に男性)の熱が醒めると、夜離れといって男性が女性の家に通わなくなり、なし崩しに離婚。
男性はもともと別の女性にも通ったりしているけど、夜離れになったら女性もまた別の男性を通わせ、まあ、自由というかルーズな婚姻だったと聞きます。

話がそれましたが、わたしが「母上はどうして連れ子のいる男と結婚したのか」という問いに違和感を持ったのは・・・。
当時は女性の貞操観念もかなり薄いし(入内する姫君は例外)、男女ともに生涯に何人も相手を持つことも少なくないので、ステップファミリーも珍しくなかったという時代。
そういう時代ですから、自分の夫の過去に嫉妬することはあったとしても、他に子どもがいることが結婚を決めるに当たって障害になるという発想があったのかな?と思ったのです。

まあ、宮中の女官をはじめ、中宮である璋子様までが顔をおおっぴらに出して歩いてますから、そこまでは時代考証にがんじがらめというわけではないんでしょうね。
確かに顔を女性が隠したら、誰が誰かわからないので(笑)仕方ないのですが、視聴率が低いなどの報道に揺らぐことなく、栄枯盛衰を描いていってほしいですね。
rino
2012/02/08 13:26
rino様
大分コメの返信が遅れてすみません(; ̄∇ ̄)ゞ

まぁ恋愛事はそれなりに自由だったとは思いますが
身分違いの恋愛は厳しいところがあるようですね

特に貴族とか武士とかになると
出世のための政略結婚という構図ができるので
そういう家の子供はなかなか自由な恋愛は出来なかったのでしょうね

それだけにそういう政略結婚に利用される
者達は思うところがあるのかもしれませんね


連れ子の件はちょっと違和感はあったり
するとこはありますがね

まぁ一番分かりやすいのは平氏の財力を
親があてにしたってところではないかなと
思ったりするんですがね ̄∇ ̄ゞ
ikasama4
2012/02/27 20:40

コメントする help

ニックネーム
本 文
平清盛 第5話 「海賊討伐」 渡る世間は愚痴ばかり/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる