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zoom RSS 龍馬伝 第35話「薩長同盟ぜよ」

<<   作成日時 : 2010/08/29 23:10   >>

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1866年1月
龍馬は近藤長次郎の妻・お徳の下を訪ねた
長次郎の最期を伝えるために


長次郎は最後までお徳さんと百太郎のことを心配しとったが

旦那様は悪いことをしたんですか?

長次郎はもっともっと学びたいと思っとったが
けんど、そのことで社中のみんなに迷惑がかかることを恐れとった
長次郎が腹を切ったのは誰よりも自分に厳しかったがじゃ


うちの旦那様は立派なお侍さんになれたんですね
旦那様の文にはいつも日本の国を守りたいと書いてありました
坂本さん、旦那様の分までどうか志を成し遂げて下さい


必ず約束をしますき

涙を堪え笑顔を絶やさない彼女の姿に龍馬は唇を噛み締めた



その頃、幕府による長州征伐が目前に迫っていた


その一方で坂本龍馬という土佐の脱藩浪人によって
薩摩と長州が手を組むという計画が進行していた。



そして、龍馬より一足早く京に入った桂は
木戸貫治と名を変え、京の薩摩藩邸を訪れた。


桂は上座に座る西郷とその隣に座る小松帯刀と対面した。




どうぞ

ようやくお目にかかれましたね。西郷さん

下関では桂さんに大変なことをしてしまいました

いやいや、薩摩と長州がたやすく手を結べるはずがない
それがよう分かりました


それでは始めもんそ
いくつかの取り決めをしなければなりません


待って下さい。立会人はおらんのか

わしらを信用しとらんのか?

僕は長州の命運を背負っているんです
話は坂本君が来てからにしましょう


坂本?

西郷は眉をひそめた。

薩摩と長州が手を結ぶちゅうことは
幕府に向けて戦を進めるという事じゃ
それを一介の浪人がおらなければ――――


この盟約は外に対して宣言するもんじゃありません
薩摩と長州が結ぶ密約です
だからこそ坂本龍馬なんです

僕は彼を信用しとるからです
西郷殿も彼を信じたからこそ
ここにおられるんじゃないでしょうか?











桂の言葉に西郷は返す言葉がなかった。




その頃、龍馬と三吉は薩摩藩邸を訪れようとしていたのだが
薩摩藩邸では京都守護職支配・新撰組の取締が厳しく容易に近付けなかった

とりあえず龍馬らは寺田屋に身を潜めた。

龍馬は夜を待って薩摩藩邸を訪れることにした

だが、三吉はそれでは遅すぎるとして夕刻がよいと言う。

もし、邪魔するもんがあればわしが斬ると

騒ぎになってうちらの目論見がバレてしまうきにの
薩摩と長州が手を組むがはどうしてもやらんといけんきにの


そう言って龍馬は三吉を制した


分からん

突然、三吉が叫んだ

坂本さんは土佐の下士じゃと聞きました
そんなあんたが何故薩摩と長州が手を組ませると出来るんじゃ

いきなり訳のわからんもんを守れと言われて
あれこれ考えんもんはおらんのですじゃ



その通りじゃの
三好さんの言う通り、わしは土佐の下士じゃった
けんど、その土佐も捨ててしもうたがじゃき
わしはもう今はなんちゃない
ただの日本人ぜよ


ただの日本人?

力のないものでも本気で声をあげ
本気で動いたら必ず必ずこの国を変えることが出来るがじゃき



そう語る龍馬を三吉は不思議そうに見つめた。



陽が落ちてきた



龍馬は女将・お登勢に声をかけた。



わしらのことはもう気にせんとってつかあさい
夜になったら出ていくきに


あてと初めて会うた時、覚えております?

もちろん覚えちゅう

龍馬さんはあてが御母上そっくりやと
あては母親になったつもりで「龍馬」って
言ったのに「似とらんの」って言われて


あれは悪いことをしたの
忘れてつかあさい


忘れません
あてはあの時から龍馬さんの母親代わりでおるんや
気にならん訳がないやろ
世の中のどんな大変なことより
息子の事が心配なんよすから



ありがとう
けんど、けんどわしは決して死にはせんけん
心配せんでつかあさい
ありがとう

そういやぁ、どういて今日は店を閉めちゅうがぜ



お龍さんに頼まれたんのや
坂本さんを新撰組から匿わなきゃならんて




それを聞いた龍馬はお龍の下に向かった。




わしがしようとしゆうことを教えるき
わしは薩摩と長州を結びつけて徳川幕府が支配しちゅう
この世の中を変えようとしちゅう

幕府は異国の力を借りてなりふり構わず日本を抑えつけようとしちゅう

このままではこの国は異国に則られてしまう
わしはこれから幕府に追われる人間になる
もうここにもんてくることもない
わしを心配してくれるがはこれで最後にしてくれ




そう龍馬が言い終えるとお龍はどこかに出かけていった。




陽が落ちて辺りが暗くなった。




武市さん、以蔵、長次郎
みんな、行ってくるぜよ



龍馬は薩摩藩邸に向かう支度を整えた


ほんなら、御達者で

これが今生の別れなんて止めておくれやす

今にも泣きそうな顔でお登勢は龍馬を見つめた


お龍殿は?

さっき出てったきり

ほうか、そんならよろしく伝えてつかあさい


その時突然、お龍がやってきた。
薩摩からの使いの者を連れて。


桂と西郷は薩摩藩邸から
薩摩藩家老・小松帯刀の屋敷に移動したという


そして、新撰組が土佐藩の人間を捕まえて
厳しい取調べを行っているという


うちは、うちはずっと坂本さんの役に立ちたい
これでお仕舞いだなんて嫌どす
御役目が終わったらここに戻っておくれやす



分かった、もんてくるき


そう言って龍馬は寺田屋を後にした



その途上、龍馬はお龍が言ってた
新撰組に囚われた土佐藩の人間が気になった

おそらく、わしの代わりに囚われたのだろう

龍馬は薩摩藩の使いの者を待たせ
三吉と共に新撰組の屯所に向かった。



新撰組の屯所から一人の男が放り出された

厳しい拷問を受けた痕があちこちに見受けられる

龍馬と三吉はその男を介抱した


それは弥太郎だった。


龍馬は三吉に弥太郎の介抱を頼み
薩摩の使いの者へ急ぎ足を運んだ




小松帯刀の屋敷に桂と西郷がいた

二人は待った
ただひたすらに待ち続けた



「坂本さんがお見えになりました」




二人が動いた



待っちょったぞ、坂本君

無事でよぉしあした

桂と西郷はにこやかに龍馬を迎えた


お待たせしました




そうして1866年1月22日 夜

薩摩と長州の秘密会談が行われた


薩摩側は西郷吉之助、小松帯刀
長州川は桂小五郎

そして立会人は坂本龍馬であった







ほんなら始めろうか

ほいなら、まず幕府と長州が戦になった時でごわす
薩摩軍は二千の兵を京と大坂に上らせもんそ
薩摩は長州藩の汚名をそそぐよう力を尽くす・・・・・



薩摩が提示した5つの条文


戦いと相成候時は、すぐさま二千余の兵を急速差登し、只今在京の兵と合し浪華へも一千程は差置き、京阪両所相固め候事

戦、自然も我が勝利と相成り候気鋒相見え候とき、其節朝廷へ申上げきっと尽力の次第これあり候との事

万一敗色に相成り候とも、一年や半年に決して潰滅致し候と申す事はこれなき事に付き其間には必ず尽力の次第これあり候との事

是なりにて幕兵東帰せし時は、きっと朝廷へ申上げすぐさま冤罪は朝廷より御免に相成り候都合にきっと尽力との事

兵士をも上国の土、橋、会、桑も只今の如き次第にて、勿体なくも朝廷を擁し奉り、正義を抗し、周旋尽力の道を相遮り候時は、終に決戦に及ぶほかこれなくとの事



それは徹頭徹尾、長州の味方となり幕府に対抗するというもんじゃった

最後に幕府軍が
一橋、会津、桑名と組んで朝廷を取り込もうとしても
薩摩はあくまで戦う

以上でよろしごわすか?



桂は渋い表情を浮かべた


こいでは足りもはんか?


このままじゃ僕は長州に帰れん!


は?


この約束はどれも長州が薩摩の助けを借りる
ちゅうことになっちゅう


じゃっどん長州にとっては・・・・・


わかっちゅうわかっちゅう
僕は恥を忍んでここにきたがじゃ
だが、これだと長州は全て薩摩に頼ることになる


それは長州としての面子が保たれないことで
他の藩士や上の者に示しがつかないことを懸念していた


ほんなら、こうしませんろか?

今決められた5つの条文は全て戦に関する約束事じゃき
そこにもうひとつ加えるがです


もうひとつ?

ここに至るまで数え切れんほど命が失われたがです

薩摩の人らも長州の人らも
もちろんわしの友にも死んでいったもんが大勢おるがです

立場が違えどみんな天下国家のために
志を貫き通して消えていった命ですき

ほじゃき、そのもんらの志も
この薩長の盟約に入れてもらえませんろか?

その一文と薩長両藩は誠の心をもって合体し
日本のために傾きかけちゅうこの国を建て直すために双方とも粉骨砕身尽力する
これなら薩摩と長州、対等です



なるほど、おいに異論はありもはん

僕もじゃ

そうして
冤罪も御免の上は、双方とも誠心を以て相合し、皇国の御為に砕身尽力仕り候事は申すに及ばず、いづれの道にしても、今日より双方皇国の御為め皇威相輝き、御回復に立ち至り候を目途に誠しを尽くして尽力して致すべくとの事なりが書き加えられた


ほんなら、これをもって
薩摩と長州の盟約はなったという事でええですね?



西郷も桂も頷いた



この瞬間、薩摩と長州の盟約は成立した




それは清々しい朝だった。



龍馬は三吉に薩長同盟を伝えると大いに喜んだ

この密約が成立しなければ
長州に明日はなかったかもしれないと。

龍馬はここまで来れたのは三吉さんのおかげだと
彼の功績を称えた。

三吉は嬉しくなった。



そうして二人は寺田屋に戻っていく。



だが、この時
京都守護職の密偵により、薩長の同盟は洩れていた


そして
その同盟に関わった坂本龍馬の名も幕府に知れ
この日を境に龍馬は幕府から狙われる事となる―――――。









まず、イラストに関しては桂さんの構図がいいのがなくて
実は「風林火山」の今川義元を描いたのを載せてます(; ̄∀ ̄)ゞ

なので髷が違うのはそーゆーことです(; ̄∀ ̄)ゞスミマセン


それはそれとして
いやぁ、これは面白かったですねぇ。



よく見る薩長同盟では薩摩と長州が互いの面子にこだわって
それで龍馬が西郷さんと桂さんの間を右往左往するという展開が
記憶に新しいとこなんですが

この作品では薩摩と長州
互いに信用できるのが龍馬なので
どうしても彼を立会人にしてほしい

というか、そうしてもらわなければならない

という双方の思いというか
特に桂さんの思いが強く感じられるものになってました。


それと西郷さんが上座に座り
小松さんがその補佐のような形で座しているのも面白いとこですね。


普通に家格で考えれば
小松さんの方が家老の家柄なので西郷さんよりも上なんですが
その小松さんが西郷の補佐のような形でいるというのが
この時代というものを表していますね。





それから弥太郎のシーンは傑作でしたね。

イタイ目に遭うのが嫌で密命も全部すぐペラペラ喋ってしまう


でも、それが近藤の勘に触って、痛めつけられてしまう

悲惨でしたねぇ ̄▽ ̄


ま、家族が思うよりかは
弥太郎は密偵には向いてないって事ですかね。





それから今回のもう一つのポイントは

新撰組は京都守護職支配であっても身分の低い者の集まり
京都見廻組は幕臣達で結成された組織

それがために

のう、お前らはただの人斬り一味だろうが
歯向かうか?歯向かうか?

と言って局長である近藤に土下座を強要させる

無論、近藤は手出しが出来ない


こういう身分の差というのがねぇ
幕府の現実であり、長州と薩摩
そして龍馬が変えようとしている現実というとこが
なんとも皮肉だなと思えてきますねぇ。



さて、次回はいよいよ寺田屋事件


あれがきますねぇ。


あの予告を見る限り
多分、男性視聴者が増えそうな気がします(; ̄∀ ̄)ゞ

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
>双方とも粉骨砕身尽力する

ここにはそれなりに感動したんですけど〜。。。
何か薩長同盟よりも龍馬の寄り道ばかり見せられた感じで
複雑な気分です。。。
まぁ、今から考えれば、それがこのドラマらしいっちゃそうなんだけど。

拷問を受けてベラベラ喋る弥太郎と弥太郎の実家の会話を交互に
映し出すシーンが傑作でしたo(>▽<)o
思えば、後藤は何で弥太郎みたいな男に密偵を?^^;
人を見る目がなさすぎです〜。

武士から武士の扱いを受けられない新撰組の近藤の悔しさ。。。
と言うのは伝わりました。
このドラマとは関係ないんですけど^^;
泰造はバラエティとは顔が全然違って、やはり良い役者だなと思います。

あと、これも「組!」絡みなんですが、「組!」では
ポンヤリ僕ちゃんのようだった容保公が、めっちゃキレてたのに
個人的にウケてしまいましたo(>▽<)o

来週は。。。男性視聴者お待ちかねの回ですね♪
くう
URL
2010/08/30 00:04
くう様
たしかに寄り道が多いですよねぇ。
それがちょっと辟易するとこもあります
ま、それもこのドラマの魅力ってことで; ̄▽ ̄

そうそう、あの弥太郎と家族を交互に見せるシーン
ホント、あれは傑作でしたねぇ。

後藤は見る目がないというか
ま、そこまでの人物だってことで(爆)

新撰組と見廻組との扱いは
土佐の上士と郷士の扱いを彷彿とさせ

どんなに実力があっても認められない
そういう近藤らの悔しさにふと武市を
思い出させます。

たしかに泰造さんはいい役者さんです

会津殿はかなりキレてましたねぇ。
この時、近藤の言葉を聞いていたらという
悔しさもあったのかもしれません。


そして、次回は私、録画します(〃▽〃)
ikasama4
2010/08/30 08:35

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