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zoom RSS キャットストリート 最終話

<<   作成日時 : 2008/10/02 23:22   >>

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奈子達に閉じ込められた恵都。

途方に暮れる。




そんな時、扉に近付く足音がする。



―――――奈子だ。


奈子、教えて。
なんでこんな事をするの?



あんたが立ち直ったからよ。
あんたに負けたくなくてずっと必死だった。
ダンスのレッスンも頑張った。
監督にお世辞も言った。

でも、いつも最後にはこう言われたの。

『恵都はスゴイ。』
『お前は恵都にはなれない。』

もう二度と私の目の前に現れないで!





意味なくなんかないよ。

奈子が頑張ってきたの。私は知ってるよ。
この世界でずっとやっていくのか
どんなに大変かなんとなく分かっている。

でも私もがんばってきたんだよ。

奈子の知らないところで。

日の当たらない世の中の隅っこで。

そこには同じように苦しんでいる仲間、友達がいてね。

怒りや憎しみで人に当たりそうになる。
でも、それじゃダメなんだ。
自分に勝たなきゃって。

側にいてそう言ってくれる友達がいるから
私は頑張れている。

転んだら起き上がればいい。

それを友達が教えてくれた。

負けないよ、私は。




突然、扉が開いた。


マーサさんが開けてくれたらしい。
そして、今から撮影現場に送ってくれると言う。




ありがとう。



気がつくと奈子はただただ泣きじゃくっていた。



私は奈子が心配だった。


私はマーサに奈子に伝言を頼んだ。



「いつか仕事場で奈子に会いたい」ってそう伝えて。









なんとか現場に着いた。

でも、撮影はほとんど片付けがされている最中だった。


スタッフはみな、自分を白い目で見る。



監督もそうだった。


監督は私にこう言った。



「一度信頼を失った人間が信頼を取り戻すには人の十倍の努力が必要だ。」


頑張ります。
私、頑張ります。






そして家に帰ると玄関先で紅葉と剛太が待っていてくれていた。


私が撮影現場に来なかった事を心配して
ずっと待っていてくれていたらしい。


そして浩一もさっきまでずっと待っていたらしく
恵都の無事を聞いて帰ったらしい。






私はそのまま浩一のとこへ行った。


何か作ろうか?


洗剤で米、洗うなよ。



そして米を洗った私は
以前見た料理の本に出てたカレーを作る事にした。

気がつくと私は踊ってた。



そうして最後の最後の詰めで私は失敗するとこだった。


そこは浩一がカバーしてくれた。


でも、私は覚えた。

米の洗い方。
味噌汁の作り方。

ちょっとずつ出来なかった事を減らして
出来る事を増やしていって。

浩一のおかげだよ。



浩一は後は自分でやるからと言って
カレーの調理にとりかかった。



それから私は浩一の勧めもあって
隣の部屋で休んでおく事にした。



浩一のパソコンを何気なく触ってみる。






突然、メールが来た。


メールには銀座に行って
バックを買ってもらって嬉しいって
相手の女性らしき人が書き込んでいた。









私は駆け足でその場を後にした。




でないと今知った事が心に突き刺さってしまう。

後ですごく心が痛くなる。



もう二度と人を好きになって傷つくのは嫌だ。


でも思う。
私は強くなったんじゃなかったの?
今の私なら立ち向かえるんじゃないの?

たとえどんな答えが待っているとしても。







そして現場で私は精一杯の演技をした。




「青山、声が出るようになったな。」


監督が私のことを褒めてくれた。


「明日の撮影、八時からだ。遅れるな。」



ハイ。



自分を認めてもらえた。



嬉しくなった私はスタッフの方々に挨拶をした。



そしておもむろにギャラリーに目を向けた時


息が止まりそうになった。





ギャラリーの中に浩一がいた。




恵都はすごいね。プロの顔になってた。


そっかなぁ。

でも、いつも浩一は私の事を見ててくれるんだよね。
あのね、浩一――――。



俺さぁ、プライド高いし
女の子と付き合うの苦手なんだ。


私の言葉を遮るように浩一は切り出した。


だからネットでバーチャルなデートしてた。


バーチャル?


一緒にレストラン行ったり買い物に行ったり。


――――そういう意味だったんだ。


え?


うん?別に。
じゃあうち、すぐそこだから。



いや、送るよ。玄関まで。
大人のマナーだろ。



いつになく向きになっているような浩一の言葉に
私はちょっと驚いた。






自宅に戻ると両親と妹は
私が見知らぬ男性を家に連れてきた事に驚いていた。




戸惑う両親と妹に対して浩一は堂々と語り始めた。


恵都さんとフリースクールで一緒の峰と言います。

恵都さんとお付き合いさせて頂いております。



え?

そんな言葉が浩一から出てくるとは思わなかった。

私は思わず浩一の顔を見た。

浩一は真っ直ぐに目の前にいる私の両親を見ていた。


とりあえず両親は浩一に部屋に上がってもらうように促したが

今日はもう遅いので帰ります。
じゃあまたな。



そうして浩一は帰っていった。




両親と妹は唖然としていた。



そしてこの状況に目を白黒させていた私は
とりあえず浩一の後を追った。





どうしても言いたい事があって。

嘘付いちゃダメだよ。浩一。


私達、付き合ってなんかないじゃん。



・・・・・そっか。


これから、付き合うんだよ。
浩一はいつも側にいてくれたよね。

落ち込んだ時は励ましてくれた。

間違えた時は叱ってくれた。

それから、何にも言わずに黙って見ててくれた。

私、今まで浩一にしてもらうことばかりで

してあげる事が悲しいくらい何もなかった。

せめて、今日は私から言わせて。


浩一、私ね。

私・・・・・浩一のことが好きです。

付き合って下さい。




こちらこそ、よろしく。

浩一が手を差し出した。

私はその手を握り締める。



そして私は浩一と心を重ねた―――――。









それから私は映画の仕事でお金が入った。

紅葉も手作りの服が結構売れたらしい。

浩一もソフトが売れたらしい。

そして剛太はダンス大会で優勝して賞金を手に入れた。



私達はそのお金をスクール長のとこへ持っていった。


スクールの建て直しに使って欲しかったから。




立派になったなぁ、お前ら。

スクール長は喜んでくれた。


じゃあこうしようか。
これから卒業式やろう。




そして私達4人の卒業式が始まった。



それでは今から卒業証書を授与します。



鈴木剛太君。おめでとう。

野田紅葉君。おめでとう。

峰浩一君。おめでとう。

青山恵都君。おめでとう。

おめでとう。



そう言ってスクール長は
私達がスクール長に渡したお金をそのまま私達に戻してくれた。


それは全部君達への卒業祝いだ。


息子の話、した事あったかなぁ。

ひきこもりで長い間いじめにあってて
同級生とケンカをして命を落としたんだ。

だから息子みたいな子を一人でも救いたいと思って

息子の同級生の父兄がこの建物を貸してくれたんだ。

でも、そのオーナーが亡くなったから
もうすぐこの建物は使えなくなる。

残念だけれども
きみたちにとって大事なのは
こういう場所がいらなくなるって事なんだ。

君達は俺に恩返しをしてくれたんだ。

もうこれからは自分達の足で歩いていける。


これからは我が家を改造してこのエル・リストンは続けていくよ。

まだまだ大人の手助けが必要な子がいる。

でも、彼らには人にはないものをもっている。
俺はそう信じている。
信じてやりたいんだ。





ありがとう、スクール長。


俺達、エル・リストンを卒業します。

これからは一人一人自分の足で歩いて頑張っていきます。




そう言うとスクール長は私達4人の頭をなでてくれた。



―――――涙が出そうになるくらい嬉しかった。





私達はその日、卒業した。







それでも人生の散歩道はまだはるかで私達は迷う事もあるだろう。

そんな時は隣にいるともの手をそっととるがいい。

暖かな手がきっとそこにあるから――――――。












いやぁよかったよかった( ̄▽ ̄)


まず、率直に思った事。


マーサさん
奈子のヘアメイクの次は
恵都のヘアメイクですか(; ̄∀ ̄)


まぁマーサが奈子のおかげで今の人生があるという訳で
奈子にとってマーサは恵都にとって浩一のような存在なんでしょうけど

この方は世渡りが上手ですねぇ(苦笑)

それに二人はなんとなくこのままの関係で発展はしそうにないし(笑)





それから意外に演技が出来た鳥居みゆきさん(笑)





後、剛太のダンスはかなり良かったですが

それ以上に浩一がすっさまじいくらいカッコ良かったです( ̄ー ̄)b



いつもながら
全然臆する事なく言葉にする浩一ですが

それが好きな人の両親の前であっても変わらんかったですね。



でも、恵都の前ではちょっとドキマギする感じが
なんからしくていいです( ̄ー ̄)b



そして、あの二人のあの告白のシーンがまたたまらんかったです。
見てるこっちがドキドキするくらいに(;・∀・)ドキドキ


ほんと、おめでとう(´∀`)って感じですね。


それから最後の演出。



再びあの舞台に立つ恵都。


あの時の記憶が蘇って前に進むのがちょっと怖くなる。



その時、私はふと隣にいた「私」の手をとった。


この演出がなかなかにいいですね。



そして私は再びあの舞台に降り立った。

おそらく今度は満面の笑みだった事でしょうね。


でもって、美山さん&谷村さんのW恵都は
人によっては大喜びしている事でしょう(笑)


さて、このドラマでは
谷村さんの演技がとにかく良かったです。






彼女の表情が様々なので
なっかなかにその特徴が掴みつらいです(; ̄∀ ̄)ゞ





そしてこのドラマのもう一人の立役者





かなりの好演でした(≧∇≦)b







それにしても今期は何か初回への原点回帰って感じのラストが
多い気がするのは気のせいでしょうかね(笑)


全体的に見てもバランスも良くてとっても楽しめました。


大変満足な出来栄えです(≧∇≦)b


次に始まるドラマも面白いといいですね。

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キャットストリート 最終話:涙の卒業式
ええ話や〜+。:.゚(人〃∇〃)*+シ。:.゚ア*゚ワ.:。セ+゚ 原作ではまだ先があるけど、ドラマとしてはいいとこで終わったかもね。 みんな、みんな、良く頑張った{/face2_happy_s/} でも、やっぱ終わったのが淋しい…{/body_deject/} ...続きを見る
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行かせないよ、撮影なんてと、ビルに閉じ込められた恵都。窓を壊そうとしてもびくともせず、立ち往生しているところに、マーサが入ってきた。パンとミルクを手渡そうとしたが、恵都は振り払った。ミルクはパイプに当たって瓶が砕けた。 「マーサ、どうして?」と問う恵都に ...続きを見る
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
心に響く言葉が多い時ラマでしたね〜。
恵都と浩一の関係が、とっても微笑ましくて良かった〜♪
美月ちゃんと勝地くんの演技が、本当に素晴らしかったです(^.^)

ただ、急ぎすぎた感じになったので、ちょっと残念でした。
あと何話か、ゆっくり見せて欲しかったですね。
特に、恵都の演技がもう少し見てみたかったなぁ。

卒業式は泣けました。
あの校長が、本当に毎回良かったです。
生瀬さん、さすがですわ(^.^)!
くう
URL
2008/10/03 00:11
すごく美人さんって訳じゃないし、アングルによっては
ちょっとブサイクにも見えてあれれ〜と思う事もある
美月ちゃんだけどとーーーっても魅力的な女優さんデス♪
そして美月ちゃんにしろ、涼くんにしろ、
表情の出し方が上手いっ!
微妙な心理がきちんと演技として表現されてるので
画面に釘付け♪で、勝手にニヤニヤ(笑)
紅葉も、剛太もほんといい子で、キャスティングが
最高のドラマでしたわ〜!!!
生瀬さんも、持ち前の軽さもありつつ、真剣味のある
素敵なスクール長でした!!!
もうこの役としての皆さんを見られないのが
すごく残念デス・・・
まこ
URL
2008/10/03 10:31
くう様
今期の中では短いながら印象深い作品でした。
>恵都と浩一の関係が、とっても微笑ましくて良かった〜♪
そうですね。ずっと追っていってもらいたかったです。

>美月ちゃんと勝地くんの演技が、本当に素晴らしかったです(^.^)

>ただ、急ぎすぎた感じになったので、ちょっと残念でした。
そうですね。
美月さんと勝地さんの演技は本当に素晴らしかったですが
一方で物語の方は4話以降はなんか駆け足っぽくて
個人的には恵都の両親や妹との関係とかその辺りの描写も
欲しかったとこです。

そうそう、生瀬さんもスゴク良かったですね。

今までのフリもあって
何も言わず頭をなでてあげるとこはグッときました(≧▽≦)b
ikasama4
2008/10/03 12:56
まこ様
谷村さんは役柄によって表情の雰囲気が変わるので
ホント魅力的ですね(〃▽〃)

その他の出演者もとても魅力的でした。
特に勝地さんにはヤラれました(≧▽≦)b

二人ともお互いに好きなんだけど
自分の気持ちを相手に表現してしまうのが苦手というか
「もし、フラれたらどうしよう」って傷つくのを恐れる感じとか
でも、それでもなんとか頑張ろうっていう雰囲気が感じられましたからね。

また、生瀬さんの抑えた感じの役柄も光ってました。

これが6話で終わってしまったってのが残念ですね。
ikasama4
2008/10/03 12:57

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