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zoom RSS 龍馬伝 第30話「龍馬の秘策」

<<   作成日時 : 2010/07/25 22:55   >>

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1865年、長州第一次征伐を免れた長州は
幕府に恭順しようとする俗論派が藩政を掌握していた。

その年、その俗論派を藩政から排斥して
改革派が藩の実権を握るという事件が起きた。


幕府にはもう従わん
我らは幕府から独立するんじゃ



そう語って改革派を主導していた男こそ高杉晋作であった。





長崎は江戸幕府が開設された頃より
日本と外国の文化が混ざり合った町だった
そして、どこの土地とも違う猥雑で秘密めいた香が漂っていた

一方でキリスト教は幕府に厳しく取り締まられており
幕府は隠しキリスタンを取り締まるため
キリスト教徒が信仰するマリアの踏み絵を行わせていた。






結局、龍馬らは船を借りることは出来なかった


途方に暮れる長次郎、陽之助の前に
突然一人の男がやってきた。

それは土佐藩郷士で土佐勤王党の同士だった池内蔵太であった。




突然の再会に喜ぶ面々だったが
龍馬には何故、ここに池がいるのかが不思議だった。

池がここに来たのは
龍馬に会わせたい人がいるからだという事だった。




その日、龍馬は池に連れられて長崎の町を歩いた。



そして、広場にやってきた。

そこに池に声をかけた男がいた。


その男には見覚えがあった。


あの引田屋で見た男。


その広場の真ん中にいたのは高杉晋作だった。


鶏小屋の話は面白かったです、坂本さん


あれはの、本心ぜよ
もう幕府に日本を任せちょいてはいかん
この国を守るためにはみんなが幕府の下を
飛び出さんといかんとわしは思うちょる
ほじゃき、長州が独立すると聞いて
わしはまっこと驚いたぜよ

けんど、それほどの藩がまぁだ
薩摩といがみあうちゅう

それがわしには残念でたまらんがじゃ



薩摩だけじゃありませんよ。
幕府の長州攻めに加わる藩はみんな敵です

私は2年前、上海に行きました
悲惨じゃったの
清国人がイギリス人に牛や馬のように使われちょりました


そして、高杉の側に控える二人の男も
イギリスに密かに留学していた。

ヨーロッパは産業も学問も恐ろしいほど進んでいたと言う。


愚かなのは戦おうとぜず従う幕府らじゃ
その幕府に従う諸藩も同じじゃ

もし、俺が負け戦になろうとも
己の信念を貫いていくならそれも本望

正義は我ら、長州にあると信じちょりますから



そう言って去っていく三人の背中を見つめる龍馬。


高杉の見識と信念の高さに龍馬は驚かされた。

ただ闇雲に攘夷を考えていての行動ではないという事に


わしは長州いう藩を誤解しとったきに
あれば信念と見識をもっちょるとはの


そんな長州を幕府は潰そうとしとる
こんなことがあってええがか?のう、龍馬


池の問いかけに龍馬は何も言えなかった。



そうしている中
幕府は益々力を強めていた。





そんな日本の情勢を察してか
薩摩と取引していたイギリスの商人達も
幕府の顔色をうかがうようになっていた。

このような状況で長州征伐によって
長州が幕府のものになれば、必然的に
長州にある異国との貿易の要である下関は幕府に支配され
薩摩は幕府に太刀打ち出来ないようになっていく


この状況に西郷も小松帯刀も焦っていた。




陽之助らの下に戻ってきた龍馬は
それからずっと高杉ら長州藩のことを考えていた。

そこに突然、長次郎が大きなものを抱えてやってきた。

それは見たこともない食べ物だった。


長次郎曰くカステーラという南蛮渡来の菓子だと言う。


長次郎はこのカステーラを作ってお金を稼ごうと考えていた。


そうして長次郎がカステーラ作りの職人から教えてもらったレシピの下
龍馬達はカステーラ作りを行った。


だが、自分達で作り上げたカステーラは
パサパサしていて、長次郎が持ってきたカステーラとは
比べ物にならないくらい、美味しくなかった。

それ以上にそのカステーラを作るための資金がなかった。


それで龍馬はその資金を確保するために
小曽根の下を訪ねることにした。


その小曽根は長崎を動かしていた
商人達の集まりの場にいた。


そこで小曽根さん達は麻雀と呼ばれる中国の遊びをやっていた。




実は小曽根さんに頼みがある
ちっくと金を貸してもらえませんろか。


金?


実はわしらも長崎で商売をしたいがじゃ
カステラを作って売りたいと思うちゅう


西郷様は知っておられるとですか?

まだ、言うちょらせん

長崎では西郷さんにはお許しにならんと。

小曽根さん、頼みますき
金を貸してもらえませんですろか?
頼む。頼みますき。



坂本さんと言いよりなすかね。

突然、麻雀をしていた商人の一人が龍馬に声をかけた。





ちょっとこっちに来ぃて

そうして龍馬は呼ばれるがまま
その女性の下に近寄った。


その女性は龍馬に尋ねた。

なぁこいとこい、どっちを捨てたら
ええと思う?


今、やっている麻雀の手牌のどれを切ればよいのか

当然、龍馬は麻雀のルールを知らないので
どっちを切ればいいのか分からない

とりあえず、龍馬はこれだと思うのを指差した。

女性は龍馬に言われるがまま、その牌を切った。


それからすぐ、その女性はあがった。



その光景を見て小曽根はほくそえんだ。




結局、金を借りることは出来なかった。

近くの茶屋で愚痴っている陽之助と龍馬の下に
先程、小曽根さんと一緒にいたあの女性が声をかけた。



見つけた、先程はどうも
お侍さんがカステラで商売するきに

こがい、垣根がないお侍さんなんて
初めて見たがじゃ



その女性の言葉に陽之助は自分らの志を語った。

我らは日本を守るために
世の中の仕組みを変えるがじゃ


なら尚更、ツバをつけとかんと

そう言うと女性は龍馬に
カステーラ作りに必要なお金を渡した。



こいは先物買いです
今、坂本さんを助けておけば
いつかよか思いをせてもらおう思うて

坂本さんは運ば、もっとんな
そがいな人は大事にするがです



そう言って女性は去っていった。


陽之助はカステーラ作りをするために
その金を持って長次郎の下に走った。



龍馬が店を出ると一人の女性に目が止まった。

それは先日、引田屋にいたあの芸妓だった。


あ、あん時のお侍さん
あれから大丈夫だったですか?


こん通り無事やったぜよ
それより、おまんいつからあそこにおったがぜ?


あ、先程から。

ほいじゃったらわしらの話を聞いとったが?

言葉に詰まる元の姿を
しばらく見つめた龍馬は突然笑い出した。


まっこと、恥ずかしいとこを見られたがじゃ


あの・・・・・世の中の仕組みを変えるって
どがい仕組みですか


ああ、あれかえ
あれはの、日本人みんなが笑い合うて暮らせる
世の中が作りたいがじゃ

ほんじゃあの。



そう言って去っていく龍馬を見送った元は
その足で長崎奉行所に向かった。


龍馬らのことを外国奉行に報告したお元は
奉行から褒美として廊下にばら撒かれた金を拾い集めた。


それからお元は大聖堂に足を運び
その場所にひっそりとした一室に入っていった。


そこは隠れキリスタンが集まる場所だった。


マリア様に足ば、お許し下さいませ


お元は必死にマリア様に許しを請いていた






その頃、長次郎らは
カステーラの資金を得てカステーラ作りを
行ったものの、美味く作れず途方に暮れていた。

一方で自分達が薩摩に行かなければならない事に
いらだちを感じていた。

そんな面々に対して龍馬は語った。




わしらの目的は何じゃ?

日本を異国の侵略から守る

そうじゃ
カステラをうまく作ることでも
長崎に残ることでもない

わしらは自分らでやっていくと決めたがぜよ

いいか
志だけでは日本は変わらんがじゃ
日本を守りたい気持ちは武市さんと同じやったがじゃ
けんど、志だけでは世の中は変えられんかった

わしらはそれを学んだはずではないかえ


武市さんらのあの無念を無駄にしてはいかんがじゃ


よう考えるがじゃ
わしらの目的を果たすためにはどういたらええがか
よう考えるがじゃ



龍馬の言葉に皆が従った。



そんな龍馬はふと引田屋で起きた時の出来事を振り返った。


その時、龍馬には苦虫を潰した表情を浮かべた西郷の姿が浮かんだ。




その西郷は小曽根乾堂の下を訪ねていた。


そこで小曽根は坂本龍馬のことを語りだした。


坂本様は面白か男です
柔らかい考えを持っている男です



その場に龍馬が現われた。


西郷さん。
どういてもわしらを薩摩に連れて帰るがかえ?
わしらが薩摩を助けるために働くいうても?


薩摩を助けるち?

西郷さん
このまま幕府の元におっては薩摩の将来はないが


幕府に逆らうことは出来ん
薩摩は幕府に叶わんがじゃ


幕府に勝てる手立てがあるがじゃ
それはの、長州と手を組むことぜよ


なんじゃち?

長州は底力がある
どこよりも学びどこよりも戦う

今の幕府は諸藩の力の支えがなければ戦が出来んがじゃ

長州と薩摩が犬猿の仲というのはよう知っちゅう

けんど、長崎の商人はどがいに仲が悪うても
誰とでも手を組むしたたかさを持っとるがじゃ

わしら侍もつまらん意地を捨てて
長崎の商人のような意志を持つがじゃ
薩摩が助かるにはそれしかないがじゃ



そいはありえん


わしが説得しますき
わしが説得してみせますき

坂本さん、一言
うんと言うてつかあさい。頼みますき。
お願いします、西郷さん



龍馬の訴えに西郷の心は揺れる―――――。










龍馬の訴えに心が揺れる西郷さん

その西郷さんら薩摩が
力を強めつつある幕府の言いなりになっている状況に
秘めた憤りを感じている


そうした描写を交互に描くことによって
あの龍馬の言葉が生えるんですねぇ。

だから龍馬の言葉が幕府に仕える者にとっては暴言のようでも
一方で再び幕府に制限されて、不満を感じる者にとっては
龍馬の言葉には魅力が感じられるのでしょうね。


でもって、長崎の商人のようなしたたかさが
これからの時代には必要なのだという見せ方もまた
面白いところでしたねぇ。


つまり日本の商人がこういう関係を築けるのならば
武士であってもこういう関係は築けるはず

同じ日本人だから、という龍馬の発想なんでしょうね。


でもって
こうして日本が刻一刻と異国の脅威に飲み込まれている最中での
龍馬の動きの見せ方が実にいいですねぇ。


それから、ただ志では目的は果たされない。
武市さんの死が無駄になっていないのがグッときますね。



それにつけても高杉さんの迫力がハンパないんですけど。




一方、お笑い担当の岩崎家は
高知城下であのような邸宅に住めるほど
裕福になったみたいですねぇ。

それでもっての「親子水入らず」
サイコーですねぇ ̄▽ ̄b

ここだけはのほほんとしてますねぇ。



お元は幕府の密偵でありながら
実は隠れキリスタンという幕府から見れば罪人であり

龍馬と同じ罪人であるという点は面白いですね。



お元はお元で龍馬のいう
日本人みんなが笑い合うて暮らせる世の中に


もしかしたらキリスト教であっても
罰せられることがない世の中を考えていたのかもしれませんね。



さて、次回の物語の舞台は長崎から長州・下関に移るようですね。


そして中岡慎太郎が登場する訳ですが
予告で見る限り、かなり強烈なキャラみたいで
今後、どんな風に見せてくれるのか、気になりますね。



そして、お元を操る長崎奉行・朝比奈の暗躍も面白いとこですね。

この先も楽しみが尽きませんね ̄▽ ̄

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龍馬伝 第30回「龍馬の秘策」
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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
高杉さんの迫力、ホント半端ないです。。。
お元ちゃんも引きつけられますし、何よりも
余さん。。。さすがの存在感で。
出番はあれだけなのに、持って行かれた〜。。感じでしたわ〜。
第3章に入ってから、新キャストの存在感が本当に素晴らしいので
右往左往している脱藩士たちが子供のように見えてしまいます。
カステラを作るシーンは可愛くて笑えましたo(≧▽≦o)o

その中で、何とか志を果たしたいと願う龍馬。
突然の薩長和解案は。。。見ている方もビックリでした^^;

もう薩長同盟は本当は中岡慎太郎が考え出したんだよ〜。。。とか
どうでもいいんで。。。
とりあえず、今まで名前にも触れずに来た中岡さんの存在感を
ここでバーンと出していってほしいです〜。
次回、期待してます〜!
くう
URL
2010/07/26 00:20
くう様
そうですねぇ。
高杉さんは初っ端から異彩を放っていますからね。
そこにいるだけなのに「何か違う」と思わせる雰囲気があり

お元さんはあの喋り方と
踊りの妖艶さと幕府の密偵でありながら
幕府に追われる立場というキャラで見せてくれますし

お慶さんは貫禄十分ですからねぇ。

ちなみに海援隊には
カステラのレシピが書かれたものが発見されたってことで
今回のエピソードが挿入されたそうです(  ̄ノ∇ ̄)

薩長和解案は今回の長崎の商人の付き合い方を見て
発想したってことみたいですが

ま、みんなして龍馬を持ち上げたいってことで ̄▽ ̄

本来は中岡さんが龍馬に匹敵するくらい
強烈なキャラなんでしょうけどね。

ともあれ次回から中岡さんがかなり
楽しませてくれそうなんで、私も期待しております。
ikasama4
2010/07/26 21:12
ikasama4様、こんにちは。
たとえば薩長同盟の黒幕は英国だ・・・とも言えるし
実は第一次長州攻めの時に
すでに薩長の合意はなされていた・・・とも考えられる。
結局、どの藩にも
幕府派と天皇派がいて
どちらかいえば保守派と改革派に分岐していた
その流動性が
敵の敵は味方であるという論理や
遠くと結んで近くを討つという論理による
戦略に反映する。

薩摩、長州、江戸と言う論理で考えれば
薩摩にとって長州は近い敵になりますが
長崎(幕府)、下関(長州)という軍港で考えれば
鹿児島の敵は長崎になるわけです。

そういう非情な国際政治の中で
龍馬は利を説きつつ大義を討ちたてようとした・・・
その志の根に・・・壊滅した土佐勤皇党の悲劇がある・・・
なんだかんだ・・・龍馬伝は
本当に見事にその辺の事情を描ききっています。
誠に感服です。
画伯の表紙の四大美女にも感服でございますけどーっ。
キッド
URL
2010/07/27 10:32
×池内 蔵太
○池 内蔵太なので訂正しておいてつかあさい。
名無し
2010/07/27 21:45
キッド様
こんばんはです。
薩長同盟の黒幕はたしかにイギリスとも言えますが
ともあれ、この同盟にはそれぞれ誰かさんの思惑と
利益が一致したってトコロでしょうかね。

尊皇派と佐幕派
保守派と改革派
それぞれに思想は微妙に違うはずなのに
この時代は何かと
白黒つけたがったみたいなとこが感じられます。

薩摩が幕府内で実力をつけてきた中
幕府が再び権力を取り戻したことに不満を抱く

権力は一度味をしめると忘れられない

そんなところも動機のひとつにありそうですねぇ。

そうしてそれぞれが抱える利を義にすり変える
この辺の大義名分が面白いとこです。

で、その陰にある土佐勤王党等々
攘夷の道半ばで散っていった志士達の陰が
龍馬や長州、薩摩にも感じられるのが見事ですね。

ちなみに表紙にはデカデカと「現地妻」と
描くつもりだったんですが

それだと色々と遊びが過ぎるかなとか
毒が過ぎるかなと思い、それは控えました(; ̄∀ ̄)ゞ
ikasama4
2010/07/27 23:41
名無し様
>×池内 蔵太
>○池 内蔵太なので訂正しておいてつかあさい。
ご指摘どうもです。
早速をば仰せの通りに。
ikasama4
2010/07/27 23:42
そうですね。ああした描写を交互に描くことによって
あの龍馬の言葉が映えるんです。
通行人
2010/07/28 18:17
通行人様
ですねぇ。
こういうとこを他局にも
見習って欲しいものです。
ikasama4
2010/07/28 21:36

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